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2011年09月14日 イイね!

保存版”偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編⑤

保存版”偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編⑤
偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!、引き続きブルーバードのUP!!!DOWN!!!の歴史を振り返ります。

クリーン、スポーティな出で立ちで大人気UP!!!UP!!!だった3代目510ブルから一転、豪華に大きく上級グレードアップした4代目610ブルUと510の正統なる後続710バイオレットと2作続けてコケた日産、世界一厳しい50/51年排ガス規制の荒波を同じようにくぐりながら相変わらず順調で安定した人気と販売を維持するライバル・トヨタのT100~120系コロナと76/5に発売以来、爆発的人気を得た三菱ギャランΣの勢いに完全に霞んでしまった610ブル、ようやく一段落着いた50/51年排ガス規制適合と53年規制適合に目途のついた76/7に約5年ぶりにFMCを行い5代目となる『810型ブルーバード』が登場しました!

↓5年ぶりに新型となった『5代目810ブルーバード(前期セダン/HT)』


810となってネーミングから『U』が外れ“ブルーバード”に戻っています。
810では610で上級移行したミディアムクラスの立位置はそのまま継続しますが主にデザインで不評を買ったスタイリングを見直し610で目指した高級感や重厚感は維持しながらもかつてのブルにあった“クリーン”というイメージに回帰したい!という思いが込められた事が特徴です。

まず、スタイリングで610の贅肉を落とし不評だった視界の悪さを克服する為、セダンではノッチバックスタイルを採用、Cピラーを細めにしウェストラインも下げグラスエリアを拡大、明るい室内を実現しています。
ただ、それでも全体的イメージは610のそれを引きずる“キープコンセプト”気味ではありましたが少なくとも610の重々しさは弱まりスッキリ感を得ていたように感じます。
シャーシは610を継承、4気筒シリーズと6気筒(GT→G6にシリーズ呼称変更)シリーズの2本立てという部分も610と同様です。


それでは車両概要です。

(サイズ)
:全長4245全幅1630高1390ホイールベース2500(以上mm)
(車重)
1000kg(1600DX)
(定員)
5名
(エンジン)
L16型 水冷直4 1600cc OHC シングルキャブ 100ps
L18型 水冷直4 1800cc OHC シングルキャブ 105ps EGI(L18E型)115ps
L20型 水冷直4 2000cc OHC シングルキャブ 115ps EGI(L20E型)130ps  
以上全てNAPSによる50/51年規制適合エンジン
(駆動)
FR
(ミッション)
4速MT /5速MT/3速AT
(脚回り)
Fr:ストラット
Rr:セミトレーディングアーム(SSS系/G6系)
Rr:リーフリジット(上記グレードを除く)
(バリェーション)
1600:STD/DX/GL/GL-L
1800:DX/GL/SSS/SSS-E/SSS-E・S
(ボディ)
4ドアセダン/HT/ワゴン

上記のようにホールベースは当然610のシャーシのため共通ですがサイズは610よりやや拡大し車重もそれに伴って増えています。
ボディは従来通りの設定、搭載エンジンも610と全く同一。

お気づきとは思いますが510~610と続いた“全車4独”がココで崩れ去り下級/普及グレードは後輪リジットとされてしましました・・・

710バイオレットでも同様な施策が取られ評論家のバッシングを浴びたこの退歩、伝統のブルーバードでこれを行うのは日産も躊躇したらしく初期ロッドのDXやGLでもRrセミトレが存在したようですが完全量産モデルではこれもリジット化され酷評とコストダウンを天秤にかけ後者を選んだようです。
710の時も感じましたが日産のこのような姿勢、専門家にはかなりのブーイングだったものの下級グレードを選ぶ層にどれだけ脚廻りにこだわりを持つヒトがいるのか?
ただでさえ排ガス対策費の転嫁で車両価格が上昇する中、リジット化により車両価格の低下という部分も低グレードの役割でもありライバル達がまだ4独などという高度な脚廻りを得ていない(510時代は当然、810時代でもコロナやΣは高級グレードでも後輪リジット)時期、これを売りにしたい気持ちも分かりますが決して間違っていない姿勢だったとワタクシは思います。。。

↓“退歩”とされた2種の設定となるRrサスペンション(㊤上級へ装備されるセミトレーディングアーム式㊦普及型に装備のリーフリジット)


スタイリングは冒頭に述べましたように610のイメージを残しながらも軽快感を与える意味で610の丸味を抑えダイエット、明るい車内を実現させるための広いグラスエリアを採用しています。
Frマスクの処理は旧サメブルで話題になったバーチカルグリルを現代風かつ食いつきそうないかつさを抑え高級にアレンジして採用、Rrも含めて挑戦的な610から大人しいイメージに変更しています。
610の売りだった[Jライン]をやめ、セダンでは一般的なデザインを、HTでは特徴的な6ライトとなるCピラーにオペラウィンドゥを採用しスポーツモデルと言えども後方視界に気を配り610/710を反省していました(笑)
しかしこの形式のHTスタイルは75yに既にクラウンMS90系HTで採用されており二番煎じ的に捉えられてしまい話題とはならなかったですねー。

ただ810はいい意味でも悪い意味でもJラインという遊び心を持ち賛否両論ながら流麗なファストバックをまとっていた610の特徴的スタイルではなくなりイメージ的にはかなり地味な形になってしましました。
ラリー活動をこの810から撤退した事も影響あるかもしれませんが510→610に多少なりとも受け継がれたスポーティさやライバルのコロナよりも若々しさを売りとしていた部分でも伏兵、三菱初代A120系ギャランΣ/Λのセダン、HTの概念を変える程のスポーティで前衛的な佇まいの前で810も完全に地味な『オヤジ車』的に捉えられ市場的にも610を上回る評価は得られていなかったです。

↓6ライトで視界にも気配りした新たなHT(前期HT1800SSS-E・S)


新たに4気筒シリーズに設定された「SSS-E・S」(セダン/HT両種にラインナップ)は上級スカイライン(GC110)がGT-Rを失った以降にGT-XをベースにR風味付けをし人気を得ていたGTX-E・Sに倣いそのハードイメージをブルにも採用したモデル、SSS-Eをハードに味付けしたスポーティイメージ満点のグレードながらスカイライン同様にエンジンは何もSSS-Eと変わりなくあくまでイメージだけのモノでした。

↓搭載エンジンは旧610からキャリーオーバー(L16型)


↓セダンもノッチバック化により広い後方視界を確保(前期セダン1600DX=タイトル画像も同様)


インパネ&インテリアも610のイメージは引きづりながら各部現代的にリファイン、やはり前方視界向上の為、ダッシュ全体が下げられています。

↓1600DXのインパネ&インテリア


↓SSS系(㊧)とGL(㊨)のインパネ


↓各S/W類は一体化されより機能的に!!


↓610ではワイヤーコントロールで合わせるのを苦労したリモコンミラーも電動式になり飛躍的に扱い易くなりました!


“サメブル”がある意味大きなインパクトだった610ブルUでしたが810でも2000 6気筒モデルを継続、但し旧610GT系がスカイラインに近いスポーツ路線だったものを810ではローレル(C130)に近づけた高級路線に変更、内外装ともに610にはない、ある意味、ブルーバードの車格に似合わない豪華絢爛なシリーズとなっています。

↓ローレルばりの豪華さを得た新G6シリーズ(前期HT G6-EL)


“GT”から新装になったG6シリーズはサメブル同様にノーズ延長でL20を押し込んだモノ、顔付は4気筒以上にサメブルを彷彿させ逆スラントとバーチカルグリルも継承、但し豪華さを強調するかの如くメッキパーツを多用した事によりサメのいかつさは消え気品ある顔立ちとなっています。
尚、サメではRrスタイルを専用デザインとしていましたがG6では4気筒と共通化しコストダウンしています。

↓G6-ELのインパネ、ウッドパネルで高級感をアピール!


↓G6系に搭載のお馴染L20型エンジン(L20E)


この810もふんだんにドライブ経験はありますが個人的に一番嫌いなのがハンドリング!!
610でも多少感じましたがリサーキュレーティングボール式は610と同様ながら味付けは異なりよりダルな感じ、切り始めの初期応答が悪くてハンドルを回しても回してもなかなか旋回せず非常にもどかしさを感じたのを今も憶えています。
ワインティングでは風車の如くグルグル回しても車体が即応せずとてもじゃないですが峠を楽しむ、なんて芸当は無理で610サメ以上に曲がらずSSS系ではせっかくの4独サスがこのハンドリングのお陰で全く生かされず宝の持ち腐れだったような・・・

尚、810では610に設定されなかった営業車=TAXI仕様もバイオレットから受け継いでラインナップ、510以来の久々のブルタクシーの姿が街中に帰ってきました!

↓5年ぶりのブルTAXIはコロナ/フローリアン/Σ等と共に地方都市で大活躍!!



それではモデル改歴です。

(77/10)
1800SSS-Eがエンジン換装により53年規制に適合。
これはNAPSをより進化させたモノで従来型L18Eを基本に燃焼効率を上げるためにこれをツインプラグ化、計8本の点火プラグを備える新エンジンである「Z18E型」を搭載、“NAPS-Z”とネーミングされたZ18Eですがツインプラグ以外の基本はほぼL18型そのものです。

↓“NAPS-Z”によりブルシリーズで一早く53年規制適合となった『Z18E型』


尚、この時に一部グレード(GL/SSS/G6)にこの時期流行った輸出用5マイル大型バンパーを装着、より精悍なイメージを醸し出します。

↓5マイルバンパー装着でより精悍に!!(セダン1800GL)


(77/1)
1800キャブ仕様もZ18E同様にツインプラグ、NAPS-Zにより53年規制適合となりエンジンを「Z18型」に換装しています。
尚、Z18/Z18Eともps等カタログスペックには変更ありせん…が…
明らかに「これ、違うんじゃね?」と51年と53年規制乗り較べると分かりました、同じスペックながら51年では息苦しそうに回転上げていたのに対し53年では軽快に回るようになりこれはツインプラグ化の効果以上に排ガス対策そのものが完成したんだな!と思わせる程の出来上がりでしたね~。
53年規制車に乗るといかに50/51年が排ガス対策発展途上だったかが日産に限らず簡単に体験できたのがこの年代のクルマ達だと思います!

↓1800は全てZ18系になり53年規制適合!!


(78/8)
MCを受け後期型となります。
お約束のFr/Rr意匠変更が行われ1600と2000もこの時点で53年規制適合化を果たします。
1600はZ18系と同様にツインプラグNAPS-ZのZ16型に換装、馬力は-5psの95psとなっています。
L20系はNAPSのまま、つまりシングルプラグで触媒や点火時期の改良で53年規制適合です。

意匠変更を受けたFrフェイスは当時流行の角目4灯式を採用、4気筒シリーズでは廉価版&普及型を“エレガントマスク”、SSS系を“スポーツマスク”と銘打って前期では絶えていたブル伝統の“二つの顔”を蘇らせています。

↓2年ぶりに“複顔”となる後期型


テールも地味めだった前期から一転してセダン/HTともに大型化し良く言えば豪華にかつ目立つデザイン、悪く言えばゴテゴテしてオーバーデコレーション気味になっています。

↓大型テールランプで後ろ姿も派手に!(HT G6-EL)


SSS系では一層のスポーツイメージの強調が図られCMでは派手に荒野を土煙上げながら走るSSSを演出しながら“HEAVY DUTY CAR”をキャッチコピーにして810の地味なイメージ脱却を目指していましたネ~。

↓OPながらストライプにまで「(TRY)HEAVY DUTY」の文字を入れ…


後期からは『F』(ファンシー)シリーズと言う、330セド/グロの高級グレードに準じた新シリーズを設定、1800GL(→1800GF)とG6(→G6-F)をベースに330同様のデザインである超豪華なルーズクッションシートを採用し一層の高級化を訴求しています。
しかしこれが不人気モデルの悪あがき!は言い過ぎかもしれませんが高級車として認知されているセド/グロならばこのような仕様も頷けます(事実それらの『F』は大人気でした)がファミリカーのブルにこれは????
身分不相応なFシリーズ、案の定市場の反応も悪く810浮上の役には何ら立ちませんでした(-_-;)

↓ルーズクッションを採用したセダン1800GF


↓セダンG6-E・FのRrビュー


またこの後期から何とも理解に苦しむ?と言うか意味不明?なモデルが追加設定されました=その名も『1800G4』というグレード!!

