NHKの朝の連続ドラマ”マッサン”は国産初のウイスキーをつくった男たちのお話ですが、実際にドラマのモデルのサントリーの日本で初めての国産ウイスキー工場が大阪と京都の間の山崎というところにあります。
工場見学は無料ですが
事前予約が必要です。今はかなり先まで満員で予約は難しい状況ですが、直前に空きが出ることがあるので、そこが狙い目だと思います。
最近は見学者が増えたため駐車場は観光バス専用となり、マイカーは山崎駅近くのコインパーキングにとめて約10分程度歩きます。
 
山崎は天王山の旧古戦場としても有名で、信長を討った明智光秀と羽柴秀吉が天下人を賭けて戦った地でもあります。幕末には禁門の変(蛤御門の変)の際、尊皇攘夷派が陣を構え最後に山中で自刃した場です。
 
また古くは国盗り物語で美濃のマムシと呼ばれた斎藤道三が神人として油売りをしていた「油の神様」離宮八幡宮も山崎駅とサントリーの工場の間にあります。
 山崎蒸溜所
山崎蒸溜所はそんな歴史ある地に、大阪で唯一環境庁に「名水百選」に選ばれた「離宮の水」、千利休の愛した水無瀬の名水と自然環境の豊かさで選ばれたのだそうです。
 
ドラマの鴨居商店はホントは寿屋という屋号で鳥井信治郎さんが創業。サントリーの名前もそこからなのでしょうね。
 
これが本物の国産初のウイスキーサントリー、マッサンがつくった「白札」です。これはまったく売れなかったそうです。
ではここからアルコールで手を消毒して工場内に入ります。
 
 
ここは濾過した麦汁に酵母を加えて発酵させるところです。木桶とステンレスの2種類を使い分けているそうです。ウイスキーの香りが麦の香りだったんだなぁと感じる場所です。
 
続いてはドラマでもマッサンが苦労して製造を依頼していたポットスチル(蒸留釜)の工場へ。
 
色んな形の釜で、それぞれ役割が違うのだそうです。ここではラムレーズンのような香りがしました。ここで出来上がった原酒はほぼ無色に近い液体でした。
 
写真でこの大きさが伝わったでしょうか。
最後の部屋は樽で熟成させる貯蔵庫です。ナラの木で作られた樽は杉や檜のようなとてもいい香りがして、この部屋にいるとまるで森林浴をしているようです。
 
 
1924年の一番最初の樽もまだ残されています。もう90年以上熟成されているのですね。
 
ここで熟成されるうちに色が濃くなり、量もどんどん減っていくそうです。
 
 
夏になると樽の中のウイスキーが蒸発して、また異なる香りになるのだとか・・・。
 
工場の横には山からの湧き水が流れています。
 
これが工場設立当時のポットスチルです。ドラマに出てきたのよりだいぶ大きいですね~。
 
ここには各年代の原酒がボトルで保管されています。
 
 
 
工場見学後には、ウイスキーの試飲を楽しむことができます。私は下戸な上、クルマなので離宮の水とオレンジジュースでしたが、最後にあまりに美味しそうなので「サントリー山崎」をおみやげに買いました。
山崎蒸溜所、京都へ行く電車の窓から見えるので幼い頃から知ってはいましたが、最新の見学設備と美しい施設で、とても素敵なところでした。私もハイボールとかからでもウイスキーを晩酌で楽しむような大人になっていきたいなぁと思うほど、いいところでした。
ここまでご覧いただいた方の中にはお分かりの方もおられると思いますが、今回ここに来たのは先日購入した新しい広角ズームレンズ、Canon EF16-35mmF4ISUSMを試してみたかったというわけです。(^^)
久しぶりの超広角でまだ使いこなせていませんが、暗い工場の中でも手持ちで撮れたのは最新の手ぶれ補正のおかげだなぁと思います。
この後は京都市内、北野天満宮に向かいま~す。
  Posted at 2015/01/13 21:58:32 |  | 
トラックバック(0) | 
ツーリング&ドライブ | 日記