新たな
車高調 と
車載カメラ を手に入れたので,テストしにTC1000に行って来ました.
今週末からサーキットがあるこの地も緊急事態宣言が適用されますが,そんな状況下でマスクしないでウロウロしたり,しゃべったりしている人をチラホラ見かけますし,「オレ,職場で感染したんだよ~」と大声で言われたりすると,う~ん・・・って感じですね.去年のような閉鎖まで行かない事を願ってます.
さて,
前回 は雨に翻弄されましたが,今回は1日快晴のはずなので暑さだけ気をつけていれば大丈夫!と前日の予報をチェックしつつ,門前を5位で通過.平日なので余裕だろうと思っていたピットも無事確保し,せっせと準備を進めます.
路面の方は前日の雨で濡れてましたが,9時までには乾きそうな雰囲気.A枠出走のZC33Sが初っ端から40秒台を出していたので「B枠なら問題ないな」とチケットを買いに行くと,
どうやら今回から枠の名称を変更したらしい・・・.「時」+「分の頭」というネーミングルールのようなので,「(9:20~の枠だから)92で!」と受付のお姉さんに伝えたところ,「はい? 10時??」と聞き取ってもらえませんでした(苦笑).リザルトの表記は従来のアルファベットのままでしたし(故に写真のように右端に手書きのアルファベットが),変更後初回で色々と追いついてなかったみたいですね(笑).
そんな感じで走行開始前から翻弄が既に始まっているような気配が漂いますが,「いやいや,今日は大丈夫でしょー」と気を取り直しつつ,走行開始.今回導入した車高調は20段調整になったので(これまでは12段調整),まずは真ん中の「10段戻し」でスタートしてみます.
(それにしても,メタリックなオレンジとブルーの派手な足回りになったなぁ・・・)
平日らしく出走台数は4台と少ないので,後ろに下がって足回りの感触を確認しつつ,アタック開始.
「おおっ・・・よく曲がる!」Σ(゜゜)
「それでいて,リアも破綻しない!」w(゜o゜)w
「けど,最終の複合は曲がらないなぁ・・・」(´~`)
・・・という感じでした.1コーナーはフロントのバネレートアップの効果でしょうし,1ヘアはフロントの7インチ化の効果(ストローク量の増加)かな? 最終の複合が曲がらないのは前後のバネレートアップでロール量が減っているのと,ダンパーの動きがまだ固いせいでしょうね.リアは洗濯板通過後に跳ねる事もないですし,1コーナーでも余計なスライドが起きない.全体的にはリアがしっかりと支えたまま,フロントのグリップだけ入っていくような感触で非常にイイ!
既にコースインから5周が経過しているのでタイヤに熱が入り過ぎているし,タイムは出ないだろうなと思いつつ,初回アタックの感触をフィードバックして1周を纏めてみると,
VIDEO
42秒フラット(42.055)のタイムが出ました.41秒台に入れられなかったのが少し悔しいですが,タイヤが温まり過ぎ&減衰も合わせ込めてない状況で,このタイムであればマズマズなんじゃないかと思います.
ただ,やっぱり最終の複合が曲がらず,待ちの時間が長いので,
前回頂いたアドバイス から減衰を3段弱めて(13段戻し)みました.
「これでダメなら,そっちの方向じゃないんだろう」という探る意味も含めたトライでしたが,結果はこんな感じ(↓).
VIDEO
減衰を弱めた結果,ブレーキを踏んだ最初の瞬間の姿勢変化が大きくなり,それを使って瞬間的にはオーバー姿勢に持ち込めるのですが,その後の姿勢の戻りも早くなっているため,折角作った姿勢を維持出来ず,トータルで見ればアンダーなフィーリングになってしまいました.
また,それより更にダメだったのがトラクションの掛かりで,とにかく前に進まない! シフトアップポイントがズレるレベルの違いだったので,「こりゃ,ダメだ」と乗っててすぐに気づきましたが,後から比較動画を見ると「コレ,本当に同じ枠!?」と思うくらい周囲の明るさが違うので,実は路面温度が急激に上がっていたりしたのかもしれませんね(ちなみにタイムは42.3秒でした).
なお,最終の複合に関してはフィーリングは変わらず,依然として曲がりませんでした.40秒台出していたZC33Sの方のコメントを読むと,私と同様に最終の複合の感触が良くなかったようなので,実は路面に翻弄されていた可能性があります・・・.
続けて,2本目.
1本目では減衰を弱めてダメな方向に行ったので,今度は減衰を3段強める方向でトライ(7段戻し).加えて,フロントの内圧が合っていなかったので,こちらも再調整.