G4は4気筒とG6のかけ合わせのようなモデル、つまりG6のロングノーズボディにZ18の4気筒を載せるという暴挙!?に出たモノでしてそもそも縦6を載せる為に延ばしたノーズなのにそこに4気筒を載せるという“日産、血迷ったか?”と思わせる、本末転倒の未だに理解できないモデルでしたね~~~。
まー、見栄張りの日本人には適した?モデルなのかもしれません、安くて6発の堂々としたスタイルがイイ!という方々には多少売れたのでしょうが(ワタクシ、一度しか触った事ありませんが…汗)ある意味ショートノーズが存在しないマークⅡやローレルの4気筒1800よりもこれは恥かしいかもしれません、だってロングノーズでL20のエンジン音が聴こえると思いきや4発のがさつな音!! これはダメでしょうー・・・
一度下取りで入ってきたG4のボンネット開けた時は腹の底から笑いましたねー、開けた瞬間 “エンジン、小っさ!” と叫びたくなる程のスカスカなエンジンルーム、同じZ18や21R等の4気筒を積むローレルやマークⅡ、後年のR30スカイラインTIにも言えますがこのスカスカ具合と異様に長いファンシュライド、設計した方は冗談のつもりだったんでしょうかねー(爆)

↓立派な長~い鼻を持つ4気筒!! その名は1800G4!!


↓“G”シリーズでは廉価版のため質素なインパネや内装(HT G4)


↓長い鼻に申し訳なさそうに納まるZ18型エンジン(笑)


G4はGシリーズの廉価版という位置付けのためRrサスもリジットとされておりどこがG(グランド=豪華の意味)なんだ!と突っ込みどころ満載のグレードでした!!

(79/3)
ブル生誕20周年記念車としてサンルーフを装備した『1800SSS-E スピリット20』を追加設定。

(79/11)
後期型でかなりのテコ入れや見栄張りご用達のG4等を加え何とか上昇を目指した810でしたが努力虚しく販売、人気は610をも下回るDOWN!!!っぷり、あまりの販売不振の為、日産は早々に810を生産終了、僅か3年4カ月で次期型の910型ブルーバードにバトンタッチさせます。

↓79/11、先代が不振を極め発売を早めて6代目910型がデビュー!!


このように2代続けてスベッてしまった日産の看板車種=ブルーバード810、次期型910のデビューを急遽前倒ししてまで行いましたが果たしてコロナはおろか伏兵のΣまでにも差を付けられた販売/人気をUP!!!させる事はできるのか!
(78yの販売台数統計=コロナ約13万7000台、ブル=12万8000台、何と我がΣは14万1500台のTOP!!)

510の夢をもう一度!との意気込みで開発された6代目910ブル!逆襲なるか乞うご期待!!


(次回910型6代目ブルーバードに続く)
Posted at 2017/07/30 17:20:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | UP!!DOWN!! | クルマ
2011年09月13日 イイね!

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編④

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編④
偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!、前回から引き続く2つの車種に分離FMCした『4代目ブルーバードU610型』と『初代710型バイオレット』を分けてご紹介したいと思います!

UP!!!UP!!!の大人気と販売を誇った510型3代目ブル、時世の流れもあり発売時は先代410から引き継いで1300クラス(スポーツモデル=特殊グレード!?のみSSSの1600)のモデルでしたが年を追うごとに搭載エンジンを拡大、1800クラスの領域にまで入りこむ事となっていました。
そこで日産は次期610では搭載エンジンに見合う、車格そのものをグレードアップさせ従来のブルーバードユーザーの一つ上のユーザー層に訴求する戦略を取り610のデビューとなった訳です。
ところがこの政策により従来の510の立位置である1300~1600クラスが空席となりライバルであるトヨタはこのクラス=カローラ~コロナ間を埋めるモデルとして70yに発売した新車種『カリーナ』が好調に売れておりコレへの流出を恐れた日産は旧いながら一定の販売量があり人気も廃れていなかった510を約1年半に渡り610と併売、さすがに発売5年半を迎え510の売れ行きが鈍ってきたところでこれに代る新車種、710バイオレットを発売したという経緯があります、従って便せん上、610を4代目ブルと書物他が多い中、旧510の上級グレード(1600の一部と1800)を610へ、そして従来のブルーバードとしての立位置、殆どの部分を710へ継承した形となっている事から新車種と言えども710バイオレットが正当なるブルーバードの後継で610が新たにミディアムクラスに進出した“新たなるブルーバード”という解釈になります!

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【4代目610型ブルーバード】

71/8、510デビューから丁度4年のモデルライフ時に前回の 偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…13 で触れたように510存命時に新型4代目ブルとして610型ブルーバードUが登場しました!

610はトヨタが70yにT40/50系コロナ→T80/90系へFMCし従来型よりクラスグレードアップがなされた事に呼応しブルも上級クラスへ移動する為のモデルでした。
この時期は従来1000~1200クラスだった所謂大衆車と呼ばれるブルの下級クラスのモデル達がこぞってユーザーの上級指向に合わせ1400~1600クラスにグレードアップをしておりコロナもブルもこれに押し出されてグレードアップ、ブル以降も三菱がギャラン、マツダがルーチェ等をやはり上級クラスに進出させていました。
610は上級グレードに移行した事によりボディの拡大は当然、その味付けも510ではサファリ2冠という偉業もあった事からスポーツ路線に振っておりクルマ自体の中身も“スポーツセダン”と呼ぶに相応しいモノでしたがこの部分を弱め高級志向に舵を切りました。

この時期=オイルショック前の高度成長期末期は先記のようにグレードアップしたライバル各車も同じような施策を取っており 上級グレード=高級化 が一つの方程式、しかしこの方程式は特に従来型がスポーツ路線で人気を博していたモデルでは“ハズレ”となる事が多くこの路線で一定以上の評価を得たブル、そしてギャランは軒並み新型では「肥大化→デブ・鈍重→らしくない!」との低評価が下されてしまい販売/人気ともDOWN!!! この2車は共にラリーでの豪快な走りと優秀な成績があまりにも鮮烈だった為、その人気DOWNぶりも目立ちましたネ~・・・
コロナやルーチェではFMCによる人気DOWNはそれ程顕著ではなくいかに容易な拡大とイメージ変更が命取りなるのか、この時日産や三菱は思い知ったのではないでしょうか。。。(その割には学習能力は?で後年も同じような失敗モデルを産んでますが(-_-;) )
まっ、ブルもギャランも、そして他もFMC直後に不幸なオイルショックが訪れ“大きい車=乗れない”という世の風潮に巻き込まれた気の毒な経緯もあるのですがネ・・・

しかしブルもギャランも確かに大きく、デザインも高級に見せようと凝ったモノになり鈍重なイメージになってはいましたがその実力は後年、そして現代目線で振り返れば決して鈍重ではなく両車それぞれが先代のDNAは少なからず受け継いでいた事は新旧載り較べた経験から絶対にあったと! 所謂、車界の“風評被害”かもしれませんです。

↓大きく、高級にとイメージを変えた610型ブルーバードU(前期1600DX)


↓1600GLのRrビュー



前置きはこの位にして車輛概要に移ります。

(サイズ)
:全長4215全幅1615高1415ホイールベース2500(以上mm)
(車重)
1000kg(1600SSS)
(定員)
5名
(エンジン)
L16型 水冷直4 1600cc OHC シングルキャブ 100ps SUツイン105ps
L18型 水冷直4 1800cc OHC シングルキャブ 105ps SUツイン110ps EGI 125ps
(駆動)
FR
(ミッション)
4速MT /3速AT
(脚回り)
Fr:ストラット
Rr:セミトレーディングアーム
(バリェーション)
1600:STD/DX/GL/SSS
1800:DX/GL/SSS/SSS-E
(ボディ)
4ドアセダン/HT/ワゴン

新たに【U】(ユーザー本意という意味)の文字をネーミングに付けくわえた610は4ドアセダン、そしてクーペに代るHTとエステートから継承するワゴン/バンのラインナップで510まで存在した2ドアセダンはここで廃版となっています。
510では意地でもライバルが火を付けたHTに手を出しませんでしたがこの頃には各社こぞって流行のHTを揃えていたので610もこれに乗っかる施策となっています。

サイズは510から大幅に拡大、上級の当時まだC30型だった初代ローレルと同等(幅はC30より広い)で堂々としたものとなっていました。
その弊害も当然車重に現れ走りが身上だった1600SSSで510が1t未満(930kg)だったところに対し610では同じセダン1600SSSで1tとなり実に70kg、ドライバー一人分以上の重量増となってしまいました。
ただ、510で最大の売りとしていた4独サスはそのまま継承、グレードやボディに関わらずに定評あるストラット/セミトレの脚廻りは健在です!

↓Rrセミトレ独立式サスペンション


スタイリングも“高級化”を表すようにスーパーソニックラインの力強い直線美から一転、曲線を多用し重厚感を表しFrグリル等も彫が深く一目でその高級化が分かる程のデザインとなっています。
セダン/HTともに流行のセミファストバック化し流麗さを表しますがプレーンなノッチバックが好評だった510の影は見事に消え失せています。
スタイリング上の大きな特徴としてサイドウィンドゥ部を走る『Jライン』があり、FrサイドウインドゥからRr同部まで走りCピラーで切れ上がるJライン、どこから見ても「ブルーバード」と分かる大きな特徴でしたがこれとセミファストバックのスタイリングのお陰で後方視界は最悪、ワタクシも何度となくこれには乗っていますが狭い道で対向車が来てこちらが下がらなければならない時などはホントに苦労したモノです(涙)

↓初期のカタログでは“Jライン”を強調!!


