「受忍限度を超えている」。米軍と海上自衛隊が共同使用する厚木基地(神奈川県大和、綾瀬市)の騒音被害をめぐって、周辺住民が国に夜間・早朝の飛行差し止めなどを求めた訴訟で横浜地裁は21日、自衛隊機の飛行差し止めを命じた。同種訴訟で初めてとなる「飛行差し止め」。原告は歓喜に沸く一方、防衛省・自衛隊は驚きと戸惑いを隠せなかった。
海上自衛隊は、厚木基地では周辺住民に配慮してすでに夜間・早朝飛行を原則自粛しており、海自内部では「影響は限定的」との見方が大勢だ。ただ、哨戒や災害派遣を担う前線基地であるだけに、的確な対応への足かせになる恐れもあり、幹部らからは懸念の声も上がる。
厚木基地は、八戸や那覇など他の海自航空基地と同様、不審船などを警戒する哨戒活動のほか、救急患者の搬送や海難事故、災害派遣に対応している。
他の基地に比べ住宅密集地に位置し、飛行場規則で午後10時から午前6時までの訓練を原則自粛。昼間でも過度の低空飛行や同じコースを何度も飛ばないようにしているという。厚木基地の勤務経験がある隊員は「エンジンを切る時間まで計画を立て、住民に配慮している。規則もあるし影響は限定的だ」とみている。
ただ懸念はぬぐえない。判決では「やむを得ない場合」は運航を認めるとするが、その線引きは難しい。不審船などは時間を問わず警戒する必要がある上、探索条件が厳しい夜間の訓練も一定程度こなさなければ不測の事態に対応できなくなる。
ある幹部は「厳しく制限をかけられると、あちこちでほころびが出てくる恐れがある」と危ぶむ。
救助活動への不安も見え隠れする。厚木基地には海上にも着水できる救難飛行艇「US-2」が配備され、昨年6月には太平洋上のヨット遭難事故でニュースキャスターの辛坊治郎さん(58)らを救出したが、この際にUS-2が厚木基地に戻ってきたのは夜間だった。幹部は「万一このような活動まで制限されるとなると、ゆゆしき事態だ」と訴える。
厚木基地は日米共同基地の一つで、海自は米海軍と使用する。米軍機の飛行差し止めは退けられたが、ある隊員は「米軍機の方が騒音は大きい」と指摘する。
海上防衛をめぐっては、尖閣諸島をはじめとした中国の海洋進出が脅威を増す中、日米が共闘し対処することが確認されたばかり。「判決が安全保障に悪影響を与えなければよいが」。幹部らの不安は尽きない。
ある米海軍の幹部は、「普天間も危ないが、実際には厚木基地の方がはるかに危険だ」と言ったが、確かにその通りだと思う。あの場所に実戦部隊の航空基地があると言うことが間違っている。出来ればもう少し周辺人口の少ない地域に移転すべきだろう。ただ、厚木が重要な軍事基地であることは間違いない事実だ。極東・東アジアの状況がこれだけ緊張している状況で、「夜間の飛行差し止め」などと言う判決を出す裁判官もどこかかがずれている。実際に自衛隊機はP3、US2、P1などで騒音はそれほど大きくはない。現実的には米軍機をどうにかしないと騒音問題はなくならない。米軍機は間もなく岩国へ移転するので騒音も軽減されるのではないだろうか。自衛隊もどこかほかの基地に移転した方が良いのかもしれない。
Posted at 2014/05/22 22:35:17 | |
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