
こんな時ばかりはAT車が羨ましい!
BMWなどが限定でMTモデルを販売して即完売したり、MT免許を取るMT女子が増えてきたり、じわじわと人気が復活しつつあるMT車。長年にわたって多くのMT車乗りを取材してきましたが、やはり全体としては40代以上の人が多いものの、ここ数年は10代~20代の若い世代が「MTに乗りたい」と言って、わざわざ中古のMT車を愛車に選んだり、AT限定免許から限定解除の講習に通ったりする人が増えていると実感しています。AT車の運転に比べて、自分でクルマを操っているという実感が強く感じられることや、最初はヘタでギクシャクしていたところがスムースに繋がるようになるなど、「上達していく」という嬉しさが感じられるのもMT車の魅力でしょう。もはや、「MTじゃなきゃクルマじゃない」くらい沼落ちしている人もたくさんいます。
ただ、どんな用事にも、どこへ行くにもMT車だという人たちが集まると、連帯意識で心を許すあまり、じつは痩せ我慢していることもあるという本音がポロリ。今回はそんな、MT車が大好きだけどここは本当はツライ、というところをご紹介します。まず多くのMT車乗りが口を揃えて「この時ばっかりはATに乗りたいと思う」と言うのは、やっぱり「渋滞」。ノロノロとした渋滞では、ちょっと進むたびにクラッチを踏んで、そっとアクセルを踏んでつながなければならず、何度も何度も操作するので疲れるし、面倒。前走車との間隔を少し空けてから、長めに進むようにしようとすると、後続車からクラクションを鳴らされたりして精神的にも負担になってしまいます。とくに、強化クラッチを入れているMT車だと半クラッチの操作がかなりシビアになるため、渋滞にハマると左足の負担は倍増。低速トルクが小さいMT車なども、ラフにつなぐとエンストしやすいので気を遣いますね。
2つ目は、渋滞と同じくらいイヤだというMT車乗りが多い、坂道発進。観光シーズンの箱根や日光など、長い上り坂で渋滞にハマってしまうとUターンして戻ることもできず、ちょっと進むたびにエンストしないように坂道発進を繰り返し、必死に苦痛に耐えながら進むことになります。また、最近は大型ショッピングモールの立体駐車場も、MT車にとっては怖い場所のひとつ。パーキングチケットを取るために、急坂の途中で待つことになるシーンが多く、後続車が詰まってきている時などはもう冷や汗モノ。なるべく休日の混む時間には行かない、平面の駐車場があるところに行くなど、そうならないよう避けているMT車乗りもいます。
靴が傷むのも早い!?
3つ目は、景色のいい場所を走りながら、コーヒーなどのドリンクや、ちょっとした軽食を味わうのもドライブ中の楽しみの1つ、という人も多いと思いますが、MT車を運転しながらだとそれが煩わしい、面倒で困るということ。もちろん、慣れてくれば操作の合間に飲んだり食べたりすることはできますが、やっぱり走行中に頻繁なシフトレバーの操作がいらないAT車の運転と比べると、手を動かすのが忙しいことにかわりはなく、シーンによっては「今ちょっと食べられない」ということになります。また、シフトレバーの手前にドリンクホルダーがあるクルマだと、大きめのペットボトルを置いておくとシフト操作の際に腕に当たってしまうなど、邪魔になることもあります。
4つ目は、アクセル、ブレーキのほかにクラッチの操作も必要なために、ペダル操作が多くて「靴が傷む」というのもじつはMT車乗りの悩みとして多く聞こえてきます。お気に入りの靴のカカトだけがすぐに擦れたり、汚れてしまうのです。そのためMT車に乗る人は、カカトの部分までカバーされているドライビングシューズを愛用していたり、「運転する時はこれ」という1足を車内に常備しておいて、履き替えて運転している人も多いですね。とくに女性は、デザインや素材が繊細だったり上質な靴を履くこともあるので、そのまま運転するとすぐに靴が傷んでしまいます。足にしっかりフィットし、ペダル操作が的確にできるスニーカーやフラットシューズなど、運転に適した靴を車内に備えておくのがオススメです。
5つ目は、これは40代以上のMT車乗りに多いと実感していることですが、「腰痛持ちが多い」ということ。その原因については諸説ありますが、やはりクラッチ操作が負担になることが多いようです。というのは、右足で操作するブレーキペダル、アクセルペダルは奥深くまで目一杯踏み込むシーンというのは、一般道ではほとんどありません。でも左足で操作するクラッチペダルは、つねに奥まで踏み込むために、そのたびに歪んだ姿勢をとることになります。それが続くと、腰が痛みだす人が多いようです。また、フルバケットシートだとひどい腰痛にはならないのに、セミバケットシートだと腰痛になるなど、シートとの相性も関係しているという人がほとんど。軽くストレッチしてから運転したり、長時間の運転をした後には整骨院に行ったり、多くのMT車乗りが涙ぐましい努力をしています。ということで、いろんな本音が分かりましたが、逆に考えれば、ここまでしてでもMT車に乗りたいという愛情の表れ。少しでもMT車に興味があるなら、まずは乗ってみてはいかがでしょうか。(まるも亜希子)
このライターさん、いったいどんなMT車の乗り方しているんだろう。まあ渋滞の時にはちょっと辛いかも知れないが、半クラで惰力をつけておいてあとはニュートラルでブレーキで速度を調整しながらズルズル走るというやり方がある。バイクの時はある程度前が空いてからビューンと走ってまた止まるなんて走り方をしている。まあ確かに操作はクラッチにしろシフトにしろ頻繁だが、それほど大変ということもない。
坂道なんかサイド発進すればいいだろう。最近は後ろにずらない装置が付いたMTも多い。86GRにもついていたけど設定が面倒なので使ってはいないが、サイド発進ができないならMTはやめた方がいい。
ATよりはシフト操作は多いが、そんなに頻繁にシフトすることもないだろう。巡航に入ればATとさほど変わらない。別に飲み食いくらい余裕でできると思うが、どうなんだろう。
MTは靴が傷む、・・(・・???。どんな運転をすると靴が傷むんだろう。靴が傷むような運転をすれば靴よりも車のカーペットの方が先に擦り切れるだろう。普段はトレッキングシューズで運転しているが、靴が減ったり傷むなんてことはないけどなあ。
腰痛と言うのは車に乗っている人が良く言うが、クラッチを踏むと腰が痛くなるというのは間違いなくドライビングポジションが悪い。腰がずれるほど踏み込まないとクラッチを踏み切れないというのはシートを下げ過ぎだろう。MT車に乗っているが、クラッチを踏んで腰が痛くなったことはない。1日600キロほど走ったこともあるが、特に腰が痛くなるようなことはなかった。まあそれはレカロのシートのおかげかも知れないが、・・。このライターさん、MTに偏見か恨みでもあるのかな。敢えて同意するなら渋滞の時はちょっと煩わしいくらいだろうか。このライターさん、たぶんMTに乗ったことがないんだろう。別にMTに乗っていても涙ぐましい努力なんかしなくても楽しく走れるよ、・・(◎_◎;)。
Posted at 2023/01/29 22:04:37 | |
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自動車 | 日記