スタイリングに関しては個人の主観もあり何ともいえませんし確かに510とはガラリと印象が変わり“鈍重”イメージだった事は否めませんが個人的には610のスタイル、遊び心があるそれまでにないJラインや彫の深いFrマスクはワタクシ結構好きで乗ってみても全く鈍重ではなくSSSではコロナのSLやスカGと較べてもむしろ俊敏さを感じ510信者が今も昔も否定するスタイルと乗り味の酷評は少し過ぎるんでは?なんて思います。

610、確かに高級路線に進みましたが510時代のラリーに対する情熱は失ってはおらずFMC後は610でもサファリに挑戦しています。
ただ、やはり肥大化が災いし好成績は残せず510に代ってS30Zや510の正統な後継ぎである710バイオレットにラリーフィールドでの主役の座は明け渡す事になっています。

↓サファリには510に続いて参加した610SSSラリー車



610は高級化を謳うだけありグレード/排気量によりセダン(HTは共通デザイン)ではFrとRrのデザインを変えるという贅沢な演出もなされておりSTD(セダン/バン)のFrは専用デザイン、1600モデルのFrとRr及びワゴン/バンのFr、1800モデルのとRr(Frは1600と共通)、SSSは専用Fr(HTはグレードに関わらずこのセダンSSSと同一、セダンは1800とRr共通)と組み合わせられており子供の頃、FrとRrをそれぞれ覚えるのが大変だったような(;^_^A

↓Fr/Rr共排気量/グレードによりデザインが異なる(1800SSSの㊤Fr㊦Rrビュー)



↓HT1800SSS-EのFr㊤とRr㊦ビュー



搭載エンジンは510から引き継ぐL16とL18のそれぞれシングルとSUツイン、そして新たに最高グレードに搭載するL18E型 EGIもラインナップしています。
日産車で初めて搭載したEGI、後年~現代では排ガス規制クリアもあり欠かせなくなった電子燃料噴射=インジェクション(日産呼称はEGI)は文字通りキャブの役目をコンピュータ管理させ常に最適な混合気をエンジンに送りこむ新技術のモノでこの時期、来る排ガス規制に備えトヨタ(EFI)、いすゞ(ECGI)、ホンダ(FI=機械式インジェクション)を開発し次々に搭載していたモノでスポーツグレードでパワーアップする際、これまでの定番だったキャブを×2としより濃い混合気エンジンを爆発させる手法が排ガス規制後には困難になる為の対策という側面もありました。
排ガス濃度を変えずに簡単にツインキャブ同等かそれ以上のパワーが得られ、外気温に左右されたり複数キャブでありがちだった乗り手によってはエンジン特性を理解せずプラグを被らせたりという事がなくなる手間のかからない、誰にでも扱え高性能が手に入るインジェクションは当時注目の的でした!
例えば同じL18型でもツインキャブタイプとEGIでは全然特性は違い気は遣うが豪快さ溢れるツインキャブを選ぶか、アクセルさえ踏めば何も気にせず高性能を駆使できるEGIを選ぶかかはユーザーの好み。
後年は嫌でも排ガス規制の影響からEGIしかなくなりましたがこの時代はこういう選択ができるいい時代でしたねー。
実際、両モデルを乗り較べると本来のNA感覚が味わえるツインキャブのナチュラルな特性が個人的には萌えますが女性、初心者も乗るクルマであればEGIに敵わず“スポーツグレード=一部の人のモノ”的60年代的感覚を真っ先に変えたのがこのインジェクションの出現だと感じます!

インパネ&室内、インパネは510後期の流れを継承、この時代から既に始まっていた80年代で有名になった日産の“衝立””絶壁”インパネになります。
2段式に分かれ下段に各操作S/W系を、上段に計器類をまとめ機能的なモノとなり木目パネルを採用し高級かつ重厚感を外観同様に表しています。
こちらも普及グレードとSSS系では味付けが異なりSSS系では流行りの連メーター(6連)が採用されスポーツ心を刺激していました!

↓普及グレードのインパネ(㊤DX㊦GL)


↓SSS系のインパネ(1800SSS-E)


余談ですがSSS-Eのインパネを見ても分かるようにこの時代、まだまだオーディオでは『8トラック式』が当たり前でしたが610は一早く、家庭で使えしかも自作テープが作れる『カセット式』が最上級のSSS-Eのみとは言え装備されていたのも驚きです!
71年と言えばまだ家庭ですらカセットなんて少ない時代、ラジカセなんてありませんでしたし(商品としてはあったかもしれませんが高価で我が家には後に言う英語勉強用?LL式みたいなラジオもなにもない単純なるカセットレコーダーでした…)これは夢のような装備だと、当時感激したのを記憶しています!! ワタクシの知る限りカセットステレオの装備は日産が一早い採用だったと思います。

↓スゲー!! 自作カセットがクルマで聞けるなんて!!


室内は外観ではJラインに誤魔化されて?かどうか分かりませんがそれほど窓面積は小さく見えないながら乗ってみると窓下端がやたら高くしかもCピラーが太い、インパネは高くそびえる衝立ですから想像以上に視界は前も横も後ろも悪かったです(汗)
この時期のクルマはどれも流行りからこのような極悪視界でしたがその中でも610とケンメリはベスト1、2異を争う位見えなかったです、身長174cmあるワタクシでもそう思うのですからこの時代の平均身長だった方は皆610やケンメリのる時は顎を上向けてドライブしてたんじゃないかと(笑)
ケンメリや後述する610の2000GT等は6発のロングノーズでしたから特にフロント見切りは冗談抜きで身を乗り出さないと見えない、そんな感じでしたねー、懐かしい~。。。

それではモデル改歴です。

(72/5)
1800SSS系に5MTモデルを追加します。
この5MTは日産独特で現代とは異なる5段目が右下(リバースが左上)に入る直結式5速で同時期、サニーGX-5(B110)にも搭載された通常のOD方式と異なり綿密なクロスレシオ設定が施されエンジンをより効率よく回し腕に覚えのあるドライバーには大注目でした!
この直結5速、後年は燃費稼ぎとシフトパターンが一般と異なる為、日産も止めてしまいましたが非常にスポーティでサニーやブルのこれに乗ると運転が楽しく正に“操る”感覚が魅力的でした!

↓1800SSS系に設定された“直結”の5速MT


(72/8)
L16、1600にもEGI付(115ps)となる「1600SSS-E」を追加、1800SSS-E同様の最高グレードの装備が与えられました。

(72/12)
併売されていた510型ブルが製廃、正式に『ブルーバード』としては610の1モデルとなりこの時点で完全代替わりとなります。

(73/8)
MCで後期型となります、同時に上級セドリック、ローレル(C130)やスカイラインから直列6気筒のL20型OHC シングル115ps、SUツイン125psを移植した2000GTシリーズ(型式G610)が追加されます!
この2000GTシリーズ、かつてスカイラインがGTを追加したのと同様手法で鼻を伸ばしてブル初の6発、2Lを搭載、これは当時神かかり的人気を得ていたケンメリスカイライン(GC110)の売れ行きを見ていたブルーバード系販売会社の要望から造られたという逸話のあるモデル、かと言ってブルのディーラーの思惑通りのケンメリ並の売れ行きは最後まで得られませんでしたが従来型の610とは趣を異にする派手な逆スラント、バーチカルグリルの迫力ある面構えと延長されたホイールベースの前輪とFrドア中央にあるエアアウトレット風の飾りからいかにもサメの頭、エラが連想され通称“サメブル”と言われた非常に個性的モデル。
この顔のお陰で好き嫌いが極端に分かれケンメリのスマートで誰にでも好まれる顔とは違い好きなヤツはメチャメチャ好き、嫌いなヤツはブーイングというモデルでしたねー。ちなみにワタクシは迫力のロングノーズと押し出しの強いサメブル、大ファンです!!
直線番長で曲がるのはそのロングノーズ故、Frヘビーで苦手で4発車に無理やり6発を押し込んだ独特なアンバランスさはありましたが見かけとは違い実力は同じL20のケンメリや130ローレルSGXよりも軽量で上!
高速では非常に安定感のある快適なクルーズをしていましたねー。

↓従来型610をロングノーズ化し縦6を押し込んだ「2000GT」
(HT2000GT-X=タイトル画像も同様)


↓見事なロングノーズはケンメリより決まってた気が???


2000GTはセダン、HT両種に設定されGTがシングル115ps、GT-Xが125psを積むというこちらもケンメリを倣ったラインナップとされています。
GTシリーズではセダンとHTでサメ顔は同一ながらRrはリ・デザインされHTはスポーティに、セダンでは高級感をイメージしています。

↓セダン2000GT-XのRrビュー


↓2000GT系に搭載されたお馴染のL20型エンジン(ツインキャブ仕様)


一方の従来型4気筒=1600/1800はお約束のFr/Rrの意匠変更、及びインパネデザイン(SSS系のみ)が行われています。
Frの印象は小変更程度の大差ないものながらサイドウインカーをヘッドライトベゼルと一体化、Rrはセダンではより造形の凝った高級感をあしらったモノになりHTは従来型の小変更程度でした。
この時からこれまで細かく分けていたFr/Rrのデザインをまとめ[1600/1800のセダン普及グレードのFr/Rr及びセダンSSSのRr、ワゴンのFr][セダンSSSとHTのFr][HTは専用Rr]という具合の設定となっています。

↓4気筒モデルも各MCで後期型に!!



↓SSS系は新登場の2000GT系と同一インパネに!
(2000GT-X)


(75/9~76/3)
ココから順次50年排ガス規制対応モデルへとなってゆきます。
既に610発売よりモデルライフの4年を経ておりましたが当時“世界一厳しい”と言われた排ガス規制にいかに適合するかが各社の重要な課題かつ最優先事項でしたので510に較べDOWN気味で販売成績もあまり好ましくなかった610もFMCの余裕はなくモデルそのものは継続されます。

日産は50年規制を【Nissan anti pollution system]=NAPSと呼ぶ方式にて適合
化、これは排ガス浄化を目的としツインキャブモデル→インジェクション化、排気触媒の設置、それに伴うエンジンの仕様変更(点火系が主)等を施しています。

↓50~53年規制適合の日産車にはこのエンブレムがトランクリッドに。
(外す人間多数続出!!)


これによりまず75/9に2000/L20のツインキャブをEGIとし130psにて50年規制適合のNAPSエンジン=L20E型を皮切りに76/3までに全てのエンジンを対策、時期的な都合もあり50年規制適合とより厳しい51年規制適合が混在する事もありました。
尚、L16ツインキャブとL18同は廃止、L18EのみNAPS化されたL18Eに換装、L16Eはカタログ落ちとなっています。

整理すると76/3時点では…

L20E(130ps)=51年規制適合
L20(115ps)=50年規制適合
L18E(115ps)=51年規制適合
L18(105ps)=50年規制適合
L16(100ps)=50年規制適合

となっています。

↓“NAPS”によりEGI化されたL20E型


↓キャブエンジン(L16/18及び20)もNAPS化!!


馬力そのものはL20/18/16シングルでは変更なし、L20Eはツイン比+5ps、L18Eで-10psでありましたが未対策と適合モデルを乗り較べると排ガス補機装置にかなりの力が奪われドライバビリティはカタログpsが信じられない程の悲惨さであり特にシングキャブモデルでは補機装置による重量増も相まって出足、加速には大きくストレスを感じるモノになってしまい当時のモデルを知る者は誰しも排ガス規制を恨んだものでした~。
ワタクシも各NAPSモデルは乗りましたが2000GTシングルなんて箱根の坂で2tトラックに煽られる程の非力さで情けない思いが未だ残っています。

もっともこの時代はマツダのRE以外、このような感覚は程度の差はありましたが各社、各モデルに感じられ日産のL20は重量車に搭載が殆どで特にそれが強く感じられたのでしょう、トヨタなどもL20のライバル、M-Uはもちろんの事、4気筒の18/16R-U(2000~1800)や3/2T-U(1800~1600)~3K-U(1200)に至るまでそれが感じられましたし三菱の吹け上がりが身上だったサターンエンジン(4G32他)等はもう目を覆いたくなる心境でしたねー(><;)
日産もEGI車でも非力さは顕著でかつてのツインキャブや未対策EGIモデルの中古が高騰したのもこの時期特有な現象でした。

尚、この時(75/9)にエンジン以外に2000を除いてエクステリアに一部変更が施され4気筒車のグリルにブルーバードの【B】オーナメントを装着、全車にインパネ小変更並びにシートデザインの変更、既に2000GT-Xには装備されていたワイヤー式リモコンミラーがSSS系にも装備される等の充実化がなされます。

↓75/9~最終型はFrグリル内にオーナメントを装着(1600GL)


↓最終SSS系のインパネ&インテリア


↓同DXのインパネ&インテリア


↓上級グレードには当時まだ珍しいリモコンミラーを装備!但しワイヤー式の為動きが現代の電動とは違い極端で合わせるのに一苦労(汗)


(76/7)
排ガス対策も一段落着いたところでFMC、5代目となる810型ブルーバードにバトンタッチをします。
登場後約5年を生きた610、最後まで秀逸だった先代510と較べられそれの軽快、俊敏のイメージからかけ離れてしまい510人気には遠く及ばずDOWN気味の人(車)生、しかしながら日産の看板として一定以上の販売成績は残し新たなに2000ccクラスへの参入を果たし存在意義は大きいモデルだったと思います。(ある書物によれば510の最販台数=72yの約19万8000台、610=73yの約13万5500台)

73yにT80/90が芳しくなく早めにFMCしたT100系コロナ(俗に言う“安全コロナ”)が非常に好評でこれの発売以降再び販売台数を引き離されたブル=74y約9万4000台、コロナ=同74y約15万7600台・・・
この結果を受け止めブルは次期810型では610の欠点を反省し再びBC戦争に挑みますが結果はいかに!!!

