「運用の確実性が上がる」「打ち上げは新しい時代に入った」-。政府の情報収集衛星光学6号機を載せたH2Aロケット38号機の打ち上げが成功した27日、鹿児島県の種子島宇宙センターで政府関係者らが会見し、成功の意義や今後の展望を語った。
情報収集衛星を運用する内閣衛星情報センターの金子忠利調査官は「衛星の機能や性能は不断に向上させていく。その中で1基が加わり、撮影機会が増え(運用の)確実性が上がることに大きな意義がある」と述べた。
北朝鮮が核・ミサイル開発を行うなど、日本周辺の情勢は緊迫化している。同センターの木野村謙一所長は「残念ながら安全保障をめぐる環境は厳しい。光学6号機を打ち上げても、まだまだ情報収集の手段として満足できるものとは考えていない。より性能の良い衛星を一つでも二つでも増やし、効率的、効果的に運用して国民の負託に応えたい」と話した。
情報収集衛星にはこれまで約1兆3千億円の国費が投じられてきた。だが、撮影画像は安全保障上の理由で原則として非公開で、国民に成果が見えにくいとの指摘が根強い。木野村氏は「官邸や省庁に画像を提供することで、間接的ながら国民の安心、安全を確保している」と理解を求めた。
一方、H2Aは今年度、過去最多タイの5回の打ち上げを行った。打ち上げを担当する三菱重工業の渥美正博宇宙事業部長は「ほぼ2カ月ごとの連続成功を果たした」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
発射場を管理する宇宙航空研究開発機構(JAXA)の藤田猛鹿児島宇宙センター所長も「過去にない数の打ち上げをこなした実績は、高頻度の打ち上げを目指す(次世代機の)H3の礎になる」と述べた。
JAXAの奥村直樹理事長は過去5年間にH2Aと強化型のH2B、小型ロケット「イプシロン」を合わせ、政府の基幹ロケットを計22機打ち上げた実績を説明。「その前の5年間は11機で、倍増した。打ち上げが政策推進や産業振興に対し、確実に役割を果たす新しい時代に入ったと感じる。この勢いをH3開発につなげたい」と強調した。
この安定した衛星打ち上げ技術は素晴らしいね。三菱重工えらい。この会社の技術は相当なものなんだけどなんかつまづくのはやはり「何するものぞ」の気負いがあるからかねえ。足元をしっかり固めてさらに技術を積み上げていただきたい。情報衛星も当初は4機体制と言っていたけど最近は予備機を含めて10機にまで体制を強化するとのこと、近いうちに早期警戒衛星もなんて言い出すかもしれないな。画像を出せないって当然だろう。画像を出したら衛星の性能が知れてしまうからなあ、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2018/02/28 14:38:39 | |
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