わが家のコンクリート製のガレージが経年劣化によってひび割れが大きくなり、大きな地震が来たら、コンクリートの屋根が自らの重さで壊れてはしまわないか?そんな不安が現実にならない内に修理するか?作り直すか?とにかくこのまま放置するのはまずいと思うようになった。
先週の土曜日に以前頼んだことがあるリフォーム業者に来てもらって、コンクリートの屋根付きの我が家の駐車場は修理すべきか?、建て直しをすべきか?現在見積りしてもらっている。
話を聞く限りでは、半地下で平らな屋根の上に人が乗れる強度のあるコンクリート製の駐車場なのだが、なかなか費用が掛かりそうなのだ・・・・。
見てもらった時の話では最低限200万円と言って帰ったが、最低限で済むわけはないから、未だ見積金額が出て来てはいないが、年金生活者には厳しい話だ・・・・。
でも、その最低でも200万円という話を聞いたので、決心がついて、自分で補強するアイデアで設計を始めたのです・・・、だってガレージに今更200万円以上なんて払えないですから!
日曜からアイディアを基に久しぶりに3D・CADで描き始めて、今日全部品のバラシ迄終わりました・・・・、もちろん応力解析で強度も確認しながらです。
↓ こんな鉄骨構造のケージ的な補強を内部に入れるアイディアです。
↓ コンクリートの天井が地震などで割れて落ちた時のシミュレーションで1000kgの荷重がかかった時のケージの撓みを変形スケールを50倍にしてみた図です。
この解析は、実物大のスケールで設計したので割と体積が大きく応力計算に時間がとてもかかります。
その上、主な材料は溝形鋼の50×100×5tですが、厚さが5mmしか無い材料である為、解析でメッシュを切る時にはその鉄の厚さよりもずっと細かくメッシュ切りしないとメッシュの段階でエラーになってしまうのでメッシュも非常に細かくてやたらと時間がかかってしまいました。
そんな訳で、このケージの一つのモジュールを解析して評価しながら設計を進めたのです。
荷重は400kgをセンター付近に掛けたり、少し広めの面積を想定したり、柱に近い部分に荷重をかけたりしてみました。
↓ メッシュの細かさは以下の通り・・・・時間がかかるのも無理はない。
上は組み立て指示図で、全て部品図は描き終えています。
問題はこれを作って施工する場合の費用ですが、友人の工業所の社長に溶接と鉄骨の切り出しを頼んで、板材はレーザーカットへ注文済み、型鋼の重量は450kg程度でkgあたり200円まではしないので型鋼は9万円程度の材料費、板材はレーザー加工で5万2千円程度の見積もりが上がって来ましたので、材料代合計で14万2千円。
切り刻んで、レーザー加工品を溶接したり、穴明加工に一人で1日でできるそうなので、多めに見て前加工に5万円見ました。そして錆び止め塗装込みで運び込んでもらうのに3万5千円、組み立てに私と社長の二人で丸一日、支払い人件費は3万円程度で計算した場合、25万7千円が原価になります。
それから社長に利益分を支払っても35万円で問題は起きないと言ってますから、商売としても成立すると言えるそうです。
最低限200万円と言うリフォーム業者への発注を止めて、自分で設計して、友人の社長に一肌脱いでもらって、35万円で完了するのなら、随分と安くなりますね!
私の設計料を金額で表せば丸3日で、普通の私の仕事でも15万円程度でおつりが来ます・・・笑。
締めて50万円で・・・、実際に外部へ払うのは35万円程度で済みそうです。
Posted at 2024/06/25 22:27:13 | |
トラックバック(0) |
修理 | 日記