
今日は雨。今週は外出の予定もなく、私にとっての2026年の春も、静かに幕を閉じたような気がします。
2015年から通い続けている写真教室。3か月毎の更新なので、4月からはいよいよ新しい期が始まります。今週金曜日は、その第1回目となる「自由作品添削・プリント演習」。この期間中に実習や個人撮影で撮り溜めた写真から5枚を選び、RAWデータを提出しなければなりません。
教室ではキヤノン純正ソフト「Digital Photo Professional 4.0」を使用します。そのため、撮影時の設定はもちろん、現像時にどのような調整やトリミングを加えたかが、先生や他の受講生にも全てつまびらかになります。先生は極端な加工やトリミングを好まれないため、私も普段から「素材を活かす」調整を心がけています。
今回のブログでは、私が選んだ5枚と、それぞれの現像意図を詳しくお伝えしようと思います。
1. 1枚目は3月12日の
「一眼レフで綴る、淀水路の河津桜。EOS 6Dと歩く春の風景♪」から。
透過光で捉えた河津桜の花びらが、春の光を孕んで柔らかく透き通る瞬間を切り取りました。背景の淡いピンクのボケを活かし、散りゆく前の最も華やかな色彩を、優しい空気感と共に表現しています。

EOS 6D ・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM (321mm)
マニュアル・F5.6・1/100秒・ISO100
忠実設定・太陽光・PLフイルター・ブラックミスト
この写真ではDPPで「明るさ」を[+2.00」とハイキーにして、「シャドウ」を「-2.0」しています。そうすると背景のボケが白くなってしまうので「部分調整」で背景のピンクのボケ部分を「-10.0」にしています。「色調整」はオレンジのSを「+1.0」、Lを「+5.0」にしています。トリミングはなしです。
2. 2枚目は3月22日の
「R1で渡る明石海峡。ファインダー越しに見つけた至福の春色♪」から。
前ボケを大胆に使い、重なり合う色彩の中から一輪のチューリップを浮かび上がらせました。微風に揺れる花々のささやきが聞こえてくるような、静謐ながらも生命力を感じる構図を目指しています。
EOS R・RF70-200mm F2.8 L IS USM (200mm)
フレキシブルAE・F2.8・1/4000秒・ISO400
忠実設定・太陽光・PLフイルター・ホワイトミスト
この写真ではDPPで「明るさ」を「+1.50」、「ハイライト」を「-2.0」、「色調整」はマゼンタのSを「+8.0」にしています。トリミングはなしです。
3. 3枚目も2枚目と同じ明石海峡公園での1枚。この日の実習テーマはチューリップと河津桜だったのでこの1枚を選びました。
背景に広がるミモザの鮮やかな黄色と、可憐に咲く河津桜のピンク。春を象徴する二つの色彩が重なり合う情景を、整理された枝振りに注目して捉えました。重層的な色彩の対比を意識しています。
EOS R・RF70-200mm F2.8 L IS USM (200mm)
フレキシブルAE・F2.8・1/2500秒・ISO1600・露出補正+1/3
忠実設定・太陽光・PLフイルター・ホワイトミスト
この写真ではDPPでさらに「明るさ」を「+0.83」しています。あと「ハイライト」を「-2.0」しています。「色調整」ではレッドのSを「+3.0」、イエローのSを「+2.0」しています。トリミングはなしです。
4. 4枚目は3月24日の
「朝ドラの舞台へ!愛車R1で駆ける松江・ばけばけ紀行 その3」から。
嫁ヶ島のシルエットを包み込む、燃えるような夕焼け空。雲の表情と水面の階調を大切に、刻一刻と変化する空のドラマを一枚に収めました。静寂の中に自然への畏敬の念を込めています。
EOS R6 Mark II・EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM (100mm)
フレキシブルAE・F11・1/125秒・ISO400・露出補正-1 2/3
忠実設定・くもり
この写真はDPPで「明るさ」を「+1.17」と露出補正した分を元に戻しています。そして嫁ヶ島の鳥居が見えるように「シャドウ」を「+5.0」にしています。
そしてハーフNDフイルターを使ってるように、画面半分から上を「部分調整」で「明るさ」を「-20.0」にして夕日の赤みを強調しました。「色調整」はオレンジのSを「+2.0」しています。トリミングはなしです。
5. 5枚目は4月2日の
「春霞の向こう側、いにしえの武将が愛した薄紅の花🌸」から。
石垣を背に堂々と枝を広げる、樹齢数百年を誇るしだれ桜。画面全体を包む柔らかな光の質感を重視し、歴史を重ねた巨木が放つ圧倒的な存在感と、春の朝の瑞々しさを表現しました。この写真を撮るためにフイルター4枚重ねという荒業も駆使しています。
EOS R6 Mark II・RF24-105mm F4 L IS USM(87mm)
フレキシブルAE・F22・15秒・ISO50・露出補正+2/3
忠実設定・色温度4300K・ホワイトミスト・ブラックミスト・ND16・PLフイルター
この写真ではDPPで「明るさ」をさらに「+0.33」にして桜が白飛びするギリギリまで上げています、「コントラスト」を「+1.0」、「シャドウ」を「-2.0」、「色の濃さ」を「+1.0」にしています。「色調整ではイエローのSを「+2.0」にして水仙の黄色を強調し、パープルのSを「+10.0」にして花桃を鮮やかにしています。トリミングはなしです。
ここに表示した5枚の写真はブログ用に仕上げた写真から、提出用としてさらに微調整を加えています。こうして数値を書き出すと、ずいぶん手を加えているように見えるかもしれませんが、実際の変化はごくわずか。一見しただけでは分からないほどの「隠し味」のような調整です。
私が選ぶピクチャースタイル「忠実設定」は、コントラストが低く色飽和が抑えられたフラットな描写が特徴です。これはRAW現像での後処理を前提とした際、最も階調の自由度が効く「最高の素材」になるからです。
こうした具体的な調整方法を公開する方は少ないかもしれません。独学の方の多くは、スマホ画面での「映え」を意識して、コントラストや彩度、シャープネスを極端に上げがちです。しかし、教室の大きなスクリーンに映したり、A3ノビにプリントしたりすると、そうした無理な調整はすぐに見破られ、画質の破綻を招いてしまいます。
先生が説かれる色調整の基本は、主に「明るさ」と「ホワイトバランス」です。コントラストは「±1.0」、シャドウ・ハイライトは「±4」、色の濃さは「±2.0」程度まで。私もこの「引き算の美学」を大切にしています。被写体が本来持つ色は、明るさとホワイトバランスを適切に合わせるだけで、その7割は引き出せると信じています。
また、トリミングに関しても「撮影時に完結させること」が厳格に求められます。……と言いながら、実習生の多くは平気でトリミングデータを提出しているのですが(笑)。
こうして偉そうに書いてはみましたが、金曜日の教室では先生から厳しいダメ出しをいただき、再調整することになるのがいつものパターンです。まだまだ修行の身ですね。
こうして現像意図を整理してみると、自分なりに一枚一枚の光と真剣に向き合ってきたことを再確認できます。
自分の意図が先生にどう評価されるのか、あるいは思いも寄らない視点で切り捨てられるのか。金曜日の添削は緊張しますが、その「型」を壊されるプロセスこそが、10年以上通い続けても飽きることのない写真の醍醐味です。
先生の「ダメ出し」を糧に、また新しい期のスタートを切りたいと思います。
最後までご覧いただき有難うございます!☺️
Posted at 2026/04/15 16:50:49 | |
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