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2017年01月31日 イイね!

ダイハツコペン、3カ月乗ってみての雑感は、・・。




コペンも乗り始めて3カ月、1500キロ近く走ったので所感を書いてみよう。


外観

これはもう好きか嫌いか個人の好みだろう。ローブとエクスプレイの顔つきは品よく言えば「歌舞伎の睨み系」、ちょっと俗っぽく言うとちょい悪の「ボーイズギャング」「ちびっこギャング」系か。旧コペンやセロの丸目系が人気のようだ。どのあたりの年代をターゲットにしているのか分からないが、もう少し落ち着いた顔つきでもいいのかもしれない。でも、あの手の大きさで変に落ち着いているとまたおかしなものか。全体にはほどほどよくまとまっていいるかなと思う。エクスプレイのごつごつした外装は「意味不明」と言う意見もあるが、所詮はお遊びなので良いとしておこう。

室内

最初は、「なんだ、この小ささ、狭さは、・・」と思ったが、乗りなれてくると概ね大人2名分の快適スペースは確保されているように思う。室内高はやや足りないが、屋根を開ければ青天井で無限大なのでちょっと我慢か。でも指2本くらいは余裕があるのでポジションが決まってしまえば気にならない。収納はダッシュボードとセンターコンソール、ドアポケット、座席間ポケットだが、大きなものは入らない。ポケットは週刊誌1,2冊程度、助手席の足元は小ぶりのバッグくらいはおけるか。ドリンクホルダーは2本分があるが、座席よりも後ろになるので逆手で取らないといけない。ペットボトルなどは良いが、コップに入った飲み物は運転しながらと言うのは危ないだろう。シートはSなのでレカロだが、ダイハツのライセンスと言うのでヤマハ製オーリンズサスを「ヤマリンズ」と言うようにダイハツ製レカロだから「ダイロ」とでも言うべきだろうか。ブリッドよりはホールドもずっと緩やかでクッションもいい。座り心地は悪くはない。インパネは赤が多用されていてちょっと幼稚な感じがする。もうちょっと落ち着いたものでもいいように思う。内装全般はプラスチックが多用されていて高級感はないが、クラスと値段を考えればこんなものだろう。乗降性はちょっと技がいるが慣れてしまえばそれほどでもない。サイドシェルに足を引っかけないように気をつけないといけない。車中泊ができるかなんて質問があったが、イスで寝るのに慣れていれば1、2泊は大丈夫と思う。手足を伸ばして寝たいと言う人には決して勧めない。

電動ルーフ

このクラスの車に電動メタルルーフと言うのは並外れた贅沢なのかもしれない。国産車ではレクサスISくらいか。ロードスターでメタルトップが出たとか、・・。開閉は約20秒で収納動作を見るとなかなか感動モノではある。また逆も真なり。このルーフに50万くらいかかっているんだろうか。贅沢ではある。

視界

これはもう狭いの一語に尽きる。斜め後方はほとんど見えない。車線変更やバックするのはちょっと怖い。屋根を開ければいいかと言うと頭の上は遮るものがなくよく見えるが、全般の視界はそう変わらない。着座位置が低いので四周の視界はさほど良くはない。これも慣れれば、「ああ、こんなものか」ということになる。

収納

トランクは屋根を畳まなければ深さはないが結構広い。2名で1週間程度の旅行をしても大丈夫だろう。スポーツバッグの4個や5個は入ると思う。屋根をしまうと小型のデイパック2個+αくらいだろうか。あとは足元収納しかないが2,3泊くらいは何とかなるだろう。2名分の2,3泊のスペースはあると思う。ただし土産はあきらめるか宅急便で送ってもらわないといけないかも、・・。

動力性能

1速、2速での加速は、「おっ」と思うほどで加速は悪くはない。ギア比と過給で低回転からトルクを稼げるためだろうか。100キロ巡行も楽勝だし、その前後での加速も悪くはない。ただ元が660のターボなので絶対動力性能には限界がある。速度ではCカーにも負けるだろう。140キロ手前でリミッターが作動すると言うが試したことはない。コペンで他の軽以外の車と動力勝負をしてはいけない。ただ、排気音は結構いい音を作っていてその気にさせる。でも音で走るわけではないからねえ。

