民進党は28日の参院予算委員会で、衆院での論戦と同様、学校法人「森友学園」の問題に照準を定めて政府側に波状攻撃を仕掛けた。ただ、土地売買をめぐる疑惑の本筋追及はどこへやら。学園の教育方針の異様さや政権との関係を印象づけようと躍起になったが、インパクトを与えたのはお約束の“至芸”だけだったようで…。(松本学)
「国民の最大の関心事はやはり森友学園だ」。トップバッターで質問に立った民進党の小川敏夫氏は、事前に通告していた雇用や物価に関する質問はそっちのけで、森友学園問題から話を切り出した。しかし、学園の教育方針に共鳴するかを安倍晋三首相に尋ねたところで、首相の反撃を招いてしまった。
「民主党政権の平成24年に(学園が運営する幼稚園の教諭に)文部科学大臣賞を出した。民進党の大西健介氏が言うには、『政権ぐるみ』になるんですね」。大西氏が前日の衆院予算委員会で放った「ブーメラン」を引き合いに反論された小川氏は、ターゲットを稲田朋美防衛相に移し、過去に稲田氏が森友学園の籠池泰典理事長を表彰したとして経緯の説明を求めた。
稲田氏は、海上幕僚監部の推薦に基づき感謝状を贈ったことを認めたが、続く言葉で「なお、平成21年10月にも呉地方総監から感謝状が贈呈されています」。なんと、旧民主党の鳩山由紀夫政権時代にも感謝状が贈られていたことが明かされ、国会論戦で2日連続のブーメランを被弾。東京地検出身で「国会の鬼検事」の異名をとる小川氏も、さすがにバツが悪かったのか、「オホン…。少し話題を変えますが…」と話をそらすほかなかった。
続いて質問した民進党の小川勝也氏は、学園による「安倍晋三記念小学校」名目の寄付金集めに触れ、繰り返し「謝罪」を迫った。
小川氏「釈明の言葉をお願いしたい」
首相「名前を寄せることはお断りしている」
小川氏「謝らなきゃおかしいと思う」
首相「『安倍晋三記念小学校』を引き受けていたら当然責任があるが、お断りしているんですから」
小川氏「総理にだまされた、と思っている人もいるかもしれない」
「だました」の主語を学園から首相にすり替えてのイメージ操作を狙ったようだが、これは単なる“暴投”に終わってしまった。
元検事さんなら自分が質問する事項の裏をきちんと取ればいいだろうに、・・。やるべきことをやらんからこうして天下に恥をさらすことになる。この問題の最大のポイントは減額価格をどうして国が決めたのかと言う点でそこを追及していけば裏があるなら何かが出てくるはずだろう。民進党の滑りまくりには笑わせていただくが、それはそれとして、あの価格をどうして決めたのかそれはきちんと説明すべきだろうなあ。
Posted at 2017/03/01 13:28:38 | |
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