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2024年02月25日 イイね!

ウィンドシールド交換

先週の土曜日,高速路上で飛び石がフロントガラスに当たりました。いままでに経験したものとは音のレベルが異なりましたがヒビはなく,今回も被害無しかと思ってホッとしながら帰宅し夕刻にガレージに納めました。深夜になってからインフォティメント関係で気になる箇所があったので,確かめに行って運転席に座ると,目の前に長いヒビが入っていて驚きました。
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翌日に保険会社とディーラーに連絡や手配やら行い,2月23日の夜に預け,本日,これから引き取りに行っていきます。




代車はポロをお借りました。
これが,なかなか出来が良く,すっかり気に入ってしまいました。
長距離移動や車中泊,山登りの道具や写真機材などを積まないなら,ポロのような実直でキビキビと走る車がいいですね。

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車体側面の彫りが深く見える特徴的なキャラクターライン。
指でなぞってみると,ほれほどの段差ではないから不思議です。
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シートの出来が秀逸。
サイドサポートがしっかりしていることに加え,座面長がしっかりあるので,長身の私にもちょうどよく,もしかしたらハチゴローのシートより良いかも。。。
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LCDのメーターも見やすい
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シフトセレクターは大ぶりですが,シフトポジションは,ここにバックライト式のものがついていました。
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(パーキングブレーキは機械式)


ちゃんとBピラーにはこれが付いています(笑)
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排気量1リットルの3気筒ですが,ちゃんとトルクもあり,乾式7段の高効率なDSGがぐんぐん車速を積み増していきます。


32km/hで4速,43km/hで5速,50km/hで6速まで矢継ぎ早に自動進段。7速はマニュアルなら55km/hで受け付けてくれます(自動進段は65km/h)。シフトスピードはかつてのゴルフ7よりスピーディー。
減速時に積極的にシフトダウンさせると,若干の姿勢変化が出ますが,このクルマらしさが出ていると言えるでしょう。

ブレーキもマル。
停車時は想定した減速Gから停止位置を予測しますが,それより手前で止まってしまいました。車重は1170kg。軽さは武器ですね。

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いいクルマを貸していただきました。

Posted at 2024/02/25 14:12:56 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2024年01月17日 イイね!

納車後1か月 雑感


12月10日の交代式から,ひと月が経過しました。
1か月間の走行距離はようやく800km弱です。この間,新旧の違いを改めて観察していました。


IMGP1664




総評は,私のような使い方で語れば,「とても良くできた実用車である」という言に尽きます。
自身の所有車の中では最高の一台でしょう。


デビューは2020年(2021年モデル)なので,発表されてからすでに3年以上が経過しています。
つまりその頃から見つづけてきて,最初に自分が受けた印象,日本デビュー直後に試乗した感じ,メディアをはじめとする他者の評価により,このクルマに対する私の先入感は,時々にして変化しながら,ついに迎え入れた訳ですが,所有者となった自分の実感としては,上に記した通りです。



ゴルフはこれまで多くの方に購入され,今年でデビュー50年を迎える歴史を積み重ねてきました。
このMk8は,自身の立ち位置の変化に加え,コロナという外部環境の影響も受け,かつてのゴルフたちとは異なる役割を担っているようです。
年間で数十万台,モデルライフを通せば数百万台のセールスを代々記録してきた,VWの屋体骨とも言える車種ですが,昨今の生産台数は大きく減少しているとのこと。

因みに,みんカラでも先代のゴルフヴァリアントは1200台以上の愛車登録数があります。一方,現行型はデビュー3年足らずではありますが僅か118台。。。

かつては数を売って利益を稼げる車種でしたが,現在は数が期待できず,かと言って,新たな価値を与え価格を上げることままならず,できるのはコストを落とし,台数が出なくとも開発費の回収ができる収益構造にすることくらいなのかもしれません。
それがネガティブな評価に繋がるのも,あながち否定できません。



