• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ntkd29のブログ一覧

2016年03月18日 イイね!

あり得ないことが、(58)




そうこうしているうちに社長は会社に戻ると言い出した。社長も忙しいのだろうからこいつに付き合って何時までもここにいるわけにもいかないのだろう。北の政所様も一緒に帰るようなので夜女土方が来るまでは僕一人ということになる。


「ねえ取り敢えず家の中を見せてくれない。こんなに広い家に住んだことがないから迷子になりそう。」


僕はお手伝いに頼んだ。お手伝いは黙って頷くと先に立って応接間を出ようとした。


「あなたも一緒に来るのよ。あなたの部屋も見せなさい。いいわね。」

 
僕はクレヨンに向かって言った。クレヨンはだるそうに立ち上がると後をついて来た。一階は玄関、応接間、ダイニング、キッチン、家事室、バス、洗面所、トイレ、フィットネスルーム、オーディオルームにお手伝いの部屋が二か所、一つは住み込みのお手伝いが使いもう一つは運転手が時々使っているそうだ。

 
使用人用のバスとトイレは別に設えてあった。二階は主寝室と書斎、ベッドルームが四室、洗面、バス、トイレに居間を兼ねたユーティリティスペース。どの部屋も馬鹿みたいに広くて僕等には想像もつかないくらい内装の作りも家具も豪華だった。

 
しかしそれもクレヨンの部屋を見せられて打ち砕かれた。作りや家具は豪華なのだろうけどそれが見えないのだ。何故ってあまりにも散らかり過ぎていて。片付けられない症候群というのがあるそうだが、どうもこいつもそうじゃないのかと思うくらいに乱雑に取り散らかっていた。

 
床は衣類やバッグ、雑誌、CD、化粧品その他諸々でほとんど足の踏み場がないほどだった。どうしたらこんな部屋になるんだろう。ベッドの上は衣類や雑誌が山のよう。一体こいつはどこで寝ているんだ。


「あんたねえ、ここすぐに片付けなさい。いいわね。」


僕はクレヨンを振り返った。クレヨンは横を向いたまま答えなかった。


「大体何よ、若い女性がどうしてこんなに下着を散らかしてるのよ。ああ見ていると頭がおかしくなりそうだわ。」


「私は一度着けた下着は二度と着けないのよ。」


クレヨンはどこかの女優のようなことを言った。


「二度と身に着けなくてもいいからそれだったら捨てなさいよ。とにかくすぐに片付けなさい。」


僕はクレヨンの腕をつかんで部屋に引き入れた。


「どうして片付ければいいのか分からないわ。捨てればいいの。」

 
クレヨンは部屋の中に立ち尽くしたまま辺りを見回しているだけで片付けに手を付けようとはしなかった。


「世話の焼ける子ね。要る物と要らない物に分けなさいよ。」

 
僕は錯乱しそうな精神に鞭打ってありったけの蛮勇を奮って床の上に沈殿している様々なものの中に手を突っ込んでよく見もしないで布切れをつかんだらそれがクレヨンが身に着けて投げたパンティだった。その手の愛好家なら喜んで買うのかもしれないが、何だか気味が悪くて鳥肌が立った。

 
でももうこうなったら乗りかかった船だと思い、次から次へと下着やら衣類やらをつかんでは必要かそうでないかを聞いてより分けていった。こんなにたくさんパンツがあればこれだけで満艦飾が出来る。アダルトショップに売っても一財産かも知れない。

 
小一時間で大分床が露出してきた。CDは棚に戻して要らない雑誌は束ねて衣類やバッグ類はクロゼットに収めて下着はポリ袋に放り込んだ。こうして苦闘三時間ほどで概ね片付けは終わったが、どうもクレヨンにやらせるのではなくて僕がやってしまったようだった。

