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OX3832のブログ一覧

2024年04月23日 イイね!

プロから学ぶEF8の走らせ方

プロから学ぶEF8の走らせ方先日,日光でプロ(蘇武喜和さん)に乗って頂き,トータル4周分のタイムを計測して頂いたのですが(途中クーリングを1周挟んで計5周),その中で1周毎に確実にタイムを縮めていらっしゃいました.

この時の私には全く手の届かないタイムだったので「さすがプロ!」と驚嘆しつつ,「一体どうやって縮めたんだろう?」と気になり,走行終了後に公式リザルトを確認したところ,どうやらS1の中から見つけ出したようでした(9.875→9.360と0.5秒短縮).

何を,どうやったら,たったの4周で0.5秒も縮め代を見つけ出せるのか? 非常に興味があったので,走行終了後にプロから頂いたコメントをヒントにしつつ,車載とロガーデータを駆使して読み解いてみようと思います.


まずは,計4回のタイム計測の中の速かった後半2つを比較してみます(S1で両者の差は0.13秒).



並べて比較してみると,アチコチ操作タイミングが微妙に違う事が分かりますが,一番の大きな違いは6コーナーの出口の走らせ方でしょうか.



計測3(左)ではセオリー通り,7コーナーのクリップ目がけて走らせているのですが,計測4(右)では7コーナーのクリップは捨ててでも(外に膨らんででも)旋回速度を上げに行っている様子が窺えます.

これがタイム短縮に繋がっているのか?とロガーデータを見てみると(↓),



ボトムスピードを3km/h上げて,0.15秒のタイムを縮めていました.つまりは私のEF8の場合は,計測4の走らせ方(ボトムスピード重視)の方が正解という事のようですね.

ここでプロから頂いたコメントを思い出してみます.

 蘇武さん :6コーナーの進入で,フロントの荷重が大きくなっていく過程で,リアが動かない.
 蘇武さん :その結果,アンダーステアが出て,フロントを引き摺っちゃう感じになってる.
 蘇武さん :本当はクリップを舐めて距離を短くしたいのだけれど.
 蘇武さん :6コーナーはクリップの辺りが路面はフラットで,ちょっと外側に行くとバンクがついている.
 蘇武さん :そのクリップを外している方が意外とコーナリングスピードが速い.こっちの方がタイムが出そう.


なるほど.計測3で最短距離を試したが,フロントに荷重を掛けられず,リアも動かずイメージ通りに曲がらないから,計測4では敢えてクリップを外した走らせ方をしたという事ですね.

ふむふむ・・・と思いつつ,「バンクを使った方が速い」というのは一体どうやって分かったんだ? いきなり試したのか??と思い,車載を巻き戻してみたところ,



あっ! ちゃんと計測2で試して確認してる!! 僅か3周のトライの中でどっちが速いか試した上での選択だったのですね(さすがはプロ・・・).


ただ,そうすると,こっちのコメント(↓)も気になるなぁ~?と思い,

 蘇武さん :6コーナーのブレーキングであんまり行けない.
 蘇武さん :ちょっと手前からピッチングを気にしながら優しくブレーキを踏む必要がある.
 蘇武さん :フロントに荷重を乗っけ過ぎないようにする感じ.
 蘇武さん :ただ,そうするとオーバースピードになり易いのでそれも抑える必要があり,ここが勿体ない.


スピードを殺しつつ,フロントに荷重を乗っけ過ぎないようにどういう操作をしたんだ?と再び車載を見てみると,



あっ! 計測4(右)の方が舵角の量が多い!

そうか,操舵抵抗で速度を殺しつつフロント荷重を作り,ブレーキで細かく調整しているのか・・・.車載を見た時は,計測4の方がスキール音が大きかったので,ロスも大きそうだなぁ~なんて思って見ていたのですが,音が出るのには出るなりの意味があった,という事なんですね.う~む,勉強になりました.

(・_・) …ン?

