会社の有志でジムカーナの練習会を「ナリタモーターランド(通称:ナリモ)」でやるというので参加してきました.
当日は,雨の気配が全くない晴れ予報で,最高気温も22℃と日向だと少し汗ばむくらいでした.筑波と似たような距離なのでいつものように5時に家を出発し,首都高→京葉道路→東関東自動車道と繋いで酒々井(しすい)ICへ.そこから途中センターラインがない狭い道が続き,ナビがないとうっかり見落としそうな入口を潜った先に「ナリモ」がありました.
「ナリモ」は元々ヤマハが設計したカートコースだったそうで,私は最初「カートコース」「四輪ジムカーナ」といったキーワードから
7年前に行った「スピードパーク新潟」 を思い浮かべたのですが,あちらと比べると「ナリモ」はもう少しコース幅が広く,どちらかと言えば「高低差のない,スポーツランドやまなし(SLY)」といった感じでした.
7時過ぎに現地に到着すると,「観覧席下のピットに詰めて駐車せよ」と言われ,EF8をそちらを止めると,
スタッフの方が駆け寄ってきて,「天井低いので,GTウイングをぶつけないように気をつけて下さい!」と教えてくれました.おっかなびっくり,そぉ~っとハッチを上げてみると,
ギリギリでしたが,全開にしても大丈夫そうで,一安心です.
受付を手早く済ませ,コース内を歩いても良いとのだったのでアチコチをチェックしてみました.細かく色々見てきましたが,これに触れるとまた長くなりそうなので注意点を2つだけ挙げます.
1つ目は「縁石の背が高い事(↓)」.所謂ところの「乗せちゃいけない縁石」ってヤツですね.
2つ目は「コースから外れるな!(↓)」.コース外との段差が結構大きく,足回りにダメージを負いそう感じです.
そして走行開始時間となり,クルマをスタートラインに並べます.今回のコースはこんな感じ(↓).
ほぼほぼ左周りのレイアウトそのままですが,バックストレートに入ったところで一旦戻り,インフィールドをぐる~っと一回りして,再び左周りのコースに戻る感じです.私,ジムカーナのコースを覚えるのが本当に苦手で,CR-Xという一線級のクルマに乗っていながら実は今まで一度もジムカーナをやった事がありません.
なので,今回が人生初のジムカーナとなるのですが,比較的簡単なコース設定にしてくれたのは助かりました~♪
今回の参加台数は計19台.これを2つのグループに分けて1周×3回を1セットとし,2グループの交代制で走ります.ジムカーナ形式なので,当然タイヤ・ブレーキが冷えた状態から,いきなりアタックするのですが,無為無策で臨むと
この間の二の舞 になると思い,今回はTPMSを装着しました(↓).
待ち時間の間にタイムの内圧・温度を横目に見て,左リアの温度が全く上がっていない事に気づき,序盤は右コーナーだけ抑えて走る事でスピンを喫せずに済みました.
「ナリモ」の計時はトランスポンダーではなく光電管なので,タイムはコントロールタワーを横切る際に表示される値を目で見て確認します(↓).
あとでタイムシートが貰える訳ではないので,車載を撮っている人はタワー横を通過する際にタイムを読み上げて,声で記録として残したりしますね.そして,私の練習3本のタイムは以下のような感じでした.
1本目 ・・・ 1分10秒
2本目 ・・・ 1分03秒
3本目 ・・・ 1分01秒
事前の予想では,ターゲットタイムを58秒くらいかな?と思っていたのですが,予想よりも遅いですね.3本目はそこそこ攻めたので,これで1秒台と言われるとかなりハードルが高そうです・・・.
インターバルの間にDigSpiceのログを落として練習3本の分析を行ってみたのですが,正直削り代が全く見えない(泣).乗っている時の感触としては,最初のセクションのブレーキングで止め過ぎな気がしたので(↓),
4本目は,ここでなるべく緩いブレーキとなるように心掛けてみたのですが,やっぱり進入で怖くなってダン!と強くブレーキを踏んでしまう・・・.ここのイメージは日光の1~3コーナーに近いので,きっと(大)@みやう軍団さんだったら,物凄くキレイに駆け抜けるんだろうなぁ~と思ってしまいました.orz
そして,最初のセクションで失敗すると,この後挽回しようと気負い過ぎるので,アクセルを開け過ぎたアンダーステア祭り.クルマをコース内に留めておけず,先述の「乗っちゃいけない縁石」に乗ったり,落ちちゃいけないコース外に落ちたりと,取っ散らかって,足回りのダメージがかなり心配です・・・.
