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2022年10月20日 イイね!

一式陸攻は一撃で発火するような脆弱な機体だったのか、・・(^。^)y-.。o○。

大型空母への搭載も検討された陸攻
旧日本海軍が開発した「一式陸上攻撃機」を語るとき、「防弾装備が全くなく、機銃を撃ち込むとすぐに炎上・爆発したため、アメリカ軍から『ワンショットライター』などと呼ばれた」という俗説を聞くことがありますが、それは本当でしょうか。どうも、実際は違ったようです。

一般的に、攻撃機と爆撃機は似たような性格の軍用機に思えますが、旧日本海軍では厳格に使い分けていました。旧海軍では、魚雷を搭載することができ、主にそれを使って敵艦船を攻撃する航空機のことを「攻撃機」と呼んでいました。そのため一式陸上攻撃機は魚雷を積み、対艦攻撃をメインに開発されていますが、加えて「陸上」と名称に入っている通り、空母などに積むことはせず陸地に開設された飛行場(航空基地)からの運用を前提としていました。ゆえに同機はエンジンを2基積み、航続距離もできる限り長く採れるよう設計されていたのですが、なぜ海軍はこのような航空機を導入・運用しようとしたのか。そこには当時、仮想敵国として定めていたアメリカの存在がありました。旧日本海軍は、航空兵力や空母数がアメリカよりも劣っていたため、その劣勢を補うべく、陸上基地から敵を攻撃できる陸上攻撃機を求めたのです。陸上攻撃機は、艦上攻撃機と異なり航空機の寸法の制約がありませんし、エンジンを単発にする必要もないため、より高性能な機体が得られると考えていました。では、ほぼ同時期に開発された九七式艦上攻撃機と、九六式陸上攻撃機の性能を比較してみます。名称に「艦上」「陸上」とある通り、前者が空母からの発着艦をメインにした機体で、後者が空母に搭載することのできない陸上発着専用の航空機になります。

空母艦載機よりも高性能だった陸攻
九七式艦上攻撃機の前期型である一号の場合、最大速力は377.8km/h、航続距離は過負荷状態で1993km、実用上昇限度は7640m。固有武装は7.7mm旋回銃1門、搭載量は800kg魚雷1発です。対して九六式陸上攻撃機二一型の場合、最大速力は373.2km/h、航続距離は過負荷状態で4379km、実用上昇限度は9130m。固有武装は7.7mm旋回銃3門と20mm旋回機銃1門、搭載量は800kg魚雷1発でした。

2者を比べてみると、後者は速力で対等、航続力で2倍以上、実用上昇限度でも勝り(高高度を飛行すると、爆撃では敵戦闘機の迎撃が間に合いにくい)、防御武装も5~6倍は強力になります。ちなみに、こうした性能差から旧日本海軍は大型空母への陸攻搭載を真剣に検討していますが、実現はしていません。旧式の九六式陸上攻撃機でこの差ですから、その後継である一式陸上攻撃機では、さらに性能が強化されています。同時期のイギリス双発雷撃機「ボーフォート」、イタリア双発雷撃機「SM.84」とも比べてみましょう。

まず、一式陸上攻撃機一一型は最大速力444km/h、航続距離2852km(正規)、5358km(過負荷)、実用上昇限度9520m。武装は7.7mm旋回銃3門、20mm旋回機銃2門で、800kg魚雷1発を積むことができました。対して、イギリスの「ボーフォート」の場合、最大速力は427km/h、航続距離は2575km、実用上昇限度は5030m。武装は7.7mm旋回銃4門で、搭載量は680kg爆弾または魚雷1発でした。一方、イタリアのサヴォイア・マルケッティSM.84は、最大速力432km/h、航続距離1830km、実用上昇限度7900m。武装は12.7mm旋回銃4門で、爆弾1600kgまたは魚雷2発を搭載できました。この3機種を比べてみると、日本の一式陸上攻撃機は、他国の双発雷撃機と比較しても飛行性能については、おおむね勝っていたと捉えることができます。搭載量を含む攻撃力ではイタリアのSM.84にこそ劣るものの、これは旧日本海軍が1.5t魚雷の開発に失敗したためで、機体設計の問題ではありません。

随時改良が加えられ高性能化していった一式陸攻
太平洋戦争の冒頭に行われた真珠湾攻撃などで名を知られた九七式艦上攻撃機と比較するなら、大きく性能で勝っており、開戦時における「日本最強の攻撃機」は、一式陸上攻撃機であったといえるでしょう。その一方で、一式陸攻は装甲がなく、敵戦闘機の攻撃で容易に炎上する「ワンショットライター」であり、人命を軽視した機体であるという説はどうでしょうか。

