台風到来直前,ギリギリ晴れた富士スピードウェイに行ってきました.
体験走行や
広場トレーニング等で富士自体には何回か来てますが,レーシングコースを走行するのは3年振り2回目となります.
前回は10月のわりに結構暑かった記憶がありますが,その時ほどではないにせよ,閉め切った車内で汗ばむくらいの陽射しではありました.
参加車両は,上がFK8から下はJW5まで色々揃ってますが,参加台数が全部で30台程度と非常に寂しい状況です.
その30台の中には・・・,
EF8の先輩や・・・,
オレさまFD2の姿もなく・・・,
ボンバー赤8さんは,姿を見せてくれたものの,走行会ではなくフリー走行の方で走るなんて言うし,コース上で絡んでくれる人がいなくてホント寂しいです.
そのせいか,事前に「
目標は2分12秒台!」とか言っておきながら,モチベーションがイマイチ低く,当日は「どうせ12秒台なんて出るはずないよなー.ま,軽く走って16秒台くらいかなー」と,すっかり奢った状態.
そんな感じなので,当然,集中力も低く・・・,
スキール音鳴らしてるパトカーを眺めたり・・・,
メディアセンターではしゃいだり・・・と,すっかり観光モードでした.
そんな気の抜けた私とは対照的に,BB6のAT使いは,
「今回は20秒を切る!」と宣言(3年前のタイムは,2'22.228).
私:「じゃあ,今回はスリップをちゃんと使わせて下さいよ.前回(↓)みたいに避けないで下さいね(笑)」
BB6:「分かった.今回は避けない!」ときっぱり.
確かにBB6はタイヤサイズを変更してきましたが,パワーもグリップも大きく変わった訳ではないので,「まぁ,そんなに簡単に上がって来ないでしょ」と驕りの次は侮り状態.
そして,走行会がスタート.BB6の真後ろにつけてコースインし,早速追いかけるも・・・,
1周目 ・・・ BB6:2'24.493 私:2'30.752
2周目 ・・・ BB6:2'22.555 私:2'28.040
3周目 ・・・ BB6:クーリング 私:クーリング
4周目 ・・・ BB6:2'19.911 私:2'27.492
「アレッ? 全然追いつけないぞ・・・」
「というか,
私のペースが遅過ぎじゃない!?」
・・・と,ここでようやくスイッチが入り,慌ててペースアップし,タイムは 2'18.678.
GPS Lapsの表示で18秒台に入った事を確認し,「これでどうだ!」と思いながら,前のBB6との距離を測ると,
「えっ!? 縮まってない・・・」
それもそのはず,このラップのBB6のタイムは 2'17.969.更に上げてきていました.
「こりゃ,ダメだ.ちゃんと作戦を練らないと!」
・・・と,クーリングに入ったBB6をパスしつつ,アタック出来るスペースを探しながらタイムを失っているポイントを思い起こします.
最終セクターは差を詰められているので,タイムを失っているのはセクター1とセクター2.特に100Rで大きく引き離されている・・・が,今日のマシンバランスだと100Rでペースを上げるのはリスクが高い.となると,詰められのはセクター1.つまり・・・,
「トウ(スリップストリーム)を使うしかない!」
そう思った時に,目の前にはこのクルマが.
BMW 420i グランクーペ.今回初参加のBB6のご友人.
184PSの4気筒FR(8速AT)ですが,ターボ車らしく27.5kgmのぶ厚いトルクを1350rpmから発揮するので直線が速い速い! 一方で,オーナーは縁石の外側に飛び出すくらい積極果敢にコーナーを攻めていたものの,如何せんタイヤがBSのS001RFT(ランフラットタイヤ)なので,応えてくれない様子.おかげでセクター3では何とかついていく事ができ,最終コーナーを立ち上がった時の距離は,こんなイメージ(↓).
はい.ナンバー見えないくらいの完全な煽り運転状態です.
初対面の方に対して失礼とは思いましたが,こちらも背に腹はかえられないので,テンロクと侮って振り切ってくれる事を期待しつつ,がっつり,トウ(スリップストリーム)を頂きました.
おかげで,177km/h止まりだった最高速が,184km/hまで回復(GPSロガー計測値).
これでタイムも 2'17.228 まで縮まり,BB6を逆転!
しかし,見えないところでBB6もタイムを縮めているかもしれず,まだ油断は出来ない.
残り時間はあと5分,最後のチャンスはあるか・・・?
「1周クーリングしても,何とかチェッカー前にアタックに入れるはず.そこで最後の勝負だ!」
・・・と低回転・ハイペースでクーリングを行い,無事チェッカーが出る前にアタック突入.
緑が3年前,青がこのファイナルアタックですが,TGRコーナーのボトムを3.8km/h上げ,コカ・コーラコーナーのボトムを2.8km/h上げ,100Rの車速変動を最小限に抑え(130km/hキープ),アドバンコーナーのボトムを6.3km/h上げ,第13コーナーの進入速度を4.2km/h高め,ありとあらゆるコーナーでアクセルを踏んでタイムを掻き集めた結果,出たタイムは・・・,
EF8:2'16.896
GR Supraコーナー~最終コーナーで前走車に引っ掛からなければ,あと0.6秒は縮められましたが,それはともかく,何とか2分16秒台に入れる事が出来ました.
「12秒台どころか,全力でも16秒台がギリギリだったけど,これなら何とかBB6には勝ったでしょ・・・」
そして,パドックに戻ると,そこには満面の笑みのBB6が.リザルトを見せてもらうと,ベストタイムは・・・,
BB6:2'16.591
コース全長が長いとはいえ,4ATのクルマに0.305秒差で負けてしまいました・・・.
驕り,侮った結果,BB6に一発パンチを食らって,窘められた形ですね.
あ~情けない・・・(おまけに,カメラの不調で車載が取れていないダブルパンチ).
ま,自業自得なので,今回の件はしっかりと教訓として刻みます.
次回(TC2000 or 日光)に向けて準備を整え,この借りは1.5倍にして返します!
BB6,420iのオーナー,その他現地でお会いした皆様,お疲れ様でした!