2023年01月18日
39歳で独立し、機械設計・製作業を生業にして30数年が経ち、いよいよ3Dモデリング以外の仕事を請けなくした私であったが、その後も、サポートしなくてはならない案件もあって、完全にリタイヤできる日はいつになるのか解らない日々が続いて来た・・・。
要するに、私の仕事は、装置や機械を生み出す事であったから、そうした産業機械がまだ動いているうちは完全には終わることが出来ないという事なのだ・・・、普通会社がそうした継続するメンテナンスや改良などを行うが、私は個人事業主として機械設計から電気制御(ハード&ソフト)迄の全てをたった一人でやってきてしまったものだから、リタイヤするにもなかなか「サッと」縁が切れないという事になってしまったのだ。
それでも、ここ10年ほどは大手の会社に依頼された設計ばかりであったことから、私が直接出向かねばならないような修理や改造などは殆ど無くなって、時々問い合わせの電話やメールに答えるのみになってきたこともあり、「そろそろ完全にリタイア」可能かな?と言う状態になって来ているのです・・・・。(自分自身の行う保守業務が不可欠な装置設計を晩年請けないようにして来たのは、私が生きて能力を十分発揮できなくなる日が来ると解っていた為であり、そう言う意味では「マイクロ波コーヒー焙煎機」が最後の設計製作になりました。)
そして、独立直後から数年間は紙の図面を描いていた為に溜まっていた膨大な枚数の図面を廃棄処分するのにこの数日は時間を使っているのです。
紙の図面を描いていた後、CADを使た電子ファイルで保存するようになった為、先ずは古い紙の図面から順に廃棄し始めたわけで、その後はCD・ROMやDVD、MO、PDなどのメディアを粉砕するなどで廃棄して行く予定です。
今更、破壊しなくても良いのでは?とも思いましたが、何処でどんな風に扱われるかは全く予想が出来ないので・・・、やはり読み出せないようにしておくべきであろうと考えたのです。
紙の図面の処分はより古い物から切り刻んで、少しずつ生ごみと一緒に捨てています・・・・。
思い出して考えて見ると、独立直後、某財閥系のエンジニアリング会社に大きな援助を頂けて、ギャランティーはそのエンジニアリング会社の一般的な評価基準で取引させて頂けたので、A4部品図一枚は平均して1万円程度に換算されました。
それらの図面を切り刻む時、その量の多さと共に、「この1枚の部品図が1万円札と同じだったのか?!」という感慨を禁じ得ません・・・。
こうして私の仕事人生はまた一歩終焉に向かって行くのです・・・・。
Posted at 2023/01/18 17:18:45 | |
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