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2022年12月28日 イイね!

新車装着タイヤが大型化、そのメリット、デメリットは、・・(;^_^A?

新型クラウンは先代のタイヤ外径より60mmほど大きい
最新モデルで注目したいのは、標準採用されるタイヤの径が大きくなっていることです。

2022年に登場したトヨタ新型「クラウン」クロスオーバーのRSグレードなどのタイヤサイズは225/45R21 95Wで、なんと21インチホイールを採用しています。2023年モデルとしてデビューする新型「プリウス」も、195/50R19 88Hというタイヤサイズの設定があり、過去にない19インチを装着しています。これまでのタイヤサイズの変遷の歴史を振り返って見ても、最近の大径化の傾向は特殊なサイズになっています。たとえば、昔のコンパクトカーサイズだと
●155SR13→●175/70R13→●185/60R14→●195/50R15
という変化だったので、タイヤの外径(直径)は同サイズで、幅が広く、ホイール径が大きくなっていました。この変化の目的は、エンジン性能の向上に合わせて、タイヤの接地面幅を広げてグリップアップすることと、ホイール径を大きくして大きなブレーキローターとキャリパーを装備できるようにしてブレーキ性能を引き上げるためでした。

これだと155SR13のタイヤを履いている新車でも、購入後に185/60R14のタイヤに履き替えることも可能でした。またハンドルの切れ角が制限されなければ、195/50R15も装着できました。それはタイヤの外径が同じなのでフェンダーの中に収まったからです。しかし最新のクラウンやプリウスのタイヤサイズをよく見ると、新しい考え方だということがわかってきます。新型クラウンの225/45R21 95Wというサイズは、ホイール径が21インチもあるのに、タイヤ幅は225mmしかありません。

同じ新型クラウンクロスオーバーでも、19インチの225/55R19 99Vというサイズを履いている車種もありますが、これも計算上での外径は730mmで、21インチの225/45R21 95Wの727mmとほぼ同じで大径タイヤです。つまり、先代クラウンのタイヤの外径より60mmほど大きいサイズだということがわかります。

新型プリウスのタイヤ外径も先代比で100mm以上大きい
新型プリウスは、グレードによりますが19インチの195/50R19 88Hというサイズのタイヤを履いています。これも15インチの195/65R15 91Hの先代プリウスと比べると、外径は576mmから678mmへと100mm以上も大きくなっている計算になります。

新型プリウスが採用したタイヤのひとつに、ブリヂストンのエコピアがありますが、そのサイドウォールには「ologic」と「ENLITEN」と書かれています。ologic(オロジック)とは、もともとはBMW「i3」が登場したときに採用された燃費を良くするための特殊なサイズのタイヤです。外径を大きくし高い空気圧で転がり抵抗を小さくし、さらにタイヤの幅を狭めて空気抵抗を小さくするという考え方です。タイヤの幅が広くない分、グリップを稼ぐのはどこかというと、大径になったことで、接地面は横方向ではなく前後方向に長く取れています。これにより、転がり抵抗は小さいままグリップも稼げます。

また接地面形状が縦長になることで、タイヤが直進状態に戻る力(セルフアライニングトルク)を感じやすくなり、ステアリングフィールも良くなるというメリットがあります。タイヤ幅が狭いということは、限られたスペースのフェンダーの中でタイヤは大きく切れることもメリットです。つまり最小回転半径を小さくでき、駐車も楽になります。またENLITEN(エンライトン)とはタイヤの軽量化技術で、従来品対比約20%の軽量化により、225/40R18サイズの場合、タイヤ1本あたりの生産に必要な原材料を約2kg削減するというものです。3次元形状革新サイプと新形状のパターン、接地形状最適化により運動性能や摩耗性能を維持しながら約30%転がり抵抗を低減するそうです。
※ ※ ※
新型車の開発は燃費とCO2との戦いでもあります。燃費を良くする、CO2の排出を少なくするためには走行抵抗を小さくしていかなくてはなりません。ほんの小さな抵抗でも削っていく努力をする中で、タイヤの抵抗はかなり大きなウェイトを占めます。

タイヤの転がり抵抗は、グリップとの相反でもあります。グリップが足りなければ安全性が保てない、いくら燃費を稼いでも事故を起こしたら元も子もないわけで、特にウエットグリップを落とさずに転がり抵抗を減らすのは苦労しています。ただ最近はトレッドゴムにシリカをたくさん入れることで、転がり抵抗を減らし、ウエットグリップも高めることがわかってきたので、昔とは比べものにならないほど低燃費で安全になっています。それでもさらに転がり抵抗を減らすには、タイヤのプロファイルを変えるというところまで来たわけです。

新型車を開発する段階から、新しいタイヤサイズを装着するという前提で設計が始まらないとできないことを、新型クラウンも新型プリウスもやり始めたわけです。新しいサイズのタイヤにより燃費が良く、CO2の排出も少なり、ハンドリング性能も満足できるレベルになりますが、デメリットがないわけではありません。それはタイヤ単体の価格が高くなることです。たとえば冬タイヤに替えようという場合でも径が大きい分だけ価格も高くなると思われます。走行距離が伸びて夏タイヤを履き替えるという場合も、これまでよりも高くなるでしょう。また同じクラウンに乗り換えても、これまで使っていたタイヤ、ホイールが使えなくなるというのもデメリットかも知れません。そんな点も我慢できるのは、燃費の良さだけでなく、大径タイヤによるルックスの良さもプラス要素になると思います。CO2削減、カーボンニュートラルに向けて新しい時代が始まりました。(こもだきよし)


新型クラウンのタイヤ、何ともでかい。軽装甲機動車のタイヤのようだ。その割に225/45・R21と幅はそう広くはない。これも燃費とグリップ力と言う相反する要素を高いレベルで充足するためと言うことのようだ。メリットは見た目と燃費性能とグリップ力を高いレベルで充足させるということ、デメリットはタイヤの価格が高くなることだそうだ。でもデメリットはもう一つある。タイヤの重さである。先日86GRのタイヤを冬タイヤに替えたが、215/45・R17、235/45・R17のタイヤの重いこと、腰が砕けそうだった。運ぶには転がして運べばいいのだが、ブレーキディスクにはめる時は持ち上げないといけない。スペースが狭い場所で持ち上げると腰に来る。これが21インチなんてタイヤではもう持ち上げることもできない。それに新型クラウンはナット止めではなくてボルト止めだと言う。そうするとタイヤを支えておいてボルトをはめ込まないといけない。これはもう神業だろう。まあクラウンなどを買う人は冬タイヤをディーラーに預けておいて交換してもらうんだろうけどパンクなどの際には自分でやらないといけない。あ、テンパータイタじゃなくてパンク修理キットか。そう言えばコペンも86GRもテンパータイヤは付いていない。それなりに必然性があるんだろうけどあまり大きいタイヤと言うのは良し悪しだとは思う。あ、そう言えばGRヤリスのタイヤは225/40・R18だったなあ、・・(;^_^A。
Posted at 2022/12/28 23:22:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記

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ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
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