ネパール観光省の登山局によれば、エベレストでは20日にマケドニアの登山家、ジョージ・ペトコフ氏(63)が死亡。21日に遺体で発見された栗城さんは標高7400メートル地点(キャンプ3)から下山する途中で倒れていたが、AP通信によればぺトコフ氏が死亡したのはさらに標高が高いエリアだったとされている。
2015年から栗城さんの登山の模様を取材し、今回は死亡の第一報を大きく伝えたネパールのヒマラヤン・タイムズ紙はさらに別の遭難も報道。エベレスト街道に位置しているアマダブラム西壁(6812メートル)では、栗城さんと同じように登頂を断念して下山する途中だったマレーシアのラマン・ネアー・ハチューダンさん(41)が死亡したと伝えている。5月15日に標高6300メートル付近で行方がわからなくなり、結局5300メートル地点で遺体で発見。同伴の2人は無事にキャンプに到着したが、このパーティーは天候の急変で登頂を断念したことがわかっており、エベレストでもその影響を受けた可能性がある。
エベレストの春季登山期は天候が安定している5月末まで。しかし栗城さんらが登頂を目指していた前週末は荒れ模様だったようで、それが3人の命を奪う結果になったようだ。なおエベレストの南西に位置しているアマダブラムの西壁は1992年に日本の山野井泰史氏(当時27歳)が冬季に単独で初登頂に成功。エベレストとのピーク間の水平距離は約20キロほどとなっている。
エベレストと言う山は人間の生存条件を全く欠いている。登山中動けなくなったらそれで終わりだそうだ。ヘリも飛べない。パーティを組んでいたとしても他人を助けている余裕はないそうだ。動けなくなったパートナーはどんなに泣きつかれても置き去りにするしかないそうだ。そうでなければ自分が死んでしまう。そんな登山家の死体が登山道のあちらこちらにあるそうだ。地獄のような山ではあるが、それでも挑むのだろう。合掌、・・。
Posted at 2018/05/21 22:47:34 | |
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