安倍晋三首相は4日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐる代執行訴訟で、福岡高裁那覇支部が示した和解案を受け入れる方針を決め、工事中止を中谷元防衛相に指示した。沖縄県側は和解案を受け入れる立場のため、国と県の和解が成立する見通しとなった。
首相は4日昼、首相官邸で中谷防衛相、岸田文雄外相、島尻安伊子沖縄担当相、岩城光英法相ら関係閣僚と訴訟への対応をめぐり協議し、和解案受け入れを決定。首相はこの後、記者団の取材に応じ、「延々と訴訟合戦が続けば普天間の現状が固定化されかねない。司法判断が下された場合にはその判断に従い、沖縄県と協力して誠実に対応することで合意した」と説明した。
首相はまた、「20年来の懸案である普天間飛行場全面返還のためには辺野古への移設が唯一の選択肢との国の考えに変わりはない」との考えも示した。
裁判所は1月の和解勧告で、暫定案と根本案の二つの解決案を提示。このうち、暫定案は国が代執行訴訟を取り下げて移設工事を中止し、県と協議するとの内容。政府は当初、工事中止は受け入れられないとして、和解案には慎重だった。しかし、国と県の訴訟合戦の事態は、移設計画を進める上で好ましくないと判断した。
政府も参議院議員選挙を控えて訴訟合戦を繰り広げるのはよろしくないとの判断か。また、米国からも反対運動を何とかしろと要請でもあったんだろう。しかし、話し合ってまとまるのかねえ。まとまらなかったらどうするんだろう。その辺はある程度件側と水面下での調整でもあったのだろうか。高裁那覇支部も、「次から次へと訴訟ばかり持ち込むな。いい加減にしろよ」とでも言われたんだろうか。暫定案では国側に全く利益がないが、結果、どうなるんだろうねえ。
Posted at 2016/03/04 15:16:37 | |
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