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2017年05月01日 イイね!

あり得ないことが、(138)




僕はベッドに半身を起こしたままこっちを見ているクレヨンを逆に見つめながら問い詰めた。どうもこの女はいくら何でもちょっとおかしい。


「私はね、確かにあんたが言うとおり女だか何だか分からない生き物よ。それは私も認めるわ。でもね、私は私なりに生き方に筋は通しているつもりよ。だからあんたもきちんと筋を通して言ってごらんなさい。何が目的なの。私に何をして欲しいの。」

 
クレヨンはだんだん萎れて来て僕を真っ直ぐに見なくなった。何だかまた泣き出しそうな表情になって来た。


「泣くんじゃないわよ、何時までも子供じゃないんだから。いいわね。」


僕が強くそう言うとクレヨンは涙で潤んだ目を向けた。


「あのね、こんなこと言ってはいけないのは分かっているけど、あなたと伊藤さんがけんかしてあなたが何時も私のそばにいてくれるようになってとても嬉しかった。勿論こんなこと考えてはいけないのは分かってるわ。でもあなたがそばにいてくれると落ち着くし気持ちが穏やかになるの。」


「あのねえ、今は良いわよ。私もまだ三十代だからあなたともそんなに釣合いが取れないってほどじゃないわ。ちょっと年の離れた兄弟って感じかしらね。でもねえ、十五歳も年が違うのよ。時間が経ってからばば様とおば様がちゃらちゃらしてはいられないでしょう。あなたはねえ、やっぱり普通に生きなきゃいけないわ。私とは違う人なんだから。」


「じゃあ、あなたや伊藤さんはいいの、普通の生活をしなくても。」


「彼女はね、普通とは違う嗜好の持ち主なのよ。あなたのような普通の性的な嗜好が持てないの。だから仕方がないでしょう。」


「じゃあ、あなたは。あなたは普通の嗜好の人でしょう。結婚もしたんだし男性の恋人もいたというし。違うの。」


「あなたは私を女か男か分からない生き物と言ったでしょう。」


「ねえ、あなたは家庭を持ちたくないの、好きな人と家庭を持って子供を育てたくないの。好きな人の子供を産みたくはないの。」

 
何が子供だ。こんなことを言っては少子化対策に苦しんでいる国の方々に申し訳がないが、一体誰が産むんだ。もしも僕が産むとしたら、確かに生物学的には産めないことはないだろうが、その前段階の行為からして僕の存在を脅かす極めて危険な行為だ。それをさらに子供を産めなんてそれは僕に死ねと言っているようなものだ。


「子供なんて別に産みたくはないわ。もしも誰かが産めば仕方がないから育てるだろうけどねえ。自分で産むなんて考えたこともないわ。」


「それでどうして結婚するのよ。どうして男の人を好きになるの。好きになった人の子供が欲しいなんて思わないの。」


「だから言っているでしょう、私はニュー佐山芳恵だって。元の佐山芳恵さんとは違うのよ。だから男なんて真っ平ごめんだわ。増して子供を産めなんてそれは私に死ねと言っているようなものなのよ。」


「どうしてなのよ、あなたは女でしょう。」


「いえ、違うわ。私は男よ。男の過去と心を持った体だけが女になった不思議な人間よ。」


「またその話、そんなことがある訳がないでしょう。」


「ねえ、別にあなたのことを見捨てようとかそういう話じゃないの。あなたのことはこれからもずっと一緒にいて私が出来ることはしてあげるわ。でもね、これだけは間違えないでね。あなたがこの先人生を共にするのは私や伊藤さんじゃないわ。あなたにはきっとまた好きな男性が現れるわ。その人があなたと一緒に生きてくれる人よ。

 
私と伊藤さんはお互いの利害が一致したからいっしょに生きることにしたの。もっとはっきり言えば私と伊藤さんは一緒に生きるかそれでなければお互いに一人で生きるしかないの。

 
もしも本当にあんたが女性を好きだというのなら証拠を見せてごらんなさい。ずっと以前に言っていたわよね、私とならちょっと危ないことでも出来るかもしれないって。じゃあ伊藤さんと出来るの。テキストエディターのお姉さんと出来るの。出来ないでしょう。だからね、一緒にいる時は良いわよ、面倒見てあげるわ。でもね、私の生活も認めてね。」


クレヨンはやっと頷いてくれた。さあこれで一安心だ。


「ねえ、どこかにお出かけしようか。箱根でも行ってみる。車でも借りて。」


Posted at 2017/05/01 20:44:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小説 | 日記
2017年05月01日 イイね!

