■警察官に「ノルマ」があるのはホント?
年末年始は警察による特別警戒がおこなわれます。この時期は忘年会や新年会といった飲み会が開催されやすく、飲酒運転取り締まりも強化されます。その影響もあってか、インターネット上では「年末は警察が交通反則切符のノルマに追われているから取り締まりが多くなる」といったウワサも聞かれます。警察官の交通取り締まりにノルマがある、年末は取り締まりが厳しくなるというのははたして本当なのでしょうか。
会社組織などでの「ノルマ」というと、各個人に課せられる仕事量のことをいい、強制的な意味合いで使われるケースが多くなっています。警察の交通取り締まりにノルマがあるかについて結論からいうと、強制的なノルマはありません。ただし、「努力目標」という指標が存在します。努力目標はあくまで目標であるため、達成するのが望ましいものの、達成できなかったとしても降格させられる、給与が減少するなど警察官に何らかのペナルティがあるわけではありません。
第一線で交通取り締まりをおこなう警察官は地域警察官、いわゆる「交番のおまわりさん」が多く、普段は事件・事故の対応のほか各家庭を訪問する巡回連絡、交番での相談や落とし物の受理などをおこなっているため、交通取り締まりだけに時間を割くことが難しいのが現状です。さらに皆が交通ルールを守って車両を運転していれば交通違反の取り締まりはできませんし、地方の警察署によってはそもそも居住している人が少なく違反自体が非常に少ないケースもあるため、強制的なノルマを設けることはできないのです。また、筆者(元警察官はる)が警察官として勤務していた際は、新型コロナウイルスの影響で、外を走るクルマの数が大幅に減少したこともありました。その点でも、警察官に一律のノルマを課すことは難しいといえるでしょう。
ただし、交通取り締まりを多くおこなう白バイ隊員や、各警察署の交通課などでは地域警察官以上に努力目標の達成に力を入れているケースもあるようです。そういった状況を受けて交通取り締まりに「ノルマ」があるという話が浮上したのかもしれません。そして、「交通取り締まりにノルマがある」というウワサと並んでよく聞かれるのが「交通反則切符をたくさん切れば警察官の給与が上がる」というものです。
このウワサの真偽についても答えは「NO」です。前述したように警察官には多くの業務があるため、交通取り締まりの件数のみをもって仕事ぶりを評価されるわけではありません。事件の被疑者を検挙する、地域の安全活動をおこなうといったように総合的な活動によって評価されます。すべての活動に力を入れて結果を残せば昇給する可能性はありますが、交通取り締まりをたくさんおこなったというだけで給料が上がるわけではないのです。
では、年末に交通取り締まりが多くなるというのは本当でしょうか。月別の交通取り締まり件数については公表されていないため、12月の取り締まり件数が他の月と比較して増えているかどうかについては判然としませんが、警察庁が公表している交通事故の「月別死者数の推移」という資料では2007年から2021年にかけて12月の死者数が最も多くなるという結果が出ています。12月に死亡事故が多くなる要因としては年末の慌ただしい時期であること、積雪や凍結などによるスリップ事故が発生することなどが考えられます。12月は年末年始の警戒に加え死亡事故が発生しやすい時期であるため、交通事故防止のための取り締まりが強化される可能性が高いといえるでしょう。
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警察の交通取り締まりに「ノルマ」はないものの、「努力目標」という形で取り締まりの指標が示されているケースが多く、警察官が努力目標を達成できなくても本人に不利益はありません。年末は交通死亡事故が増加しやすく、警察の交通取り締まりが強化される可能性が高いため、より一層の安全運転を心がけていきましょう。
交通反則通告制度における反則金と言うのは違反者が郵便局で反則金を振り込むとそのまま直で日銀(国庫)に入るので警察は金には全く関与しない。そもそもその年度の反則金は年度当初の予算に前年実績などを加味して組み込まれているのでそれを大きく割り込むと予算執行ができなくなって困ると財務省辺りからお𠮟りを受けることになる。霞が関辺りでお叱りを受けるとそれが順次各都道府県から末端の警察署まで伝達されて「事故が発生しているんだから取締りをもっとやれ」と言うことになる。おまわりさんの仕事にノルマと言うのはないが、世の中事件事故はあまねく発生しているので何もしないでいると治安責任が果たせなくなる。だから取締りだけではなくやるべき仕事をしなければお叱りを受ける。交番のおまわりさんはすべての警察活動について初動的な活動を行うので交通の取締りもする。当然違反や事故がないなんてことはあり得ないので何もしないと「少しは交通取り締まりをしろ」とお叱りを受けることになる。そうなるとやはり組織なので上から言われればやらざるを得ないので周辺の交番やパトカーと協力して時間を取って取締りをすることになる。交通部門は取締りを専従でやっているのでさらに上の方から「お前のところは事故は多いのに取締り件数が少ないのはどういうことだ。もっと違反を取り締まれ」という天の声が響いてくるとレーダーやら停止棒やら担いで朝な夕なに取締りに精を出すことになる。そんなことになると交番のおまわりさんにも「取締りをするから手伝え」と声がかかる。年末に取締りが増えると言うのは特別警戒などで警察の街頭活動が増加するからで、よく「警察は忘年会の費用を稼ぐためにやるんだろう」などと悪口雑言を言うが、いくら取り締まっても反則金はすべて能無し日銀に行ってしまって警察には1円も入らないので当たり前だが、忘年会は自腹でやっている。取締りをたくさんやると給料が上がると言うのも当たらずと言えども遠からずと言うことだろうか。取締りだけをやっていても交通に引っ張られて日夜取締りに精を出すことになるくらいだが、それぞれの部門で業務成績優秀者は特別昇給などの制度があって給料が上がるので要は自分のやるべき仕事を一生懸命誠実にやった者が報われることになる。交通違反で捕まるとあれこれ恨みつらみを言うものが多いが、どんなに優良なドライバーでも1日車を運転していれば間違いなく免許取り消しになるくらいの違反はしている。だから何よりも自分の運転を省みて安全運転を心がけるべきだろう、・・(^_-)-☆。
Posted at 2022/12/31 13:07:17 | |
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