 
お手伝いに床の掃除をさせて何とか周りと調和するくらいになったところで精も根も尽き果てた。でもまだ洗濯が待っている。ポリ袋に二袋も下着を洗うのはかなり異常だが仕方がない。家事室に行って洗濯機に全部放り込んで回し始めると水が異様な色に濁って来た。何だか洗濯槽を見ているのが恐ろしくなってきて蓋を閉めてしまった。

 
パンティは何となく不気味だったので2回洗濯してやった。その後洗い上がったパンティを乾燥機にかけたが、ドラムの中で色とりどりのパンティがぐるぐる回っているのを見ていると万華鏡でも見ているように幻想的な気分になって来た。

 
乾燥が終わるとお手伝いと二人で端から畳んだが、どうして女という生き物はこんなにひらひらのついた布切れみたいなものばかり身に着けたがるんだろう。こんなのじゃあ下着の役どころかただ中身を飾って見せるだけの用しか足さないじゃないか。もっともそれが目的の場合も少なからずあるのかもしれないが。この際身に着けるパンツのタイプも制約条項に入れてやろうか。

 
そんなことを考えながら一生懸命畳んだが二回洗っても不気味なシミの取れないのは全部捨ててやった。クレヨンは一度身に着けた物はいらないと言い張ったが、贅沢を言うなと押し付けてやった。

 
クレヨンの部屋の片付けとパンツの洗濯だけで日が暮れて夕食の時間になったが、考えてみれば昼飯抜きでサルの檻の片づけをしていて昼飯がまだだったことに気がついたらひどく空腹を感じ始めた。


「夕食は何がよろしいですか。」

 
お手伝いが僕に夕食のことを聞いたが、まさか希望したらフランス料理のフルコースでも出てくるのだろうか。


「どうぞお構いなく。何でも結構ですから。」

 
そんな心の内は明かさずに至極控えめに答えておいたが、正直なところこういう家庭ではどんな食事が出てくるのか興味があった。


「もう一人いらっしゃるのですか。その方の分も用意しますか。」


お手伝いは女土方のことを聞いたのでこれも控えめに「良しなに」と答えておいた。取り敢えずこの空腹を何とかしないといけないとは思ったが、まさか他人様の家で冷蔵庫を漁るわけにもいかないので困っていたところお手伝いが気を利かせたのかコーヒーと洒落た洋菓子を器に盛って運んで来た。


「今日はお昼を召し上がっていらっしゃらないのでお腹が空かれたでしょう。申し訳ありませんが食事の支度が出来るまでこれで辛抱してください。」


「ああ、気を使っていただいてすみません。」
 
 
一応表向きは女性なので腹は減っていてもあまりがつがつと食らいつくわけにもいかず、一言御礼を言ってから一つ摘んで口に運んだ。しかし空腹の時というのは一つ手をつけると歯止めが利かなくなったように次から次へと手が出そうになるのを必死でこらえながら『品良く』をモットーに手にとった菓子を少しづつ口に運んだ。それにしても欲望というのは際限のないもので少しでも腹に入るともっともっとと欲求がこみ上げて来て目の前に山と積まれた菓子を見るのが恨めしかった。

 
僕もちょっと妙齢は過ぎているかもしれないが、まだまだ売り物の女性として振舞わないと佐山芳恵に申し訳がないので食いたいものも我慢しながらコーヒーをお代わりして耐えていたところに女土方から電話が入った。


「今戻ったけどどうすればいいの。あなたの着替えは用意して持っていくけど。ところで社長から直接電話があって『明日は出勤しなくてもいい。』と言われたけどどうなっているの。本当にややこしいことばかり引き寄せる人ね、あなたって。」

 
女土方はそう言うが一番ややこしいのは僕が佐山芳恵の体に住み着かなくてはいけなくなったことでこればかりはややこしいことばかりと言われても僕にもどうしようもない不可抗力か災難のようなものとしか言いようがなかった。


「ごめんね、変なことにばかり巻き込んで。着替えは上から下まで全部お願いね、動き易いものを。食事はこっちで用意してくれるそうだから来るまで待っているわ。車を停める場所はいやというほどあるわ。ここの場所は分かる。」


「ナビがあるから大丈夫。社長から地図がファックスされて来たし。じゃあもう少ししたら出るわね。」

 
本当に女土方は何でも嫌がらずによくしてくれる女だ。こんなあほらしいことにも手助けしてくれて本当に涙が出るほどありがたい。


Posted at 2016/03/18 17:51:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小説 | 日記
2016年03月18日 イイね!