私はVWというブランドは,圧倒的な性能または高度な技術からくる高品質,あるいは瀟酒または絢爛な仕上げや調度品によって,オーナーの所有欲を満たすものではなく,質実かつ剛健な量産車をつくり,その延長線上にRやGTIという特別な派生モデルを世に送り出すメーカーだと思っています。
同時に,最近のVWには嗜好性の強い目線に耐えられるモデルがないことも感じます。

私はクルマという機械製品に興味を持ってクルマ好きになり,運転免許を取得してからは機械を操る運転という行為が堪らなく好きになりました。その後,歳を重ねるにつれ,移動の自由を享受できる自動車が,その手段として欠かせなくなると同時に,クルマで移動した先で,別の遊びを楽しむようになりました。(若い頃は,ただただ走って帰るだけで十分に楽しい時間でした。。。)
そして,クルマに求める要素も変化し,疲れない居住性や安全確実に目的地まで運んでくれる走破性や楽しさ,そしてこの10年くらいは荷室の使い勝手や経済性も考えるようになりました。

そんな私の選択眼に叶うクルマが,このゴルフヴァリアントです。

VWが大事にしている,日々の生活の中で使うのに必要な,基礎/基本機能を削ぎ落とすことはせず,しっかりと考え,進化させてきたことが,このゴルフヴァリアントにも十分に反映されていることが,私には感じられたのです。




下の写真は,この年始に,流れの速い一般道を中心とした市街地間の走行結果です。想像以上の燃費結果にまずは驚いています。

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乗り心地は上々で,R-Lineは脚が硬めという情報を多く見聞きしていましたが,こちらもいい意味で期待を裏切られました。よく動き,突き上げは上手に去なし,フラットな姿勢を保つ脚は,過去所有車の中では主要パーツがアルミ製の全輪マルチリンク形式だったV35スカイラインと双璧かも(旋回性能はV35がダントツです)。


静粛性も相当高くなりました。
拙宅は集合住宅で,パーキングは建物内の機械式。以前は入庫時に機械駐が発するアラート音が聞こえていたのですが,この車は意識しないと聞こえないレベル。つまり外からの音を遮断する機能が高められたようです。
ディーゼル・サウンドは加速時こそ感じますが,音質としては,機械が緻密な動きをしている感じで,なかなか聞かせてくれる種類のもの。巡航時は隔壁の遠く奥のほうで囁いているくらいにしか聞こえません。
唯一,アイドリング時のみ不満があります。これは,アイドルストップのロジック変更も一因。前任は停車と同時にエンジンが止まりましたが,新任は停止直前に息切れしたかのように止まることも稀にあるかと思えば,多くの場合は停車して数十秒のアイドルののち,停止させる動きを見せます。動いているものが不意に止まるので目立ってしまうようです。


ボディのしっかり感も問題なし。大きな開口部のあるステーションワゴンであることに加え,これまた大きなサンルーフをもつボディは,どんなものか不安がありましたが,しっかりさを十分に感じます。


湿式7段のDSGはまるで別物のような仕草。滑らかに進段を実行してくれます。
乾式7段の一速は半クラッチかと思うほどで,タイヤ1回転未満で2速に進んでいましたが,今度のは一車身は転がります(笑)。
2速で引っ張りがちなのは新旧同様ですが,全体的にギアは速くなっているので,一般道で7速の出番はほとんど無くなりました。


ブレーキもやや不安がありました。車体サイズがやや長くなったこと。ディーゼルエンジンになったこと。パノラマサンルーフを備えたことで,150kgも増量したので。。。
いざ走り出してみると制動力に不足はなく,フィーリングもまずまず。噂通りダストが目立ち,納車前は低ダストのパッドに交換も考えていましたが,ブレーキ自体に不満がないので替える必要は無いと判断。





続いて外見について。
初見のプレスリリース資料の写真を見ると,車体寸法,特に車体幅が膨らんだように見えたのですが,実寸法は全長4640mm(+60mm)/全幅1790mm(-10mm)/全高1470mm(同一数値)というもので,特に全幅は俄かに信じられない数値でした。
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その印象を受けたのが上の写真です。これを見た時は7型に+20mmの全幅1820mm程度かと思ってしまったのです。
理由は主にヘッドランプの配置やワイド感のあるバンパー造形です。