↓76/7には5代目810型にバトンタッチ!!


以上、4代目610型ブルーバードでした!

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【初代710型バイオレット】

72/12に製廃となった510ブルの後を受けて73/1に登場したのが初代710型バイオレットとなります。
バイオレットはダットサン110/210→310~610と続くブルーバードの先行型式である『710』を持つ事から分かるように完全なるブルーバード一族、610以降の登場である為710が与えられ610の後続ブルが810となっており“ブルーバード”の名前が付かない唯一のモデルでした!

バイオレットの立位置は上級グレードに移行したブルーバードU 610のアンダー、つまりはサニーと610のギャップを埋める車種であり前年までは旧いながらも旧型510が務めた位置を新たに受け継いでいます。

↓510の後継は“バイオレット”の名前が与えられた710型(HT1600SSS)


車輛概要は下記の通りです。

(サイズ)
:全長4120全幅1580高1375ホイールベース4250(以上mm)
(車重)
985kg(1600SSS)
(定員)
5名
(エンジン)
L14型 水冷直4 1400cc OHC シングルキャブ 85ps
L16型 水冷直4 1600cc OHC シングルキャブ 100ps SUツイン105ps EGI 115ps
(駆動)
FR
(ミッション)
4速MT/5速MT/ /3速AT
(脚回り)
Fr:ストラット(全車)
Rr:セミトレーディングアーム(HT)
Rr:リーフリジット(セダン)
(バリェーション)
1400:STD/DX/GL
1600:DX/GL/SSS/SSS-E
(ボディ)
2ドアセダン/4ドアセダン/HT

ボディは610では廃止された2ドアセダンを510代替を計算し残しており他に普及型の4ドアセダンに流行のHTを設定、サイズ的には510とほぼ同サイズ、車重も510より若干増えた程度で搭載エンジンも510から継承し軽快な走りとスポーティ路線はそのまま受け継いでいます。

しかし…
スタイリングはこの時期日産が凝りだした“3次曲面”という複雑な曲線が入り混じるデザインとなり510のクリーンさはなくズングリムックリした腰高な印象、このヘンテコ!?なスタイルに合わせるかのようにFr/Rrのデザインもゴテゴテしてまとまりがなく特にテールランプに至ってはHT/セダンともに首をかしげるような異様とも思えるデザインで個性的ではありながら到底、市場の理解を得られる出来ではなかったと思います。
全体がスッキリしてプレーンなノッチバックだった510に対し610よりもキツいフルファストバックとされしかも普及型であるセダンにもこのスタイルを採用、ウェストラインが高く後方視界も極端に悪いセダンとなってしまいスポーツユーザー向けHTならともかくファミリーユースのセダンでは失格!とこの頃ベストセラーになった自動車評論家・徳大寺氏の有名な書物「間違いだらけのクルマ選び」の第一弾で酷評、辛口批評の氏のこのシリーズは暫く続きますがこの初期バイオレット・セダン程コキ下ろされたクルマもなく未だに子供心に ~そこまで言うかぁ~ とビックリしたのを憶えています、特に「こんなクルマに100万出して買う人がいるから不思議」という一節は強烈でしたねー(笑)

確かに710はセダンもHTも乗車経験ありますが座った感じは穴蔵でありサイドウィンドゥの形状もあり610以上に視界は悪く特にセダンのそれは徳大寺さんに賛同せざるを得ませんです。。。

↓下手なクーペなんかよりも凄いフルファストバックのセダン(前期型)


↓後方視界はHTは更に悪く610も真っ青!!(前期HT1600GL)


この“3次曲面”、至って評判の悪いスタイリングでしたが日産は何故かこれに固執しバイオレットを皮切りにB210型サニー(73/5発売)、330型セドリック/グロリア(75/6)、S10型シルビア(75/10)と次々に採用し一部評論家には“アナクロニズム”(=ミスマッチ)“到底理解し難いスタイル”と酷評されていました。

見慣れるとそうでもなかったんですがねー、デビュー時は確かにどのモデルも簡単には受け入れれらない不思議なスタイル、しかし今のような各社金太郎飴のような“どれも同じ”ではない逞しい個性を演出していたのは間違いないです!

尚、余談ながら『バイオレット』=薄紫色 と言うネーミングながら何故かそのカラー設定はなく↑HT GLのグリーンがイメージカラーだった事も評論家の口撃材料でしたね~(^w^;)

エンジンは旧510のL14と610のL16をキャリーオーバー、当初から1600EGIや直結5速のSSS-Eもラインナップしています。

↓SSSのL16型ツインキャブエンジン


↓最高グレードのL16Eを搭載するHT1600SSS-E


まだまだバイオレットに対する専門家の辛辣な口撃は他にもあり材料となったのは・・・脚廻りでした。。。
HTは510→610で伝統的である全種Rrセミトレの4独サスを守りましたがバイオレットでは遂にそれをやめSSS以外ではRrを明らかな退歩であるリーフリジットとした事です!
510や610ではグレードの区別なく4独が与えられたのに対しバイオレットはコストダウンなのか?スポーツモデルのSSSのみが4独設定とされ当時はかなりブーイングものでしたねー。

このようにやはり先代の510があまりにも秀逸だった事により610同様、いや、それ以上に口撃されてしまった710ですがラリーフィールドでは大きく重くなりパッとしなかった610に代り活躍、サーキットではレースカーでの国産で一早くターボチャージャーを装着した“バイオレット・ターボ”がサーキットの当時の王者、マツダRX-3(サバンナ)を敵にまわして暴れまわっていました。
特に国際レースでは74yの『スランゴール・グランプリ』で総合優勝、サファリ優勝は次期型A10まで待たなければなりませんでしたが国内の酷評とは裏腹に510譲りの元気さを発揮していました

↓510に代ってサファリで活躍したラリー仕様車


↓サーキットでも“バイオレット・ターボ”として大健闘!!


また国内ではそのヘンテコ!?なスタイルから不人気DOWN!!!の極め、大バッシングの嵐だった710でしたが海外では510→710への代替わりは順調で輸出先の欧州人には抵抗のないスタイルだったらしく510ほでではないにしろ北米などでは「DATSUN 710」として販売も順調でした。

↓欧州仕様の「DATSUN 710HT」


実際乗ってもみても710は見た目と違いかなり俊敏なクルマでワタクシはHTの1600SSSと確か2ドア1400DXの経験でしたが1400でも軽々しくて何のストレスもなく視界以外は快適、室内はサニーに近い広さでタイトでしたがSSSでは510の熱い走りを受け継ぎ見るのと乗るとではこのクルマの印象がかなり変わりましたね。
パワーバンドが一番見やすい真上にくるように配置されたタコメーターも自然に燃える感じになったのを良く覚えています。また、ホントに小さな感動ですが後席灰皿が他社は上からパカッと引き出すタイプだったのが710は610ブルと同じで回転式!
回転して半楕円の灰皿が顔を出す様は子供の頃、後席に押し込まれる事が多く感動しながらよくいじり「あー、やっぱりバイオレットはブルなんだー」と安心してたのも懐かしい思い出です(^^;)

↓HT1400DXのインパネ


バイオレットには「営業用」の側面もあり510が小型タクシーに採用されていながら610はそれがなし、ここも510の後を受け地方等では710のタクシーが存在、小さなボディながらコラムベンチの営業然とした710のタクシーを見かけると感動したりと。。。

↓タクシーベースのSTD(実際のタクシー仕様はL16LP又はL18LPG)


それではモデル改歴です。

(74/6)
商用バンを追加。
こちらもブルバン~サニーバンの狭間を埋めるモデル。
RrスタイルがHT/セダンとは違いバンは非常にスタイリッシュに感じ710の中で最優秀スタイリングだと思うのはワタクシだけでしょうか???
当時の210サニーバン、610ブルUバンや他社ライトバンと較べても商業車然としていない洒落っ気を感じ「バイオレット、やればできるじゃん!」みたいに思ったものでした(笑)
尚、バンに関してはL14 1400のみでSTD/DX/GLのラインナップ。

↓Rrが“ヘンテコ”でないバンが710では一番スタイリッシュと言う気も…


(74/9)
セダンのみテールランプをMCしセダン中期型となります。
酷評された“変なデザイン”のテールを取りあえずはファミリーユース=保守層の多いユーザーに合わせる為、セダンのみ手直しを行いグニョグニョした造形をスマートな横一線のモノにします。

↓セダンのみスッキリしたデザインのテールに変更(中期4ドアセダン1400GL)


(75/9)
1600SSS、L16EをNAPS、50年規制適合化しL16ツインキャブ仕様は規制不適合により廃止。

(75/10)
1400をNAPSにより50年規制適合化。

(76/2)
MCで後期型となります。
HTはRrガーニッシュのデザイン変更程度ながらセダンはここで大手術を受けさんざん悪態をつかれた後方視界の改善の為、フルファストバックのスタイルをノッチバックタイプに変更、顔は従来型のままながらサイド/Rrビューに関しては全く別のクルマに見間違える程の大整形が施されています!
セダン、HT共にSSSの最上級グレードとして「1600SSS-E・L」を設定、同時に1600 L16キャブ仕様はNAPS 51年規制適合となります。

↓76/2~、セダン/HTともにMCで後期型に!


↓酷評に耐えかねセダンは大整形でノッチバック化!!(後期セダン1600GL)


↓ノッチバック化に“変身”=あの本郷猛、仮面ライダー1号の藤岡弘、 氏を起用して男臭さとクリーンな視界をアピール!!
 (後期セダン1600SSS-E)


(76/5)
1400 L14をNAPS 51年規制適合化

(77/5)
FMCにて2代目A10型バイオレットにバトンタッチして生産終了。
2代目の型式を見て分かる通り初代とは異なり完全に独立した車型が与えられ2代目ではブルーバードファミリーを離れ独自路線を歩む事となります。
しかしデビューしたA10は正に510ブルの生き写しと言うかパロディーと言おうか…

↓2代目バイオレットは見かけだけはそれこその“510の再来”


A10がもう4年早く出ていれば、つまり710がA10のスタイルをしていたら・・・
510の残像がまだまだ色濃い73y当時ならばバイオレットの運命はまた違っていたかもしれませんが77yでは既に510は単なる旧型車の認知になっており日産が今度こそ!と意気込んで出したA10も「オッ!!」とは思いながらも脚は平凡、NAPSと重量増で走りはヘナチョコでSSSのような熱いモデル設定もなかった為、日産の期待とは裏腹にこれも鳴かず飛ばずでした。
A10となって設定された双子兄弟車の「バイオレット・オースター」(後にオースター)、少し遅れて追加された三つ子兄弟のミニ・セドリックと銘打った「スタンザ」とトリオを一時は構えましたが81y、バイオレットは3代目T11(ネーミングはT11からバイオレット・リベルタ)にFMCした後、モデルライフ途中であまりの販売不振から製廃とされ何と派生であったオースター(JX)、スタンザ(FX)のみが細々生き残ると言う結末orz・・・
その後、決して残ったオースター/スタンザも順調ではありませんでしたが90/2、『プリメーラ』と名前を変え、この初代プリメーラが大ヒットしたのは記憶に新しいところですね!
「バイオレット」からスタートして苦節17年目のヒット!! 売れない演歌歌手並の人(車)生ですがオリジナルのネーミングで果たせなかったヒットをプリメーラで見た時は涙が頬を伝っていたような(大嘘)

バイオレットというクルマ、3代存在しながら遂に一度もUP!!!はなく初代は偉大なる510の後釜として期待が大き過ぎ見事に裏切る出で立ちでDOWN!!!どころかこれほどケチョン×2に言われたクルマも少ないかな?と思います。
不人気車の代表選手で悲運のクルマでしたが何故か鮮明に思い出に残るクルマです。。。


以上、初代710型バイオレットでした。

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(次回、5代目810型ブルーバードに続く)
Posted at 2017/07/30 16:38:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | UP!!DOWN!! | クルマ
2011年09月12日 イイね!

