
11月最後の日曜日はカメラの撮影実習でした。
今年の1月に入学し、今日は1年間の基礎コース(1~4ステップ)最後の撮影実習となりました。
この日の写真のプリントと講評が12月8日の最後の講習でありまして、デジタル一眼レフ撮影の基礎を修了することになります。先生からは、「一年間の総仕上げ、集大成の写真を撮ってくださいね。」とハッパを掛けていただきました(^_^;)
今回は「紅葉」写真撮影ということで、前回の講座の後半で
「紅葉写真撮影指南」という講義をしていただきましたので、そのまとめです。
○紅葉写真で効果を発揮する「PLフイルター」
・被写体からの反射光を取り除くアイテム
・青空はもとより、曇り空でボヤッとした景色に最適
・フイルターリングを回して反射のないところを探します
・選ぶときはデジタル用C-PL(サーキュラーPL)から選ぶ
・安いPLフイルターは絞り2段分暗くなるものもある
使用する際の基本
・葉っぱの表面(順光)・・・PLフイルターをきかせて、露出はマイナス補正
・葉っぱの裏面(逆光)・・・PLフイルターははずして、露出はプラス補正
○風景写真撮影の基本
・撮影者が動いてみる。前後、左右に動くことで「背景」が変わる。
・同じ被写体で絞り、露出を変えて撮る。ピント位置を変えてみる。
・横位置、縦位置を変えて撮影、黄金分割を意識して撮る。
・背景の色、明るさで露出を変える。
・葉の垂れた方向に空白を開けた構図にする。
○紅葉写真撮影のコツ
・風の強い日は動かないものにピントを合わせ、スローシャッターを使ってみる。
・天気の悪い日は空は入れない。白い曇り空は露出がくるいやすい。
・曇りや雨の日はAPS-Cは35mm、フルサイズは50mm以上の焦点距離で撮る。
・雨の日も反射するので、PLフイルターを使う。
・天気のいい日は思い切って空を入れてみる。PLフイルターを外して葉っぱを透かして撮ってみる。
・葉っぱが汚い時は前ボケに使ってみる。色々ピント位置を変えて撮ってみる。
・霧の時などは近景での構図をつくるようにする。
・集団より個人、モミジも葉が集まっているところはさけ、バラけているところに焦点を。
基本の部分はこれまでと同じですが、常に心がけるようにしています。イマイチ撮り方がわからないなぁと感じるものも、ファインダーを覗きながら自分が動いてみると、シャッターを押したくなる構図が見つかる楽しさがあることを実感しています。
ということで、撮影してきた写真です。写真の下に撮影時の絞りと露出を載せています。
すべてのExifデータは写真をクリックした先のフォト蔵で確認できます。
使用レンズはCANON EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM、RAW現像はDPP4.0です。
1

F5.6 2/3 EV
他の方も書かれておられますが、今年関西の紅葉は、気温が高くてキレイにならなかった葉も多いようです。
それでも光を透かすと緑の背景にオレンジや黄色が鮮やかでキレイです。
2.

F4.5 -4/3 EV
同じ教室のカメラ女子の方の撮る姿がカッコよすぎて撮ってしまいました。(^^)
3.

F8.0 -1/1 EV
竹やぶの奥にかやぶきの古民家、さてここは何処でしょうか。
4.

F5.6 1/1 EV
緑のモミジの葉とピンクと緑の背景の玉ボケ、こういう写真ばかり撮っていると、女子っぽいって言われます(^_^;) でも好きですね。
5.

F5.6 2/3 EV
1と似たモミジですが、今度は横構図です。緑の背景に白い玉ボケが一番映える場所になるよう、三脚は使わず動きながら撮りました.
6.

F5.6 2/3 EV
他の方は最初から三脚を立てて撮っておられましたが、私は手持ちです。午前中の斜光がつくる丸ボケを探して背伸びしたり中腰になったりするからです。
7.

F9.0 -1/1 EV
4と同じ背景のピンクと濃い緑はサザンカなんです。モミジはまだ青いけどサザンカは満開という面白い今年の秋が撮れました。
8.

F11.0 1/1 EV
淡い繊細な色合いのモミジなので色のグラデーションが表現したくて絞って撮りました。明るめの緑の背景に少し玉ボケも入れてみました。
9.

F5.0 -1/1 EV
何故か間違って絞り開放で撮ってます・・・(^_^;)こんなトコで撮ってました。
10.

F9.0 1/1 EV
鮮やかな紅葉をバックにススキ。ちょうといい感じで開いてます。
11.

F8.0 -2/3 EV
緑の背景に真っ赤に紅葉したモミジ、背景の中にある赤いボケが何だかいいアクセントになったかななんて思います。もう少し絞ればよかったな。
12.

F8.0 -1/3 EV
13.

F5.6 2/3 EV
黄色い背景はイチョウの木です。お昼を過ぎて曇ってきてからは三脚でじっくり撮りました。
14.

F5.0 -1/1 EV
背景は7と同じでサザンカですが、もっと密集して咲いていました。
15.

F5.6 1/1 EV
14は278mmでマイナス補正、15は400mmの焦点距離でプラス補正。最短撮影距離まで寄ってボケを大きくしています。透ける葉脈に焦点を合わせています。
16.

F8.0 0/1 EV
ピンク色の背景に使ったサザンカです。寒椿やサザンカってキレイに撮ってみたいけど難しいです・・・。
17.

F11.0 1/1 EV
もみじの葉っぱ、真っ赤にならずこのまま枯れていくのでしょうね。イチョウの黄色い背景で少しでもキレイに見えるとモミジも報われるかなぁ?
18.

F8.0 -2/3 EV
撮影も終盤、もみじの葉を斜めから撮って、背景もモミジにしてみました。緑やオレンジや赤など色んな色になった今年のモミジ、私は好きです。
19.

F4.5 -2/3 EV
飛騨白川の古民家と紅葉です。でもここは岐阜ではありません。
20.

F5.6 -1/3 EV
最後の写真は真っ赤なモミジの色が映える濃い緑の背景を探しました。葉脈にライブビューで拡大してしっかりピントを合わせて撮っています。RAW現像も色飽和しないようにピクチャースタイルを「忠実設定」にして彩度を控えめにしています。
秋は一番好きな季節ということや風景撮影が好きなこともあり、今回の撮影は今年の撮影の中でも最も撮ってて楽しかったです。先生の後をついて回らず好き勝手に動いてました。カメラの基本を学んだ集大成とかプレッシャーを与えられてるようでしたが、私自身は自分が満足できる写真が撮れるようになったこと、それが何よりうれしく楽しかった1日でした。(^^)
今回の撮影スポットは大阪は豊中にある服部緑地内の
「日本民家集落博物館」でした。近郊に住む私も訪れたことのなかったくらいマイナーなスポットですが、先生の紅葉マル秘撮影スポットだそうです。休みの日も閑散として三脚を立ててじっくり撮影してて、感動して「うわぁ~!」とか叫んでても誰にも迷惑が掛からない素敵な場所です♪
撮影の後はミナミに移動し忘年会がありました。先日の「何してる」に書いたカメラ女子から年齢ばかり聞かれていじめられたのもこの時です・・・。(^_^;)何人かの方にこのブログの存在も紹介しましたので、また見ていただいているかも知れませんね。
これで初心者は卒業することになりますが、今後も中級者レベルの勉強をしていくことを決めました。来年以降は習作ではなく作品と呼べるような写真をみんカラに載せていけるように、今後も楽しみながら頑張っていこうと思います。
最後までご覧いただいて有難うございましたm(__)m