実際には「昭和十七年度以降研究実験に関する件」において「一式陸上攻撃機は燃料漕前後並びに側方に防弾ゴムを装備す」とされており、無防御ではありませんでした。1942(昭和17)年秋ごろから応急消火装置、1943(昭和18)年からは主翼下面への防弾ゴム追加と、できる限りの防御力強化も随時、行われています。後期型といえる、一式陸上攻撃機三四型では「航続力を犠牲にしても、防御力を大幅に強化する」という方針が立てられましたが、材質的な問題で高性能の防弾タンクを作れないまま終戦を迎えています。事実、太平洋戦争の全期間で撃墜された旧日本海軍の陸上攻撃機はトータルで1261機。一方、機体寿命から使用不能になった機体は2244機ですから、撃墜されなかった機体の方が多いのです。運用面を見てみると、一式陸攻は低空を飛行し、艦上戦闘機と対空兵器に阻害される対艦攻撃では、特に多くの損害を出しています。一方で、敵飛行場への爆撃などでは、高高度性能の高さと高速により、あまり被害を出していません。

撃たれ弱さは米エースパイロットも否定
たとえば、南太平洋のガダルカナル島を巡る攻防戦では一式陸上攻撃機は265機が出撃し、撃墜されたのは25機のため、損失率は9.8%に過ぎないという結果も残っています。これは高度8000mで進入する一式陸攻に対して、上昇力の低いF4F「ワイルドキャット」戦闘機は充分に追従できず、度々取り逃がしたためです。とはいえ、33機のF4F戦闘機に奇襲され、25機の一式陸攻が全機被弾したケースでも、撃墜されたのは5機のみで、高速が発揮できる高高度では「ワンショットライター」ではないこともわかります。

対戦した連合軍の評価書には一式陸攻について「本機は最も近代的な日本機の一つだが、その能力は連合軍側の対応する機種よりも低い。本機の防漏タンクの能力は不十分で、貧弱な装甲しか持たず、機体構造は脆弱である。防御機銃は多数が配置されているが、充分な防御力を与えているとは言えない」と記されており、充分な防御を備えていたとも言えないのですが。

一方で、26機を撃墜し、一式陸攻と対戦した経験も持つアメリカ海兵隊のエースパイロット、フォス大尉は、パソコンのフライトシミュレーターを監修したさいに「一式陸攻は決して脆い機体ではない」と語ったとも言われています。一式陸上攻撃機は、イギリス戦艦を撃沈するなど、実戦でも活躍した高性能機でした。そうした機体なのに、容易に撃墜されるイメージが付いた理由は、日本と米英を始めとした連合国の航空戦力に開きがありすぎたからだといえるでしょう。筆者(安藤昌季:乗りものライター)としては、陸攻を護衛すべき零戦(零艦上戦闘機)が、もう少し速力重視で、かつ有効な無線を搭載していたなら、違うイメージが根付いていたのではないかと考える次第です。(安藤昌季(乗りものライター))


一式陸攻は防御力がほとんどなく一撃で発火するというのが定番のようだが、実際に防弾装備などは二の次で設計されたようだ。それは当時の海軍が艦隊決戦の際に長駆して雷撃で米国主力艦を撃沈することを目的として作られたもので当時の海軍は「1個飛行隊が全滅しても戦艦1隻を撃沈してくれれば、・・。」という気持ちがあったので防御よりも飛行性能を主眼にしたのではないだろうか。また当時の日本は大出力の航空機用エンジンが作れなかったし、防弾材も効果的なものがなかったというのが実情らしい。ただ一式陸攻の被害が大きかった作戦は主に艦船攻撃の際で運動性がいいとは言ってもあのような大型機で艦船に対して魚雷攻撃を行うというのは無理があったように思う。高高度爆撃ではさほどの被害は出してはいない。戦争後半期では日米の戦力が開き過ぎてどんな飛行機だろうが、出撃すれば無事では済まないと言った状況だったのでバタバタ撃墜されたのは一式陸攻だけではない。それに戦争後半期はもうこの機体は次の機体に交代すべき時期ではあった。それにしても飛行性能のために防御を犠牲にしたことは事実で米国のB25のような頑丈な機体ではなかったことも事実ではあるようだ。逆を言えば当時の日本の航空機設計製造技術ではそれが限界だったのかもしれない。当時の海軍は一式陸攻だけではなく他の航空機、零戦も含めて防御よりも攻撃力を第一にしていたが、それは貧弱な工業力を承知して少しでも戦力を向上させようとしていたのだろう。安定した性能の大馬力航空機用エンジンが製造できれば事情はまた少し変わったかもしれないが、それが当時の日本の精一杯の工業力だったのだろう。一式陸攻は極めて飛行性能の高い機体だったそうだが、防御と引き換えに飛行性能を手にしたということは海軍の目的は達したということにはなるだろう。非常に高性能の双発攻撃機ではあったが、防御力は米軍の同機種に比較すると劣っていたというのが正しいところだったんだろう、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2022/10/20 09:11:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2022年10月20日 イイね!

