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2017年07月16日

福井 坂本龍馬紀行 その3♪

福井 坂本龍馬紀行 その3♪   福井 坂本龍馬紀行 その2♪の続きです。

莨屋(たばこや)旅館の後は莨屋旅館にお醤油を卸していたという室次醤油さんに向かいます。


福井龍馬紀行42
福井龍馬紀行42 posted by (C)FLAT4



1573年創業の日本最古の醤油屋さんなんだそうです。 こちらは本社ということで日曜日はお休みで、通り沿いにある同社が経営するガソリンスタンドでお醤油を拝見しながら休憩させていただきました。


福井龍馬紀行43
福井龍馬紀行43 posted by (C)FLAT4


坂本龍馬も味わったという天然醸造のおしょうゆ、幕末に世界に輸出されていたそうです。
おみやげに買って帰りたかったんですが、帰りのSAでも龍馬しょうゆは売ってなくて残念でした。
ネットで買えるようですので、また買ってみたいなと思います。


福井龍馬紀行44
福井龍馬紀行44 posted by (C)FLAT4



次に訪れたのは神明公園内にある、福井藩重臣の中根雪江の像でした。


福井龍馬紀行45
福井龍馬紀行45 posted by (C)FLAT4



松平春嶽はわずか11歳で江戸の田安徳川家から越前松平家に養子に入り、16代藩主となったため、当時32歳だった中根は春嶽の教育係として仕えました。
中根は福井において国学の精神を唱道し、熱心に同志を勧誘したそうです。


福井龍馬紀行46
福井龍馬紀行46 posted by (C)FLAT4



中根雪江の自宅跡は神明公園の斜め前にありました。
お城からも近いので、毎日の登城も楽だったでしょうね。


福井龍馬紀行51
福井龍馬紀行51 posted by (C)FLAT4



佐佳枝廼社(さかえのやしろ)境内にも中根雪江翁顕彰碑があります。
中根の友人勝海舟の撰文染筆によるもので、篆額は春嶽の揮毫。
明治25年建立され福井震災で倒壊したため、割れた後や傷がたくさんあります。


中根は、横井小楠が帰国後も春嶽の参謀として常に行動を共にしたようです。言葉数は少なく常に冷静沈着な人物で、龍馬も福井藩の重鎮として一目置いていたのでしょう。当時のことをたくさんの本にまとめておられ、それらは幕末の歴史の第一級の史料として重要視されています。福井県史を見るとたくさん中根の著述を引用していることでもわかります。中根の著述無くしては幕末の歴史は語れないといわれているそうです。


福井龍馬紀行50
福井龍馬紀行50 posted by (C)FLAT4


松平春嶽が祀られている福井神社の、摂社である恒道神社にも中根は祀られています。


福井龍馬紀行49
福井龍馬紀行49 posted by (C)FLAT4



幕末の福井藩の活躍の中心に常に存在し、欠かせない存在だった中根雪江ですが、知名度はかなり低いですね。私も今年発見された龍馬の手紙の宛先が中根だったことで、彼を初めて知りました。

彼の著書のいくつかは国立国会図書館デジタルコレクションでつまみ読みすることができました。主に松平春嶽公の功績を書き記したものですが、索引を見ただけで、中根雪江自身が徳川慶喜や勝海舟、薩摩の小松帯刀、大久保 利通などと交流、活躍していたことがわかります。

福井県は由利公正を主人公候補に、県内の偉人達が活躍する福井が舞台の大河ドラマの誘致を目指しているそうです。ところが原作となるような由利公正の小説でいうと、尾崎 護の「経綸のとき―小説・三岡八郎」ぐらいしか無さそうです。そして(Google Booksでつまみ読みしただけですが、)この小説は中根雪江の著述からの引用がとても多いです。

ということで私が思うに、もし大河ドラマ化するとしたら、中根からの目線でチーム越前松平家の幕末の活躍を描くと、めちゃくちゃ面白いものになると思いますね~♪。

前編 橋本左内の活躍を中心とした安政の大獄まで(大坂~江戸)
中編 横井小楠の活躍を中心とした挙藩上洛計画(福井)
後編 三岡八郎の活躍を中心とした大政奉還と明治維新政府(京都~東京)

適当ですがこんな感じで、激動の傍らに常に松平春嶽と中根雪江がいるという話です。
そしてドラマ化を機会に、彼の書いた『再夢紀事』、『続再夢紀事』あたりは現代語で再販してほしいものです。これまでの薩長土中心ではなく、実は明治維新は福井が日本の中心地だったと、明治維新史観が大きく変わるように思います。


福井龍馬紀行57
福井龍馬紀行57 posted by (C)FLAT4



すっかり中根雪江に惚れ込んでしまいましたが、この後は福井城に向かいます。


福井龍馬紀行53
福井龍馬紀行53 posted by (C)FLAT4


福井城内堀公園にある横井小楠と三岡八郎の像。


福井龍馬紀行55
福井龍馬紀行55 posted by (C)FLAT4


三岡は横井に資本主義経済を学び、福井の地場商品の開発、育成、そして輸出ルートの開拓に取り組んだようです。最初は生糸、そしてお茶、麻、蚊帳地、紙、そして室次の醤油も海外に輸出、ほんの数年でその売上は300万両にもなったんです。

坂本龍馬は福井藩に海軍操練所設立のための資金5000両(あるいは1000両)という大金を借りることができたのも、この二人が福井の物資をオランダの商社を通じて海外に輸出していたからでしょうね。

明治以降も三岡は欧州から絹織物数種を持ち帰り、福井の有志に見せて新しい絹織物の考案を依頼したことから、羽二重製織の技術研究が始まり、明治20年頃には技術の基礎も確立し、福井県産絹織物の輸出量は、大正初年から半ばにかけては日本全国の60%を占めるに至り、名実ともに世界一の生産地となりました。

この二人の像の説明にはここまでのことは書かれていないので、なぜこの時期の二人の旅立ちの姿を像にしているかわかりにくいですよね。私は、この二人の功績はTPPやFTAなどのこれからの自由貿易の時代を迎えるにあたり、今一度見直される時期ではないかと思います。このあたりも大河ドラマでとりあげると面白いでしょうね。(^^)


調べているとどんどん面白くなってきて、過去の史料だけではなく、財務省から経産省、JETROなどのデータで福井の経済や貿易の内容を調べてしまいました。
文章もすべて自分の言葉で書いてますので、いつもよりとっても時間がかかってしまいます(^_^;)

ということで、おそらく次くらいで最後になると思いますが、最後は福井藩主で幕府の政事総裁でもあった松平春嶽についてのブログになるはずです。

今回も最後までお読み頂き、有難うございましたm(_ _)m
ブログ一覧 | ツーリング&ドライブ | 日記
Posted at 2017/07/23 22:03:22

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