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編③

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編③
偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!、今回は“タレ尻”が原因で宿敵コロナに首位を奪われた410型のリベンジを果たすべく当時の日産の持てる技術を総動員して新開発した3代目『510型ブルーバード』を取り上げます!

510ブル、今更私などがクドクドと語らなくとも有名なクルマで国産傑作車、名車としその地位は今や不動のモノで今でも愛好者、ファンが多いモデルですね!!
でもこのクルマも大好きなクルマなのでクドクド語らせてもらいます(汗)、よろしければお付き合い下さい!

この年代になるとワタクシも若い頃は友人他も結構乗っていたりD営業時代に下取りしたりとかなり馴染み深くなってきます。

67/8、タレ尻スタイルを矯正して411とし410の極端なDOWN!!を打ち止めにしやや人気や販売も回復傾向へと歩みだしたブル、しかし410以降の64yに登場したボクシーで重厚感のある“アローライン”で大人気となったトヨペットコロナ(T40/50系)の勢いには全く歯が立たない状況でありこれに追い付け!追い越せ!の当時の日産社長、川又克二氏の肝入りと大号令で日産の持てる技術を総動員して開発されたのが510です。
イタリア自仕込みのモダンで気品を訴えた410が日本人には受け入れられなかった事を反省、510はアメリカ的な角ばった直線的なスタイリングに変更、コロナのアローラインに対し“スーパーソニックライン”を採用、ハイスピードを求める世相を反映して当時海外で就航したばかりで話題になった最新鋭超音速航空機の「コンコルド」をイメージに取り入れる戦略にてスーパーソニックラインを大々的にアピールしました!

↓ダイナミッテクな“スーパーソニックライン”が鮮烈な新星510ブル!
(前期1600SSS)


これは合併前のプリンスがスカイラインの上級車(後に日産ローレルC30型として登場)に描いていたデザインでありこれをローレル発売前、合併のドタバタで「どうせ合併で同じ会社になるんだからうちの看板車に使わせろ!」と言ったか言わないかは知りません(汗)がそれなりの圧力?協力?からプリンスでほぼ完成されたローレルのデザインをほぼそのまま持ってきたものでした。
サイドを走るFrからRrエンドに力強く走る直線=スーパーソニックライン  と全体的に贅肉がなく無駄のない直線シルエット、クラス最大値を誇る堂々としたトレッドとシャープな横一線のFrグリル、前後の逆スラントと三角窓を一早く取り去ったすっきりしたサイドビューから造られるスタイリングは専門家~一般大衆に広く支持され510はT40/50コロナの後ろ姿があれよあれよと近づく程の大人気UP!!!UP!!!となりました!

↓発売時のカタログには“コンコルド”をあしらった 『SUPER SONIC LINE』を誇らしげに謳う!!
(前々期1300DX) 


510はその卓越したスタイリングだけではなく新開発、OHC機構を持つL型エンジンや新設計のシャージ&脚廻りも評価が高く特に脚は当時では高級スポーツカーでしか見られなかったFrストラット/Rrセミトレーディングアームの4輪独立懸架方式を採用、これは例え廉価版STDであってもこの脚廻りを設定しておりこの部分ではクラス最高の乗り心地と走破性を示し特にRrはライバルのコロナやコルト等が旧態(と言っても当時は常識)化のリーフ式を採用していたのに対し大きく差を付けるモノ、国産初のHTボディやDXな装備で高級をイメージに売りとしたコロナに対して見えない部分、OHCエンジンや高度な脚周り等、機構にコストをかけ玄人に訴求するブルとなりました。この辺から当時、自他共に認める「技術の日産・販売のトヨタ」という言葉が浸透するようになりましたね~…

↓透視図他で4独サスをアピール!!



この脚廻りが大きな要因となり輸出先の北米市場では廉価な割には欧州車並の秀逸な乗り心地と操縦性が味わえるクルマとして「DATSUN 510」の名前は大人気を得、国外ではコロナなど問題にならない程の爆発的UP!!!となっていました!

それでは車両概要に移ります。

(サイズ)
:全長4120全幅1560高1400ホイールベース2420(以上mm)
(車重)
910kg(1300DX)
(定員)
5名
(エンジン)
L13型 水冷直4 1300cc OHC シングルキャブ 72ps
L16型 水冷直4 1600cc OHC ツインキャブ 100ps
(駆動)
FR
(ミッション)
4速MT /3速B・WAT(DX/STD=コラム/SSS=フロア)
(脚回り)
Fr:ストラット
Rr:セミトレーディングアーム
(バリェーション)
1300STD/1300DX/1600SSS
(ボディ)
2ドアセダン/4ドアセダン/エステートワゴン

サイズは410に較べ大幅に大型化、これは既に1000ccクラスには新星なる『サニー』が登場した事によるクラスグレードアップによるもので拡大されたサイズにより室内長さ1610mmとクラス最大の数値を得ています!
車高は410とは逆に抑えられ70年代に向かう「低く・長く・幅広く」を実現、スクエアなデザインの為無駄な大きさは感じられない非常に好感を持てる存在感だったと思います。

ボディバリェーションは410時代と変わらずの2/4ドアセダンとエステートワゴン、そして410後半で追加された商用バンとなります。
410で記載しませんでしたがこれまで「ダットサン・バン」をブルーバードのバンとしてきましたがダッサンには2ドアバンの設定しかなく幅広い需要に応える為、エステートを商用に変更→ボディは後年~現代同様バン/ワゴンで共有化がなされ正式に「ブルーバード・バン」としてラインナップされています。

新開発L型エンジン、130セドリックで“L型(L20)”を名乗って以来510でL型エンジンの第二弾となりこの後20年に及び(78y以降は4発L型→Z型に改称)日産の看板エンジンとなってゆきます。
L20は高級車向けストレート6でしたが510では4気筒の軽量/シャープな吹け上がりを身上とするものでワタクシも後年、510は全てのL型(L13~L18)を体験しましたが最小排気量のL13であってもスムーズで軽快な吹け上がりは魅力、同排気量のプリンス系G型や三菱サターン4G32型と較べるとパンチこそ控えめながら何と言うのか…紳士的な品のあるエンジンと言いましょうか?プリンス/三菱より静粛でかつ元気なよくできたエンジンでしたねー。

↓新開発、OHC機構と鋭い吹け上がりが身上のL型エンジン(L13型)


↓L13搭載の普及グレード「4ドアセダン1300DX(前々期型)」


↓「2ドアセダン1300DX(前々期型)」Rrビュー


↓パイオニアである「エステートワゴン」も勿論ラインナップ!



尚、410でデビューし話題を呼んだ“スーパースポーツセダン”『SSS』も健在でこちらには300cc排気量拡大しSUツインキャブで武装、実に100psという高性能を持つL16型を搭載し410SSSを上回る運動性能はよりこの種を好むユーザーから高い支持を得たのは勿論、これをベースによりワークス・ラリー活動も活発化し後年70年には510SSSにて第18回サファリラリーにて総合・チーム優勝の2冠達成!!という快挙を成し遂げこの活躍がブルーバード(日産)=サファリラリーのイメージが定着、当然510のイメージアップにも大きく寄与していました。
60年代~70年代、後年のWRCで活躍するトヨタ、三菱、富士重も既に国際ラリー参戦は果たしていながらも一早くそれにて目立った成績を残したのは62yにダットサン210から参戦した日産=510が初めてであり自動車後進国だった日本車のイメージを覆し世界中に実力をアピールし日本車の実力を知らしめた510の存在は非常に有意義だった事と思います!(68y~510にてサファリ参戦し70yに2冠達成、三菱ギャラン→ランサーがサザンクロスで総合優勝を果たしたのは72y~の出来事でした。)

↓410から発展継承する“スーパースポーツセダン”『1600SSS(前々期)』


↓SSSには1.6Lまでボアアップ&ツインキャブ化したL16型100psエンジンを搭載!


↓戦力大幅UPした510SSSはサファリ2冠達成という快挙を!!
  (70yサファリ優勝のSSSラリー仕様車)


尚、510ブルのダートラ走りを拝見したい方→ こちら にて!

余談になりますがこの510のサファリ2冠は当時大きな話題で各書物が出版されたり石原裕次郎氏も感動して自身主演で石原プロ製作の幻の映画と言われる(=死去前に「これだけは簡単に公開して欲しくない」 と裕次郎氏がコマサ=石プロ番頭 に言い残したとか)“栄光の5000キロ”という映画も作られました!

510のラリーでの活躍詳細は→こちら (リンク先の「70年代」をクリック!!)でも確認できます!

510の特徴は先記のようにズバ抜けた運動性能の他、スクエアなデザインからなる室内の広々感と視界の良さという点も挙げられると思います、インパネも外観同様にスクエアなデザインでSTD/DXでは流行の横バー式メーターを、SSSでは4連丸型のスポーティな味付けとされ機能的で見た目もスッキリ、素っ気なさを感じる程ながら嫌味もなくgooなデザインだったと思います!

↓1300DX(前々期)のインパネ


↓1600SSS(前々期)のインパネ


それではモデル改歴に移ります。

(68/10)
「1600ダイナミックシリーズ」と称して1600シングルキャブ(L16型OHC 92ps)を追加設定しています=1600DX及び1600エステートワゴン及びSSS
ダイナミックシリーズではグリルとテールを専用デザインとし1300と差別化、グリルはこの頃のシンボルだった【D】マーク(DATSUNの“D”)を1300の横型から縦型に変更し高級感をアピール、テールもそれに倣った味付けとされています。
SSSも1600という事ありダイナミックシリーズに編入、テールを共通化(MC)、グリルを専用デザインにしインパネも小変更しています。
上記1600系はこれまで410より続いた、続に言う「ケンカワイパー」(=ワイパーピボットが左右それぞれ右端/左端に設置されワイパー作動時は対向してそれが動作) 方式から通常の並行動作のタイプとされています。
“ケンカ”式(対抗式)は輸出用と国内用に2タイプのワイパーを用意する必要がなくコストダウンには有効ながらどうしてもその特性から物理的に一番視界的に重要なセンター部分の拭角面積が減るのが欠点で並行式を新たに採用した訳です。
 
↓新たに追加されたダイナミックシリーズの1600DX(㊤Fr㊦Rr)



↓1600DXに搭載されたL16型シングル


↓SSSもダイナミックシリーズとしてMC!!


