• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

ntkd29のブログ一覧

2019年11月15日 イイね!

「そうりゅう型」潜水艦のX舵について、・・(^。^)y-.。o○。

そうりゅう型潜水艦のX舵が優れているワケ
2019年11月6日(水)、川崎重工業神戸工場において、そうりゅう型潜水艦の12番艦「とうりゅう」が進水しました。同艦はそうりゅう型の最終艦として2021年3月に就役予定です。特徴のひとつは、艦尾の「X」舵で、これはそうりゅう型潜水艦に共通した特徴のひとつでもあります。実はこれが画期的なもので前型であるおやしお型潜水艦までは十字の形をしていました。
 
X舵と十字舵、単純に取り付け角度が異なるだけにも見えますが、もちろん両者には大きな違いがあり、わざわざそうしているのにも大きなメリットがあるからです。「X」と「十」で何が違うのでしょうか。そもそも潜水艦の舵は、海中という3次元空間を動き回れるように作られたものです。水上の艦艇とは異なり、潜水艦の舵には前後左右だけでなく上下への動きも求められるのです。従来の「十字舵」の場合、上下に設けられた縦舵が左右の動き、左右の横舵が上下の動きを担い、舵に求められる機能としては、これで必要十分なものです。
 
これを「X舵」にする理由のひとつは、ダメージコントロールの観点からです。十字舵の場合、2枚ひと組で上下と左右の動きを担っているため、1枚が壊れると単純に可動部分が2分の1に減少することになります。これがX舵の場合、4枚で上下左右の動きを制御しているので、仮に1枚が損傷してもほかの3枚で舵の動きを補え、可動部の減少は4分の1で済むことになります。実際、十字舵は、海底に鎮座する場合は下の舵、接舷する場合は左または右の舵が接触するリスクが高いのです。これがX舵ならば、舵の接触率そのものが低くなるため、損傷リスクも低減します。

潜水艦、X舵の方が十字舵よりも機動性も向上
また十字舵では舵を動かすのに油圧シリンダーを上下用1本、左右用1本の計2本用いていました。これは上と下、左と右の舵で同じ動きをするからです。それに対し、X舵は4枚の舵が全て異なる動きをするため、油圧シリンダーも4本あります。
 4本あると構造が複雑になる欠点はありますが、仮に1本が駄目になっても、動かなくなるのは4分の1です。ところが十字舵で油圧シリンダーが1本駄目になった場合、上下もしくは左右のどちらかが動かなくなってしまいます。ダメージコントロールという観点から、どちらが優れているかは明らかです。
 
X舵にするもうひとつの理由は、X舵の方が十字舵よりも、舵1枚当たりの面積を大きくすることができるからです。上述したように舵は接舷時や海底へ鎮座した際にぶつけて破損する可能性があります。よって従来の十字舵の場合、船体からはみ出させることはできず、船体の縦横最大寸法までに収める必要がありますが、X舵の場合、同じく船体の縦横最大寸法に収めても、√2倍の大きさにすることができるというわけです。同じ艦体サイズであった場合、舵が大きくなると、それだけ機動性も高くなります。十字舵のおやしお型と比べると、X舵のそうりゅう型は水中旋回性で約30%向上し、浮上する際の角度も15%大きくなっています。要はおやしお型よりも小回りが利き、浮上する際は素早く行えるということです。

4枚の舵を制御するのが難しい理由
ではなぜ、潜水艦は最初から「X」舵を取り入れてこなかったのでしょう。それは「X」舵は制御が難しいからです。十字舵は、前述したように上下2枚の縦舵で左右の動き、左右2枚の横舵で上下の動きを行います。ということは、上下の舵と左右の舵は動きが一緒で済み、細かな制御は必要ありません。だからこそ油圧シリンダーが2本のみで済むともいえるでしょう。
 
コンピューター制御される前のはるしお型潜水艦までは、縦舵と横舵で各々操舵手が操作し、2名が連携しなければ潜水艦は3次元に動くことができませんでした。次のおやしお型ではコンピューター制御が導入されて1名の操舵手で縦舵と横舵の両方を操れるようになりましたが、それでも細かい動きの制御までは難しく後舵は十字のままでした。
 
