三菱自動車に続き、スズキでも燃費データを巡る不正行為が明らかになり、自動車業界に危機感が広がっている。
スズキが不正なやり方で測定していた車種はマツダなど3社にも供給しており、車種は計27車種に上る。国内の乗用車メーカー8社のうち4社で不正測定車種を売っていることになり、日本車全体のイメージダウンにつながりかねないからだ。
「競争が厳しい中で仕事をするのは当然で、不正をするのは論外だ」
自動車メーカーが加盟する日本自動車工業会の西川広人会長(日産自動車副会長)は19日の就任記者会見で語気を強めた。三菱自は経営陣が掲げた高い燃費目標を開発現場が達成できず、軽自動車4車種の燃費を良く見せかけており、「信頼を揺るがす不正」(西川会長)と三菱自の行為を厳しく批判した。三菱自の相川哲郎社長は19日付で、自工会の副会長を辞任した。
燃費、燃費と大騒ぎだが、実力値とかけ離れたカタログ燃費がそれほど大事なのかねえ。車の売り方もいろいろとあるだろう。豪華でスペースユーティリティも十分、燃費だって悪くはないですよとか、気持ちよくワインディングを駆け抜ける走行性能、加速も機敏とか、おしゃれでかわいいとか、・・。
ただ、軽を買う人は実用性プラス経済性が主な理由なんだろうけど今の軽は大型化しているので重量も1トンを超えている。エンジンが小さければ燃費が良いと言うわけでもない。レンタカーを借りた時にヴィッツやマーチの1000と軽ではほとんど燃費に差はなかった。
軽自動車というジャンルが必要なのか、その点にも疑問がある。1000cc以下の排気量の車両を現行の軽自動車並みの課税にしてやれば車両設計の自由度も増すだろうし、使い勝手もよくなるのではないか。そうすれば海外でも売れるだろうし、・・。
今回の燃費偽装はメーカーの勝手な都合で行ったもので不届き千万ではあるが、お上も、ただ、訳の分からない燃費測定法を押し付けて、「上意に背くのは重々不届き、よって厳罰に処する」と言うだけではなく、メーカーにとってもユーザーにとってもより良い方法を考えてやるべきではないか。税制さえ見直してやれば軽自動車の存在理由はなくなるんじゃないのか。
全長3400×全幅1480mm以下、全高2000mm以下、排気量が660cc以下という軽自動車の規制の理由は何なんだ。税金が同じならもうちょっと余裕がある車が欲しいというユーザーもいるんじゃないか。せっかくの機会なのだから検討してみる価値はあるのではないか。
Posted at 2016/05/20 17:40:34 | |
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