1600DXには1300でコラムのみの設定だったところに4MTフロアがラインナップされシングルキャブながらもスポーティに振られたモデルでもありました。

↓小変更が施されよりスポーティになったSSSのインパネ


(68/11)
ブル初となるスポーツボディである『クーペ』新設定。
ライバルのコロナが高人気の最大の理由=HTの存在である事に対抗、510ではコロナ同様のHTではなく従来の2ドアセダンをベースにルーフを低くしFrと特にRrウィンドゥの傾斜を強めたクーペを追加設定しコロナに闘いを挑みます!
HTの二番煎じをせずにクーペで若者層に訴求した部分、当時の日産の意地を感じますネ!!
クーペは1600のみの設定でシングルキャブのベースグレード(クーペ1600)とツインキャブのSSSクーペとなっていました、ミッションは4MTフロアのみ。
尚、クーペは後年道路運送車両法で規制された為、現在では採用不可な「シーケンシャルフラッシャー」をRrウインカーに装備、C30ローレルHTも同様の装備をなされていましたが子供心に510クーペやローレルが右左折時の後ろ姿でウインカーを点灯する姿!~ピラピラ~ と流れる点滅に妙に魅せられていました(^^;)
文字通りの“子供騙し”でしたが最高にカッコ良かったです!!

↓「SSSクーペ」のFr&Rrビュー



(69/4)
セダンに設定の3ATはB・W製より内製となります。

(69/9)
セダンの1300/1600共にのMCを実施、前後期型となります。
Fr/Rrの意匠変更に加えインパネデザインを安全対策を兼ねて変更、ソフトパッドを大幅追加したダッシュとなっています。
クーペは外観は従来型を継続しながらインパネ変更とグレード変更を行い従来のベースグレードをクーペ1600スポーツとしています。(セダンにもシングルキャブながらSSSの外観を持つ「セダン1600スポーツ」を追加しています)
この他、ラジオアンテナを従来のフェンダー部からAピラーへ移設がなされます。

↓前後期型1600DX


↓前後期型1600SSS


↓前後期型よりインパネも新デザイン(㊤普及グレード/㊦SSS)


(70/1)
クーペに3AT追加。

(70/9)
再びのMCで後前期型となります。
Frグリルの意匠変更(Rrは変更なし)と共に1300→1400へ、そして新たに1800SSSが設定されています。
1400はL13のボアアップ版L14型OHC シングル85psを、1800SSSはL16のボアップでL18型OHC SUツイン110psを搭載しワイドバリェーションを繰り広げます。
この時期、出せば売れる時代でありトヨタがコロナやカローラで火を付けた“ワイドバリェーション”は日産のみならず各社に飛び火、一つのクルマでミッションやボディカラー選択まで入れると幾何学的な選択肢が広がったのもこの時代=高度成長期の語り草ですね!

 
搭載エンジン拡大/充実によりセダン1400/1600に新グレードの「GL」を設定、SSSは1600/1800の2バージョン化となっています。
GL系と1800SSSは内装の高級化、専用デザインのホイールキャップを装備、インパネにも従来にはないセンター空調吹き出しルーバーが設けられていました!

↓セダンに新追加の「GL」グレード


↓セダン/クーペに新設定の「1800SSS(セダン)」


↓同「1800SSSクーペ」


↓「1800SSSクーペ」のRrビュー(ちなみにこのカラーはサファリラリーのアフリカ=土 をイメージした“サファリブラウン”として510のイメージカラーでした!)


↓高級化されたGL㊤/1800SSS㊦のインパネ



(71/9)
ブルーバードは71/8、510登場後モデルライフの4年を経過した事もあり次世代型となる『4代目610型ブルーバードU』が登場します!
この時期、下級クラス=大衆車と呼ばれたカローラやサニー、コルトギャランやファミリア→グランド・ファミリア等、ユーザーの需要に応えるべく次々に車格をグレードアップする風潮がありコロナ、ブルクラスに迫る勢いとなってきていました。
そこで610は510の車格をアップ、510の上級エンジン(1600シングル/1800)搭載モデルを610に移し2000級に大差ない余裕のサイズを得たモノとなっています。
この事によりB110サニーと610のクラスが開いてしまい他社流出=70y発売の新車種トヨタ初代TA1♯系カリーナ を恐れた日産はモデル末期ながらも依然人気が衰えず商品力を持ち続けていた旧型となる510をこの狭間を埋める車種として車種整理の上残す事を選択、三菱等ではよく見られましたが日産としては異例の“新・旧モデル混在販売”となっています。

↓クラス上げにより誕生した4代目となる『610型ブルーバードU』


このため510/610の差別化の為、ネーミングに610では“U”を追加、“ユーザー本意”を表す『U』という名付けでした。

510は610発売直後に最終のMCが施されFr/Rrのフェイスリフトと車種編成を行い後々型となります。
Frは新登場の610チックのデザインが与えられRrもそれまで赤一色だったテールランプに安全対策からアンバーを追加しています。

↓最終型となる510・1400GL㊤Fr㊦Rr



車種整理はU発売の為、510では上級だった1800(L18ツイン)搭載モデルとクーペは廃版となります。
UにはHTが設定されていた為、クーペはお役御免となった訳ですね!従って510のこの時点でのラインナップはL14 1400(STD/DX/GL)、L16 1600(DX/GL)、L16ツイン 1600SSSとなりボディは2/4ドアセダンとバンという事になっています。

↓最終型㊤1600SSS㊦1400DX


このような”新旧体制”となったブルーバードですが皮肉な事に新型よりも旧型人気が上回ると言う現象が起きてしまいますorz…
これは610がそれまでのシャープでスポーティイメージ満点だった510を高級化という肥大化、肥満化、重量増がとラリーで鍛えた510の走りのイメージを完全にスポイルしてしまいブル・ユーザーには嫌われてしまい併売時は610の販売不振に悩む程のモノでした。
確かに610デビュー時、子供心にもあまりにも秀逸だった510の後続としては610はイメージが違い過ぎ同じブルーバードを名乗りながらも全く別のクルマの様相であり510に心酔したファンにはキツイかなと・・・

ワタクシは個人的に610も嫌いではなく思い出もあるクルマなんで支持しますが大方の日産ファン/ブルファンには認めがたい存在のようですね~。。。
現代水準からすれば610も決して重い・デカイといった部類ではないのですが当時として直線美で売った510とは180度変わってしまった丸味帯びたスタイルも許せなかったのは理解できます、ただあまりにも後年の610に酷評は?って感じです、乗ってみると610は鈍重でも扱いにくいサイズではなかったので。

(72/12)
後続610と1年余りを併売された510も遂に製廃となります。
この時点でまだ510はピークは過ぎながらも一定の販売はあり廃止は惜しまれましたが流石に誕生後5年を経過、後発のライバルとなるトヨタ・カリーナの好調もあり510はこのクラスの新開発車『初代710型バイオレット』に後を託します!

↓510後続は何と新車種の初代バイオレット!!


つまり510は上級グレード(1800)のテイストを610に、1400~1600SSSの走りを含む普及モデル(クラスでのという意味)をバイオレットに受け継いだ事になります。
510のDNAを直接、殆ど受け継いだのは新車種バイオレットですが開発順を示す型式(510→610→710)が伝統を証明しており名前は違えどバイオレット初代710はブルーバード一族となっています!

以上のように510ブルーバード、気合を入れてデビューしただけあり410の失敗を取り返すUP!!!UP!!!人気を得、前半ではライバルのコロナ人気に今一歩敵わないながらもコロナT40/50が後半、コロナ・マークⅡ(T60/70系)発売のゴタゴタもあり失速、一時廃版をトヨタは決意しコロナを大幅に車種整理、その後継続を決定しながらも後続の4代目T80系(70/2発売)が従来型ほどの人気は得られずDOWN気味だった事もありクラスNO.1を奪還した時期もあり自他共に認める人気車、UP!!!車でした!そして今では国産名車に数えられる程のモデルでブルーバード史上最人気を得たのもご承知の事と思います・・・

次回は二つの後続車である『4代目610ブルーバードU』と『710型初代バイオレット』を取り上げます!
この2車は果たして510のUP!!!遺産は受け継がれるのか!! お楽しみにぃ~v(^^)v
Posted at 2017/07/30 15:41:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | UP!!DOWN!! | クルマ
2011年09月11日 イイね!

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編②

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編②華麗なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!、前回に引き続き歴代ブルーバードを振り返ります!

今回は2代目となる『410型ブルーバード』となります…

まだまだ戦後の色濃い55yに前身のダットサン110→210の好評で自信を付けた日産が壮大な意欲を持って発売した初代310型ブルーバード、好評110/210のFMC版として広く庶民に支持され目出度く大成功UP!!!UP!!!となりました!

しかしライバルのトヨタもそれを黙って見ている筈もなくまずは110発売2年後の57yに初代ST10型コロナをデビューさせ110に闘いを挑みこれがあえなく撃沈、60y、既に日産は310ブルを前年に発売しますますコロナは後方に追いやっていましたがここでトヨタもT20系2代目コロナを気合を入れて発売、それでも大人気の310ブルには及ばず… という状況でした。
そんな中、ますますコロナに差をつけようと63yにブルーバードは今回取り上げる410にFMC、その1年後に呼応するかの如くコロナもFMCしてT40系となり2車の販売は激戦を極めてゆきこの時代からが所謂“BC戦争”と言われた両車の熱いバトルとなってゆく訳です。

さー!新星410型2代目ブルーバードの闘いはいかに!!

オリンピック景気に沸く63/9、好評310型ブルーバードから4年ぶりにFMCにて新型となった2代目ブルーバード(以下410)は登場しました!

↓東京オリンピックや高度成長という明るい時代に登場した2代目「410型ブルーバード1200DX(前期型)」


310は腰高で窓が小さく、ライト部分が盛り上がる典型的なクラシックスタイルでしたが410ではこれを一気にベルトラインを下げ、デュアルヘッドライトを採用した端正な顔立ちに変身、スマートでお洒落、より現代的なデザインを採用したのが最大の特徴でフェラーリやマセラッティ等のデザインで知られる『イタリア・ピニンファリーナ』社に依頼すると言う気の入れよう!!

しかし…
このピニンファリーナが結果大失敗に終わるとは発売直前には日産内部では誰も想像だにしなかったとの事で“ブルーバード史上、最大の失敗作”の汚名を着せられこの410で遂に人気、販売ともにコロナに逆転され一気に大幅DOWN!!!となってしまったのはあまりにも有名ですorz・・・

人気DOWNの大きな要因はそのスタイリング、Fr部分は確かに端正になりながらRr部分に行くにつれ全体のスタイルが尻下がりになっておりこれが日本人の感性にはマッチせず当時“タレ尻ブル”と露骨に避けられたそうです。
そうは言いながらもワタクシは日産のお膝元の横浜ですので幼少期、比較的410は見かけましたがコレを破ったアローラインで大人気を博したT40系コロナを思い起こすとやはりコロナの方が多かった記憶があります、事実T40は友達の家でも、親類でも乗っていましたが410は身近にはいなかったような…

↓“タレ尻”が大失敗を招いてしまった独特なスタイリングの410サイドビュー
  及びRrビュー(前期1200DX)



それでは410の車輛概要です。

(サイズ)
:全長3995全幅1490高1415ホイールベース2380(以上mm)
(車重)
960kg(1200DX)
(定員)
5名
(エンジン)
C型 水冷直4 1000cc OHV 45ps
E型 水冷直4 1200cc OHV 55ps
(駆動)
FR
(ミッション)
3速MT /サキソマット(オートクラッチ)3速
(脚回り)
Fr:Wウイッシュボーン
Rr:リーフリジット
(バリェーション)
1000STD/1200STD/1200DX/1200ファンシーDX/1200エステートワゴン
(ボディ)
4ドアセダン/ステーションワゴン

サイズは310とほぼ同一、車高は大幅に下がり特に“低く”を強調しています。
搭載エンジンは従来からの継承で310後期でパワーUPしたC1型/E1型を再び出力特性を見直しそれぞれ「C型」「E型」の呼称に戻して搭載しています。
ミッションも310で話題となったフルシンクロ3速とオートクラッチの2種を継続してますね!
サキソマット=オートクラッチですがこの時代はまだトルコンATの精度が悪く加速や燃費が非常に悪かったとの事、後年90年代でもオートクラッチはそれを嫌う層の為にラインアップしていた車種もあり限りなくMTに近い運転操作の楽しさを残しつつイージードライブを実現するいい武器だったと思います。
ワタシもかつて経験がありますが半クラの微妙な操作を必要とする場面(バックや坂道発進)ではかなりストレス感じ現代の完成されたATの前では既に用無しかもしれませんがこれはこれでこの時代の夢のミッションだったと思いますねー。。。

110~310まではラダーフレーム付きでしたが410の進歩は完全モノコックになった点で来たる70年代に向けた新世代のクルマとなっています!