それに対しX舵は、4枚それぞれが違う動きを担うことで、上下左右に動いています。この4枚の舵、すなわち4本のシリンダーを同時制御するのが難しいため、そうりゅう型の登場まで海上自衛隊の潜水艦には採用されていませんでした。それがそうりゅう型で可能になったのは、舵の制御に、おやしお型以上に高性能なコンピューターが導入されたからです。コンピューターが4枚の舵を一括して制御するため、そうりゅう型の操舵はゲーム機のようなジョイスティックに一新され、ハンドル式の舵輪と比べてより細かな操舵が可能になっています。
 
X舵はこのように十字舵と比べて構造が複雑で制御が難しいというデメリットがあるため導入している国は少ないですが、日本やヨーロッパでは主流です。性能的にはメリットが大きいため今後日本の潜水艦はX舵になっていき、十字舵はおやしお型潜水艦が見納めになりそうです。(柘植優介(乗りものライター))



潜水艦のX舵も随分と研究したようだ。機動性、冗長性に優れ、着底時や接岸時に損傷しにくいなどの利点があるが、コントロールが複雑になり難しいという。それもコンピューターの発達でクリアして採用になったようだ。日本の潜水艦も次からは3千トン型に移行する。通常型潜水艦としては恐るべき性能のものになるのだろうが、その恐るべき性能を実戦で発揮することがないよう祈りたい、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2019/11/15 15:48:54 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2019年11月15日 イイね!

韓国が始めたことの責任は韓国が取ればいい、・・(^。^)y-.。o○。

日韓関係が悪化するなか、安倍晋三首相と韓国の文在寅大統領が言葉を交わした。「政治判断」で実現した11分間の会話だったが、事態は好転しなかった。 AERA 2019年11月18日号に掲載された記事を紹介する。
*  *  *
韓国が、今月23日午前0時をもって破棄すると通告していた日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA=ジーソミア)の延長を巡り、もがいている。文在寅(ムンジェイン)大統領は11月4日、タイ・バンコク郊外で開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(日中韓)首脳会議が開かれる前、控室にいた。文氏は、遅れて入場した安倍晋三首相に近づくや、そばにあったソファに誘った。2人は通訳を交え、11分間会話した。韓国大統領府は「会談は真摯な雰囲気だった」「文氏が高位級協議も可能と言及した」とアピールした。
 
目を引いたのが通訳と写真だった。文氏も安倍氏も随行していたのは英語通訳。側近によれば、文氏が知っている日本語は「こんにちは」程度だ。会談では文氏が話す言葉を韓国側通訳が英語に直し、それを日本側通訳が日本語に直すという手順で行われた。日韓両政府関係者は「外交当局が事前に準備しなかった会談だからだ」と証言する。事前に接触があると予想していれば、お互いに日本語と韓国語通訳を随行させる。今回、安倍氏を待ち伏せしたのは文氏。韓国大統領府の政治判断で実現した会談であったことは間違いない。

次に写真だ。白いソファに座り、膝詰めで話す2人の首脳。真剣な表情だが、穏やかな雰囲気が感じ取れた。写真は、随行していた鄭義溶(チョンウィヨン)韓国大統領府国家安保室長が携帯電話で撮影した。控室への入場者は制限されていたが、長官級の鄭氏が写真を撮影したのは、どうしてもこの写真をアピールしたかった意図が感じられる。事実、韓国メディアは一斉に翌日の朝刊で、会談を大きく報じた。特に、日本に厳しい論調を取る進歩系のハンギョレ新聞も「両国関係が転換点を迎えているという期待感も高まっている」と伝えた。複数の日韓関係筋は「文政権はGSOMIA延長の名分を探している」と証言する。文政権は従来、GSOMIA破棄の理由を日韓間の信頼関係が破壊されたからだとし、「日本が輸出管理規制措置の強化を撤回すれば、GSOMIA見直しも考える」としてきた。
 