案の定,タイムも 1'01.12とほとんど伸びず,
「私の運転って,こんなに雑だったのか・・・」
_| ̄|○ ガクッ
と思い知らされました.それと同時に「『ジムカーナをやると運転が上手くなる』って言葉の意味はこういう事だったのか! 」と実感する事も出来ました.
ジムカーナの難易度の高さが理解出来たところで,ここから気合を入れ直します.
まずは今の自分に出来る事と出来ない事を頭の中で整理し,出来ない事はクルマに助けてもらうべくセットアップを変更.その結果・・・,
5本目 ・・・ 1'00.85
6本目 ・・・ 1'00.37
という感じで感触が各段に良くなり,タイムも0秒台前半まで来ました.
ただ,セットアップ変更の弊害で,バックストレートからのブレーキング(↓)でタイヤがロックするように・・・.
ちょっと厄介な動きですが,タイム自体は縮まっている事から,この方向でセットアップは進めた方が取り分があると捉え,ブレーキロックの方はドライビングで対処する事にしました.結果,7本目のタイムは,
7本目 ・・・ 1'00.20
遂に分切りまで0.2秒というところまで来ました.
「よしっ! イイぞ!!」と更に同じ方向性でセットを詰めていった8本目.
8本目 ・・・ 1'00.91
σ(・ω・,,`)?
先程の7本目より感触は良かったのに,今度は0.7秒もタイムがダウンしてしまいました・・・.
ここでお昼休みとなったため,お弁当(↓)を頂きつつ,
先程の7本目と8本目のロガーデータをチェックしてみると,
ロガーデータ上は8本目の方が速い・・・.orz
これじゃ,どこがダメだったのか?
分析出来ないじゃん!(泣)
ロガーデータが実タイムとズレるのはしょうがないのですが,不思議な事にほとんどのデータは誤差が1/1000秒単位なのに,何個かのデータだけ(それも特に見たいデータが)0.5秒近くズレるというログの不安定さでした.乗っている時の感覚はロガーデータのタイムの方が近いので,光電管の方の精度を疑いたくなりましたが,ま,それは単なる被害妄想ですね・・・.
結局タイムが落ちた原因は分からず,先に分切りを果たした元上司に「あと0.2秒まで来たんですけど,この0.2秒が遠い!」と話をしたら,「初めて走って1分フラットなら立派だよ.このジムカーナコースには1分に壁があるんだから」と慰められました.
確かに,このコースであと0.2秒削るのはとてつもなく大変だと感じていたので,元上司の言葉に納得はしつつも,諦めるのはまだ早い,まだ時間は残っている,やれるだけの事をやってみよう!とお昼休みの間に再びコースを歩いてみます.
すると・・・,
あっ! そういう事か.
Σ( °ω° ) アーッ!
パイロンに騙された.だからドライビングがとっ散らかったのか!と1つ気づく事が出来ました.
そして,午後の走行開始.
お昼休みを挟んでインターバルの時間が長かったのでタイヤ・ブレーキの温度が下がっている事から,少し抑え気味に走って,
9本目 ・・・ 1'00.98
8本目と同じタイムじゃん!(苦笑).やっぱりこのセットはダメなのか?と疑い始めた10本目.
10本目 ・・・ 1'00.48
( ˘•ω•˘ ) ウーン
ダメか? ダメなのか??と疑心暗鬼に陥った11本目で.
11本目 ・・・
1'00.12!
「ぐああー! 届かないぃーー!」
_| ̄|○ ガクッ
これでほぼ万策尽きました.残る策はインターバルを空けてクルマを冷やし,冷間時の1発に賭けるしかありません.そして,勝負の12本目!
VIDEO
結果は
59.47! ( *'ω'*)و ウーッシ!
予想を大幅に上回る0.6秒短縮! ようやく分切り倶楽部の仲間入りが出来ました♪
ちなみに,この日分切りしたのは私を含めて4台.1台は日光を走られているというRE-71RSを履いたAP1.もう1台はナンバーなしのドンガラ&SタイヤのZC6,最後の1台はSHCCのジムカーナに出ているスーパーセブン.全部格上のクルマだと思いますが,何とかCR-Xの面目を保てて良かったです.
ε-(´∀`*)ホッ
以上,人生初のジムカーナチャレンジでした.