政府は、沖縄県の米軍普天間飛行場(宜野湾市)移設計画について、2017年2月にも移設先の名護市辺野古沿岸部の埋め立てに伴う海上の本体工事を開始する方針を固めた。
日米両政府が1996年に普天間飛行場の返還に合意して以降、代替施設の建設に向けた大きな節目となる。沖縄県は強く反発するのは必至だが、政府は着実に計画を実施する考えだ。
代替施設の本体工事の計画は、5年間の工期を予定し、護岸建設から始め、並行的にしゅんせつ、埋め立てを順次進める。政府が2月にも予定する工事は、土砂で濁った海水の拡散を防ぐ「汚濁防止膜」の設置のためのもので、重りとして大型のコンクリート製ブロック数百個を海底に固定する。
汚濁防止膜の設置には数か月かかり、岩礁破砕許可の期限である17年3月末までに終わらない見通しだ。政府は新たな許可を沖縄県から取る必要があるが、移設に反対する翁長雄志(おながたけし)沖縄県知事は更新を許可しない可能性がある。翁長氏が許可しない場合、政府は地方自治法に基づく代執行などの対応も検討している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161230-00050144-yom-pol
名護市辺野古への新基地建設を巡り、翁長雄志知事は国に、工事の手続きや工法などに関して意見交換する新たな協議体の創設を求める方針であることが分かった。協議を通し、国側の工事手続きの瑕疵(かし)や、県と事前に約束した事項の不履行をあぶりだすことで、埋め立て承認の「撤回」に向けた法的根拠の積み上げを狙う。
知事は昨年12月28日、法的根拠の積み上げ作業の第1段階として、沖縄防衛局へ工事着手前に実施設計や環境対策に関する事前協議を求める意見書を送付した。事前協議は、2013年に前知事が埋め立てを承認した際に付した「留意事項」に盛り込んだ。
現在、県と国の意見交換の場は、基地負担軽減と振興策を話し合う「政府・沖縄県協議会」や辺野古を巡る訴訟の和解について協議する「作業部会」がある。県としては、国が辺野古工事に「着手」したことを受け、工事を阻止するために新基地建設工事に特化した協議の場を設けたい考えだ。
知事はことし3月末に期限切れを迎える岩礁破砕許可や国による設計変更の承認申請などを「不許可」や「要協議」とすることで工事を止めることを狙う。
サンゴの特別採捕許可に関しても、安倍晋三首相が国会で「埋め立てで消失するサンゴ礁を適切な場所に移植する」と明言していることから、国に強くサンゴの移植を迫る考えだ。
一方、防衛省は、岩礁破砕許可やサンゴの採捕許可が知事から認められなくても工事を進められないか法令解釈の検証に着手している。時間や費用を要せば工法の変更をせずに一定の工事実施が可能とみている。
県としては、工事を止めるために政府と集中的に協議を実施したい考え。工事続きで、国の「不履行」などの法的根拠を積み上げた上で、最終的には「撤回」に踏み切る意向だ。
あの和解と言うのは何だったのかねえ。確定判決が出たら双方それに従って協力するというのは、・・。最高裁の判決は確定判決ではないのかねえ。そしてまた法廷闘争で時間と金がかかって工事は遅れる。普天間で事故でも起こったらまた米軍が悪いと大騒ぎをするのか。最後に打つ手がなくなったら中国に保障占領でも頼むんだろうか。
Posted at 2017/01/02 14:38:01 | |
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