足回り

足は一昔前のスポーツカーのようにがちがちでコーナリングでもほとんどロールはしない。その代りに路面の凹凸は全部拾ってその振動を伝えてくるので場所によっては脳天を金属製のハンマーで叩かれているような感じがする。ここまで足を固めた理由は何なんだろうと思う。パワーの不足をコーナリング性能で補うつもりなのか。そんなわけで乗り心地は極めて悪いが、堅い足は嫌いではないし、すぐに慣れる。タイヤは165/50・16でポテンザだが、かなり特殊なサイズのようだ。グリップは悪くはない。

ステアリング

非常にキレが良く正確で切った分だけ車が曲がる。車を思うとおりに動かせる。このステアリングは秀逸だが、これまでステアリングが怠いトヨタのファミリー系しか乗ってこなかったからかもしれない。このキレのいいステアリングと異常ともいえるほど硬い足回りで山坂道を駆け抜けるのは速い。特にタイトなコーナーが連続するような場所では本格的スポーツカーとも張り合えるだろう。あの足の硬さはそのためかとも思う。

燃費

街中では15、6キロほど、高速では19キロほど、まあ、こんなものだろう。最近はオートマ(CVT)の方がMTよりも燃費もいいし、速いようだ。時代は変わったなあ。MTは5速だがごく普通でややストロークが長いかもしれない。カチカチと小気味よく決まると言うシフトフィールではない。コペンのマニュアルが評判いまいちなのははその辺りだろうか。

ナビその他

ナビは視界を遮って邪魔と言う意見もあるが、それほどでもない。画面はあまり見易いとは言えない。ナビにはドラレコとETC2が連動してついている。ETC2は渋滞情報などが表示される。将来はさらに使用範囲、受信情報が広がると言う。ドラレコもなかなか面白い。ナビは案内だけでなく車の様々な情報収集やAVの機能も持つ。カーエレクトロニクスも進歩したものだ。

総評

車としては自動化、省力化、省燃費が進む中で逆行している感があるが、車は走って曲がって止まるものと言う考えから行けばなかなか面白い車ではある。独身者や子育てが終わって手軽にスペシャリティの雰囲気を楽しむには良い車ではある。ただあくまでも軽なのでその点は割り引かないといけない。本当はロータスエキシージが、エリーゼでもいいが、欲しかったのだが、ちょっと日和ったかなとも思うが、・・(^_-)-☆。

Posted at 2017/01/31 18:19:15 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記
2017年01月31日 イイね!

車のステアリングがオプション設定になる日がもうすぐやって来る、・・??




T型フォードから現代のテスラ車に至るまで、自動車は常にテクノロジーの先端を走り続けている。では2040年になるまでに、我々はクルマに何を期待することができるだろうか? 夢の"空飛ぶクルマ"はまだ難しいにしても、実現性がかなり高そうな技術をいくつか挙げてみよう。

インターネットに常時接続する

今日のスマートフォンのおかげで自分が常にインターネットにつながっていると思っている人も多いだろう。だが、20年後にはあなたが乗っているクルマが常にインターネットにつながっているはずだ。20年後のクルマは、自宅のネットワークに接続して最新のプレイリストを取り込めるだけでなく、路上を走っている他のクルマと通信して事故を防いだり、信号機と通信して交通の流れをスムーズにすることもできるようになるだろう。もし誰かが駐車中のあなたのクルマのテールランプにぶつかったら、クルマがそのことをあなたに知らせ、ぶつけた相手の映像を見せてくれる。給油や充電が必要な頃になったら、最も安価なスタンドの場所をクルマが探し出し、料金の支払いも通信を介して自動的に行われる。


ステアリング・ホイールがオプションになる

2017年に生まれた子供たちは、自動車運転免許を取得する必要がないかもしれない。クルマが完全に自動走行できるようになるまでナビゲーション・システムはまだ必要だが、自動車メーカー(とそのサプライヤー)は現在、自動運転技術の開発に力を入れている。実際、メーカーはステアリング・ホイールやブレーキ・ペダル、アクセル・ペダルのない20年後のクルマを思い描いているのだ。たまには自分で運転したいと思っても、運転席の前に計器類はなく、フロント・ガラスに映し出された仮想現実技術で、様々な情報を見ることになるだろう。ミラーに映る視界はハイビジョンカメラで補われ、ドライバーは首を動かす回数が減り、前方に注意を向けたままでいられるようになる。バックミラーとして知られているものは、ひょっとすると今後20年内に姿を消すかもしれない。


運転がもっと快適に

車内はもっと快適になることが予想される。軽量でソフトな素材により、触り心地は滑らかになり、車両重量も軽くなる。また、色についても現在より選択肢が増えると思われる。昨年、BMWが発表したコンセプトカー「VISION NEXT 100」は、自動運転モードになるとステアリングが格納され、運転席と助手席のシートを回転させて向かい合うことができるようなレイアウトを採用していた。他の自動車メーカーでは、明るいLEDヘッドライトをバンパーの低い位置に装備し、対向車への眩惑を防ぎながら路面を照らす研究も行っている。また、三菱自動車は車体の底面とバンパーをラバーでコーティングして、クルマへのダメージや他者の負傷を軽減する工夫を試みている。さらに同社をはじめいくつかのメーカーは、前部ドアと後部ドアの間からBピラーを取り払ったコンセプトを発表している。


クルマのパーツにも変化が

クルマのパーツが新たに必要となった時、自動車メーカーから取り寄せるのではなく自作できるようになるかもしれない。3Dプリント技術がこのまま発展すると、必要となるどんなパーツも作ることができ、例えばゴムやチタンといった異なる素材を1層ごとに使うことも可能になる。グッドイヤーとデュポン傘下のゲネンコール社が共同開発しているように、バイオマス由来の合成ゴムを使ったタイヤの生産も可能になっている。微生物が糖を消化・発酵することで大量のイソプレンを抽出する。ゴムの主成分であるイソプレンは現在、石油から作られるのが一般的だが、バイオマス由来のイソプレン製造所から供給される日もそう遠くないだろう。




ステアリングがオプションになる日が来るのか。車も変わるものだなあ。安全最優先の自動運転になれば事故も減るだろうし、高齢者ドライバーの問題も解決、認知症で行き先が分からなくなれば最初に登録してある自宅の住所に自動で戻って来るなんてことも可能だろう。あるいは最寄りの警察署とか、・・。完全自動運転だと免許も要らなくなるから自動車教習所もなくなるか。免許を取りに来るのは危険を承知で高い保険料を払ってもどうしても車を自分で運転したいと言う酔狂なものだけ、・・。それは困るかもなあ。
Posted at 2017/01/31 16:39:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車 | 日記
2017年01月31日 イイね!

もう少し状況を冷静に判断して動けばいいと思うが、世界に影響を広げるトランプ政治、・・。




トランプ米大統領によるシリア難民の受け入れ停止やイスラム圏7カ国からの入国禁止令に対し、国内外で抗議が拡大している。

 
アラブ連盟は29日、声明で「不当な規制」などと深い憂慮を表明。トランプ氏は同日、政権の対応に理解を求める異例の声明を出したが、燃え上がった批判が収まる気配はない。

 
インドネシア外務省報道官は28日、AFP通信の取材に「過激主義やテロリズムを特定の宗教と結び付けるのは間違いだ」と批判。「世界的なテロとの戦い、難民管理に悪影響を及ぼすだろう」と警告した。

 
「米国は誇りある移民の国だ。抑圧から逃れて来る人々に慈悲を示し続ける」。トランプ大統領は29日に発表した声明で、テロリストの入国阻止が最優先だと持論を繰り返しながらも、「移民の国」の精神を忘れたわけではないと釈明した。

 
声明では移民・難民に寛容だったオバマ前大統領と自身を比較し、「私の政策はオバマ氏が2011年にイラク難民への査証(ビザ)発給を6カ月間禁じたのと同じだ」と主張。対象となったイランやスーダンなど7カ国について、「オバマ政権がテロの源と指定した国だ」と力説した。

 
一方で「90日たてば全ての国にビザを再び発給する」と約束。「私たちは米国の自由と安全を守る。メディアはそれを知っているのに報じない」と報道にも批判の矛先を向けた。

 
長々と「言い訳」を余儀なくされたのは、大統領令への批判が強まり続けているからだ。29日も全米で抗議デモが行われ、15州などの司法長官が「違憲だ」と宣言。大統領令を覆そうと意気込む民主党だけでなく共和党内にも懸念が広がった。

 
英国では、年内に予定されるトランプ大統領の公式訪英招請を取りやめるよう求める議会への請願書に、130万人以上が署名。イランと関係が深いイラクは、米国に「誤った決定の見直し」を要求した。スーダンやイエメンは相次ぎ「不満の意」を表明した。

 
トランプ大統領は29日、この問題に関するコメントを私用のツイッターだけで5回投稿。強気の大統領にしては珍しく焦りをのぞかせたが、批判はやまない。ワシントン・ポスト紙は、大統領が主張する前政権のビザ発給禁止の事実は確認できないとし、声明内容を「安直」と指摘した。

 
さらに、事前の調整が十分でなかったためか、大統領令にはあいまいな点が多く、関係機関は永住権を保有する7カ国出身者の入国は認められるのかなどをめぐって混乱。ケリー国土安全保障長官が29日夜になって「永住権保有者の入国は国益にかなう」との声明を出さざるを得なかった。




釈明したり大統領令に公然と反旗を翻した司法長官代理を解任したり火消しに躍起だが、どうもあまり利口なやり方ではない。大統領になってハイになっているのかもしれないが、もう少し冷静になって様子を見てやらないとねえ。あまりにも性急でやることに品がない。これでは敵を作るばかりでまとまらないだろう。超大国としての矜持を持ち、その影響力を考えてほしいところだが、・・。


Posted at 2017/01/31 16:37:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治 | 日記
2017年01月30日 イイね!

あり得ないことが、(127)




「結構飲むんだな。それじゃあ毎月の酒代が大変だろう。」


「普段は飲まないわ。お酒は嫌いなの。飲むのはつき合いだけよ。」


「ふうん、そうなのか。なかなか良い飲みっぷりなのにな。さて俺は店を片づけるか。しばらくそこでゆっくりしていてくれ。」


「手伝いましょうか。」


「いや、ここは俺の職場だから俺が自分でやることにしているので手伝いは要らない。」


マスターはそう言うとまずテーブルやカウンターに残されたグラスや皿を片づけ、次にモップで床を拭いてゴミを片づけた。それが終わるとテーブルとカウンターを拭いて椅子を揃えて喫煙席には新しい灰皿を並べた。

 
その後カウンターの中に入るとグラスや食器をあっという間に洗い上げ、それから調理器具を片付けるとすべてが終わった。その間、一時間にも満たない鮮やかな手際だった。


「さあ、明るくなって来た。もう酒は止めてコーヒーにしよう。」

 
マスターは大きなカップに並々と注いだコーヒーを持って来た。僕ももういい加減酒は飲み飽きたのでこっちの方が有り難かった。


「車を呼ぼうか。相棒があれでは電車では大変だろう。」


「あ、はい、お願いします。」

 
僕はそう答えるとトイレに立った。そしてトイレの便座に腰を下ろして出すものを出してほっとした時僕は一体何をしているんだろうと思うと何だか言い様もなく淋しくなって目に涙が滲んでしまった。その涙をそっと拭って何回か深呼吸をして淋しさを悟られまいとちょっと肩ひじ張ってトイレから出た。

 
店の隅に目をやるとまだクレヨンが言葉屋と寄り添って寝ていた。僕はクレヨンを起こそうとクレヨンの方に歩き出した時に後ろからマスターに抱きすくめられた。そしてそのままくるりと体を回されると目の前にマスターの顔があった。

 
マスターは僕を右手で抱きかかえると左手で僕の右の胸を本当に大事なものを包むようにそっと手を当てた。マスターはきっと本当に僕を女として大切に扱ってくれているんだろう。でも僕には胸なんか触られてもちょっとくすぐったいくらいで特にこれという感情もなかった。


「どうしたんだ、淋しいのか、涙なんか滲ませて。大丈夫だ、きっと皆がお前を助けてくれるから。お前は本当に優しい良い女だよな。こんなことをしてはいけないんだろうけど涙を滲ませても肩ひじ張っているお前を見ていると何だかいとおしくなって我慢が出来なかった。ごめんよ。」


「優しくしてくれてありがとう。生まれて初めて男の人に抱かれて優しくしてもらったわ。満更悪い気分ではないけどお願いだからここまでにして。」

 
マスターは腕の力を緩めた。僕はそっとマスターの腕をすり抜けるようにマスターから体を離してクレヨンを起こした。僕は自分が男だからと思って男を毛嫌いしてきたが、もしかしたら安心感とか心地良さと言うのは性別を超えた優しさのなせる技なのかも知れない。

 
寝ぼけ眼でふらつくように立ち上がったクレヨンに「もう朝になってしまったわ。帰って少し休もう。」と声をかけてクレヨンを支えながら出口へと歩いた。そして出口で振り返って「本当に楽しかったわ。ありがとうございました。」とマスターに向かって御礼を言った。

 
「こちらこそ、本当に楽しい夜を過ごさせてもらった。それも飛び切りすてきなかわいい女と。礼を言わなくてはいけないのはこっちの方かもしれない。改めて礼を言うよ、ありがとう。」

 
マスターは僕に向かって微笑んだ。眠くて体が濡れた綿のようにだるかったが、何だか心は軽くなったような気がした。こんなことが起こるとは思っても見なかったが、僕にしてみれば男に抱かれることもおでこや頬っぺたにしても男にキスされることも、そして胸を触られることも全く初めての経験だったし、全く予想もしていなかった相手としてしまった。僕にしてみればそれこそ本当に出血大サービスだったが、このところ女土方のことで行き詰まって苦しかった心が少し軽くなったような気がした。

 
どうして急にこんなに男を受け入れてしまったのか自分でも分からない。酔いのせいもあったのかも知れない。好奇心もあったのかも知れない。でも僕は思うんだ。優しさと言うのは性別を超えているって。そしてあのマスターの優しさは今の僕にとってきっと性別を超えて心に届いたんだと思うんだ。


Posted at 2017/01/30 19:41:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 小説 | 日記
2017年01月30日 イイね!

米国の司法は正常に機能しているようだ。




ドナルド・トランプ米大統領が27日、一部諸国の外国人の米国入国を禁止する大統領令を出したことを受けて、訴訟や抗議行動が相次いでいる。以下に大統領令の詳細とその意味を解説した。


トランプ大統領の命令はどんなものなのか

今回の大統領令は、トランプ政権が移民入国審査手続きを修正する間、イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンの中東・アフリカ7カ国の人々が米国に入国するのを90日間禁止し、さらに難民資格が認められた人々の入国を120日間停止するというものだ。

同大統領令はまた、国土安全保障省に対し、国務省、情報機関と協力して、リストに挙げられた上記7カ国の政府から米政府がどのような情報を必要とするのか特定するよう要請している。これは、米国入国を求めるこうした国々の市民が申告通りの本人であって、「安全保障または公共の安全に脅威」でないことを保証するのが狙いだ。

必要情報をこうした米政府機関が特定した後、7カ国は60日間でその情報を米国側に提供開始しなければならない。提供を怠った国から来た人々は米国入国を禁止される。

大統領令によれば、このモラトリアム(一時禁止措置)が実施されている間、米国はケース・バイ・ケースで個人の入国を認めることもできるという。


大統領令の目的は何か

大統領令は「テロリストとのつながりのある個人を見つけ出し、米国への入国を阻止する」ことが重要だと述べており、2001年9月11日のテロ攻撃を審査手続きの失敗例として挙げている。当時、テロを実施したハイジャック犯たちは主にサウジアラビアから来ていたが、エジプト、レバノン、アラブ首長国連邦(UAE)の国籍保持者も少数いた。

連邦政府は9.11同時テロを受けて入国審査手続きを修正した。しかしトランプ大統領の命令は、「こうした措置では、米国に入国が認められた外国籍保持者による攻撃を阻止できなかった」と述べている。

昨年の大統領選の運動期間中、トランプ氏はイスラム教徒の米国入国の禁止を提唱した。同氏は後にこの宗教ベースの一律禁止提案を修正し、テロリズムの温床とみられる諸国に焦点を絞った。民主党と人権擁護団体は、入国審査手続きは既に十分厳格だと反論している。


なぜトランプ政権はこの7カ国を選んだのか

トランプ大統領の側近トップであるラインス・プリーバス首席補佐官は29日、NBCテレビの報道番組「ミート・ザ・プレス」で、7カ国は米議会とオバマ前政権によって「(テロ)懸念国」とみなされていた点を指摘した。

連邦受け入れプログラムでは、英国、フランスとその他の約40カ国から来る人々が商用ないし観光目的で米国に査証(ビザ)なし渡航するのを認めている。2015年に議会を通過した連邦法は、このプログラムを制限した。つまり、認可国リストにある国から来た人で、イラン、イラク、スーダン、シリアに旅行した経験のある人に対して、入国前の米国ビザ取得を義務付けた。国土安全保障省は16年、このリストにリビア、ソマリア、イエメンの3カ国を付け加えた経緯がある。

しかし2001年の同時テロ以降、米国ではテロ関連の企てが数十件発生し、容疑者が多数出たが、今回の禁止措置により入国禁止対象になった7カ国から来た容疑者は、そのうちわずかしかいなかった。

ウォール・ストリート・ジャーナルがこうしたテロのデータを分析したところ、聖戦主義的なテロ関連の犯罪で起訴されたか、あるいは起訴される前に死亡した161人のうち、該当7カ国の出身者は11人だった。


トランプ政権はなぜ難民の移住を停止したのか

大統領令は国務省に対し、情報機関と国土安全保障省から協力を得て、難民受け入れプログラムを見直すよう指示し、「入国を認められた難民が米国の安全と福利に脅威にならないことを保証する」よう求めている。

同大統領令は、すでに亡命資格を取得する過程にある潜在的な難民は、修正された審査手続きを受けた後にのみ、米国に入国できると述べている。


裁判所はなぜこの問題で判断を下したのか

米国自由人権協会(ACLU)は、トランプ氏が大統領令に署名する前に米国入国の法的承認を得ていたにもかかわらず空港で拘束された人が、推定100~200人に上っていると述べている。国土安全保障省は声明で、米国に到着する1日当たりの外国人渡航者32万5000人強のうち、拘束される者は1%にも満たないと述べた。

ニューヨーク・ブルックリン地区の連邦地裁は、中東・アフリカ7カ国出身の難民、ビザ保有者、その他個人の入国を禁止する大統領令を執行しないように政府に命じた。こうした国の出身者は、米国入国を許可されているにもかかわらず米国に到着した際に拘束されたためだ。

同地裁の判事はまた、こうした難民が本国に戻れば脅威に直面する可能性があり、また、家族がすでに米国に住んでいる者もいると指摘し、強制送還すれば「取り返しのつかない損害」を及ぼしかねないと述べた。

同様に、ボストンでは2人の連邦裁判事が、トランプ氏の大統領令に対して7日間の執行差し止め命令を出し、有効なビザまたは永住権を示すグリーンカードを保有している移民あるいは難民を拘束または強制送還したり、追加的な安全審査を彼らに強制したりしないよう、連邦政府に命じた。


次にどうなるのか

トランプ政権は、こうした裁判所命令を不服として控訴できる。同政権は29日、ビザをいかなる時にも取り消す権利を持っていると述べた。ホワイトハウスは声明で、「28日の裁判所判決は、大統領令を損なうものではない。停止されたすべてのビザは依然として停止されたままだろう」と述べた。

国土安全保障省は、同省が「米国民の安心と安全を確実にするため、トランプ大統領の命令をすべて引き続き執行する」と述べた。

プリーバス首席補佐官は「ミート・ザ・プレス」で、渡航するグリーンカード保有者が今回の大統領令の執行に影響されることはないだろうと述べたが、税関や国境管理当局には中東・アフリカ7カ国を行き来する怪しい渡航者を捜査する権利があるとも語った。

同補佐官の発言は、一部で混乱を生んだ。グリーンカード保有者が7カ国のいずれかに渡航した場合、(米国に戻った際に)審査手続きが常に強化されるのかどうかが不透明だったからだ。

移民・難民擁護団体は、こうした裁判所命令が出されたにもかかわらず、空港で拘束された人々は引き続き違法な扱いを受けていると述べた。




トランプおじさんは選挙戦の公約について「選挙のための公約で実現はできないだろう」という世間の見方を払拭するために行ったことについて大統領令を次々に発行して「公約は実現する」と言う姿勢を示しているんだろう。メキシコ国境の壁建設とメキシコに建設費を支払わせるはその最たるものだろう。でもメキシコ大統領の怒りを買ってちょっとトーンダウンしたようだ。今回の入国禁止も国籍で一律と言うのは無茶なやり方だろうしもっとほかのやり方があってしかるべきと思う。英国もこれには賛成叱ると表明している。米国の連邦地裁が大統領令の執行停止を命じたのは米国の司法が正常に機能しているという証でやはり米国と言う国はそれなりに大したものだなと思う。どこかのお隣さんとは大違いだ。
Posted at 2017/01/30 15:59:11 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治 | 日記

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