毎日暑い日が続きますね。
晴れてても、天候が急変することもあるしで8月のマイサンクのドライブ走行距離は、例年よりは伸びていません。(笑)
それでも、西名阪道路気温表示33℃の日も走行。まぁ2時間くらいですけど。(笑)
さて、マイサンク、Renault5Turbo2の燃料噴射装置は、K-ジェトロニックシステムが使われています。
通称「機械式インジェクションシステム」。
多分、マニアックな人しか知らなくなってきている装置です。(笑)
当時、Bosch社が開発した装置で、80年代の車の多くに採用されていました。
ポルシェ930Turboもその一つです。
この装置の評価は結構分かれていて、精密な機械式の為メンテを怠ると本来の調子を取り戻さないとか、無知識ゆえの整備で調子が悪くなるといったことがあり、批判する人もおりますが、きちんと整備されたK-ジェトロニックは素晴らしい燃料噴射装置と評価する人もいます。
実際、私もRenault5Turbo2を所有するまではK-ジェトロニックを知りませんでしたし、購入当初は始動性他色々悩まされました。
BoschのK-ジェトロニックの設計の不具合で配線に負荷が掛かり、リレー等が損傷することもあります。
購入時は始動性等に色々問題がありましたが原因追及と改修作業により現在においてはスムーズなエンジン始動が季節を問わず可能になりました。
今現在の私においてのK-ジェトロニックの評価は、きちっとメンテができていれば電子制御部品もほとんど使用しておらず、「旧車のECU劣化問題」とはほぼ無縁の素晴らしい燃料噴射システムかなと思っています。
ただ、K-ジェトロニックのシステム上、しばらく車を始動させてない時間が長くなると、燃圧が低下しています。
これは、現在の電子式インジェクションシステムでも同じで、IG.-ONでヒューエルポンプが起動して燃圧を上げるのと同じで、K-ジェトロニックも同じ動作をする機能が備わっていますが、燃圧が下がった状態からセルスタートを掛けると、エンジン始動まで少し時間が延びる感じがります。
なのでマイサンクは、スタート前に燃圧を手動で上げるスイッチを設置して、約1~2秒強制的に燃料ポンプを起動。
これにより、セルモーター起動で燃料ポンプが起動して燃圧を上げる時間が無くなり、セルモーターの起動時間も短くてエンジン始動が出来る状態になります。
キャブ車の車で例えたら、IG.-ONでキャブのフロート室に燃料を送り込む「儀式」と同じ感じかなと。
図解すると、K-ジェトロニックの全体図のNo.4がヒューエルアキュームレーター。
ちなみに、No.3が燃料ポンプ、No.5が燃料フィルターになります。
ヒューエルアキュームレーターの解説。
この部品が、キャブ車で例えるとフロート室のような所になります。
ENG.停止時間とともにこの部分の燃料が徐々に減って「燃圧」が下がっていきます。
IG.ON~セルスタートで燃料が供給されていきますが、約1秒半~2秒くらい、燃圧が上がるまで余分に時間がかかり、セルモーターを回す時間がその分増えてしまいます。
それを考慮して、3日間位ENG.停止期間が有った場合、セルスタート動作前に燃圧を手動で上げる操作を、マイサンクでは行っています。
燃料ポンプを強制的に動作させるために、6極リレー(タコメトリックリレー)の#30と#87の間にプッシュスイッチを割り込ませれば可能です。
No.4のコントロールリレーがこれに当たります。
この6極リレーは、K-ジェトロニックの燃料動作の要のリレーとなります。
制御と、安全性を受け持っている物ですが、
当時のBoschの設計上でK-ジェトロニックの「持病」とも言える配線上の不具合も抱えている部分でも有ります。
ここに至る配線の改善を行うことで、安定したK-ジェトロニックシステムに生まれ変わります。
で、
マイサンクの始動状態をアップロードしてみました。 (ユーチューブで見る字幕説明つき)
このスイッチ以外にもK-ジェトロニックシステムを勉強して色々やってきた事での結果です。(笑)
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Turbo2 | 日記
Posted at
2022/08/10 14:48:18