実車を手元に置いてみると色々とわかってきたました。
下の写真では,膨張色と収縮色の並びなので,少々わかり難いかもしれません。

IMGP1660-2

少しアップでディテールを比較してみると。。。
2台はライセンスプレートの位置,その上にあるVWエンブレムの位置は同一と言って良いほど差がありませんが,周囲のさまざまな要素の配置に変化があります。

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ヘッドランプ・ユニットのうち,外側のメインランプの位置があからさまに下げられていることがわかりますが,よく見れば,やや外側に配置されています。
ランプはフロントの表情を形造る大きな要素ですから,これがロー&ワイドに感じないわけが無いということでしょうか。

このショットではフロントのみですが,フェンダーの造形変化もみてとれます。


これまでのゴルフはホイールアーチ部分を摘み上げたような作りを継承してきましたが,ここにも変化があります。フェンダー部は内側から空気で膨らませたようになりました。
新旧のオフィシャル・フォトで比べてみましょう。

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リアフェンダーもフロント同様にふくよかなスタイルになりました。
7のフューエル・リッドは凹んだ断面形状でしたが,8は「弓形」に膨らみ,サイドミラーに映るリアフェンダーの景色もだいぶ変化があります。

真後ろからみると,台形でタイヤ部分が踏ん張っているように見えた7型までに対し,8型は頬が膨らんだような感じです。
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フロントの造形をやや横からみてみましょう。
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Mk7は全体的に角がなく丸みを帯びたように感じます。
一方Mk8はバンパーの先端が摘み上げられ,さらにバンパー下端の顎の部分も前に突き出た造形です。
8は空気抵抗係数が大幅に低減したそうですが,7が空気の壁に抵抗ない形状で挑んだのに対し,8はその流れを整えるような処理をしているのかもしれません。

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よく見れば,ライセンス・プレートもやや前傾させて取り付けられています。




次は,ノーズ先端を上から。

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Mk7はプランビューでみると,フロントエンド両端が,かなりの角度で後退しています。

Mk8を同じように撮ると,丸みを帯びていることがわかります
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先代の切れ上がったランプユニットから,伏目がちになったことでボンネットの表面積が増え,表情が落ち着いた感じになったように思います。

ゴルフは初代から「お目々ぱっちり」の,愛らしさも感じる造形で,7型で少しシャープになった感がありましたが,8型はさらに変化しました。
最近のクルマはおしなべて切れ長のランプですが,これまでの光源ではできなかった造形/意匠が,LED化で実現できたからでしょう。

Mk8もEVのID.シリーズのようなヘッドランプとグリルレスのマスクで,動力源を問わずVWの新しい顔を共有しているようです。



フードを開けてみるとこんな感じ。
ラジエターから左右に伸びる「コア・サポートブレース」という部品が直線形状をしているMk7に対し,Mk8は湾曲させているのがわかります。
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それとMk8はボンネットを開けた際の支持が,ダンパー支持からただの「つっかえ棒」に変わり,コストダウンされました。
それと,ウインドシールド下端,ワイパーアームの前にある整流板のようなパーツが,Mk8ではハンドル位置に関わらず同一パーツで済むように工夫されたようです。こうしたコスト低減がある反面,ボンネットフードのキャッチャーは,中央1箇所から左右2箇所に「格上げ」されました。理由は定かでありませんが,フード面積が増え増えた重量を支えるためかもしれません(実際,フードを持ち上げる際は,よっこらしょという感じです)。




このように造形/意匠から見えてくる,このクルマの設計思想と,走りの質が,新相棒と呼ぶに相応しいと感じ入った次第です。これから長く付き合っていくに,疑問を差し挟む余地はありません。

使い勝手の部分で改善が必要な箇所はいくつもありますが,色々と試しつつ整えていきたいですね。




さて,前任車は「myヴァリアント」,その前の車は「myゴルフ6CL」と呼んでいましたが,今度のクルマはどしようか。。。


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丸いおでこや,奥まった位置の眼(ランプ),車体色から,なんかクジラみたいだ。。。

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ドルフィン・グレーに対抗して,ホエール・ブルーと呼びたいくらい(笑:正式名称はアトランティックブルー)。



ひとまず愛称は「ハチゴロー」<8型のゴルフ(562)>でよろしくお願いします。





Posted at 2024/01/17 00:08:44 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2023年12月02日 イイね!