路面コンディションと内圧が違うので1本目と比較は出来ませんが,1コーナーのバランスが素晴らしく,リアがほんの僅かだけスライドしているものの,スライドの仕方が穏やかなのでコントロール性が抜群に良い! 加えて1本目で苦労した最終の複合も向きが変わるようになり,「こっちの方向性が正解なのかな・・・?」と思ったりもしました.
ただ,残念ながらこの枠は出走が10台と大混雑.上はターボ四駆から下は軽自動車とラップタイムに差があり,加えて(正しいんですけど)ホームストレートで左寄せクーリングする人がいたり,避けるタイミングが「そこじゃない・・・」みたいな人もいたりと,カオスな状況に完全に翻弄されてしまいました.
折角,空いてる平日を狙って来ただけに,
「この1つ前の枠は出走2台だったじゃないか.あんまりだ~」( TДT)
と泣きたくなりました(苦笑).
まぁ,愚痴ってもしょうがないので,スペースを見つけつつアタックしましたが(42.5秒),周囲の動きに気を配る方に意識が行っているので,足回りがどういう感触だったのか正直記憶に残っていません・・・.これじゃテストにならない!と一旦ピットに戻って頭をクーリング.
減衰を更に3段強めてトライしてみます(4段戻し).結果はご覧の通り(↓).
VIDEO
さすがにここまで減衰を強めると,リアのリバウンドスピードが遅過ぎてインリフトし,1コーナーでカウンターを当てる羽目になりました.1ヘア・インフィールドも更に鋭く曲がるようになりましたが,全体的にスイートスポットが狭くなり,上手くハマれば速いですが,ちょっとでも操作タイミングを外すとラインがグデグデになる感じですね.個人的には「7段戻し」のフィーリングの方が好みですが,「4段戻し」の方が最終の複合でシフトミスしても0.05秒速かった点を踏まえると,0.1秒くらいはこちらの方が速いんだろうなぁ~と思いました.低め安定を取るか? 高めピーキーを取るか? 判断に悩むところですね・・・.
そんな感じで消化不良だった2本目を終えて,どうする? 3本目も行くか??と悩んだのですが,このカオスな状況から判断するに満足なテストをするには午後まで残らないといけなさそう.サーキット上空には黒い雲が差し掛かり,路面温度も下がってテストには良さそうな気配がしてきましたが,先程のシフトミスが頭の隅に引っ掛かり(ミッションオイルがかなり劣化していそう),大事を取って3本目は諦めました.
その後,後片付けをしている間にひらりんさんが到着され,「今日はいつものメンバーは誰もいないですねー」なんて話をしていたら,急に土砂降りに・・・.
アッという間に路面は水浸し.
「諦めて良かった~」(^。^;) ホッ
と,本日4つ目の翻弄だけは何とか免れる事が出来ました(笑).
以上,テスト結果でした.
今回の結果のみで判断すると,今の仕様のオイシイところは4段戻し~7段戻しの間にありそうです.ただ,ダンパーもまだ馴染みきっていないので,次走った時にはまた違った結果になるかもしれません.また,2本目のタイヤ表面温度を計測した際,左フロントタイヤがオーバーヒート状態だったので,ちょっとフロントに仕事をさせ過ぎた感はあります.この辺りは路面温度との兼合いもあるので,なかなか判断が難しいですが,もう少しデータを集めて判断したいと思います.
いずれにせよ,車高調交換後初回の感触としては,ブレーキングもコーナリングも限界が上がり,更にもう一歩タイヤを追い込めるようになったのは間違いないく,それでいてグリップの限界を超えた瞬間の挙動変化が穏やかでコントロールし易いため,全体的には懐が深くなったような印象です.
懐が深くなった事で選択肢の幅が広がり,コントロール性(限界域の幅の広さ)とタイム(限界値の絶対的な高さ)のバランスをどこに置くか? 低め安定か? 高めピーキーか? を考えないいけなくなりましたが,最終的には「サーキットではタイムが正義!」なので,「クルマはピーキーだが,ドライバーの方で何とかしろ!」になるんだろうなぁ・・・と思っています(苦笑).
最後にカメラのテストの方も少しだけ.前述の車載を見て頂ければ一目瞭然ですが,こちらも色々課題山積みでした.ザッと挙げると,
①画角が狭い
⇒ ファイルサイズを踏まえて画質を変更したら,なぜか挟角設定になっていた・・・.
②コーナリング中にカメラが動いている
⇒ ガッツリ固定した上に,カメラ本体の重量も軽くなっているのに,なぜ?
手ぶれ補正が悪さしてる!?
③若干車外が白飛び気味
⇒ 露出が合ってない? AEシフトを微調整して再トライ.
・・・という感じで,カメラにはまだ色々と翻弄されているテスト結果でした(笑).