北君、弾道弾を2発発射とか。




韓国軍合同参謀本部によると、18日午前5時55分(日本時間同)ごろ、北朝鮮西部の平安南道粛川(ピョンアンナムドスクチョン)付近から弾道ミサイル1発が日本海に向けて発射された。飛距離は約800キロで、日本の防空識別圏内を飛び、日本海に落下したという。北は続いて1発の飛翔体を発射したが、上昇した直後に航跡が消えた。

 

参謀本部は、日本海に着弾した1発目について、最大射程1300キロと、日本全域を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」と分析している。

 

ノドンの発射は2014年3月26日以来、約2年ぶり。国際社会による対北制裁や米韓合同軍事演習に対抗する狙いとみられる。

 

参謀本部によると、北は続いて午前6時17分ごろにも、粛川付近からミサイルとみられる飛翔体1発が発射されたが、「上空でレーダーから航跡が消えた」という。参謀本部は「空中で爆発した可能性がある」としている。

 

北朝鮮は今月3日、東部の元山(ウォンサン)付近から新型多連装ロケット砲とされる砲弾6発を日本海に向けて発射したほか、10日には南西部の黄海北道(ファンヘプクド)付近から短距離弾道ミサイルのスカッド2発を日本海へ発射している。今回発射したのは中距離弾道ミサイルで、軍事的挑発の度合いを高めた形だ。

 

韓国軍合同参謀本部は「関連の状況について綿密に監視しており、北朝鮮の挑発に対し万端の準備態勢を維持している」として警戒を強めている。参謀本部では、ノドンとみられるミサイルは移動式発射台を使って発射されたとみている。

 

北朝鮮の国営メディアは15日、最高指導者の金正恩第1書記が「核弾頭の爆発実験や、核弾頭を搭載できる多種の弾道ミサイル発射実験」を早期に実施するため準備するよう指示したと報じていた。

 

北朝鮮は今年に入り、1月6日に核実験、2月7日に長距離弾道ミサイルの発射を強行した。5月に開催予定の朝鮮労働党大会を前に、金第1書記の実績として核・ミサイル事業の進展を誇示する狙いがあるとみられる。






北君は、体制の防護を核と弾道弾に委ねることを決めたようだ。話し合って民主化を推進すれば良いと思うが、そうするとバカ大将、殺される恐れが高いからねえ。この道しかないんだろうねえ。はた迷惑なことだが、・・。北で、「保育園落ちた、バカ大将死ね」とか言ったらどうなるんだろう。





Posted at 2016/03/18 15:06:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2016年03月18日 イイね!

栃木女児殺人事件で宇都宮地裁が自白調書を証拠採用




栃木県日光市(旧今市市)で2005年、小学1年の女児(当時7歳)を連れ去り殺害したとして、殺人罪に問われた勝又(かつまた)拓哉被告(33)の裁判員裁判で、宇都宮地裁の松原里美裁判長は18日、検察側が証拠請求した殺害を認める自白調書を採用することを決定した。松原裁判長は理由を説明しなかったが、裁判員と裁判官らは、法廷で再生された取り調べを記録した録音・録画の様子などから、供述には任意性があり、被告が自分の意思で話したと判断したとみられる。

 

事件発生から殺人容疑での逮捕まで8年半が経過し物的証拠が乏しい中、検察側は立証の柱と位置づけた自白調書が採用され、大きなハードルを越えた。検察側は今後、自白内容が真実であるという「信用性」の立証に移る。