とすると,この手前の細かな操作の違いにも,全部意味があるってコトか!?
そう思って逆算を始めてみると,色々見えてきました.


最初は6コーナーの進入(青:計測3 赤:計測4).



計測3(青)に比べ,計測4(赤)は外側に膨らんでいるのが分かります.これは,この後6コーナーの出口で膨らむ(大回りする)ラインを取るつもりであるため,進入速度を抑える必要がなく,逆にこちらも5コーナーのクリップを捨ててボトムスピードを稼いでいるのだと思われます.実際,これで4~6コーナー間の旋回速度は全域2km/h上がっており,それで0.06秒タイムを縮めています.


5コーナーのクリップを捨てるなら,当然4コーナーの入り方も違うんだろうなぁ~と思い,更に巻き戻してみると,



3→4コーナーでステアリングを切り返すタイミングが全然違う!

計測3(左)では5コーナーのクリップを狙うため,4コーナーは若干回り込む必要があり,ワンテンポ切返すのが遅いようなのですが(恐らくクルマの向きが変わるのを待ってる),計測4(右)ではそんな待ちがなく,素早く切り込んでおり,当然これだと進入角度が苦しくなると思うのですが,その先でラインが膨らんでも構わないので,こういう操作をしているという事なんでしょうね.

となると,計測4(右)で4コーナーの縁石を通過する際,瞬間的にステアリングをニュートラル位置に戻している(↓)のにも意味があるのだろうか・・・?



私程度の知識だとこの操作の意図を読み解けないのですが,縁石に当てる際の衝撃を弱めるためか? あるいは縁石通過後に着地した際のトラクションを稼ぐためか? ここにも何かプロのテクニックがありそうですね.


さて,6コーナー基点なのでこれで終わりかな?と思ったら,まだまだありました(汗).
4コーナーに対して浅い角度で進入するという事は,3コーナーに対しても同様に浅い角度で良いという事で,



計測4(赤)の方が計測3(青)よりもIN側にポジションで3コーナーに進入しています.そして,3コーナーに向かってこのポジションで良いという事は,早く2コーナーのクリップについて良い事になり,1~2コーナー間は計測4(赤)の方が小回りとなっています(↓).



そして,この小回りを実現しているのが,1コーナーの進入を"ちょっと抑えて入る"という一工夫(↓).



これで0.02秒稼ぎ出しているのですが,いやはや,ホント逆算・逆算で組み立てられてますね・・・.


しかし,まだまだ逆算は終わらず,単に1コーナーの進入を抑えただけではタイムを失ってしまうので,そもそもの1コーナーの進入速度を上げる工夫をされています.それが計測ラップに入る前のアタックライン(↓).



計測3(左)に比べて計測4(右)の方が車体がコース左側に寄っており,コース幅をいっぱいに使って11コーナーへアプローチしているのが分かります.これがこのコメントに繋がっているのでしょうね(↓).

 蘇武さん :このクルマの場合だとVTEC落ちするじゃないですか? それも勿体ない.
 蘇武さん :本来最短距離で走りたいところで,VTEC落ちを回避するために速度を稼がないといけない.
 蘇武さん :最終コーナーとか,速度を落とさないように走った方がタイムが出る気がする.
 蘇武さん :例えば,最終コーナーのアタックラインは目茶苦茶有効だと思う.
 蘇武さん :12コーナーの縁石を降りた辺りで入っているVTECが,縁石の上で入るようになる.
 蘇武さん :そうすると,ストレートが伸びると思う.


油温アラームが鳴った訳でもないのに,どうしてクーリングラップを挟んだのか不思議だったのですが,このアタックラインを使うためだったようですね.いやはや,6コーナーのライン取りを決めてから,ここまで逆算して組み立てるのか! それも僅か4周の間に・・・やっぱりプロは凄い!!


以上,プロから学ぶEF8の走らせ方でした.