だが、日本は譲らず、米国政府からも憂慮の声が相次いだ。6日にはスティルウェル国務次官補がソウルで韓国政府当局者と相次ぎ会談し、GSOMIA延長を訴えた。韓国政府元高官は「米韓関係が悪化したら、北朝鮮の脅威に対抗できない」と危ぶむ。ただ、何もしないでGSOMIA延長を決めれば、文在寅政権の支持者が黙ってはいない。下手をすれば来春の総選挙で敗北する。破棄を決めた韓国政府関係者の責任問題も発生するだろう。
 
日韓関係筋の一人によれば、文政権が探した名分は、文氏が4日に提案した「高位級協議」だったという。日本が受け入れれば、「輸出問題で今後の日本の善処に期待するとして延長する」としたかったのではないか。だが、「大人の外交」を掲げる安倍政権には現在、「救命ブイを投げる雰囲気はない」(日韓関係筋)。6日、スティルウェル氏と会談した韓国大統領府の金鉉宗(キムヒョンジョン)国家安保室第2次長は、「我々が譲歩しているのに、日本は何も反応しない」と不満をぶちまけたという。
 
今週にはエスパー米国防長官も米韓定例安保協議に出席するため訪韓する。エスパー氏はGSOMIA延長に向け、最後の働きかけをするだろうが、厳しい展開が続きそうだ。このまま韓国がGSOMIA破棄で突っ走れば、北東アジアの安全保障に重大な影響を及ぼす。米政府関係者の一人はそう語った。((朝日新聞編集委員・牧野愛博)※AERA2019年11月18日号)



こんなところで中途半端に妥協することはない。徹底的にやってやればいい。GSOMIA破棄して困るのは韓国で日本ではない。国民レベルで反日は仕方がないし自由だろうけど政府レベルでそれを煽るというのはいただけない。徹底てきにやって誰がどう困るのかしっかりと思い知らせる必要がある。韓国がやり始めたことで韓国が困るのになぜ日本が救命ブイを投げてやらなければいけないのか。自己責任だろう、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2019/11/15 15:46:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治 | 日記
2019年11月14日 イイね!

米国は日米韓の同盟維持に奔走するが、・・(^。^)y-.。o○。

米軍のミリー統合参謀本部議長は13日の会見で、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の失効を避けるよう韓国に求めると同時に、自衛隊の能力強化に期待を寄せる発言を繰り返した。日米安全保障条約は「不公平だ」と不満を漏らすなど、同盟関係を軽視する言動が目立つトランプ大統領の姿勢とは裏腹に、米軍内で、日米韓の3カ国協力を含む同盟網のほころびへの危機感が強まっている表れとみられる。
 
「米軍は、大統領のものであれ副大統領のものであれ政治指導者の発言には関わらないが、日米の安全保障関係は盤石だということは伝えたい」。ミリー氏は会見でこう語り、米軍の前方展開を支える日米同盟の重要性を強調した。日本に関してはさらに、ミサイル防衛の技術開発などで「必然的パートナー」になると持ち上げ、中国の軍事力に対抗するための能力構築は日本の利益になるとも語った。
 
別の米軍高官は先月、北朝鮮を念頭に「敵」がミサイルを発射する前に、自衛隊がミサイル基地を攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有を検討するよう促し、「現状維持はもはや許されない」と強調したばかりだった。日本の敵基地攻撃能力の獲得をめぐっては「米軍の中でもみんな賛成ではないと思う」(自衛隊元幹部)との見方もあるが、ミリー氏を含む米軍高官の一連の発言からはこうした懸念はうかがえない。
 
アジア太平洋地域の安定維持には、同盟国である日本の防衛力向上と日米協力の深化が不可欠だという考えは、米軍内でほぼ共有されている。米国を扇の要にした日米韓の軍事的連携の必要性を訴えるのも、同盟網の維持が米軍にとって極めて重要だという認識があるためだ。
 
ただ、「米国第一」を唱えるトランプ氏がこうした見解を共有しているかどうかは疑わしい。北東アジアでは、中国の軍拡への対応に加え、中・長距離ミサイルの発射再開を示唆する北朝鮮への対処が課題となる。GSOMIAの維持は北朝鮮のミサイル対策に万全を期すためだが、金正恩朝鮮労働党委員長との対話を成果と誇るトランプ氏が北朝鮮に付け込まれる恐れは消えていない。



