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2015年01月02日 イイね!

F35導入に国土防衛の成否をかける空自、そしてその次は、・・?

昨年10月26日、航空自衛隊百里基地(茨城県小美玉市)で行われた航空観閲式で、ある“航空機”がひときわ注目を集めた。政府が次期主力戦闘機に選定した最新鋭ステルス戦闘機F35だ。





だが、F35が自衛隊の手に入るのは、平成28年度まで待たなければならない。百里基地に展示されたのは、実寸大のモックアップ(模型)だった。観閲式で実際に運用されている航空機ではなくモックアップが展示されるのは、空自関係者も「記憶にない」と語る。





F35に対する関心の高さは、観閲式終了後の安倍晋三首相の行動にも表れている。首相は、垂直離着陸輸送機MV22オスプレイと並ぶF35のスペースにわざわざ車で移動して視察。開発主体の米ロッキード・マーチン社関係者らに矢継ぎ早に質問を投げかけたという。機体には日の丸のステッカーが貼られていた。





F35の最大の特徴は、敵のレーダーに捕捉されにくい高度なステルス性だ。「ファースト・ルック、ファースト・アタック、ファースト・キル(最初に発見し、最初に攻撃し、最初に殺す)」を可能とするF35は第5世代戦闘機に分類される。





「私の問題意識としては、敵基地攻撃をずっと米国に頼り続けていいのだろうかということだ。F35の能力を生かしていくことができるかどうかの検討はしなければならない」





安倍首相は25年2月28日の衆院予算委員会で、こう力説した。政府が北朝鮮の弾道ミサイル発射基地などを無力化するための敵基地攻撃能力の保有を決断すれば、相手に気付かれず接近できるF35は中核的な役割を担うというわけだ。





昨年12月17日には、米政府がアジア太平洋地域の整備拠点として、オーストラリアとともに日本を選定。国内防衛産業基盤の維持にとって朗報となった。





政府は当初、同じ世代のF22取得を熱望したが、米側は軍事技術の流出を恐れて禁輸措置を取った。ただ、電波吸収材(RAM)を機体表面に塗装しているとされるF22と比べ、F35は機体を覆う複合材内部にRAMを埋め込んでおり、維持・管理が低コストで済むなど利点もある。





しかし、F35は毀誉褒貶(きよほうへん)の激しい戦闘機でもある。





機体のコントロールに不可欠な最終型ソフトウエアの開発遅れや共同開発国の買い控えによる価格高騰、実戦配備の遅れや国内生産割合が低く抑えられる懸念…。専門家によるF35批判の声は日米両国にまたがって相次いでいる。





政府は次期主力戦闘機としてメーカー提案があったF35、FA18E/F、ユーロファイターの3機種からF35を選んだ。防衛省内では「複数の機種の中から選定する場合は、メーカー同士がアンチ・キャンペーンを張る。大なり小なり批判があるのは当然の現象」という声もあるが、いまだに他の機種を選定するべきだったとの批判は収まっていない。





政府がF35を42機調達することを決定したのは、民主党政権時代の23年12月だった。安倍首相は、24年12月の政権交代を機にF35導入を白紙に戻すことも可能だったが、日頃、民主党に批判的な首相も前政権の方針を踏襲した。





むしろ、安倍首相は「わが国を防衛するためにはF35が絶対的に必要だ。この世代の戦闘機を持たなければ、残念ながら日本の国を守ることができない」と述べ、F35にかける期待を隠そうともしない。日本周辺では中国がJ20(殲20)、ロシアがT50など第5世代戦闘機の開発を急ピッチで進めており、3機種の中で唯一の第5世代機だったF35の導入は不可欠だ-という思いがにじむ。





期待と批判。その2つを背負って飛ぶF35は、29年度に空自三沢基地(青森県三沢市)に配備される見通しだ。





1機種で複数の目的に対応できる航空機を開発するのは極めて難しい。F35は、基本形の空軍機、艦載機、そして短距離離陸・垂直着陸が可能なSTOVL型の戦闘攻撃機を作ろうとしている。これは極めて難しいことだ。開発が難航しているのは新しいジャンルの戦闘機開発とともにそのせいだろう。





日本はタイフーンを導入すると言う選択肢もあったが、敢えて開発が難航しているF35を選択したのはそのステルス性能に魅かれたからだろう。米国はF22・F35と2種類のステルス戦闘機を実戦配備しようとしている。ロシアもT50を開発、実戦配備しようとしている。中国も2機種のステルス戦闘機を開発中で性能はともかく、今後実戦配備するだろう。





これらの戦闘機は他国へも売却されるのでステルス戦闘機を装備する国はさらに拡大していくだろう。こうした中で日本だけが従来の戦闘機では防衛に重大な支障を生じると言うことなのだろう。





F35は現在42機を導入予定であるが、今後、近代化非改修のF15も更新していくだろうから100機以上の導入が見込まれる。航空自衛隊は国土防衛を不確定要素のあるF35ステルス戦闘機にかけるようだ。





そしてその次は、防衛省技術研究本部が、「防衛技術シンポジウム 2014」で発表したATD-Xの実績をもとに研究している自衛隊の次期戦闘機の検討案「25DMU」だろうか。今後もF35の導入と並行して国産次世代戦闘機の研究開発が進むだろうが、大推力エンジンの開発がカギだろう。日本単独の開発ではなく国際共同開発も検討されているようだが、その場合は英国が最も有力な候補になるだろう。



Posted at 2015/01/02 21:01:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記

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