交代式の準備

後任車を注文したのが今年の6月18日。
9月6日に生産開始とのことで,12月24日の車検期限までの納車はどうかなと思っていると,9月23日には北海のエムデン港から出航し,タイムテーブルより2日早い,10月31日に豊橋港に着岸。
ディーラーには11月24日に入庫し,28日にはナンバー取得となり,納車日は12月10日と決まりました。



納車の日は2台を並べて写真を撮りたいと販売店にリクエストしたからには,身だしなみを整えないとと思い,今日は長い時間をかけて洗車をしました。

myヴァリアントは約9年の保有になり,8万キロを走破しました。どちらも過去最長タイトル保持車となります。感謝を込めて洗車のほかに室内の掃除機がけ。ボディには最近始めたセルフのコーティング剤(CCウォーターゴールド)を使い,今日は人生初のタイヤワックスまで使いました。




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汚れの落ちないほど使い込んだオールウェザーフロアマット


myヴァリアントはディーラーオプション設定のあったラバーマットに納車時から交換していました。撮影時は濡れたまま乗り込むことも多く,泥靴でも遠慮なく乗り込んでいただため,このゴムマットはmyヴァリアントとともに退役です。



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エンジンルームも手の届く限りをクリーニング




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タイアハウスは泥を抱えた都度,洗っていましたので,今日もブラシの届く範囲をゴシゴシ。そのあとは雑巾で拭いて仕上げました。



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そして,自分ではやったことのないタイヤワックス。
買った製品がたまたま艶の浅いタイプ(カインズのPB)だったようで,自然な仕上がりでした(笑)。

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その後,ディーラーで後任車と対面。
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本家Rと並ぶと,なんとなく霞む?
Rヴァリアントは3台も納車まちとのことで,ご同慶の至り。





車体色は6CLで選んだシャドウブルーよりやや濃い目のアトランティックブルー .




寝ぐらに納まるmyヴァリアント。
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1週間後にはお別れだな。。。
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もう少し綺麗に仕上げてやるからな。








Posted at 2023/12/02 22:02:12 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2023年07月15日 イイね!

10年10万キロを前に

myヴァリアントは今年の12月で満9歳を迎えることになります。
オドメーターはようやく77,000kmを超えたところ。
コロナ明け後は長距離運用にも戻り,このクルマが得意とする本来の使い方ができるようになりました。

エンジンをはじめ各部は好調で,燃費性能は今なお衰える気配がありません。タイヤとのマッチング(BSトゥランザT005:空気圧も含めて)が良いのか,乗り心地もニンマリするくらい良い時があります(路面状況や速度によりますが)。

一方,4月のとある日に複数の警告灯が同時に点灯したと思うと,何事も無かったように消えることが数回ありました。4月は何かと忙しく,5月になってから販売店で診てもらいましたが様子見に。。。

これまでmyヴァリアントは,2020年夏にウォーターポンプの交換(不具合はポンプ本体ではなく付帯機能部分)を,2021年の前回車検時にオルタネーターのプーリー部のみ交換をしていますが,ゴルフのウィークポイントであるDSGやドライブシャフトブーツ,各輪のスピードセンサーの不具合はまだ現れていません。

販売店からは,入庫の機会ごとに買い替えの提案を受けてきていますが,乗り替えたいと思うクルマが見当たらず「まだ寄り添っていたい」という私の考えや気持ちは動きませんでした。