超大国とは言っても米国だけで世界を抑えられる時代はとっくに終わっている。米国も同盟国に頼らざるを得ない部分がある。米国にとって最も頼りになるのが日本と英国、次にカナダ、ドイツ、フランス、イタリア、イスラエル、オーストラリア、ニュージーランド辺りか。ただ、日本の場合は憲法がネックになって軍事同盟と言う点ではちょっと引くかも。それでも装備の整ったレベルの高い精強な自衛隊は頼もしい味方だろう。特に実質世界第2位とも言われる海軍は海上兵力の不足に悩む米国にとってこれ以上ない頼もしい味方だろう。韓国がレッドチームに入ってしまうと日本にある米軍基地が直接の脅威にさらされることになってしまうので米国としてはこれも何とも避けたいところだろう。ただ韓国が離れていくのを止める手立てのない米国はどうしてもと言うならやむを得ない。そうしたら素直な日本を盾にして、・・と考えているかもしれない。そうなった場合、日本が空母戦力を保持するのはもう既定路線、そして次は原潜と核兵器と言うことになっていくんだろうか。東アジアの情勢を考えると近い将来日本が核武装してもおかしくないように思うが、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2019/11/14 12:01:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 軍事 | 日記
2019年11月14日 イイね!

オイルルートの安全確保はどうしたんだ。日本の生命線だろう、・・(^。^)y-.。o○。

本年(2019年)5月から6月にかけて、オマーン湾周辺海域で6隻のタンカーが連続してテロ攻撃を受けた。それらのテロ攻撃の背後にイランが控えていると考えているトランプ政権は、これまでのアラビア半島周辺海域での対海洋テロ警戒態勢を一層強化するための多国籍海軍部隊の結成を国際社会に呼びかけていた。しかしながら、アメリカの呼びかけに応じる国は極めて少ない状態が続いていた。アメリカはイランを仮想敵としているため、アメリカが結成しようとしている多国籍海軍部隊は、場合によってはイランと対決することになりかねないためである。

■ 「CTF-センチネル」司令部を開設
結局、トランプ政権が多国籍海軍のアイデアを打ち出してから5カ月近くも経過してしまい、さらなる海洋テロが発生することを恐れたアメリカは、賛同する国がわずかしかない状態のまま多国籍海軍部隊を結成した。 
 11月7日、バーレーンにその多国籍海軍部隊の司令部が開設された。部隊の名称は「CTF-センチネル」(合同任務部隊センチネル)である。CTF-センチネルに参加したのはオーストラリア、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカの6カ国の海軍である。初代司令官にはアメリカ海軍アルヴィン・ホルゼイ少将が就任した。

■ これまでの警戒体制
CTF-センチネルは、「多国籍海軍合同海洋部隊」(CMF)と平行して設置された。そのため、なぜ似通った任務を実施する多国籍海軍部隊が必要なのか?  という疑義も呈され ている(CMFはイランを仮想敵にはしていないが、CTF-センチネルはその結成過程から判断するとイランを仮想敵にしているため、独立組織にせざるを得なくなったものと思われる)。
 2001年9月11日にアメリカで発生した同時多発テロ攻撃を受けて、アメリカは対テロ戦争を開始した。その一環として、バーレーンを本拠地にしているアメリカ海軍部隊中央集団が主導してCMFを結成し、アラビア半島周辺海域での対テロ対策を開始した。CMFの活動は現在も継続されており、3つの実働部隊(CTF-150、CTF-151、CTF-152)が各種パトロール活動を実施している。これら3つの多国籍艦隊を統括するCMF司令官は、アメリカ海軍中央集団司令官兼第5艦隊司令官が兼務することになっている。これまでCTF-150、CTF-151、CTF-152はどのような警戒体制をとってきたのか。それぞれの部隊の任務と参加国を以下のとおりである。
 
