2022年09月05日
被疑者が国外に逃亡するたびにマスコミは逃亡犯罪人引渡条約だの代理処罰だのと言うが、マスコミの言うことはいろいろ間違った解釈が多くて混乱するので整理しておこうと思う。
まず逃亡犯罪人引渡条約だが、これは外国で罪を犯して自国に帰国した国民をお互いに犯罪発生国の官憲に引き渡しましょうという条約、あくまでも自国民が対象で外国人は対象外である。国家は自国民を保護する義務があるので基本的に罪を犯した人間でも自国民は他国の官憲には引き渡さないが、その例外となるのがこの条約で現在は米国、韓国とだけ締結している。過去にはハワイで占い師親子を殺した日本人を米国に引き渡したり最近では日産の元社長のカルロス・ゴーンの逃亡を手助けした米国人の引渡しを受けている。
引渡しを要請するには当該人物が罪を犯したと疑うに足る十分な理由を示す証拠を相手国に送付し、送付を受けた側、日本の場合は東京高検が東京高裁に引渡しを要請する。東京高裁は要請を受けて当該人物を相手国に引き渡すか審議して当該人物を引き渡すべき十分な理由があるときは引渡しの決定をする。このような手続きを経て当該人物を相手国の官憲に引き渡すことになる。
それと同様に代理処罰という言葉をよく使うが、代理処罰などというものは存在しない。現在の国家は法治国家として法律によってさまざまなことが処置されるが、どこを見ても代理処罰などということは規定されていない。国家はその領域内において発生した犯罪を国家の主権として訴追する権限を有している。
ところが自国の領域外にあっても自国民が犯した罪、あるいは自国民に対して行われた罪を訴追することができる。日本でも殺人、誘拐などの凶悪犯、内乱、外観、通貨犯罪、有価証券偽造、薬物銃器犯罪、窃盗、詐欺、その他の重罪などや公務員が行った一定の犯罪、日本人に対して行われた凶悪犯罪などを国外犯として規定している。
逃亡犯罪人引渡条約を締結していない国の場合、外交ルート(捜査機関ではなく外務担当者同士の交渉)で犯罪をどのように訴追するか交渉を行って決定するが、世界各国ともに国外犯の処罰を規定しているので罪を犯した国民の母国側がその人物を訴追することになる。ただどの国も他国の領域内で主権の行使である捜査を行う権限はないので事件の発生国から証拠資料を引き継ぐことになる。どちらの国が資料の翻訳を行うかは交渉になるが、一般的には引き継ぐ側が翻訳を行うことになるようだ。
日本人が国外に逃亡した場合はある一定の条件をクリアすれば外務省から旅券返納命令が発せられる。これで逃亡した被疑者の旅券は失効するので逃亡先の外国では不法滞在状態になる。そうすると逃亡先の警察機関に要請して被疑者の所在を突き止めてもらい不法滞在で身柄を拘束してもらう。そして逃亡先の国で不法滞在に対する訴追が完了した時点で退去強制になるのでその日時を合わせて日本側から被疑者の受取りに行って被疑者を日本に連れて帰ることになる。
この方法は結構使われていて国外に逃亡した日本人はほとんど日本に連れ戻される。最近の例では持続化給付金詐欺でインドネシアに逃亡していた被疑者がこの方法で日本に連れ戻されている。逆に外国から日本に逃亡して来た外国人も同じ方法で身柄を拘束して当該外国官憲に引渡しを行う。ただこの場合はあくまでも被疑者の所在する国の犯罪の処罰が優先となるので逃亡先の法律で懲役になった場合はその刑の処罰が終わってから引き渡されるので時間がかかる場合がある。
妻子を殺害したブラジル人も母国に帰国しているので身柄が引き渡されることはないだろう。最終的にはブラジル側が国民の国外犯として訴追することになるだろう。犯罪も国境という壁がかかわってくるとなかなか複雑でその処理は手間がかかるし難しくなる。被疑者を国外に出さなければいいのだが、その手段もいろいろあるのだが、やはり犯罪を認知した時間が問題となるのでこれもなかなか難しい。犯罪捜査の世界でも世界は一つではないようだ、‥(^。^)y-.。o○。
Posted at 2022/09/07 19:09:40 | |
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2022年09月05日
昔、ビリー隊長の「ビリーズブートキャンプ」などを一生懸命やっていた時期があった。あれも結構いい運動で体重も減って筋肉もついたが、差し引きでそうそう大きくは減量はできなかった。まだDVDはあるのだが、さすがにちょっと気合が入らず今はやってはいない。
ただ老化防止のためにダンベル体操と歩くことはやっている。何しろ暇なので時間はあるからねえ。歩くのは多いときは14,5キロも歩くことがある。それも真夏の暑いさなかに歩くので暑くて死にそうになる。水をかぶったように全身ずぶ濡れになるので買い物などしていくのがちょっと恥ずかしい。少ないときでも1日4キロほどは歩いている。歩くのは金がかからんでね。あ、靴が早くダメになるか。
それから筋トレ、これも家に大昔に買った10キロの鉄アレイがあったのでこれを使って始めたのだが、まずは両手に10キロの鉄アレイを持ってベンチプレス、最初は30回とか50回とかやっているがだんだんエスカレートして行って今では150回なんて数になった。腹筋も100回、そしてカールが右左100回、そしてダンベルショルダープレスが50回、こんなことをやっているとビリー隊長の方がまだましな気がしてくる。
ただ体はさすがに筋肉がついてマッチョになった。歯磨きしているときなど腕を見ると丸太のようで「お、シュワちゃんみたい」なんて思ってしまう。ただ体重はあまり減らない。医者に行くと「もっと体重落とせ」とか言われる。そこで「先生、これは筋肉だよ。脂肪じゃないよ」と言うと「筋肉だろうが脂肪だろうが、心臓に負担がかかるのは一緒だ。」と宣う。まあ言われてみれば確かにそうだろうけどまだまだ300キロのバイクを押したり引いたりしないといけないし、狭いスポーツカーのコクピットに乗り込まないといけないし、やりたいことをやるには体を鍛えないといけない。
そう言えばビリー隊長のメニューにコンバットキックなんてのがあったな。あれもなかなか面白かった。あれは結構柔軟体操にもなるので体も柔らかくなる。今度一回やってみるか。まあそんなわけでそれなりに体を鍛えてはいるが、これもはかない抵抗だろう。でももうしばらく頑張ろう、‥(^。^)y-.。o○。
Posted at 2022/09/05 01:28:36 | |
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