
前のブログの続きです。
NEW AGEさんとの旅が続きます。
大津の三井寺を出た後は琵琶湖疏水の大津乗下船場に行きまして
「びわこ疏水船」に乗り込みます。
琵琶湖の水を京都まで引く疏水にはいくつかのトンネルが有りその入口には門構えと石でできた扁額が掲げられていて見どころのひとつとなっています。扁額の文字を揮毫したのは創設当時の政治家たちです。
乗船したのは最新の「令和号」開放的で外に向かって座るようになっていてコロナ感染対策にもバッチリです。これに乗って約55分の船旅がスタートします。
NEW AGEさんが早く予約してくれていたおかげで最前列に座ることができました♪(^o^)
第一トンネル東口洞門の扁額は「気象萬千」意味は「様々に変化する風光はすばらしい」揮毫したのは初代内閣総理大臣の伊藤博文です。
当時日本最長、全長2,436mの第一トンネルは抜けるまでに約20分、真っ暗な水の流れの中をモーターで加速しながら進みます。ガイドさんが流暢に説明してくださるので退屈せずに過ごせます。
トンネルの中でしか見られない扁額も何とか撮りました。「寶祚無窮」意味は「皇位は永遠である」揮毫者はこの疏水をつくった第三代京都府知事北垣国道です。
トンネルの途中には工事のために垂直に開けた竪坑が2ヶ所あり、真上から地下水が降ってきます。船にはアクリルの屋根があるのですが雨の後などは乗客も濡れるほどの水量になるんだとか。
暗闇に慣れた眼には眩しい外が迫ってきます。
長い長いトンネルを抜けると桜の鮮やかな新緑に包まれました。もう少し早かったら桜のトンネルだったらしいです。
これは平成に作られた緊急遮断ゲート。船はこの下をギリギリ通る寸法でつくられています。大地震による堤防決壊時に水流を自動停止するらしいです。
荷のあげおろしや人の乗り降りなどのために広くつくられた舟溜(ふなだまり)と諸羽トンネル(520m)の入口。
ここの菜の花は地域の方が植えて大切に育てておられるそうです。
この疏水船が復活してまだ3年と目新しいので、近所を散歩している人たちも船が通ると手を振ってくれるのです。
桜と本圀寺正嫡橋。ここは紅葉の名所なんだそうです。
第2トンネルの東口の扁額は「仁以山悦智為水歓」意味は「仁者は動かない山によろこび、智者は流れゆく水によろこぶ」揮毫は初代内務大臣井上馨。伊藤博文と同じ長州出身ですね。
トンネルを出た西口には「随山到水源」意味は「山に沿って行くと水源にたどりつく」で揮毫したのは初代海軍大臣西郷従道。薩摩の西郷隆盛の弟ですね。
第3トンネルの東口は「過雨看松色」意味は「時雨が過ぎると、いちだんと鮮やかな松の緑をみることができる」で揮毫者は初代大蔵大臣松方正義。薩摩の島津久光の側近だった人です。
出たところの西口は「美哉山河」意味は「なんと美しい山河であろう」。揮毫したのは三条実美。幕末には尊王攘夷・討幕派の中心的だったお公家さん出身の政治家ですね。
赤いレンガの「御所水道」が蹴上の乗下船場になっていてここで疏水船の旅は終わりです。なかなかできない貴重な体験をすることができました。
京都の観光のメッカ、蹴上インクラインです。ここも桜の名所ですね。
ここへ来るのはいつ以来だろう…?と記憶が無かったのですが帰宅してカミさんに聞いたら「何度も一緒に行ってるやん」とのこと。最近物忘れがひどいです。
南禅寺の水路閣に着いて疏水を巡る度は終了。青もみじがきれいでした。
水路閣でのお約束写真もオマケで撮りました。
この後は雨が降ってきたので電車で京都の街中に避難して晩ごはんを食べてコーヒーを楽しんで解散となりました。有意義な1日をご一緒いただいたNEW AGEさん、有難うございました!
この日に大阪ではコロナのまん延防止等重点措置が始まったのですが、どんどん感染者数は増えるばかりで気が重くなりますね。早くワクチン接種がすすんでコロナが無くなる日が来てほしいです。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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Posted at
2021/04/15 18:59:00