 

これまでの公判で再生された録音・録画は7時間超。うち、勝又被告が殺害を自白した14年6月の取り調べの様子は約3時間40分に及んだ。

 

検察側は、検察官が黙秘権などの権利告知を行い、勝又被告の体調を気遣うなど十分に配慮する中、被告が殺害状況や連れ去り方法などを詳細に供述し、調書にサインしたと強調した。さらに調書作成の際、被告が訂正箇所を申し出るなど調書内容を自分で決めていたとし、「暴行や脅迫、利益誘導などの手段を使って供述を求めたことは一切ない。被告は自らの意思で話していた」と主張した。

 

これに対し弁護側は、被告が商標法違反で逮捕されてから自白調書が作成されるまで123日間もの長期間、拘束された上、暴力や暴言のある厳しい取り調べが行われたと指摘。「早く自白したら刑が軽くなる」などの利益誘導もあったとして、自白に任意性はなく、証拠採用すべきではないと主張していた。

 

勝又被告は無罪を主張しており、判決は31日に言い渡される予定。





捜査機関は取調べの録音録画にずい分抵抗してきたが、捜査側にばかり不利と言うこともないようだ。自白させてその供述内容を証拠で固めていくという捜査から供述も証拠の一つで事件を証拠で立件すると言う方向へと捜査は変化している。良いことと思うが、被疑者は否認が増えるだろうから、事件の内容は明らかにされない場合が多くなるかもしれない。いずれにしても客観的証拠で立証していく方向に変わったことは冤罪の防止にもなるだろう。ただ、刑事裁判の無罪と言うのは、「やっていない」と言うことではなく、「被告が真犯人と言う100%の立証がなく、合理的な疑いが残る」ということ。無罪だからと言って何もしていないと言うことではない。





Posted at 2016/03/18 15:04:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記
2016年03月18日 イイね!

元民主党で維新から出戻った民進党の松野維新代表、改革結集の会にけじめを要求




維新の党の松野代表は、民主党と今月末に立ち上げる民進党に、改革結集の会が合流することは認めない考えを示しました。

 

「党として新たに3党で合併するということはあり得ない。理念・政策を共有するという前提が崩れているのではないかと思う」(維新の党 松野頼久 代表)

 

維新の党の松野代表はこのように述べ、民主党と維新の党が提出した2016年度の予算案の組み替え動議に反対したとして、改革結集の会が民主党と維新の党の合流に加わることは認めない考えを示しました。

 

改革結集の会は、去年の維新の党の分裂騒動で松野氏ら執行部の方針に反発して離党した5人の衆院議員が立ち上げた政党で、維新の党内には、合流するならばけじめが必要だとの声があがっています。

 

16日に民主党の枝野幹事長が改革結集の会の村岡代表と会談し、「民進党」への合流を呼びかけていますが、松野氏は、「枝野幹事長のみが最終決定権者ではない」と述べていて、これをけん制した形です。





お前が言うなよ。どの面下げて言っているんだ。「党として新たに3党で合併するということはあり得ない。理念・政策を共有するという前提が崩れているのではないかと思う」って、どこに理念と政策があるんだ。こんなのばっかりだな、元民主の民進党は、・・。





Posted at 2016/03/18 15:03:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治 | 日記

プロフィール

ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

愛車一覧

トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
基本的には前期型と大きな変化はないが、インパネは液晶デジタルになってずいぶんすっきりした ...
ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール) CB1300スーパーボルドールM2018 (ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール))
外観 もうこれは美しいという以外にはない端正なバイクではある。ホンダは「威風なる血統」 ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
今度はGRヤリス、・・(^^♪。昨年GRヤリスの納期が1年半以上と聞いて速攻で契約してし ...
トヨタ 86 トヨタ 86
元々トヨタ党だったが、ちょっと浮気してダイハツコペンに乗っていた。しかし、ディーラー氏と ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation