河野太郎防衛相の「UFO(未確認飛行物体)」発言が注目を集めている。4月末に米国防総省がUFOとみられる物体を撮影した映像を公開したことを受け「自衛隊のパイロットが、万が一遭遇したときの手順をしっかり定めたい」と述べた。政府はこれまで「飛来した場合の対応も、検討していない」という見解だったが、なぜ態度を変えたのだろうか。【田辺佑介】
◇07年に初の政府公式見解
米国防総省は4月27日、海軍が撮影した「謎の空中現象」として3種類の映像を公開した。2004年と15年に赤外線カメラで撮影され、円盤状の物体が雲の上を高速で飛んでいるような様子が記録されている。河野氏は、翌28日の記者会見でUFOについて「そういうものがあった時に映像が撮れるのであれば映像を撮るし、報告があるのであれば報告するし、どのようにするかは航空自衛隊、あるいはそれぞれの自衛隊で相談をしてもらいたい」と述べ、遭遇時の撮影手順などの対応を定めたマニュアルを定める考えを示した。政府は07年の閣議決定で「(UFOの)存在を確認していない」とする公式見解を初めて示した。18年2月にも「地球外から我が国に飛来した場合の対応について特段の検討を行っていない」とする答弁書を決定しており、方針転換となる。
◇海自パイロット「目撃談」も
「今、映っていましたよ」。海上自衛隊の航空機パイロットは17年ごろ、日中の日本海上での任務中に、機内のモニターにレーダーには反応しない「何か」が映ったと同僚に指摘されたことがあるという。北朝鮮のミサイル発射が相次ぎ、緊張が高まっている時期だった。「何だったんだろう」。正体はわからないまま記録に残ることもなく、通常の任務に戻ったそうだ。別の空自パイロットによると、上空で、レーダーに映らない正体不明の飛行物体に遭遇することはあっても目で確認できるのは一瞬で判別は難しいが、イベント用の風船や気象観測用機器、小型のドローンなど発見場所や状況から推測できるといい「あまり気にしない」という。特に「目撃談」が増えているという状況でもないようだ。
◇河野氏は「信じない」が…
河野氏は「正直に言うと、私はあまりUFOを信じていない。国防省があのような画像を出したので、少しアメリカ側から真意、どう思っているのかという分析を聞きたい」と慎重だが、肯定派の政治家も多い。アントニオ猪木氏は15年4月の参院予算委員会で、ブラジルのコーヒー農園で働いていた14歳の時「夕方空を眺めていたら、地平線から光ったものが来てすっとまた反対側の地平線に消えていった」と告白。麻生太郎副総理兼財務相は、総務相時代の05年、UFOの目撃経験の有無を問われ「おふくろは見たといってえらい興奮して帰ってきたのがありますけれども、残念ながら私自身は見たことはありません」と応じた。ただ「膨大な数の星の中に地球にしか我々みたいなのがおらないということはちょっと幾ら何でも想像力がなさ過ぎるんで、似たようなのがいっぱいいたっておかしくはないだろうなと私自身もそう思っております」とロマンチックな側面を見せた。07年に「存在を確認していない」との政府見解を示した当時の町村信孝官房長官は記者会見で「個人的には絶対いると思う」と、政府と異なる見解を示している。
◇「UFOマニュアル」は
「宇宙のロマン」はともかく、政治家による「UFO」発言の多くは、国籍不明の航空機や軍事用の無人機への対応を議論した際のものだ。最近では各国で、軍事用の無人機や宇宙空間からグライダーのように滑空して相手を攻撃する新型兵器の開発などが進められている。18日には自衛隊初の宇宙専門部隊「宇宙作戦隊」が発足する中、方針転換の背景には宇宙空間で進む軍事技術の向上などもありそうだ。宇宙作戦隊の任務は、スペースデブリ(宇宙ごみ)の監視などだが、河野氏は「しっかりスタートしてさまざまな任務を果たせるよう育てていきたい」と期待する。監視の目が広がれば、今まで見えなかったものが見えてくるかもしれず、策定される「UFOマニュアル」が役立つ日も遠くないのかもしれない。
遂に日本もUFO対処要領を検討するところまで来たか。宇宙には高等生物は真砂の数ほどもいるだろうし、その中には人類の文明をはるかに超える高度な文明を持った生物もいるだろう。しかし、ちょっと何かに乗って飛んでくるというには宇宙はあまりにも広すぎるような気がするのだが、・・。もっとも宇宙の構造も良く分からないのでそれも何とも言えないが、・・。それに高等生物であれば今の人類を見ればそれなりに文明を持っていることは理解できるだろうから当然何らかの形で接触してくると思うのだが、どうだろうか。じゃあ、米国が公開した画像は何だということになるが、まあ、それは米国のこと、何か意図があるんだろう。航空自衛隊の宇宙作戦隊に解明してもらおう、‥(^。^)y-.。o○。
Posted at 2020/05/18 16:01:18 | |
トラックバック(0) | 日記