ボディバリェーションは従来通りの4ドアセダンとステーションワゴン(エステートワゴンの名称)、また310でも触れましたが一応名前の異なるコマーシャルカー、「ダットサン・トラック/バン」も310から引き続いて410をベースとしておりむしろこちらの方が人気が高く現在でも“520”(ダットサントラック/バンの型式)と呼ばれてマニアには高額取引されていたりします。
事実この520は本家、410よりもワタクシの地域では数多く見かけ米屋、ガススタ、畳屋さん等全てコレでしたねー、ライバルのボントラ、日野/トヨタブリスカ~ハイラックスなんて殆どおらず商用車では“ダットラ”強しで未だに代替わりの多いダットラの中でもこの520がそのネーミングを聞くと個人的には真っ先に浮かびます。。。

↓ブルーバードを原型とした“ダットラ”もFMCで410を原型に 520型となる!(写真は520型中期ダットサントラック)


↓ワゴンのパイオニアであるブル、410でもエステートをラインナップ!


410ブルの室内は昔乗った記憶がありますが結構狭かった感じ、グラスエリアは310に較べ広がっていますが横方向はキツキツで今の軽よりキツかったイメージですね、まー この時代ですからブルに限った事ではありませんがホントに小さいです。

インパネはソフトパッドを上面に貼り安全性を高め310では丸型2連メーターだったのに対し横長のメーターケースに扇形のスピードメーターを組み込み各スイッチ類の配置等と合わせて機能性を充実しています。

↓1200DXのインパネ


それではモデル改歴です。

(64/3)
後にブルーバードの代名詞となる“SSS”(スーパースポーツセダン)の原型となるスポーツグレードの1200SS(スポーツセダン)を追加します。

↓64/3追加のブル初のスポーツグレード「1200SS」


SSはこの時代にいすゞヒルマン~ベレットが火を付けたユーザーのスポーティ指向に対応したモデル、いすゞのそれと同様に既存エンジンをツインキャブ化しフロアシフト、セパレートシートで雰囲気と実力をスポーティに振ったモデルで後続510のラリーでの活躍から“スポーツセダン”のイメージが定着したブルの最初のスポーツモデルでした!
エンジンは従来のE型1.2LにSUツインキャブを装着し65ps迄パワーアップしていました。

↓1200SSに搭載のE型SUツインキャブエンジン


(64/9)
MCで中期型となります。
グリルの意匠変更並びに210から続いていたC型エンジンの1000ccモデルがカタログ落ち、同時に新たに2ドアセダンが設定されています。

↓グリル変更がなされた中期型4ドア1200DX㊤と2ドア1200STD



(65/1)
リクライニングシート付きモデルを設定。

(65/2)
よりスポーティ度を強める狙いで2ドアにSSを設定。

(65/5)
搭載エンジンを変更、従来のE型を100ccアップの1300cc J型直4 62ps(SSはSUツイン72ps)に換装、またSSをベースによりスポーティに内外装を味付けしフェアレディ(SP311)より1600ccR型直4 OHV SUツイン 90ps、ポルシェタイプ4速フロアミッションを装備する本格スポーツモデルである「1600SSS」が追加設定されました。
SSSは1tを切る軽量さで90psのパワー、タコメーターを含む丸型3連メーターが装備されこの種を好むマニアには熱い視線で迎えられたハードモデル。
ライバルも同趣向のコロナSやコルトSS等が登場していましたがこの時代の箱スポーツの代表であったスカイラインGT(S54)、いすゞベレットGTと並ぶスポ車御三家に数えられるモノとなりました!

↓新追加のハードモデル「1600SSS」


210でラリー初出場でクラス優勝以来、310以降あまり好成績を残せなかったブルですが(310→410でも細々ながらラリー参戦を行っていました)このSSSの発売を機にラリーに再度積極的に参戦、サファリ/モンテカルロで当初はリタイア続出ながら徐々に完走も果たすようになりこの経験が後続、510ブルSSSのサファリ・総合/チーム2冠達成という快挙に繋がっています!!

↓サファリラリー出場の1600SSSラリーモデル


(65/5)
再度のMCで後期型(型式411型)となります。
411では不評の“タレ尻”をプレスから見直し大幅に矯正、ベルトラインをほぼ水平にする大改良を行っています!
同時にFrマスクとテールランプの意匠も変更、この時SSとSSSは専用グリル化され標準モデルとの差別化がなされ両グレードのみ前輪ディスクブレーキを採用。

↓専用の顔が与えられたSS/SSSは精悍さを増しています!
(㊤後期411型4ドアセダンSS㊦同1600SSS)



↓フェイスリフトで普及型もスポーティな顔付きに! (1300DX)


↓テールランプも新デザインとし矯正したRrスタイルを精悍にイメージUP!!(1300DX)


(66/6)
BW(ボルグワーナー)製3速ATモデルを追加設定。

(67/8)
次期型の「510型ブルーバード」にFMC、410系は初期の“タレ尻”が災いして先記のようにT40型にFMCしたコロナに惨敗、僅か3年で退場という結果になってしまいました。
SSSの追加、後年ではRrスタイルの矯正で人気は少し上昇しつつも310人気を根こそぎコロナに奪われしまいモデルライフの4年を待たずに起死回生を誓った次期型510へFMCしています!

↓“打倒コロナ”を目指す3代目「510型」


ますます激化するBC戦争!ダットサン110以来高値安定人気のUP!!!続きだったブル初の挫折DOWN!!!を乗り越えられるのか510!? 対コロナの闘いはいかに!!!!
Posted at 2017/07/30 12:55:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | UP!!DOWN!! | クルマ
2011年09月10日 イイね!

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編①

保存版・偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…ブルーバード編①
偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!、前回取り上げたコルト/ギャラン同様、メーカーの屋台骨を支える看板車種でありながらも安定株にはなりれず、激しく人気(UP!!!)不人気(DOWN!!!)を繰り返した“名車”である『日産(ダットサン)ブルーバード』に触れたいと思います!

ブルーバード、ご承知のように昭和34年に発売後最近まで名前は残っていた(ブルーバード・シルフィ)日産の伝統的な車種ですが現行はサニー/パルサー/プレセアの統合モデルとして00yに発売されたもの、従来のブルーバードより下の車格となっておりサニー系=所謂かつては「大衆車」とされたクラス、ブルはその上級で現在で言うミディアムクラス)関連性はなく純粋なる『ブルーバード』としてのモデルはセダンモデルの需要衰退の煽りを受け01yのU14型を最後にピリオドを打っています。

かつては常識だったセダン型で最大のライバル、トヨタのコロナと激しい販売競争が行われ“B(ブル)C(コロナ)戦争”なる言葉まで産まれ後には三菱ギャラン、マツダルーチェ/カペラ、ホンダアコード等新たなライバルとも激しく闘った日産の看板で昭和35年発売の『セドリック』と並んで日産の最大の功労者(車)であったのは間違いないでしょう…

ライバル、コロナはプレミオと名を変えながらも現役ですがブルは上記のように製廃から既に10余年、最終U14型もそろそろ少なくなり淋しい限りなので今回は偉大なるブルの歴史を振り返ってみたいと思います!

ブルーバード、70~90年代にまだまだセダン型が主流の時代には横綱コロナと69年のコルトギャランで第三メーカーにのし上がった三菱ギャランの3車がTOP3であり勿論クラス代表的車種、80年代前半にT社ディーラー(D)に籍を置いた自分はライバル・コロナは直接売ってはいませんでしたがその激戦は目の当たりにしておりまだまだ自動車が“花形産業”だった時代の一人の証人だと思いますネ~、今では部品仕入れに共通下請けを使ったり共同で中古車センターを運営したり随分仲良くなったトヨタと日産ですが90年代まではそれこそ営業マン同士も火花を散らせそこに三菱も巻き込んで値引き、opサービス合戦とその戦略はすざましいもので今では21時にもなればDも電気消えてますがこの頃は0時1時でも光々と明かりが灯るT、Nそして元気だった頃のM社Dさんの姿、懐かしい~。。。

さて、前置きがながくなりましたが早速本題である『ブルーバード』に触れましょう!
と言いながら…ブルーバードに触れるにはその前身である『ダットサン110/210』に触れない訳にはいかずまずはココから…

59yの初代ブルが型式=310を名乗っている事から分かるように本来の“初代”は『ブルーバード』のペットネームがまだない55yに登場したダットサン110型となりますのでまずはこのモデルを取り上げます、 今回の「偉大なる“UP! DOWN! 野郎たち”!!!…11」では初代310ブルまで触れますが解り易いように110/210と分けて記載します!

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【ダットサン110/210】

1955年(昭和30年)、まだまだ戦後を思わせる日本(さすがにこの時代、ワタクシ影も形もないので親他諸先輩からの見聞ですが…) そんな時代、これからの日本の自動車市場にとって重要かつ牽引してゆく車種がトヨタと日産から発売されました。
トヨタからはRS型初代クラウン、そして日産から『ダットサン110型セダン』が華々しくデビューしました。
クラウンは当時の小型枠いっぱいの1.5Lめ一杯のエンジンを載せボディもフルサイズ、まだまだ国内はアメ車を中心にした外車が一部裕福層や公用車を占めていた中、孤軍奮闘でまずは公用車/タクシーからクラウンはこれらの切り崩しにかかりました。
一方の110は個人需要=マイカーをも考慮した860ccの小型セダン、つまりは高級部門=クラウン、庶民的部分=110で棲み分けをしていました。
それでもまだマイカーなんて夢の時代、110は主に小型タクシーとして庶民の足を支えていたとの事です!

110は戦前からのダットサン乗用車のあくまで延長線のモデルであり梯子型フレームのS/D(サイドバルブ)エンジン、4輪リジットという旧式な設計思想のモノながら完全一体プレス化されたボディとスタイリングは“もはや戦後ではない”と言った当時の時世にも乗っかり本格的な国産乗用車としてクラウンと共に大ヒット!その勢いはUP!!!UP!!!だったようです…

wikiによると当時の日産は従来型乗用車の車体は半数を現在の三菱、旧中日本重工が製作しておりこの110も関東以北のみが日産自製、その他の地域は中日本製となり自製と中日本製では型式や外観も多少異なり後者は型式を「A110型」としていたようです。
現在になって急に関係強化したような三菱と日産の急接近に思われがちですが実は50年以上前にもそれがあったとは驚きですよね~…

尚、「ダットサン」は現在のような単独な専用車名を与えられる以前の日産製小型自動車に名付けられた共通ペットネーム、110以降のフェアレディ、ブルーバード、サニーへと名付けられトヨタの「トヨペット」と同時に日本の自動車創世記に親しまれた愛称、02yのダットラ製廃まで長く親しまれた由緒あるネーミングでアメリカでは「DATSUN」=ダッツンと呼ばれ今でも“NISSAN”より親しまれるブランドかもしれません。(ブルーバードは910迄が正式には「ダットサン・ブルーバード」でした!)

