政府は、配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策について、既存イージス艦を大型化した新型イージス艦2隻に主要装備のレーダーなどを転用した場合、4800億~5000億円以上かかるとの試算をまとめ、25日にも自民党の会合に示す方針を固めた。政府が委託した民間企業2社が政府に報告した。
自衛隊は現在、「こんごう」「あたご」「まや」の3種類のイージス艦を運用する。新型イージス艦を導入する場合、米国との情報共有などの最新鋭機能を持つ「まや」型を基に、全長を数メートル大型化する方向。政府が断念した秋田、山口両県にイージス・アショアを配備した場合は2基で4000億円程度を予定しており、本体だけで800億円以上高額となる。
政府はこのほか、3案についても試算を委託したが、新型イージス艦が機動力や防御性で高い評価を付けた。4案とも建造には5年程度かかるが、基本計画や設計でより長期間かかるという。
残る3案の費用は、商船など民間船舶を使う最低限の防護能力の「ミサイル防衛専用船」が2隻で3800億~4000億円以上▽高性能の防護機能を備えた「石油掘削装置(オイルリグ)型」は2基で4600億~5600億円以上▽最低限の防護能力の「オイルリグ型」は同4200億~5200億円以上。
陸上で導入予定だったレーダー「SPY7」やミサイル発射装置に関し、報告では一部アンテナなどに関する仕様を変更すれば、探知・追尾・迎撃などの性能面で「洋上でも問題なく作動すると確認した」と記し、レーダー本体の改修は不要だとしている。自民党内に米海軍の実績があるとして推す声がある「SPY6」ではなく、SPY7を導入する可能性が高い。
イージス・アショアを巡り、当初は迎撃ミサイル発射時の推進装置となるブースターを自衛隊の駐屯地内に落下させると説明していたが、そのためには相当の費用と期間が必要になると判明。6月に当時の河野太郎防衛相が秋田、山口両県への配備撤回を表明した。
9月に岸信夫防衛相がイージス・アショアの主要装備であるレーダーやミサイル発射装置を「移動式の洋上プラットフォーム」に搭載する方針を表明し、絞り込みを進めてきた。陸上の装備を洋上に転用した場合の波や風の影響、敵の攻撃からの防護能力が課題になるため、10月に民間企業2社に調査を委託していた。今後、さらに案を絞り込む方針だ。【畠山嵩】
核弾頭が飛んで来る時に迎撃ミサイルのブースターが落ちてくるからダメとか言っている場合じゃないと思うが、核弾頭よりもロケットブースターの方が危険なんだろうか。まあ陸上型や海上プラットフーム、民間船型などよりは活用の自由度において比較にならないので新型艦を建造するのが最も効果的だろう。どっちにしても「こんごう型」がそろそろ代艦建造時期だし、そのためにも新しいイージス艦は必要だろう。でも2500億なんて高いねえ。1500億ほどだったんじゃないのかねえ、イージス艦は、・・。この価格では5万トンクラスの軽空母など楽に建造できてしまうね。しかし、日本が新型イージス艦とか言うと海の向こうの半島のかの国が、「うちもうちもうちもうちも、欲しい欲しい欲しい欲しいぃぃぃぃ、‥」とか言い出すんじゃないのかねえ、‥(^。^)y-.。o○。
Posted at 2020/11/25 22:38:13 | |
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