ドイツと米国が世界に誇る「最強戦車」が、ロシアと戦うウクライナに供与される見通しとなった。ドイツ誌シュピーゲル(電子版)は24日、ドイツ政府が主力戦車「レオパルト2」の供与を決めたと報じた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(同)も同日、ジョー・バイデン米政権が、米軍の主力戦車「M1エイブラムス」を供与する方向に傾いたとスクープした。
ロシア軍は今春に大規模攻撃を計画しているとされ、ウクライナは防衛力強化の切り札として欧米の戦車に期待を寄せていた。戦車供与をめぐっては、ポーランドやフィンランドが自国所有のレオパルト2の提供を表明したが、製造国ドイツの承認が必要で判断が注目されていた。米国防総省は、M1エイブラムスの提供に消極姿勢を示していたが、ドイツと足並みをそろえるために方針転換したとみられる。ホワイトハウスと国務省が前向きだという。
レオパルト2は、世界最強レベルの攻撃力を持つほか、車体底面に地雷対策も施されて防御力も高くなっている。その能力は他国にも評価され、欧州10カ国以上が約2000両を保有しているとされる。M1エイブラムスは、1991年の湾岸戦争でイラク軍戦車を撃破し、実力を示した。劣化ウラン弾の使用で、ほぼ全ての戦車の装甲を貫徹する能力に加え、高い防御力も併せ持つ。
2つの戦車の供与は戦線にどのような影響を与えるのか。軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「かなりエポックメイキングな出来事だ。欧州ではレオパルト2を配備している国が多く、ドイツが供与を決めたことで、ほかの国も追随する可能性がある。米国のM1エイブラムス、英国が供与を発表したチャレンジャー2も合わせた3・5世代は世界最強といっていい。各国から提供される戦車が300両ぐらいの規模になれば、ウクライナが一気に前線を押し上げることも可能になるのではないか」と話した。
遂にドイツもレオパルトⅡの供与に踏み切ったか。やはり周囲の圧力があるんだろう。ポーランドなどはウクライナがロシアに制圧されれば次は自分なので切迫感があるのだろう。M1、レオパルトⅡ、チャレンジャーⅡ、いずれもハイテク戦車なので戦線投入には訓練が必要だろうが、数にもよるが、100両単位で投入されれば相当な戦力になるだろう。日本も90式戦車でも10式戦車でも供与してやればいいのに。戦場で成果を上げれば武器輸出に拍車がかかるだろうし、国際法順守にも貢献するだろう、・・(^_-)-☆。
Posted at 2023/01/25 18:34:43 | |
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