三菱電機は3月に実施されるタイ軍の防空レーダーの入札への参加を決めた。複数の日本政府関係者が明らかにした。航空自衛隊の警戒管制レーダー「FPS3」を基にした固定式レーダーを提案する。米国や欧州の企業も参加する見通しだが、三菱製が落札すれば、国産の防衛装備品では初の大型輸出案件となる。
タイ軍は防空レーダーの更新を進めており、今回は北西部のラオスやミャンマーとの国境付近のレーダーについて入札を行う。調達規模は10億円以上とみられ、タイ政府は今月中旬に三菱電機など関係企業に3月の入札実施を通告した。三菱電機はタイ軍が求める仕様に合わせて、FPS3よりも能力を落としたレーダーを提案する。
政府が2014年に防衛装備移転三原則を定め、防衛装備品の輸出解禁に踏み切ったのを受けて、三菱電機はタイへのレーダー輸出を検討してきた。政府関係者は「防空レーダーは防御的な装備であり、地域の安定に資するものだ」と語っている。
FPS3は空自が1991年から運用する国産レーダーで、弾道ミサイル防衛機能を付加した改良型が国内に7基配備されている。三菱電機が落札すれば、政府は国家安全保障会議(NSC)で輸出を承認し、タイとの防衛装備品・技術移転協定の締結も急ぐ。
防衛装備品の輸出を巡っては、海上自衛隊が使用した練習機TC90のフィリピンへの無償譲渡の例などがあるが、大型輸出案件は難航してきた。豪州への潜水艦輸出が有望視されていたが、ライバルのフランス企業が受注した。インドへの救難飛行艇US2の輸出も、金額面の折り合いがつかず進んでいない。【秋山信一】
固定式警戒レーダーの形式としては1世代前のものか。次のJ/FPS5は恐るべき高性能レーダーだが、価格が高すぎるのでJ/FPS7に置き換わったとか。そのJ/FPS7の性能はベールに包まれて全く不明とのこと、日本の技術だから相当な高性能ではあるだろうけど、・・。こうした現状を見るとレーダーで後れを取って痛い目を見た太平洋戦争当時からは隔世の感がある。武器輸出に経験がない日本としては大型パッケージ輸出を一つでも成功させたいことだろうけどどうなることか。潜水艦も飛行艇も失敗したが、この辺で一つくらい成功すると良いのだが、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2018/02/25 11:08:17 | |
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