【CTF-150】
CTF-150(第150合同任務部隊)は、アラビア半島を取り巻くホルムズ海峡~オマーン湾~アラビア海(北部インド洋)~アデン湾~ バブ・エル・マンデブ海峡~紅海~スエズ運河における海洋テロやテロリストの移動など国際テロ集団の活動を抑制するための作戦(海洋安全保障作戦)を実施する部隊である。CTF-150には、かつては海上自衛隊も加わっていたが、現在は加わっていない。現在のCTF-150参加国は、オーストラリア、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、韓国、オランダ、ニュージーランド、パキスタン、ポルトガル、シンガポール、スペイン、トルコ、イギリス、アメリカの15カ国となっている。
 
【CTF-151】
CMFは、海洋テロを抑止するための海洋安全保障作戦と並行して、海賊行為や麻薬密輸などの取り締まりにも尽力している。それらの違法行為は、テロ集団の資金源ともなっているため、海洋テロを助長し連携していると考えられているからだ。
この作戦は国連安保理決議2316号に基づいてCTF-151(第151合同任務部隊)が実施しており、海上自衛隊も参加している。現在のCTF-151構成国は、オーストラリア、バーレーン、ブラジル、ブルネイ、インドネシア、日本、韓国、ニュージーランド、サウジアラビア、タイ、イギリスである。
 
【CTF-152】
ペルシア湾における海洋安全保障作戦と、ペルシア湾岸諸国(イランは除く)の石油や天然ガスの積み出し港ならびに関連施設に対するテロ攻撃阻止を実施しているのがCTF-152(第152合同任務部隊)である。989キロメートルに及ぶペルシア湾岸とペルシア湾を警戒監視しているCTF-152参加国は、現時点では、オーストラリア、バーレーン、フランス、イタリア、ヨルダン、クウェート、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イギリス、アメリカの11カ国である。

■ 対テロ作戦には参加していない日本
日本は原油の99.7%を輸入に頼っている。そして輸入原油の88%以上はペルシア湾ならびにオマーン湾岸諸国(サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、クウェート、イラク、オマーン、バーレーン、それにイラン。イランからの原油輸入はアメリカの経済制裁により停止中)からタンカーによって搬送されている。それらのタンカーのうち、アラブ首長国連邦のフジャイラ首長国とオマーンの積み出し港から日本に向かうタンカーは、オマーン湾からインド洋に出る。それ以外のタンカーはペルシア湾からホルムズ海峡をオマーン湾に抜けてインド洋に出ることになる。
 
かつてはホルムズ海峡が最も危険なチョークポイントとされていたが、現在はペルシア湾やオマーン湾でのテロ攻撃も頻発しており、今やペルシア湾~ホルムズ海峡~オマーン湾の全てにおいて海洋テロ発生の危険度が増大している。これらの危険海域を通過するタンカーが向かう国のうち、最も通航量が多いのが中国。次いでインド、日本、韓国となっており、その4カ国で全通航量のおよそ60%を占めている。
 
通航量第1位の中国は、かねてよりアデン湾方面に軍艦を展開させており、海賊とテロ攻撃に対する警戒監視を独自に進めている。ただし、今年(2019年)のタンカー攻撃事件後にアラビア半島周辺海域の警戒態勢を強化してはいない。もっとも、アメリカ政府が主張しているように、一連のタンカーに対するテロ攻撃の黒幕がイランであるならば、中国関連タンカーがテロ攻撃を受ける恐れはない。
 
これまでのところアメリカ主導の多国籍艦隊には参加していないインドは、6月のタンカー攻撃事件を受けると素早くオマーン湾に軍艦と哨戒機を派遣して、独自の警戒措置を開始した。そして、アメリカ主導のCTF-センチネルに参加することもなく、自律的に自国に関係するタンカーを保護する姿勢を示している。日本と韓国は、ともにCTF-センチネルには参加していない。韓国はCTF-センチネルへの参加を検討していると言われているが、まだ参加を表明してはいないようだ。ただし韓国海軍は、海賊対処多国籍部隊であるCTF-151だけでなく、対テロ作戦多国籍部隊であるCTF-150にも参加している。