「ここまできたら10年10万キロを目指そうか」と本気で考え、昨年12月の法定点検の時には,ちょうど4年が経過したバッテリーの交換を販売店に依頼しつつ,点検記録を見ながら冗談混じりで「ブレーキパッドは全然減ってないし,バッテリーはビンビンだぜ!これであと4年は乗れるなぁ」などど宣い,新車見積もりをしたがる担当氏を大いに失望させたりしていました。
尤も彼には以前から次に乗りたい車のイメージはしっかりと伝えてありましたので,私の要望に叶うクルマがVWには無く,有効な切り札を持ちえないことは彼も承知の上とはいえ,いろいろ都合もあって提案を繰り出さないといけないことは私も痛いほどわかっています。。。



私の理想形は,VW風に言えばオールトラック(最低地上高を少し上げたAWD)にTDI+48Vマイルドハイブリッド(eTDI?)でした。
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他メーカーならメルセデスのCクラスオールテレインで,あれをVWでメルセデスの8分の5程度の価格で提供してくれれば即決という気持ちでいて,セールス担当者にもその旨を伝えていました。
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2018年当時,あらたなTDIである「EA288Evo」の概要が発表されました。排気量2.0Lに12Vながらマイルドハイブリッド(BSG)組み合わせ,最高出力は100~150kW(136~204ps)とし,燃焼プロセスの見直しによるCO2排出量の削減,DPFやSCRといった排ガス後処理システムによるクリーンな排ガスを実現させ,経年安定性を改善するとのことでした。効果は前世代エンジン比でCO2排出量-10g/km、出力とトルクは最大9%向上という触れ込みで。

その後eTDIの商品化のニュースは待てど暮らせど伝わってきません。そしてゴルフは第8世代にバトンタッチ。やや遅れてオールトラックもデビューしましたが,TDIはマイルドハイブリッドではなく純内燃機関のみ。セールスさんからはオールトラックに積んでいる2リッター/147kw版は日本のレギュレーションに合致せず,日本に入る目途が無いという残念なニュース。無いもの強請り続けているうちに4回目の車検が半年後に迫ってきていた矢先に,新たな提案が切り出されたのでした。


それは、Golf Variant Platinum Edition​

日本におけるフォルクスワーゲン車の正規輸入が1953年に開始されてから70年目にあたる今年,70周年を記念してフォルクスワーゲンの代表車種である「ゴルフ」と「ゴルフヴァリアント」に特別設定された記念車とのこと。







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あっ,これじゃなかった。。。


こちらです(広告代理店が同じなのかな)
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(概要)
▪️選択率の高いパッケージオプションを一部標準装備とした
・ディスカバープロパッケージ(税込価格:198,000円相当)
・テクノロジーパッケージの一部(税込価格:165,000円相当/IQ-LIGHT/デジタルコックピット/ヘッドアップディスプレイ)
▪️売価抑制または生産都合か,一部装備を省略(テクノロジーパッケージの一部であるパーキングアシスト/パワーテールゲート)し,オプションでも選べないようになった。

トリムレベルをプラチナム・エディションに集約し,フェイスリフトを前に,増えすぎたモデル選択肢の整理と製造の集中を行い,現行モデルの手仕舞いを図っているように思います。
実際,web見積りシミュレーションを開くと車種選択が36パターンもでてきて,自分の希望に辿り着くまで時間がかかります。また,車種選択を迷っている人にとっては,どれを選んで良いか見当がつかないのではないでしょうか。



TDI R-Lineの正札4,416,000円にオプション(198,000+165,000円)を加えた額が4,779,000円であるのに対し,410,000円ダウンの4,369,000円のプライスタグが付けられています(以下,すべて改定価格発表前の金額)。
オプションを付けた上でさらに安価になっているのには別のからくりがあります。
これまでTDIモデルは,eTSIモデルに比べ+206,000円の価格差がありましたが,プラチナムEDは両者の価格差を無くした値付けになりました。

