安倍首相は17日、首相官邸で沖縄県の翁長(おなが)雄志(たけし)知事と初めて会談し、同県宜野湾市の米軍普天間飛行場移設問題について意見交換した。
首相は、同県名護市辺野古への移設が同飛行場の危険性除去のための「唯一の解決策」と理解を求めた。一方、翁長氏は、首相が今月26日からの訪米で米政府に移設反対を伝えるよう求めるなど強く反発し、議論はかみ合わないまま終わった。
会談は菅官房長官と安慶田光男(あげだみつお)副知事が同席して約40分間行われ、冒頭の約5分が公開された。首相は会談の冒頭、「普天間飛行場の一日も早い危険性除去は、我々も沖縄も思いは同じだろう。辺野古への移設が唯一の解決策だ」と話し、今後も移設作業を進める考えを伝えた。また、那覇空港第2滑走路開設の前倒しや日米で合意している嘉手納基地以南の土地返還計画に触れ、「沖縄は日本のアジアへの玄関口であり、高い優位性と可能性がある。沖縄の発展は、大変重要で国家戦略として進めていきたい」と述べ、沖縄振興策や基地負担軽減に取り組む決意を強調した。
これに対し、翁長氏は「昨年の名護市長選、県知事選、衆院選とすべての選挙で『辺野古新基地反対』という圧倒的な民意が示された」と語った。「戦後、自ら土地を奪っておきながら、『老朽化したから。世界一危険だから。沖縄が負担するべきだ。嫌なら代替案を示せ』と言うのは理不尽」などと訴えた。
翁長氏は会談後、記者団に、「『唯一の解決策』とのかたくなな固定観念に縛られず、作業を中止するよう求めた。県民は移設に反対していることをオバマ米大統領に伝えていただくようお願いした」と話した。
端から話がかみ合うなどと言うことはないだろうが、沖縄は地上戦が行われ大きな被害を受けたことをことさらに取り立て、「銃剣とブルドーザで土地を奪われた」と言うが、本土も空襲で100万からの民間人が死亡しているし、終戦後に進駐してきた米軍基地にしても本土の基地は米軍との話し合いで提供されたわけではない。近代戦とは地上戦であろうが空襲であろうが同じことで、戦争で負けるというのはそういうことだ。沖縄は戦略的に重要な場所にあったことと戦後30年近くも米国の施政下に置かれたために米軍基地が多めに残ったということだろう。沖縄を歩いてみるとこの先に何があるのかとびっくりするような橋が彼方此方に架かっている。また石油備蓄施設など驚くような巨大施設が建設されている。沖縄には莫大な投資がされていると実感させられるような施設が多い。軍事基地などない方が良いに決まっている。まして外国の基地ではなおさらだろう。辺野古がダメと言うなら代替案を出せと言うのは理不尽で政治の怠慢だというが、その米軍基地で利益を受けてきたことも事実だろう。そう言うのであれば沖縄も米軍基地がなくなったらどのように地域振興をしていくのか、地方行政としてそれを示すべきだろう。どうも沖縄と言う地域を見ていると日本と言うよりはお隣さんたちに近いような気がするのだが、それはうがった見方だろうか。米陸海軍の巨大基地など14か所の米軍基地を抱える神奈川としてはこの騒動を見ていて異質なものを感じる。そんなに米軍基地が嫌なら、「基地が、基地が、」と十年一日のごとく唱え続けずに自分たちで知恵を出してやって行けばいいだろうと思わないでもない。もっともこの騒動も口先民主党の責任が大きいともいえるのだが、・・。その民主党、自分たちの知恵なしを棚に上げて、沖縄がそんなにいやなら独立して勝手にやれば良いだろうなどと捨て台詞のようなことを言っていたが、それだけは民主党も間違ってはいないのではないかなどと思ってしまう。米軍にしても鬼畜ではない。涙ぐましいほど日本に気を使っている部分もあるし、地域とうまくやって行こうと努力しているところもある。そこまで言うのならと米国に開き直られて一番困るのはどこだろうか。
Posted at 2015/04/17 21:46:25 | |
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