
写真教室の撮影実習で奈良県にある「
県営馬見丘陵公園」に行ってきました♪
この日は入院の前日でした。今回の入院はCAR-T細胞療法の第一段階として血液の中のリンパ球を採取するというものでした。カテーテルを太ももに刺して血液を採取しそれを遠心分離機にかけてリンパ球を含む白血球をとりだすのですが、それにかかった時間が5時間半!おまけに血液が固まらないようにカルシウムを減らすので全身がしびれて感覚が無くなるという副作用がひどくて、死ぬかと思うほど辛かったです。撮ったリンパ球はアメリカに送られて、2ヶ月後がんを攻撃する細胞に培養されて戻って来る予定です。その間もエプキンリという新しいがん治療をおこなうのでGW明けにはまた入院です…。
入院中に撮影した写真のセレクトと現像をしようとノートPCにデータを入れていったのですがとてもその余裕がなく、本日ようやく写真がお披露目できるようになりました。
奈良の馬見丘陵公園は西名阪自動車道の法隆寺ICから近いところにあり、県営で年中お花がとてもきれいな公園です。関西ではここか淡路島の国営明石海峡公園がお花の手入れが行き届いていてキレイだと思います。
私も数回撮影で訪れていますが、一昨年真夏にひまわりの撮影に来て熱中症で倒れた思い出もある公園でもあります。撮影に熱中しすぎないようにしなければいけません…(^_^;)
先生からの撮影アドバイスはこちらです。
備忘録ですが参考になればと思います。
・曇りですのでお花を撮るには最適なお天気です。
・お天気的に基本的には望遠レンズ側で撮ることになります。
・植物図鑑にならないように。アートなお花の写真を心がけてください。
・この花と決めたら次は背景をどうするかを考えてください。
・次にピント位置をどうするか手前にするか奥にするか考えてください。
・チューリップのお尻の位置、花びらの重なり位置にピントを合わせるなど考えてください。
・オートフォーカスよりマニュアルフォーカスを多用してみてください。
・多重露出なども使ってみてもいいです。
・F値は基本開放でそこから二絞り絞ったものも撮っておきましょう。
・ホワイトバランスはRAWデータなら後から変えてもいいですが基本は曇りです。
・同じ色ばかりではなく仲間外れの色にピントを合わせてボカスとかやってみてください。
・チューリップは背が低いので三脚は下げて使用してください。
・バリアングル液晶も利用すると撮りやすいです。
・露出はアンダーよりオーバー気味。ハイキーにしてもいいです。
・風が無いのでISO感度は400もあれば十分です。
・これはという花を見つけてどうすれば花が引き立つか考えて撮ってください。
2. 変わったチューリップも咲いていました。
3. ネモフィラも一部咲いていました。ネモフィラをキレイに撮るポイントは色温度を下げて撮影することです。
4. 紫の仲間はずれのチューリップを見つけたので黄色とオレンジの花をぼかしています。
5. 主題と副題の位置関係を考えながら撮ります。
6. 花を撮るときもカメラの設定は基本「忠実設定」にします。よくガイド本やネットでは「風景」などにすると良いと書いてますが、それは下手な人向けです。「風景」にすると彩度やコントラストが強調されますが、花がプラスチックのようにカチカチになり色飽和を起こしてしまいます。
7. 普通に撮ってるように見えますが、実はめっちゃローアングルでひざまずいて撮ってます。そうでないとチューリップのお尻は撮れません。
8. 先生は持ってる180マクロでよくこんな写真を撮っています。200mmの望遠で圧縮して、レンズの最短撮影距離で撮らないとこういう風には撮れません。
9. 同じキヤノン70-200F2.8のレンズでもEFの最短撮影距離は1.2m、RFでは0.7mに短くなっています。その分被写体に近寄って撮れるようになったのです。
10. 最短撮影距離の短さを生かすとこんなマクロ的な写真も撮ることが出来ます。
11. 変わった色のチューリップもありますね。
12. 背景の花が色んな色があると可愛いですね。
13. こういうまっすぐに並んでいるのを見るとガンダムシリーズに登場したフォーメーション、ジェットストリームアタックを思い出します。
14. 三脚をセットしマニュアルフォーカスでピントリングを回していくと肉眼では見えなかったきれいな風景が見つかったりします。
15. よく構図はセンスだと言われますが、構図は知識と計算ですね。何年経っても先生には遠く及ばないといつも思い知らされます。
16. 日の丸構図です。よく日の丸構図は駄目っていいますけど、難しいからなんですよね。
17. こうして撮るとチューリップじゃないみたいですね。赤いチューリップにも黄色い部分があるんですね。ピント位置は花芯に合わせています。
18. この日は標準レンズと70-200mmの望遠レンズを持っていったのですが、できればもっと長い100-400mmも持ってくるべきだったと後悔しました。馬見丘陵公園も手前に柵が出来ててなかなか近寄れなくなってます。やっぱり花壇の中に踏み込む人が多いんでしょうね。
19. 今回の写真もすべて露出とホワイトバランスはマニュアルで調整しています。風景写真にとってピント位置、絞り値の次に大事だと思います。
20. 主役が仲間外れなぐらい引き立っていること、ピント位置は主役のみに合わせること、いつも意識して考えていることです。
桜の次はチューリップかネモフィラ…と考えていたので、こうも美しいチューリップが撮れて幸せでした。後はシャクナゲや春ボタンも撮りたいところですが、体調面にも限界があるのでほどほどで満足しておかなきゃと自重しておきます。
先日、歴代愛車のECUをチューニングしていただいていた社長の訃報がありました。花の命も人間の命も儚いものだとしみじみ思います。社長のことはWRXを運転するたびに思い出すでしょうし、その精神というか生き様は私の愛車のECUの中に生き続けると思います。私も写真に今見た感動を封じ込めるくらい思いを込めてシャッターを切り続けていたいです。
撮影機材
Camera:EOSR6MarkⅡ
Lens:RF70-200mm F2.8 L IS USM
Marumi EXUS PL filter
最後までご覧いただき有難うございます!☺️
Posted at 2025/04/28 14:21:18 | |
トラックバック(0) |
カメラ | 日記