EU圏内では,もはや主力になるはずもないディーゼルですが,EA288Evoの開発費を回収しないといけないVWは,いまだクリーンディーゼル車購入に補助金の出る日本を,その回収の場のひとつに選んだのではないかと思うのです。

加えてプラチナムEDでは,従来のTDI R-Lineが選択できなかったアダプティブシャシーコントロール(DCC)を18インチタイヤ・ホイールとのパッケージオプション(税込価格:220,000円)で選択できるようになっています。
今回、このプラチナムEDを検討するに至ったのは、DCCパッケージにラグジュアリーパッケージ(電動サンシェード付きパノラマ・スライディングルーフ+オーディオシステム:253,000円)を加えても約480万円というお得感に強く影響されたという訳です。




これまで、Mk8を検討しなかった理由はいくつかありました。
*eTSIだとゴルフ7からの技術的進化幅が小さく,自分としては魅力に欠けたこと
*2022年10月に追加されたTDIはマイルドハイブリッドにはならず,今さら感があったこと(私がディーゼルに熱心だったのは2014年頃
*車両意匠の第一印象(伏し目がちなヘッドランプの表情と、バンパー開口部の特にフロントエンドの造形がゴルフらしくない)
*物理スイッチを大幅に減らしたコックピット周りの操作系
*荷室の容量は増えたが,数値に現れない使い勝手の部分で後退した箇所が散見されたこと

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このランプユニットの造形を見た時,昔のトヨタマークXを思い出した。。。

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わざわざステーションワゴンを選ぶのは,使い勝手を優先しているからこそです。荷室の二重床が廃されの上床を山折にして荷室を前後に仕切ることができなくなり、左右Bピラーにあったフック(撮影時などで濡れた上着など掛けるのに重宝している)が廃されています。

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兄弟車とも言えるシュコダのオクタビアの方が,こうした使い手の要望がわかっているというのに!
(↓シュコダ オクタビアコンビ)
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こうしたこれまでの経緯や,今の気持ちや考えを前にして,まずは実車で再検討をすることにしました。

住まいを建てたり買ったりするとき、美しいキッチンセットや、見栄えのするバスルームがとても割安で手に入るからと言って、建物の地震に対する堅牢性や、長期間の耐久性をないがしろには出来ないように,クルマに求められる基本性能に目を瞑る訳には勿論いきません。


改めてネガを洗い出し,置き換えられるそうなことや,目を瞑ってもよさそうなことなどに分け,プラチナムEDに向き合い,見つめ直すと晴れ間が見えてきたというわけです。


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動力性能や乗り心地は2回の試乗で,荷室の使い勝手やその他のユーティリティーはショールームの展示車でつぶさに検分しました。



TDIの試乗はハッチバックのアクティブアドバンス仕様で行いました。トルクの出方,加速時や巡航時の音のレベル(巡航時にいくら静かでも,加速時に人が変わったようにボリュームが増大するのは好みではない),ずいぶんと重くなった車重(TDI化で+70kg)が乗り心地にどう影響するか確かめてみました。


以前,ヴァリアントe-TSI/R-Lineに試乗した時の記憶と比べると,今回の試乗車の方がクルマ全体から発する上質さを感じました。

ディーゼルというと,巷では「低速トルクが豊か」という判で押したような感想が目につきますが,これまで試乗したマツダアテンザやBMW3でも感じたのと同じで,それほど素晴らしい出足とは思いません。むしろ,NOxの発生を気にし,敢えて抑制しているように感じます。グレード問わず,ディーゼル搭載で相応の重量増も影響しているようです。

音は,なるほど従来型に比べかなり静かだという前評判通り気にならないレベルですが,ガソリン同等とは言えません。車外でのアイドリング時は明確なディーゼルサウンド。
でも音量,音質とも慣れの要素も含めて許容範囲に思いました。

特に感心したのは上位クラスを思わせるほどの乗り味。ディーゼル化で増えた重量を乗り心地の良さとクルマの安定感に活かしてあり,脚回りのセッティングがうまくできたことが明白。MK8が出た直後に乗ったeTSIのヴァリアントR-Lileではピンと来なかったクルマの印象が,写真でいうと焦点を合わせたいところにシャープにピントが合った感じに変わりました。


