防衛省が国会で「不存在」と説明していた陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が見つかった問題を巡り、小野寺五典防衛相は3日の記者会見で、昨年2~3月の調査で日報が「存在しない」とされた経緯や、日報の発見から公表まで約3カ月かかったことについて内部調査する考えを示した。日米の防衛協力に関する文書について、情報公開請求から文書開示までの間に文書の電子データが更新されていた問題も含め、今月中旬をめどに調査結果をまとめる。
日報は、南スーダン国連平和維持活動の日報隠蔽(いんぺい)問題を受けた再発防止策の一環として、自衛隊の運用を担う統合幕僚監部が日報類を集約する過程で、今年1月に陸上幕僚監部衛生部や陸上自衛隊研究本部(現在の教育訓練研究本部)で見つかった。同省が昨年2~3月、野党議員の資料要求や国会での質疑を受けて陸幕や研究本部で調べた際は「文書は確認できなかった」と野党側に答えていた。
小野寺氏は、発見から公表まで時間がかかった点について「改めて探索漏れがないか確認し、欠損がないかなど精査を重ねていた」と釈明。「(昨年に)文書を見つけられなかったことはおわびしたい」と改めて陳謝した。一方、昨年7、9月に同省が開示した「日米の『動的防衛協力』について」と題する文書の電子データが開示直前に更新されていた問題は「当時の関係職員に確認を行っており、更新内容が確認できるか検討している」と説明した。
小野寺氏は3月31日に省内で報告を受け、4月2日に首相官邸で安倍晋三首相に報告した上で公表。首相は「しっかり精査して、つまびらかに経過、情報を公表するように」と小野寺氏に指示したという。菅義偉官房長官は3日午前の記者会見で「小野寺防衛相の強力なリーダーシップの下、情報公開、文書管理への取り組みをさらに徹底してもらいたい」と語った。
一方、立憲民主党など野党6党は3日午後に国会内で合同で防衛省からヒアリングを行うことを決めた。希望の党の泉健太国対委員長は記者会見で「言語道断だ。(当時の)稲田朋美元防衛相の参考人招致も必要だ」との認識を示した。【秋山信一、高橋克哉】
こういうお役所の文書は主管部門では保存期限に従って廃棄していても参考送付した部門などで資料や個人の参考などで残していたりするのでなかなか難しいんだよな。お役人は「いくら保存期限に従って廃棄してください」と口を酸っぱくして言っても何だかんだで理由をつけて文書を残しておくんでねえ。しかも今はネットワークでデジタルデータで飛んでいくんでねえ。どこに残っているか突き止めるのはなかなか難しいと思う、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2018/04/03 16:00:57 | |
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