
前から思っているのですが、高速道路でいつも渋滞する場所ってありますよね。
例えば中国道の中国池田から西宮山口JCTまでの間、特に宝塚東トンネルの付近は西行きも東行き、いずれも渋滞する区間として有名です。
東行きについては中国道に舞鶴道が合流し、山陽道が合流、さらに阪神高速の北神戸線が合流し交通量が増えたあたりから勾配がきつくなります。そして西宮名塩SAが急な下り坂の途中にあったりトンネルが連続したりするので、渋滞する悪条件が揃っています。
西行きについても東行きの逆方向ということである程度、混雑するのは理解できます。しかしながら、こちらは各道路に分散していくので交通量は減少する側なわけです。なのにいつも渋滞し、いつの間にかその渋滞が解消されているというのは何故でしょうか。
何かこの道路には問題があるのではないかと考えながら、ある日走ってみました。
渋滞ポイントの手前の中国池田IC、ここは非常によくできていると思います。宝塚方面に高速道路に進入すると、片側3車線の一番左車線にそのまま入る形になっています。これは名神高速、阪神高速から大量の車がここで合流することを想定しての設計でしょう。
しかし次の宝塚ICからの合流には大きな問題があります。
ここは池田と違って3車線と別に左側に合流車線がありそれが延々と非常に長く続きます。地図で見た感じではゼブラゾーンを含めると約400mくらいでしょうか。これは異常に長すぎです。(写真の赤線の部分です)この間宝塚ICから進入してくる車は合流車線の最後を待たずに右車線へ思い思いの場所から車線変更を仕掛けてくるわけです。これもいつまで合流車線が続くのか標識等もないのでわからないのが原因です。
右の本車線を走っていた車にすれば左の合流車線から来る違う車に何度も何度も前に入ってこられることになりますから、たまったものではありません。本車線を走っているドライバーの心理としてはそれを避けるべく今よりアクセルを踏み込んで車間を詰め、さらには右の車線、右の車線へと一斉に車線変更を行うことになります。
おまけにこの区間は軽い上り坂になっているのです。気づかないドライバーが多くもともと車間が空き気味なのですが、この合流で一気に車間距離が縮まりブレーキを踏む機会も増えてしまいます。アクセルとブレーキを多用すれば当然渋滞します。
これが
第1の渋滞発生の原因です。
そもそも合流車線は右の本車線の車の流れを見てスピードを合わせてスムーズに合流するための準備区間です。そして合流するべき個所は合流車線が終わる場所です。これがスムーズに行えない道路は道路のデザインに問題があるのです。そこでこれを解決するためにこの区間に2つのことを提案したいと思います。
1.合流車線の終わりまでの距離を標記する。
2.合流車線と走行車線との間にポールコーンを立て急な車線変更を防止する。
3.本車線も黄線の車線変更禁止区間にする。
これで第1の渋滞原因は緩和されると思いますが、この道路にはさらに問題があります。
渋滞ポイントとして名前のある宝塚東トンネル。名神高速から来たドライバーも久しぶりのトンネルと感じると思います。
先ほどの宝塚ICから続いてきた緩やかな登り坂の長い直線からこのトンネルに入ります。するとトンネルの中で前方の見通しがない左カーブにいきなり遭遇します。ドライバーは右の壁が迫ってくるように感じ、思わずアクセルを緩めます。実際にはトンネルに入る前から緩やかな大きな左カーブなのですが、トンネルに入ってからのほうがカーブのRが強まるように感じます。
そしてトンネルの出口が近づくと、今度は途端に急な下り坂に変化します。するとトンネル出口より先の視界は落ち込んで見えなくなってしまいます。1つのトンネルの中に、カーブ、登り、下りという渋滞の3条件が揃っているのですから、知らないドライバーはここで必ずブレーキを踏んでしまいます。
これが
第2の渋滞発生の原因です。
さらにはこの下り坂の先には速度取締用のオービスが2か所もあるので、下り坂の途中でオービスに気付いて急ブレーキを踏んだり、左車線に車線変更する車も多いです。
しかしこの危険なトンネルは設計自体が古く、これを改善することは難しいです。トンネル内にカーブと急に下り坂に変ずることを標識などで伝え、とにかく車間距離をとってもらってトンネルに入るよう促すことくらいしかありません。
後はもう造り直すしかないです。
車間距離をとって宝塚東トンネルにはいってもらうためには、まず宝塚ICからの合流をどうにかすること。これがまずこのエリアの渋滞を緩和するポイントだと思います。
渋滞とばかり書きましたがこの2つの原因が交通事故にも繋がっているのです。
国土交通省、NEXCO西日本の皆様、どうぞご一考いただければと思います。
【追記】
後日、
NEXCO西日本からメールが来ました♪
Posted at 2010/11/30 13:07:40 | |
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