「コース攻略は逆算して行え!」と言いますが,ここまで逆算・逆算で組み立てているとは思いもしませんでした.走行終了後の落ち着いた状態で,ロガーデータを見ながらじっくり時間を掛けて考えれば私でも何とか同じ答えに辿り着くかもしれませんが,走行中に,しかもたった3回のトライでこれらの情報を集めて,頭の中で組み立てて,最後の1周できっちり纏めるなんて,とても真似出来ません・・・.違いを感じ取るセンサ,良し悪しを見極める判断力,そしてそれを最終的に纏め上げる技術,プロの技量の高さをまざまざと感した今回の読み解きでした.

やっぱり機を逃さず,今回,蘇武さんに日光で乗って頂けて本当に良かったです.
重ね重ね有難う御座いました! <(_ _)>
Posted at 2024/04/23 22:32:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記
2024年04月18日 イイね!

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合 その③~

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合 その③~ 筑波サーキットのサーキットアドバイザーでお馴染み蘇武喜和さんが,日光の! しかもグリップの! 走行会に来られるとの事で,日光サーキットへ行って来ました.

当初,4/18ピンポイントで仕事の予定を入れられて日程変更も上手く行かず,先日復活したEF8の先輩も「今回の日光は見送る」と来られず,おまけに今週から気温が急上昇してタイムが出る気配もない・・・と,行く気を削ぐ材料ばかり揃っていたので,当初,今回のエントリーを見送ろうかと思っていました.

ところが,たまたま見たXでこんなポスト(↓)を見つけてしまい,



これは行かねばー!ε=(((((ノ`・Д・)ノ‬

とショップへ駆け込み,同乗走行(という名の単独走行)を申し込もうとしたのですが,



ん? どこかで見た名前のZC32Sがいるような??と思いつつも,
「受付終了!」の文字が・・・. _| ̄|○ ガクッ

ぐぬぬぬ.しかし,この千載一遇のチャンスを逃がす訳には行かない!と食い下がり,「自分の走行枠を1つ捨てても良いから,その枠で乗ってもらう事は出来ないか?」と主催に交渉してみたところ,なんとかOKを引き出す事に成功.無事「同乗走行(という名の単独走行)」の権利を獲得出来ました!

*。٩(ˊᗜˋ*)و*。 ヤッター!


そして,当日.朝のドライバーズミーティングでは蘇武さん流の日光攻略法を解説頂き,



中でも1~3コーナー,10~12コーナーの複合コーナーのボトムはココ(↓)という話が大変興味深かったです.





私もボトムをその位置にしたいのですが,私の技量では無理なので同乗走行(という名の単独走行)で是非ともそれを見せて頂きたいと思っていました.


そこから時が流れ,同乗走行が私の順番となり,挨拶を交わした蘇武さんから開口一番.



「単独ですよね・・・?」

と何とも言えない表情で言われましたが,「はい.お願いします!」と即答で返させて頂きました(笑).


・・・という事で,貴重な蘇武さんの日光グリップ走行です(↓).



最初この車載を見て出た感想は「ウルトラスムースなドライビング!」

過去何人かのプロに,日光で私のEF8に乗って頂いた事はあるのですが,皆さん,タイムを削り取るモードに入ると,クルマを振り回してカウンターステアを当てまくり,まさに「腕で捻じ伏せて走らせている!」といった感じの映像になるのですが,蘇武さんのドライビングは非常にスムースで,「えっ!? ゆっくり流してるの??」と思いたくなるくらいのショッキングな映像でした.
(当たり前ですが,ゆっくりなはずがなく,この時点の私のタイムより0.5秒も速いです・・・)

1~3コーナーと10~12コーナーのボトムの位置も蘇武さんがミーティングで仰っていた通りでしたし,この映像から学べる事はたっぷりありそうなので,後日自分の走りとガッツリ比較してみようと思います.


さて,映像・データの分析は後程として,ここでは走行後に頂いたコメントを纏めておきます.



