大阪府吹田(すいた)市の交番で起きた拳銃強奪事件は、発生から一夜明け、飯森(いいもり)裕次郎容疑者(33)の逮捕で急展開した。容疑者が潜伏していたのは、住宅街にほど近い同府箕面(みのお)市の山の中だった。
■交番から8キロ
「名前は?」
「飯森裕次郎」
吹田署千里山交番で古瀬鈴之佑(こせすずのすけ)巡査(26)が刺され、拳銃が奪われた事件から約25時間後の17日午前6時半頃、交番から約8キロ北に離れた箕面市の山中で、防弾ヘルメットなどの装備に身を包んだ捜査員が、飯森容疑者を取り囲んでいた。
飯森容疑者は、リュックを枕にして、木のベンチに横たわっていた。名前を答えた後、ベンチの下に置いていた拳銃に手を伸ばすようなしぐさをしたが、複数の捜査員が即座に取り押さえ、逮捕状を執行した。
飯森容疑者は発見時、紺色のジャージーにエンジ色のズボン、水色の帽子をかぶっていたという。
発見現場は住宅街から山道を約800メートル上った場所にあり、ハイキングコースになっている。府警は夜明けを待って、山中の捜索に入っていた。
近くに住む会社役員の男性(79)は午前7時頃、捜査員約20人に囲まれて飯森容疑者とみられる男が連れて行かれる様子を目撃した。「まさかこんなところに逃げていたなんて」と驚いていた。
■足取り
府警は、事件直後から防犯カメラ映像や目撃者の情報を集め、飯森容疑者の足取りを割り出していた。
千里山交番で、事件が起きたのは16日午前5時38分頃。約20分後の同6時頃、近くの吹田市千里山西5の住宅街で、複数の住民が発砲音とみられる破裂音を聞いている。
飯森容疑者の姿は同7時40分、交番の南西約1キロにある豊中市の緑地公園近くのコンビニ店のカメラに映っていた。血だらけの状態で、返り血を浴びていたとみられる。その後、阪急電車に乗り、北千里駅で下車。同9時過ぎには、同駅前の商業施設「イオン北千里店」で、エンジ色のジャンパーなどを購入していた。
そこから徒歩で北に向かい、同9時40分頃、箕面市今宮のコンビニ店のカメラに、路上を歩く姿が映っていた。近くのホームセンターで虫よけ剤を購入後、同10時50分頃には、さらに北約1キロのコンビニ店で、携帯電話の充電器と電池を買っていた。その後、午後8時頃までの間に箕面市の住宅街と山中を行き来する姿がカメラに映っており、府警は山中に潜伏していると判断していた。府警幹部は「住民に危害が及ぶ前に確保できてよかった」と話した。
上役人を襲い、瀕死の重傷を負わせて拳銃を奪うなど重々不届きにより打ち首獄門申し付ける。2次被害が出る前に捕まってよかった。しかし、警察も本気になると怖いな。
Posted at 2019/06/17 17:00:29 | |
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