
3連休の中日を利用して、京都市右京区にある愛宕山(あたごやま)に行ってきました。
山登りが目的ではなく、山頂にある
愛宕神社にいつかは参拝したいと思っていたのです。
愛宕神社は、戦国時代、明智光秀が本能寺の変の直前に連歌会をした場所で、「ときは今 あめが下しる 五月かな」と主君への戦いを決意した場所として知られています。
昔から光秀ゆかりの地はいくつか訪れています。主君殺しの逆臣として知られていますが、私は光秀はより良い世の中を目指しての決意だったのでは・・・と思っていて、いつか彼の足跡を訪ねてみたかったのです。
この愛宕山。麓から4kmの道のりで標高924mの山上まで歩いて行かなければなりません。年に数人遭難者もでるそうなので、ちゃんと調べて防寒具やサポーター、緊急用食料など準備を整えて行きました。
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京都の嵐山の手前を北上し、清滝トンネルを抜けると突き当りが
さくらや(青木駐車場)です。
ここを出たらもう山頂までトイレも自販機もありません。
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ガイドはしっかり読んできましたが、登り始めから厳しい登り坂が続きます。
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登り始めて約1時間。写真を撮りながらのんびり登ります。
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参道にはお地蔵さんと距離を示す石標が建っています。
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木漏れ日が強く、汗がどんどん出てきます。

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「愛宕の三つ参り」として、3歳までに参拝すると一生火事に遭わないそうで、小さい子ども連れの方が多いです。
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写真で見ると、なだらかに見えますね。実際は急坂です。
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普通の人は神社まで2時間程度らしいですが、2時間近くでようやく半分まで来ました。
皆さん、このあたりであまりの険しさに心が折れるのだとか。
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前日まで、雨が降っていたので地面が少し湿っていて歩きやすかったです。
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有名?な倒木です。
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ようやく、黒門に近づいてきました。子どもを背負うお父さん、お母さん、すごい脚力です。
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クレーターみたいな大きな切り株もありました。
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ついに4km登りきり、愛宕神社の社務所の休憩所で、持参したサンドイッチをいただきます。
ここまででペットボトル1本目を飲みきりました。
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最後にまた急勾配の階段が・・・。でもこれも前情報で想定済みです。
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ようやく、念願の愛宕神社にお詣りすることができました。
小さな子どもさんは写真をFacebookに載せてもらえるそうです。

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御朱印と火迺要慎(火の用心)の御札をいただきました。
1年ほど前、近所の家で火事があったので、この御札、ずっといただきたかったのです。
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山頂からは、京都盆地を見下ろすことができます。
拡大していただくと京都タワーや東寺、西本願寺などがなんとか見えます。
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真下に嵐山高雄パークウェイが見えます。
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下りは元の表参道ではなく、月輪寺参道で降ります。
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こちらは普通の山道です。案内板も少なくなります。
こんな時、スマホのGPSとPRO TREKの高度計は頼りになります。
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約1時間降りたところに
月輪寺(つきのわでら)があります。
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こちらのお寺で明智光秀はおみくじを引き、三回続けて「凶」だったと言われています。
私も御朱印とおみくじをいただいたところ・・・まさかの「凶」・・・orz
私が呆然としていたら住職さんが、「大吉と凶は同じことです。」、「おみくじは仏様のお告げで、光秀公は『今のままの信長公の世が続いてもよいのか』という問いに対し、『凶』が三度続けて出たことで、『このままではいけない。自分がこの世の中を変えなければならない』と悟ったのだそうです。」、「自分ではわからない自分の置かれている環境や状況を、『今はあなたにとって良くない状態なんですよ』と仏様が教えてくれるのが『凶』なのです。」などなどと、丁寧に長い時間をかけて、教えて下さいました。
自分では毎日充実した日々を過ごしているつもりでしたが、もっと謙虚にもっと自分自身を見つけ直す、いいお話しをいただきました。愛宕神社は参拝客が多くて、光秀公の話を聞くことができなかったので、とても貴重なお話を聞けてたいへん感激しました。
でも、ここで住職さんのお話しをかなり長くお話しを聞いていたので、お寺を出る頃には少し陽が傾いてしまいました。
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斜光で虹色に輝く蜘蛛の巣を撮りたかったのですが、何枚撮っても一部しか光らない・・・。
難しいですね。
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下りも山道が険しいので、写真を撮りながら、のんびり降ります。

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カメラを持っていなかったら、降りるのに夢中で逆に辛かっただろうな。

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斜光で縞々に輝く道が美しい。
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ようやく月輪寺の登山口に到着。この川の上流に空也の滝があるらしい。

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ここからは約30分、アスファルトで舗装された東海自然歩道を歩きます。

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Googleマップで「あと17分で駐車場」と案内してくれました。
でも、鬱蒼とした森の中、誰も居ないのでスマホで音楽を鳴らしながら歩きます♪
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ということで、到着です。
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普通の人が5時間程度で昇り降りするところを、往復6時間掛かりました。
お年寄りや子どもよりゆっくりのペースで登り降りしましたので、懸念していた膝の時限爆弾も腰痛も大丈夫でした。帰り道もちゃんとクラッチペダルを踏めてよかったです。
ところが帰って翌日からあちこち筋肉痛で階段の昇り降りも辛くなりました。これでも毎日2kmの登り坂を自転車か徒歩で昇り降りしてるんですけどね。ポンコツな足腰でなければ、もっと山歩きしたいなと思うのですが・・・。
今回、紅葉の時期になると人が多すぎるだろうと今の時期を選んだのが正解でした。周りの色んな方と喋ったり、会話しているのを聞きながら、歩くのは楽しいですね。でも、またいつか愛宕山に登るかと聞かれたら、今しばらくはちょっと考えたくないですね・・・(^_^;)
今回もたくさん写真を撮りました。最後までご覧いただき有難うございましたm(_ _)m
Posted at 2017/10/11 23:43:30 | |
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