■ 海自部隊の速やかな派遣が不可欠
アラビア半島周辺のテロ危険海域を通航するタンカーの通航量が多い国々のうち、対テロ警戒監視態勢をとっていないのは、結局、現時点では日本だけという状態である(海自艦艇と哨戒機が従事しているのは、対海洋テロ作戦ではなく海賊対処作戦である)。日本政府は、イランとの友好関係を維持するために、本質的にはイランを敵視していると言わざるを得ない CTF-センチネルへの参加を見送った。そのかわりに、独自の警戒監視部隊をアラビア半島周辺海域に派遣する検討に入っているという。しかしながら、日本関連タンカーがテロ攻撃を受けてから5カ月も経過したにもかかわらず、インド海軍のように艦艇も哨戒機もオマーン湾やホルムズ海峡方面に派遣してはいない。
 
多国籍対テロ警戒の枠組みに参加しない日本が、このままズルズルと独自の警戒監視努力もしない状態が続けば、国際社会からは自国の海上航路帯を防衛する意思すら持たない卑怯者とのレッテルを貼られ蔑(さげす)まれ、国際社会での地位がますます低下することは必至である。(北村 淳)



石油の確保は日本の死命を制する決定的な事項で80年前にはそのために米国と戦争までしている。今回、中東からのオイルルートが脅かされる事態が発生したならそれは取りも直さず国家存続の危機なのだからオイルルートを守るための部隊を派遣すべきだろう。日本がCTF-センチネルに参加するか、独自の体勢でルートの安全を確保するかはまた別の問題ではあるが、いずれにしても「桜を見る会」などでごたごたしている暇があったらさっさと部隊を派遣してプレゼンスを示すべきだろう。取り敢えず情報収集目的でも何でもいい。存在を示すことが大事なのに何をしているんだろうねえ。日本の政治はよほど平和ボケしているんだろうか、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2019/11/14 11:59:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 政治 | 日記
2019年11月14日 イイね!

日本で生産したスペースジェット用エンジン初号機が完成、・・(^。^)y-.。o○。

三菱重工業グループの三菱重工航空エンジン(MHIAEL)は11月13日、三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」に搭載するエンジン「PW1200G」の国産初号機を、開発・製造元の米プラット&ホイットニー(PW)へ出荷したと発表した。今後米国での試験に使用する。

同エンジンは、2017年に組み立てを開始。テストセル承認、第1回目のフルエンジン組み立てを完了後、試験と分解・検査を経て、第2回目の組み立てと試験を終えて出荷された。PWの受領試験には2018年に合格済みで、今後はスペースジェットの米国での飛行試験拠点であるワシントン州モーゼスレイクの「モーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)」で機体に搭載され、機体試験などに使われる予定になっている。
 
MHIAELの本社工場にあるPW1200Gの生産ラインは、今後FAA(米国連邦航空局)の承認を受けた上で量産を開始する計画になっている。MHIAELによると、11日には初出荷を記念して式典を開き、国土交通省や経済産業省、全日本空輸(ANA/NH)、日本航空(JAL/JL、9201)、JALエンジニアリングなどの関係者が招かれ、三菱航空機の水谷久和社長が出席したという。



民間機用エンジンの最終組み立てラインが日本に設置されるのは初のことだという。結構なことではある。納期がまた遅れそうだというが、とにかく頑張って間に合わせるようにされたい。明日の日本の産業を背負う事業なんだから、・・(^。^)y-.。o○。
Posted at 2019/11/14 11:54:37 | コメント(0) | トラックバック(0) | その他 | 日記

プロフィール

ntkd29です。CB1300スーパーボルドールに乗って11年、スーパーボルドールも2代目になりました。CB1300スーパーボルドール、切っても切れない相棒にな...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

愛車一覧

トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
基本的には前期型と大きな変化はないが、インパネは液晶デジタルになってずいぶんすっきりした ...
ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール) CB1300スーパーボルドールM2018 (ホンダ CB1300 SUPER BOL D'OR (スーパーボルドール))
外観 もうこれは美しいという以外にはない端正なバイクではある。ホンダは「威風なる血統」 ...
トヨタ GRヤリス トヨタ GRヤリス
今度はGRヤリス、・・(^^♪。昨年GRヤリスの納期が1年半以上と聞いて速攻で契約してし ...
トヨタ 86 トヨタ 86
元々トヨタ党だったが、ちょっと浮気してダイハツコペンに乗っていた。しかし、ディーラー氏と ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation