石油元売り3位のコスモ石油がハイオクガソリン「スーパーマグナム」の性能について、少なくとも10年以上、「使い続けるほどエンジンをきれいにしてくれる」などと虚偽宣伝していた問題で、消費者庁が景品表示法違反(優良誤認)の疑いで調査に着手した。関係者が明らかにした。同庁は調査を通告し、宣伝の根拠となった資料の提出などを求めているとみられる。同法は、実際の品質よりも著しく優れていると宣伝したり、事実に反して競争業者が販売する商品よりも著しく優れているかのように宣伝したりすることを禁じている。コスモは毎日新聞の指摘を受け、4月に宣伝内容を修正したが、同法は過去の表示にもさかのぼって適用されるため、同庁は調査に乗り出した。
調査で違反行為が認定されれば、再発防止策を講じることや今後同様の違反をしないことを求める措置命令を出す。さらに、コスモ側に違反行為を防ぐことのできない事情があった場合を除き、ハイオクの売り上げ(上限3年分)の3%について課徴金の納付を命じる。違反の事実が確認されなくても、違反の恐れがある行為があれば、改善を求める行政指導を行う。
スーパーマグナムは1992年5月に発売。販売開始以来、汚れを取り除く添加剤が入っていなかったのに、コスモはホームページ(HP)で「洗浄力が高い。使い続けるほどに、エンジン内をきれいにしてくれる」「汚れを取り除く清浄剤が添加されていることも特徴」と汚れを除去する効果を強調していた。しかし、毎日新聞が宣伝内容と実際の性能に相違があるのではないかと尋ねたところ、コスモは4月1日に「エンジンをきれいに保つ添加剤が加えられている」などとHPの宣伝を修正し、「業界最高水準の製品」との文言も削除した。コスモによると、問題の記載は少なくとも10年以上続いていたという。
コスモは、毎日新聞が虚偽宣伝を報じた翌日の先月30日、顧客からの問い合わせに備えた想定問答集を系列スタンドに配布した。毎日新聞が入手した問答集には、HPの修正について「誤解を招く表現を修正したものであり、誤った表記をしていたものではない」と書かれており、コスモが修正前の宣伝について同庁にどのような説明をするのか注目される。コスモの広報担当者は「消費者庁とのやり取りは調査の有無を含めて回答できない」とコメントした。コスモを巡っては、グループ会社の「コスモ石油販売」が車検費用を割引しているかのような広告を出したのは景品表示法違反(有利誤認)に当たるとして、同庁が2017年5月に再発防止の措置命令を出している。【遠藤浩二】
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重々不届き、打ち首獄門だな。商売にウソはいけない。顧客に対して信義誠実じゃないとねえ。それが商売だろう。コスモのハイオクは使用者のコメントでも「ノッキングが起きやすい」なんてものがあった。ESSOが一番、次がENEOS、3番目が出光、・・とか言うが、精製後の貯蔵タンクが一緒と言うことはどこも一緒か。まああまり信用はしていなかったが、86がハイオク仕様なんでコスモのマグナムを入れていた。しかし、いい加減だなあ、元売りも、・・。ところでハイオクと言うと100オクタンガソリンと言うことだが、太平洋戦争中の日本では91オクタン以上のガソリンが精製できずに高オクタンガソリンを米国から買っていた。そんな日本が米国にケンカを売ったんだから無謀と言うか、大胆不敵と言うか、恐れ入ったものではある。当時、太平洋戦争後半、の日本の航空機、特に戦闘機は最大速度が500キロ台の後半で世界の趨勢は600キロ台の後半だったから速度で100キロほども劣っていた。それが戦後米国で良質のガソリンやオイルを使ってテストをしたところ、ほとんどの航空機が10%ほど速度が向上したと言う。零戦52型で600キロ台の前半、雷電、紫電改、疾風などは600キロ台の後半、彩雲と言う海軍の3座艦上偵察機は694キロを記録して米軍も舌を巻いたという。もちろんエンジンの性能が悪かったのはガソリンだけの問題ではなくエンジンやプロペラ及びその周辺技術が劣っていたこともあるのだろうけどやはりガソリンの質はエンジンの出力に大いに関係している。販売しているガソリンは国家基準を満たしているので問題はないと言うが、そういう問題ではない。石油元売りもやはり顧客には信義誠実であるべきだろう。もうずいぶん長いことコスモ石油を使っているが、今回のことについては猛省を望みたい、‥(^。^)y-.。o○。
Posted at 2020/07/20 14:47:17 | |
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自動車 | 日記