Windows Vista™ が昨日発売になりました。
予約は一番上の「Ultimate」のアップグレードのみウチでもありましたが、入荷した分だけで完売。マイクロソフトがあんまり期待していなかったとおりの結果となりました。
もう10日以上前から展示用にVista搭載機は導入されていましたので、色々と触ってみたりはしていますが、総評としては「使いやすくなった」と思います。
まだ触ったことのない方の為に申し上げるとデスクトップまわりはそんなに変わっていないので問題なくお勧めできるのですが、個人設定の部分などがかなり変わっていますので、色々設定をいじくる方にとってはちょっと慣れが必要かもしれません。
例えばあるファイルをWindowsのSystem32フォルダにコピーさせようとして、従来のバッチファイルを実行させてもOSに拒否されてしまいます。仕方なくコピー&ペーストしようとすると「警告」とユーザー権限の確認が出て「続行」を押すとようやくコピーができるのですが、このコピーにも妙に時間が掛かります。
パソコンに慣れない方がむやみに触った時や、ウイルスなどが自動実行されたときに、ユーザーにその都度「最終確認をとる」というのがこのVista全般で一番変わった点ではないかと思います。
XPでもSP2になってデスクトップの右下に頻繁に警告が出るようになりました。ウイルス対策ソフトを導入していなくて感染した方が、メーカーや販売店にクレームしたり、WEBで「XPはウイルスに感染しやすい」などのデマ風評を流されたりしたための措置で、「MSはきちんと警告しました。ウイルス対策ソフトを入れなかった方の自己責任ですよ!」と訴訟時にも証明できるようにしたわけです。(おかげで確かにクレームは減りましたが…)
複雑なところまで自分でいじれるというところがパソコンのいいところですが、実際にはそれがパソコンのネックにもなっている。さわれるけどもさわれないようにする。そんなジレンマがあるほど今のパソコンユーザーは幅広いということなんでしょうね。
私の個人的印象ですが、今既存のユーザーはもっと存在を主張しないOS(製品)を求めていて、大半の方はインターネットとデジカメ編集と音楽編集が楽しめれば十分と感じているように思います。そういう意味では今回もVistaになったから買うというよりも、XPがないからVistaになったというだけの方が現実みたいですね。
それよりこれらのことができるもっとシンプルで起動や動作が速くて簡単に使える家電機器を\19,800~29,800くらいで販売し、あとは日本の携帯電話業界のように毎月定額の通信料金でその製造コストをまかなうような、そんな仕組みはできないのかなと思います。(日本のメーカーは得意そうですけどね)
最近はやりのTVパソコンは逆にHDDレコーダー機器のOSに汎用性とWEB閲覧機能を持たせて、キーボードやマウスをワイヤレス接続できるようにすれば十分な気がします。そしてパソコンはパソコンとして、HV動画編集や3Dゲームや計算により高性能な機器をそれらを求めるコアユーザー向けに開発、提供したほうがいいと思いますし…。
まぁこれは将来への個人的一展望ということで、おそらくマスコミやメディアでは大衆のコメントを載せて冷えた反応やネガティブな記事でVistaを悪評価することでしょうけど、大きな盛り上がりはなくても、実際にはそのうちPCはVistaに変わっていくのだろうなと思います。実際ほかの商品の選択肢がないですし、とりたててOSとしての大きな課題や問題がないですしね。
ハード性能がネックなんですがアップグレードに興味のある方は下記からダウンロードして自分のPCを試してみてください。
(ウチのはそのまま最上位でもいけました。)
Windows Vista Upgrade Advisor
Posted at 2007/01/31 13:02:55 | |
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