安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党代表質問が28日、参院本会議で始まった。就任後初めて質問に立った民進党の蓮舫代表が安倍政権について「スローガンだけは循環している」といえば、首相は旧民主党政権を念頭に「スローガンを重ねるだけでは、社会を変えることはできない」と反論した。果たして“スローガン政治”はどっちか-。
「安倍内閣は『デフレ脱却』をスローガンに掲げたが、デフレ脱却ができないまま、内閣改造ごとにスローガンは上書きされクルクル変わっている。『地方創生』『女性が輝く社会』『戦後以来の大改革』『一億総活躍』『未来への投資』-」
蓮舫氏はこう切り出し、安倍首相の政権運営を批判した。続けて蓮舫氏は「スローガンだけは活発に循環しているが、経済はまったく好循環にならない現実にそろそろ向き合っていただきたい」と断言し、経済政策の転換を求めた。
さらに消費税率10%への増税を再延期した首相の判断について「アベノミクスは成功だとしながら、2回も消費税増税を先送りしたのは矛盾だ」と述べ、「新しい判断ではなく、『ごまかし』だ」と追及した。
これに対し首相は「参院選で国民の信を問い、連立与党は安定した政治基盤をいただいた。矛盾、ごまかしとの指摘は当たらない」と冷静に反論した。
論戦のテーマが変わるにつれ、首相のボルテージも上がっていった。
蓮舫氏は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)で今年6月までの15カ月で10兆円の運用損が出ていることを指摘し「国民の不安をあおるかのような年金積立金の運用はやめるべきだ」と述べた。首相は「安倍政権3年間で27・7兆円の運用益だ。短期的な評価損をことさらに取り上げて年金制度に対する不安をあおることは慎むべきだ」と反論した。
子供の貧困対策では、蓮舫氏は政府の対策について「効果は薄い」としたのに対し、首相は「民主党政権は児童扶養手当をたったの1円も引き上げなかった。重要なことは言葉を重ねることではない。結果だ。百の言葉よりも一の結果だ」と色をなした。
待機児童解消に向けた保育士の処遇改善をめぐっては、蓮舫氏は政府が予定する月額6千円の報酬引き上げについて「この加算では人材不足は解消されない。待機児童問題の解決にはつながらない」と批判。首相は「民進党は保育士の処遇改善を何ひとつ行わなかった。それどころか、給与が何と1・2%下がった。安倍政権は継続して処遇改善を行う」と述べた。
そのうえで首相は「ただスローガンを重ねるだけでは、社会を変えることはできない。具体的な政策なくして、そのスローガンを現実のものとすることはできない。具体的な政策を提案し、実行し、そして結果を出していく決意だ」と民進党を皮肉った。この発言を、蓮舫氏ら民進党議員は笑いながら聞いていた。
笑うしかない民進党のこの現実、ああ、これからはレンホー党首のご尊顔を拝することが多くなるんだねえ。怖いもの見たさ??できればあまり見たくないがねえ。まあ、お互いに意見を出し合って議論していくその上に形が出来上がって来るんだろうけど、「ひっこめろ、そんなの反対・・。」では何も生まれない。そして民主主義の原理に従って議決すれば、「強行採決」と用意したプラカードをテレビカメラに向かって広げる。どういう形でも党の統一見解など出そうものなら党がぶっ壊れて票がなくなるから反対するしかないこの悲しい現実、・・。あ、だからシールズと一緒になるのか。似たようなレベルだから、・・。
Posted at 2016/09/28 16:26:43 | |
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