米軍が撮影した空戦中の紫電改の映像が公開、・・。




太平洋戦争時に米軍が撮影した映像の解析に取り組む大分県宇佐市の市民団体「豊の国宇佐市塾」は30日、旧日本海軍の戦闘機「紫電改」の空中戦を捉えたとみられるカラー動画など11点を公表した。米国立公文書館から入手したもので、塾の織田祐輔さん(30)は「紫電改の空中戦映像が世に出るのは戦後初ではないか。貴重な史料だ」と話す。

 
紫電改は零式艦上戦闘機(ゼロ戦)に代わる主力戦闘機として戦争末期に開発された。映像は30秒。1945年5月4日午前8時ごろ、鹿児島県喜界島の上空で交戦した米軍戦闘機の搭載カメラが捉えていた。当時、長崎県大村市の海軍基地所属だった36機が沖縄戦支援に向かっていたという。

 
塾は2011年から米国立公文書館に保存されている映像の収集を開始。日本への空襲や日本軍との空中戦に関する計26時間分について、日時や場所を特定しながら順次公開している。

 
今回の映像は、宇佐市で13日にある「第13回宇佐航空隊平和ウォーク」で一般公開される。



特攻機の進出援護で喜界島辺りまで出ていたのは343空の紫電改だろう。実機も残っている機体は数少ないが映像も少ない。特に戦闘中の紫電改のクリアな映像は極めて貴重だろう。崩壊していく国を自分たちの命で購って支えようと戦った搭乗員に敬意を表したい。
Posted at 2017/05/01 14:41:56 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2017年05月01日 イイね!

大型二輪に乗ろう(芦ノ湖・箱根スカイラインはサーキットと化していた、‥(◎_◎;)。)

大型二輪に乗ろう(芦ノ湖・箱根スカイラインはサーキットと化していた、‥(◎_◎;)。)


今日は教習所は休み、天気が良いので朝早くに起きてゴミ出しをしてからバイクで箱根に出かけた。連休なので車が多いかと思ったが、特にそんなこともなく箱根新道から芦ノ湖スカイラインに入った。ここもそれほど四輪は多くはないなと思ったが、バイクがすごい。ほとんどサーキットと化している。


コーナーからいきなり人がぶら下がったバイクが飛び出してくる。ぶつかることはないだろうけどハッとする。「うまいのは分かったから普通に走れよ」と言いたい。後ろからもぶっ飛んできてものすごい勢いでわきをすり抜けて行く。こっちは景色を見ながらのたのた走っているので向こうからすれば「邪魔臭いのが走っている」だろうけど「ここはサーキットじゃねえだろう」と言ってやりたい。


あまりにもぶら下がりバイクが多いので芦ノ湖スカイラインで断念して湖尻から138号に逃げた。そこから仙石原を抜けて県道736号を走って長尾峠に出て静岡の県道401号で御殿場に降りてきた。401号はあまり四輪もバイクもいなかった。ぶら下がりかっ飛びバイクのせいですっかりペースが乱れてしまったが、401号でやっと何時ものペースに戻った。ぶっ飛ばしたかったらサーキットに行け。


ところで長尾峠辺りから雲行きが怪しくなってきた。そう言えば今日は雷雨とか言っていたとさっさと東名に乗って戻ってきた。走行距離は2万6千キロを超えた。今年中に何とか3万キロを達成したい。


で、戻ってきて終わりと思えば今度はクロスカブを引っ張り出した。これもとんとご無沙汰だ。クロスカブに乗って大井町辺りまで足を延ばす。大井町辺りで雨がぽつぽつ落ちてきた。空は真っ黒でどうも危ない。でも海の方は明るいので大丈夫そうだ。さっさと帰ろうと思ったら空がどんどん暗くなる。どうもバイクよりも☁の方が足が速いようだ。雨がバイザーにポツリポツリと落ちて来るので気合いを入れて急いで帰ってきた。


そしてバイクをしまうと今度は車のほこり落としを始める。しかし空はますます暗くなって突風まで吹き始めて風神雷神でも出てきそうな雰囲気になってきた。車に水をかけて屋根とエンジンフードとトランクリッドのほこりだけ流して富貴寺始めたら雨が降ってきた。雨が降っているのに車を洗っているんじゃあ認知症にでもなったかと思われるのでそこで止めて家まで戻って来た。


エントランスに入ると同時に稲光が光って雨がざぶざぶ降って来た。危ないところだった。それでも何とか今日の予定をクリアしたのだから満足ではあった。雷雨⚡⚡は30分ほどで通り過ぎて上がってしまった。まあそれもめでたい。



Posted at 2017/05/01 14:38:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | バイク | 日記

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ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
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