
今年の大河ドラマ「八重の桜」いよいよ始まりました!
南北戦争から映像が始まるこの時代背景もグローバルな感じです。リンカーン大統領の有名な「人民の人民による…」演説から、戊辰戦争に画面がスイッチし、綾瀬はるかさん演ずる山本八重が銃をもって新政府軍と戦うシーンになります。舞台は会津の城下町。会津藩祖から歴代守られてきた「家訓15カ条」、そして会津の子どもたちの「什の掟」を通じて「 ならぬことはならぬものです」という、このドラマのキーワードが明らかになります。
リンカーン大統領の演説と会津藩家訓と掟に通ずるのは、国を司るのも誤るのもいずれも「人」であることを戒めていること。現代の日本マスコミが政治の悪いことを皆、政治家、政党のせいにして、国民の義務や責任に触れない世相を作り出していることとは真逆ですね。
明治維新の話は好きですが、この主人公の物語は全く存じ上げませんでした。前回と違って、演ずる方々も脚本も素晴らしいのもあって、第一話からたいへん面白かったと思います。
昨年を振り返ると、平清盛にまつわる史跡を数々巡り、努力してドラマも毎週見てきましたが本当に辛かったです。
メディアでも、何が悪いとか低視聴率の原因が出てますけど、ほとんど見てない方が書いてます。そのひどさは総集編
見るだけでわかります。
一番の理由は「話の筋が面白くない」です。清盛は「武士の世をつくる!」と怒鳴るばかりでプランも行動もなく、まるで頭の中は空っぽ。なのにいつの間にか棚ぼたで偉くなり、また気がついたら没落してた。そんな話でした。
時代の変化や会話、戦略そして昇進するプロセス、結果など、ほとんどの大事なシーンはナレーションでどんどん進行。これではどんな素晴らしい役者さんでもダメでしょうね。
あぁこりゃダメだと思ったのは、平清盛と信西が悪謀を凝らし政権を狙うシーンの数々で、清盛は何も考えてないばかりか、バカ正直で無欲ないい人として描かれてきたことです。平家の末裔からクレームでも入ったのか知りませんけどね。
毎年大河は世相の何かとリンクしている部分があると思います。今回は何も考えずに「政権交代!」と怒鳴るだけで政権を取ったけれど、民心から見放され分解、没落した政党のことを清盛に見立てたのでしょうか。ならば頭空っぽの変な清盛だったのも頷ける話です。
驕れる者久しからず ただ春の夜の夢の如し
猛き人もついには滅びぬ ひとへに風の前の塵に同じ
新大河は原発で被害を被っている福島県にスポットをあてるのが一番の目的だと思いますが、「ならぬことはならぬものです」をはじめとする戒めは国民の自律を促すキッカケになるような気がします。
Posted at 2013/01/07 00:24:16 | |
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