日米両国が、沖縄県・尖閣諸島を断固死守する構えを見せた。航空自衛隊の戦闘機計15機と、米空軍のB52戦略爆撃機2機が4月27日、東シナ海と日本海で共同訓練を実施したのだ。同日、中国海軍の空母「遼寧」から早期警戒ヘリコプターが発艦し、尖閣諸島・大正島周辺の日本領空に接近していた。日米は、尖閣・台湾周辺で軍事的覇権拡大を進める中国を牽制(けんせい)する狙いがあったようだ。
空自の発表(4月30日)によると、共同訓練には、千歳(北海道)と、小松(石川)、新田原(宮崎)、那覇(沖縄)各基地のF15戦闘機が13機と、百里基地(茨城)のF2戦闘機が2機。米空軍からは、核兵器搭載可能で「死の鳥」と恐れられる戦略爆撃機B52が2機の計17機が参加した。編隊を組んでの飛行と、相手の航空機を迎え撃つ内容だったという。
防衛省統合幕僚監部は同月26日、空母「遼寧」など艦艇6隻が、沖縄本島と宮古島の間を抜け、太平洋から東シナ海に入ったのを確認したと発表。27日午前、遼寧からヘリコプター1機が発艦して大正島周辺の領空に近づいたため、空自戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表していた。
この後、中国の国営メディア「グローバル・タイムズ」(=環球時報の英語版)は4月28日付の記事で、遼寧などの動きについて、「日本への警告と抑止の役割を果たしている」「人民解放軍は今後の中日関係の状況によって該当海域での活動を定例化するだろう」という、中国軍関係者のコメントを掲載していた。さらに、中国の立法機関、全国人民代表大会(全人代)の常務委員会は4月29日、海事当局の権限を強化する海上交通安全法の改正草案を可決した。交通運輸省所属の海事局の権限を強化するもので、海警法施行で、外国船舶への武器使用が認められた海警局と連携する危険性が懸念される。
尖閣周辺での、日米と中国のにらみ合いをどう見るか。軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「東・南シナ海における中国軍の活発化と、米軍の対応を見ると、『台湾有事』はそう遠くない時期にも起こり得るのではないかという印象を受ける。今回、中国軍から日本への圧力とされる動きが続いたのは、米国と良好な関係を築く日本にくさびを打ち込む目的ではないか。中国に強硬な姿勢をとれない韓国は、米国にとっても同盟国という認識が薄まっている。中国は、日本も同じ状態に陥るよう狙っているはずだ」と分析している。
韓国は元々中国の朝貢国で経済的依存度からしても中国には頭が上がらない。でも日本は違う。経済的には関係が深いし、その関係はなかなか難しいところがあるが、日本は中国の属国でも何でもないし、過去にそうであったこともない。どちらかと言えば中国の方が、「日本との力関係は完全に逆転しているのにいくら脅してもちっとも怖がらない」とこぼしているらしい。尖閣諸島で日本漁船の頭を押さえようとした中国海警の船を日本の海保の巡視船がぶつかってもいいつもりで後進で間に割って入ったら中国船が引いてしまったとか。中国船との距離はわずか40メーターだったそうだ。日本人と言うのは非常に義務感が強くたとえ身を挺しても任務を全うしようとする。海保にしても自衛隊にしても警察にしても消防にしても危険業務従事者は任務のためには危険を意に介さない。だから中国がいくら脅しても日本は容易にはへこたれないだろう。80年前なら中国と手を組むという選択はあったかもしれないが、今は中国と組むという選択肢はない。ここは万難を排しても日米同盟を堅持して他の自由主義諸国と連携しながら中国の超覇権主義を抑え込んでいくしかないだろう。米国も日本との同盟なしに西太平洋から東シナ海・インド洋で中国を抑えることはできないだろう。日米豪印、それに英仏独と欧州諸国同盟、いずれにしても日本の選択肢はそれしかないだろう、‥(^。^)y-.。o○。
Posted at 2021/05/01 22:13:35 | |
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