先行きが見通せないロシアのウクライナ侵攻、‥(>_<)。

ロシアのプーチン大統領は19日、一方的に併合を宣言したウクライナ東・南部4州に20日から戒厳令を導入する大統領令に署名した。ロシアはこれまでウクライナ侵略を「特別軍事作戦」と呼称してきたが、事実上、戦争状態であることを認めた形。露軍が東・南部の戦線で劣勢に立つ中、プーチン氏は4州が「自国領」だとし、防衛のためには核兵器の使用も辞さない姿勢を示すことで、ウクライナに反攻を断念させる思惑だとみられる。

■背景に露軍の苦境
タス通信によると、戒厳令下では国民の移動や通信の自由などが制限される上、国民は防衛のために必要な業務を命じられる可能性がある。プーチン氏はまた、4州の親露派勢力トップに「領土防衛」に必要な措置を講じる権限を与える大統領令にも署名した。

背景には露軍の苦境があるとみられる。これに先立ち、ロシアが併合を宣言した南部ヘルソン州の親露派勢力トップ、サリド首長代行は19日、ウクライナ軍の攻撃に備え、ドニエプル川西岸に位置する州都ヘルソンなどの住民5万~6万人を同川の東岸や露国内に避難させ、行政機関も東岸に移転すると発表。露軍のスロビキン総司令官も18日、同州での露軍の劣勢を認め、戦況次第で「容易ではない決断」も排除しないと発言。ヘルソン市を放棄する可能性を示唆していた。

■併合の稚拙さ浮き彫り
プーチン露政権は9月、露編入を問う「住民投票」の結果を正当だとし、ヘルソンや東部ドネツクなど4州の併合を宣言。しかし直後にドネツク州の要衝リマンを奪還された。ヘルソン州でもヘルソン市や要衝ノバヤ・カホフカなどを奪還された場合、併合の稚拙さが浮き彫りとなり、露政権への打撃は必至だ。同州は南部に展開する露軍の主要拠点で、喪失すれば露軍の劣勢もさらに加速するとみられている。



現代戦は火力を集中して一気に決着をつけるのが鉄則でずるずる続けていると兵器も金も底をついてしまう。現代戦は何しろ湯水のように金を食う。ロシアもまさかこんな長期の消耗戦になるとは夢にも思わなかったんだろう。ロシアも備蓄兵器は底をつきつつあり経済制裁によって生産も思うに任せない。備蓄兵器が欠乏しているのは西側も一緒だが、備蓄量が違うだろう。ただ最新兵器はそうそう量産が効かない。増産しても需要がいつまで続くか分からないので企業もそうそう増産体制は取らないだろう。ハイテク戦争もだんだん原始的な戦いに戻っていくのだろうか。それにしても停戦と言ってもウクライナ側は最低でも開戦前の状態に戻し、賠償と戦犯の処罰を要求するだろうし、ロシア側は編入宣言をした4州は絶対に手放せないだろう。そうなるとやはり行くところまで行かないと決着がつかないだろう。場合によっては追い詰められたロシアによる戦術核の使用もあり得るかもしれないし、そうなると米ロの軍事対決から欧州全体を巻き込んだ大戦争になるかもしれない。この戦争でエネルギーを始め穀物やら何やら物流が滞って世界的な影響も出ている。米ロ対決になったら喜ぶのは中国だろう。いずれにしても悪いのはプースケなんだからいい加減失敗を認めて撤退すればいいのだが、それも無理だろう。ウクライナ東部および南部でもロシアはかなり分が悪そうなので下手をすると追い詰められたプースケの核使用からロシア対西側の大戦争に発展する恐れもある。もういい加減不毛の侵攻は止めて国内経済の復興発展にでも力を入れればいいと思うが、プースケとその取り巻きはそうは思わないようだ。困ったものではある、・・(>_<)。
Posted at 2022/10/20 01:04:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記

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ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
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