スバル ブラット

昨日アップしたブログ記事にみん友さんのMarkさんからコメントをいただいたので思い出しました。

昔話になりますが思い出した事があります。

最近改めて新大統領の登場で輸入や関税が話題になっています。

私が最初にアメリカに行った1970年代から80年代もアメリカでは保護主義が叫ばれて輸入車がデモで叩き潰されたりしてニュースになっていました。

アメリカ政府は当時トラックの完成車に確か25％という高関税を掛けていて日本のメーカーは一気に現地生産やノックダウン輸出に変換した時代でした。

当時の私のオフィスの近くにトヨタのトラックベッド工場がありました。
ある時とある会合でそこの駐在員と話す機会があり面白い話を聞いてなるほどと思ったものでした。

当時のアメリカでも若者向けに多くのトラックが売れていたのですが高関税の為に日本のメーカーがとった策がトラックの荷台だけを現地で作って輸入したシャーシに取り付けて完成車にするというノックダウン輸出でした。

そのトラックベッドの工場には常に大量の荷台を積んだ大きなトレーラーが出入りしていました。

ところがスバルが出していたピックアップトラックはキャビンと荷台が一体化していて荷台だけを現地でとはいきませんでした。

そこで見事な知恵で解決させたのがブラットでした。




当時のトラックの荷台に後ろ向きの座席を二つ載せてトラックではない、乗用車だとして高関税を回避したのです。

このスタイルがアメリカでも受けてよく見かけましたね。

当然アメリカ向けの輸出専用で日本ではあまり見かけない車でしたがスバルがアメリカで受け入れられている下地を作っていった車の一つであることは確かですね。

Mark さんからのコメントで思い出したお話でした。