小回りの利くのがゴルフの利点。ホイールベースが若干伸びたのに,最小回転半径が0.1m小さくなり,5.1mとなったその効果は左程,感じませんでしたが,いまと同等と思えば十分な小回り性能です。


実車で確認できなかったのは,サンルーフのシェードの透過性。完全な遮光でないことは知っていましたが,R-Lineの濃灰色天井仕上げの場合,シェードを閉めた状態で,どれくらい光が漏れてくるのか分からずyoutubeで探して一応確認できました。
このほか,荷室下に配されたスペアタイヤとウーファー用スピーカーがどう両立しているのか(荷室が犠牲になっていないか)も知りたかったのですが,これは担当さんがどこからか写真を手に入れ送ってくれました。

R-Lineの標準のプログレッシブ・ステアリングは,今回の追試でその機会がなかったですが(以前乗ったガソリンモデルで体験したはずですが,印象に残っていませんでした),これもyoutubeに動画があり,低速時はロックtoロックで約2回転くらいということがわかりました。これまで所有したクルマで最もクイックだったのはV35のスカイラインで,ロックtoロックで確か2.7回転でしたが,車速によってはずいぶんと速いステアリングになりそうです。



AWDと最低地上高UPについては,林道やあぜ道,または雪道に入り込むのは年に数回程度であるので,ここは諦めることに。。。

当初は,ゴルフでこれをやるかと思わせた操作系も,あれから数年経った今では,フツーの光景。VWは未来を真剣に考え,それをカタチにしていたのかと却って感心することに。。。


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ノーズは先端に向かって低く絞り込まれていますが,これはCd値低減を狙ったもので,効果は大きくハッチバックの場合Cd値はMk7の0.3から0.275へと減少したそう。普段は見えませんが,車底部は徹底的にフラットにカバーされているとのこと。



そして担当さんに希望の色などを伝え,注文後から納車までの間に予測される出来事と,それが顕在化した時の対処がどうなるかを確認したのが6月16日の金曜日の夕刻。
6月18日にふたたび店を訪ね,注文書を作成してもらうだけと思っていたら,早くも問題が顕在化。

2023年の25週(6/19)以降に出荷する全モデルが値上げとなるというお知らせ(この時点では対外的には未発表。6/30に正式にリリースされました)
これは,事前に担当さんと事前にピックアップしておいた問題が早々に姿を現しただけのこと。でも,金額を聞いて驚愕。
車両本体の約7%にあたる大幅値上げでした。どうも6月14日にはVWグループジャパンから各社に発信されたようです。
そして私の注文希望は国内に在庫はなく,船積はおろか製造計画にも載っていない状態。

金曜日の段階で知らされていたら,かなりの冷や水であったことは確かです。
担当さんからは色違いでサンルーフなしならVW日本法人の共通在庫があるとか代案提示もありましたが,6月に入って短期集中で検討し,希望の車種と車体色,その他装備の選択を決めてきたので再検討するのは難しい心理状態。後戻りはできないと正直に思いました。

値上げ幅については,いろいろと調整し一部を吸収していただくなど気遣いをいただいたので,注文書を作成してもらいサインした次第です。




今後は,生産開始予定―ラインオフ予定―出港予定―日本入港・通関予定―販売店到着予定を順次、案内いただけるとのこと。引き渡しを受けるのは早くても年末、遅ければ来春またはそれ以降でしょうから,気長に待つことになります。

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それまではmyヴァリアントを労りながら(何しろまだ値の付く売り物なので!),でもそれらしく走らせながら,降りるその日が訪れるまで存分に楽しみます。



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Posted at 2023/07/15 15:15:21 | コメント(6) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
2021年10月17日 イイね!

