
NHKの朝の連ドラ「カーネーション」が面白いです。
大正時代、洋服ファッションの伝道者として活躍し、のちに三人の娘を世界的ファッションデザイナーに育て上げたヒロインの波乱万丈の物語。実在の人物伝ということで少し前に人気を博した「ゲゲゲの女房」にも相通ずるところがあるようです。
2つのドラマの共通しているのは主人公が結婚についてあまりこだわりがないところ。親の勧めに従ってほとんど相手のことを知らずに結婚を決めてしまいます。それでいて夫婦となった2人はともに仲睦まじく子宝にも恵まれるおしどり夫婦となり幸せに暮らします。
昔は親の決めた相手と結婚するのは政略結婚だから不幸で、反発して自由恋愛を貫くことが本当の愛なのだというようなテーマが多くの映画やドラマにされてきました。やがて自由恋愛は当たり前、あまり反対しないのがものわかりのいい親の見本の様になりました。むしろ親は子どもの結婚にもあまり関心を持たず自分の第二の人生を楽しもうというのが最近のトレンドのようです。
ところがいざ日本の現実を見ると、晩婚から非婚、離婚率の増加、少子化などが問題になっています。私の周りにも、40過ぎの未婚者、養育費を払っているバツイチ男性、シングルマザーなど独身者が本当にたくさんおられます。様々な理由が個々にあるにせよ自由である反面、失敗をおそれて相手を自分で見つけなければいけないという責任を、中には面倒に感じている方が多いのかもしれません。
昔の親はまず、2人が夫婦として連れ合い、長期的にやっていけるかという所を重要視していました。生活環境に隔たりはないか、酒、ギャンブル、異性関係、金銭感覚など生活態度、趣味、習慣、交友関係に問題がないかなどを綿密に調べたうえで子供に紹介しているので、付き合ってすぐ価値観の違いでケンカしてしまうことも防ぐことができたんじゃないでしょうか。
結婚がすべてではないと思いますし、自由な恋愛にも大賛成です。その上で出会いのきっかけのない人、恋愛運の悪い人などには、親や親戚、近所の知り合いがいい方、いい友人を紹介してあげることで現代の多くの問題が解決するように思います。
確かになかなか紹介できるほどのいい人を探すのも難しいものです。そのためには紹介できるようないい人、そしてその親と数多く知り合うよう、普段から人脈を築いておかねばなりませんね。
人と触れ合うことで豊かになっていく人生の素敵さを、ドラマに思い出させてもらいました。
Posted at 2011/12/04 02:06:43 | |
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一言放言 | 日記