↓今見ればもはや“クラシックカー”ながら当時は近代的スタイルが脚光
 を浴びた「ダットサン110」


110の車両概要は下記の通り。

(サイズ)
:全長3860全幅1466高1540ホイールベース2200(以上mm)
(車重)
890kg
(定員)
4名
(エンジン)
B型 水冷直4 860cc サイドバルブ 25ps/5.1kg
(駆動)
FR
(ミッション)
3速ノンシンクロ
(脚回り)
ALLリーフリジット

モデル改歴

(55/12)
MCにて「112」型へ。
グリルデザインを変更、シートをスライド化しFrフェイスにあったスモールランプをフェンダー上に移動しています。
尚、112からボディを完全に日産内製化。

↓112の梯子フレームと透視図


(56/6)
再度のMCで「113」型へ。
再びグリルデザインを変更、チューブレスタイヤを採用。

↓56/6~の「113」型ダットサン


↓インパネやテールのデザインは初期110を基本、継承。


(57/11)
従来型をグリル変更した「114」型へMCするのと同時に新開発で近代化したOHV機構を採用し1000cc(988cc)、C型34ps/6.6kgを搭載、114のエクステリアをサイドモールやメッキパーツで高級化し4速ミッションを搭載する『210型・ダットサン1000』を追加します。
1000は2速~4速をフルシンクロ化し運転のしやすさを向上させたのが大きな進歩、車重はエンジンの大型化と高級化で925kgまで増加、サイズの割に重く30ps代の時代で走りがどうのこうのとは語れませんが神経遣いながらダブルクラッチで回転を合わせタイミング良くギアチェンジをするのが当たり前の時代、2速以上は余計な気をまわす事なく難なくギアを入れ替えられるようになった元祖“イージードライブ”の実現に当時のドライバーはさぞ歓喜した事でしょう!
少し古めのトラックやバスではノンシンクロもまだ残っていた頃、ワタクシもダブルクラッチでこれらを動かしていた経験を思い出すとMTに対するAT以上にシンクロの有難さを改めて痛感しちゃいますネー。。。

↓11♯系と較べ心臓も含めより近代的になった210型ダットサン1000




↓現代的OHV機構を採用したC型エンジン

   
新星1L C型エンジンはセドリック以前に日産がノックダウン生産し乗用車造りを学んでいたオースチンのエンジニアによる技術指導から産まれた賜物で30ps超のパンチあるエンジンはかなりの定評と日産の自信に繋がりこの210型が後年で脚光を浴びた510やS30Z、710バイオレット等で快進撃を繰り広げたラリー界での活躍の原点となっていました。
58yにオーストラリア大陸を一周するラリー=オーストラリア・モービルガス・トライアルへ挑戦、大陸一周16,000kmを19日間で走破するこの過酷なラリーへ出走した2台の210、富士号と桜号はそれぞれ完走し、クラス優勝(←Aクラス、総合24位)を果たし日産の、または日本車の成長と実力を実証、大きな注目を浴びたようです!(詳しくは→こちら)

↓50年代からラリーで活躍した210型「富士号」、Rrトランクには日本の象徴
である富士山が描かれていた!



(58/10)
MCでいよいよ最終型になります。
860ccの114型は「115」型へ、210型は「211」型へと進歩、従来のFrグリル意匠変更だけではなくRrもダブルランプへデザイン変更がなされRrスクリーンも大型化、スモールもフェイス内に戻されサイドマーカーやopながらフェンダーミラーも装着されています。(115も211に準じた改良)

↓着物美人も思わず寄り添う58/10~の211型


↓115/210はテールもダブルランプに変更、Rrスクリーンも大型化!


↓211は定評のOHV C型を継続搭載


(59/8)
トヨペットクラウンと並んで戦後初の本格的乗用車として大人気を得たダットサン110/210系は発売以来順調な進化と人気、一定の売り上げを確保、59年8月にこれをより現代的にリファイン発展、FMCとなる310型「ブルーバード」に引き継ぎ製廃となります。


以上がブルーバード以前の元祖ブル、ダットサン110/210型でした!
続いて初代ブルーバード310型に触れていきます。

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【310型初代ブルーバード】

59/8、定評あるダットサン110/210系をFMC、新たなペットネーム=日産の幸を運ぶ青い鳥 という意味合いから『ブルーバード』と名付けられて登場したのが初代310型です!

このモデルは亡親父が20代の若かりし頃、七所借りして中古ながら初めて手に入れた我が家初のマイカーだったとの事、ワタクシは産まれたての赤ん坊で記憶には当然なありませんが7コ上の姉はかすかに記憶があるらしく物置の奥にしまいこんである古~い我が家のアルバムにまだお姉さんぽい今は70代の母親に抱かれたいたいけな赤ん坊のワタクシの傍らにもその姿が写っております、いずれそのお宝写真も公開しようかなー???(^^)

さて、話はそれかけましたが310ブルーバードの紹介でしたね(汗)
310ブルーバード(以下310)は好評だった旧110/210のイメージを継承しながらより近代化しスマートに変身したボディをまとい寸づまり気味だったRrを伸ばしむき出しだったドアヒンジをスマートに隠し(文明開化やね~…笑)スタイリングはヨーロッパ調の伸びやかさを実現します。
110/210時代の57yに発売されたライバルのトヨペット・コロナ(ST10型)の猛追もありましたが310へのFMCで“ダルマ”と揶揄された丸っこく鈍重なイメージのコロナに差を付ける美しいスタイリングは女性をも意識した味付けもなされ110/210の主マーケットだった小型タクシー業界を狙い実用一辺倒だったコロナは足元にも及ばない美しさで310=ブルーバードの人気を不動のモノにしてたようです!
野暮ったいコロナに較べ2トンカラーを取り入れたり後年追加の女性向けグレードの設定など、まだまだ女性ドライバーが少ないこの時代にこのようなイメージ戦略で女性を味方に付けた日産の戦略、“あっぱれ”ですネ!

↓59/8に登場した初代310ブルーバード(前期1000DX)


Frフェイスは110/210を彷彿させるデザイン、Rrビューはそのテールランプの形状から親しみ込めて「柿の種」と呼ばれ今でもOLDファン以外でも有名な“愛称”です。

↓「柿の種」が有名な前期型のRrビュー(1000DX)


それでは車輛概要です。

(サイズ)
:全長3860全幅1496高1480ホイールベース2280(以上mm)
(車重)
860kg(1000)890kg(1200)
(定員)
5名
(エンジン)
C型 水冷直4 1000cc OHV 34ps/6.6kg
E型 水冷直4 1200cc OHV 43ps/8.4kg
(駆動)
FR
(ミッション)
3速MT
(脚回り)
Fr:ウイッシュボーン
Rr:リーフリジット
(バリェーション)
1000STD/1200STD/1200DX

サイズ的には全長は110/210と同一ながらホイールベースは延ばされているので居室は拡大していますね、80mmのホイールベース拡大は後席足元にかなりの余裕を産んだのでは?と推測できます。
定員は5名に増加、高さは抑えられ現代的スタイリングに貢献しています。
グレードは1000/1200のSTDと1200DXの2種、1200DXではメッキパーツやバンパーオーバーライダーが装備され豪華さを演出、1200はグレードに関わらずルーフ部とボディ部を塗り分ける2トンカラーを採用していました。
搭載エンジンは定評あるC型を継承しながらこれの拡大版である1200ccのE型も新搭載され余裕あるパワーを得ています。
従来型から較べての大きな進歩はFrに独立懸架式サスを採用、そして梯子型フレームを継続しながらもセミモノコック化したボディと合わせて乗り心地が大幅に向上した点でしょう!
悪路大国と外国からまだまだ揶揄されていたこの時代に1200という高出力と徹底した振動、騒音の軽減に努めた310は記録的な販売を果たし正に爆発的人気で110/210をも軽く上回るUP!!!UP!!!で自信を得た日産は自動車大国のアメリカにもこの310は日産初の対米輸出が行われ一定の成果を収めたとの事です。

↓最高グレード「1200DX」


↓1000STDのインパネ


それではモデル改歴に移ります。

(60/7)
国産初となるエステートワゴンを追加します。
110/210時代からCMカーとしてパーツ共有をする「ダットサン・バン/トラック」が存在しており310となってもこれは同様、しかしながらエステートワゴンは後年の常識であったバンボディを乗用車に焼き直した流用ボディではなく専用ボディを持つという気の入れよう、まだアメリカ的に週末に荷物を大量に積んでレジャーに!なんて考えがなかった日本ではバンと混同され売り上げや人気には結び付かなかったようですが当時の庶民に贅沢な夢を描かせたモデルだった事でしょうねー…

↓“国産初”のステーションワゴンもブルーバードから!!


(60/10)
エンジン出力向上が行われC型→C1型に変更、34ps→43psに E型→E1型となり43ps→55psへそれぞれ換装されています。(型式→311型となる)
尚、この時にミッションを遂に国産で初めてフルシンクロ化、グリルにはこれを示すように誇らしげに『full synchro』のエンブレムが装着!

(61/2)
女性向けグレードである「1200ファンシーDX」を追加。
80~90年代にAT限定免許の創設もあり莫大に女性ドライバーが増えた頃、各社各モデル、特に軽やリッターカークラスに女性向けグレードが増殖した時期がありましたが60年代、女性ドライバーなんて数える程しかいない時期にこのようなグレードを設定した日産、戦略違いも指摘されながら少しづつながら増えるマイカー需要の中で家族の中での女性=主婦に決定権が大きい事に目を付けた日産の戦略は鮮やかだったと思えますね~。
実際このファンシーDXが310の販売にどれだけ寄与したかは不明ですがイメージ的には非常貢献していたと当時の希少な女性ドライバー→うちの母は申しておりました(笑)
外装も赤とクリームで塗り分けられたファンシーDX、この種のモデルのパイオニアですネ!

↓女性向け新グレードの「1200ファンシーDX」


↓ファンシーDXにはBピラー内側に花瓶、後席には化粧テーブルやポーチを装備、ハイヒールスタンドや傘立て、そして後年お馴染バニティミラーまでもが既に装備されていました!!


(61/8)
MCにて中期型、型式312型となります。
MCではFrグリルとテールの意匠変更及びインパネのデザインが変更されています。
大型化されたFrグリルで顔はより逞しい印象、テールはあの「柿の種」がレッド一色でブレーキ/ウインカー/スモールを兼用させていたのに対しD30セドリックばりに大型化したテールランプに変更、アンバーを入れウインカーを独立させています。

↓中期型1000DX


↓大型テール&時計まで組み込まれた中期型のRrビューとインパネ



(62/4)
イージードライブの走りである「サキソマット」のオートクラッチがop設定。

(62/9)再度のMCにて最終型となります。
好評の為、変更は目立たないモノでグリル内格子状の意匠変更とテールランプのアンバーとレッドの位置を逆転させています。尚、Frサスにスタビライザーが追加されより脚の信頼性を高めています。

↓最終型1200ファンシーDX


↓最終型1000STDのRrビュー


(62/12)フロントセパレートシート付モデルを設定。

(63/9)次期型の「410型ブルーバード」にFMC、310系は4年のモデルライフを順調にUP!!!にてまっとうしました!

↓63/9に華々しくデビューした次期「410型ブルーバード」


以上のように110/210→310ブルーバードと順調に発展したこのモデル、特に初代310ブルではライバルをも寄せ付けない圧倒的UP!!!人気で“ブルーバード、日産にアリ!”と言う感じで日産自動車の名声をも高めました、ただ…
ライバルのトヨタも王者ブルを指をくわえながら見ている訳はなく次期410時代から激しいBC戦争へと突入してゆきます、310までに築いた不動の人気と販売力!410でもそのUP!!!UP!!!は継続されるのか!乞うご期待です!!!!

(次回410型2代目ブルーバードに続く)
Posted at 2017/07/30 12:40:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | UP!!DOWN!! | クルマ

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