地震と停電と通信障害と。。。

先日の関東で起きた地震。
それに続いたJRの変電所火災での電車の運行停止。
また,NTTドコモの通信障害と社会インフラに大きな影響がある出来事が続きました。



緊急地震速報が鳴ったとき,私は夜のウォーキング中でした。

昨年の春だったか,ランニングしている時にも鳴動したことがあります。
夜の戸外であの音が突然に鳴り響くと,一瞬の怯えが襲ってきます。
それでも瞬時に立ち止まり,まずは揺れ具合から地震の大きさを感じ取り,空中の危険物である看板や電柱などの位置を咄嗟に把握することから始めます。

ランニングやウォーキングの時は,もう何年も同じコースなので,古いブロック塀や万年塀などの危険箇所はおおまか判ってはいますが,これが初めての土地などだったら,いくら呑気な私でも,そりゃ焦るんだろうな。

今回の地震は,幸いにも自宅のあるエリアは震度4でしたので,何事もなくよかったなどと思っていたのですが。。。




明けて翌日,報道では,JR線は一部の駅では入場規制かつ電車の遅れが出て,運転区間の一部制限があるとのこと。
前日の大幅遅延や運転打ち切り/運休などから車両や乗務員のやり繰りが難しいくらいは想像が出来ましたが,前夜の報道では,特に電車の運行に影響が出るとの報はなかったので,やや虚を突かれた感がしました。
地震翌日は出社予定(私の勤務先は出社率50%未満を継続中)でしたが,日頃はドアtoドアで約45分のところ,途中から振替で私鉄を使うなどして2時間30分を要し会社にたどりつきました。

思い返せば,東日本大震災の時,広域を走行するJR線は安全確認に時間がかかり,地震後2日間は出社できなかったことを思い出しました。
あれから10年が経過した今,このような記憶を基に想像力を働かせる能力が既に鈍っている自分にがっかりした次第です。





JRの変電所火災の日は土曜日だったので,直接の影響はありませんでしたが,線路と並行する道路は混雑していました。
私はこの日,ディーラーで車検前点検の予約があったので,少し早めに家を出て,ディーラーには早く着いたら試乗でもさせて貰おうかくらいの気分でしたが,駅にも近いディーラー周辺の道路は大混雑で,試乗は早々に諦め,街を少し歩いてみました。



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ご覧の通り,ディーラーの最寄駅はJRの「さいたま新都心駅」なのですが,既に運転見合わせから5時間以上経過していること,歩いて10分程度の別路線は停電の影響なく動いていたので,そちらに誘導されていたので混乱はありませんでした。





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肝心の点検は滞りなく終わり,困ったことにオルタネータープーリー内のシリコンオイルが漏れているとのこと。
ここは確か前回車検時に予防安全の点から交換提案を受けた箇所です。
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ここで乗り換え提案だとうと構えていると,営業さんから弱気なひとこと。
半導体不足による生産調整で現時点でのゴルフヴァリアント等の生産計画が不明。
もっとも関心があると前から営業さんに伝えていたオールトラックは導入時期すら未定との由。
なんでも8月にオーダーしたゴルフヴァリアントの納期は来年3月だそう。


ということで,myヴァリアントは3回目の車検を受けるべく,2ヶ月先の入庫日を早々と予約し,大事に乗り続けていくことが決まりました。

今回のオルタネーターのプーリーや昨年夏に交換したウォーターポンプのバキュームコントローラーなど,走行に支障がない箇所の不具合で助かってはいますが,車齢が進むにつれ,大きな部品の交換も出てきそうなので,消耗品はきちんと交換しながら点検をしっかり受け,クルマに大きな負荷のかからないような運転を心掛けたいですね。








Posted at 2021/10/17 22:11:35 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ | 日記

プロフィール

「@ben719さん。ありがとうございます。ようやく対話できるようになりました。」
何シテル?   04/14 23:46
マイカーを持ってから,かなりの年月が経ちました. 2010年8月からは,昔から気になっていたのにタイミングが合わず所有に至らなかった「ゴルフ」のユ-ザーに...
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フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント フォルクスワーゲン ゴルフ ヴァリアント
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