蘇武さん :これフロントの減衰はどうなっていますか?
私     :MAX(最も固い)ですね.
蘇武さん :MAX! フロントの減衰はちょっと足りなくなっちゃってますね.
蘇武さん :リアの方はどれくらいなんですか?
私     :リアもMAX(最も固い)です.
蘇武さん :そっちも! リアの減衰を抜いてみたらどうなりますか?
私     :向きは変わり易くはなるとは思いますけど・・・??



蘇武さん :6コーナーの進入で,フロントの荷重が大きくなっていく過程で,リアが動かない.
蘇武さん :その結果,アンダーステアが出て,フロントを引き摺っちゃう感じになってる.
蘇武さん :本当はクリップを舐めて距離を短くしたいのだけれど.
蘇武さん :6コーナーはクリップの辺りが路面はフラットで,ちょっと外側に行くとバンクがついている.
蘇武さん :そのクリップを外している方が意外とコーナリングスピードが速い.こっちの方がタイムが出そう.
蘇武さん :フロントの減衰がこれ以上締まらないのであれば,リアを抜いて動くようにしたい.
蘇武さん :そうすればノーズが入って行く気がする.
私     :確かにいつもだとそこでリアが出るんですが,今日は出ないんですよね・・・.

私     :11コーナーとかフロントが逃げて,デフがダダダ!と鳴らないですか?
蘇武さん :そこは少し抑えて入っているので,鳴らないですね.
蘇武さん :そこより6コーナーの方が出てました.フロントに荷重を載せるとドドド!と逃げる感じ.
蘇武さん :6コーナーのブレーキングであんまり行けない.
蘇武さん :ちょっと手前からピッチングを気にしながら優しくブレーキを踏む必要がある.
蘇武さん :フロントに荷重を乗っけ過ぎないようにする感じ.
蘇武さん :ただ,そうするとオーバースピードになり易いのでそれも抑える必要があり,ここが勿体ない.



蘇武さん :このクルマの場合だとVTEC落ちするじゃないですか? それも勿体ない.
蘇武さん :本来最短距離で走りたいところで,VTEC落ちを回避するために速度を稼がないといけない.
蘇武さん :最終コーナーとか,速度を落とさないように走った方がタイムが出る気がする.
蘇武さん :例えば,最終コーナーのアタックラインは目茶苦茶有効だと思う.
蘇武さん :12コーナーの縁石を降りた辺りで入っているVTECが,縁石の上で入るようになる.
蘇武さん :そうすると,ストレートが伸びると思う.
私     :なるほど!



私     :今日はバランスが取れ切っちゃっていて,何をどうすれば良いんだろう?と困ってたんですよ.
蘇武さん :でも,その安定性が高速コーナーの飛び込み易さに繋がっている.
蘇武さん :高速コーナー(8~9コーナー)は抜群に良い.
蘇武さん :アクセルパーシャルで入れるし,1個目のクリップから速度が高い.
蘇武さん :ああいうのは,このクルマ以外ない.
蘇武さん :リア荷重で曲がっていくコーナーが凄く得意なクルマです.

蘇武さん :反対に,フロント荷重には弱みがある.
蘇武さん :日光ってフロント荷重のコーナーが多いじゃないですか? 1~3コーナーとか.
蘇武さん :そういうところがタイムの肝になるので,もう少し限界を上げられると良い.
私     :やっぱりフロントのバネレートを上げないとダメですね・・・.
蘇武さん :そう思います.



蘇武さん :バネレートが上がって,ステアリングレスポンスも上がると,3~4コーナーが良くなる.
私     :はい.今そこはダルいと思います.
蘇武さん :ステアリングレスポンスが上がると,3コーナーを行けるようになる.
蘇武さん :4コーナーへのアプローチが楽になると,3コーナーを攻めれる.
蘇武さん :そうすると6コーナーまでのタイムが伸びる.
蘇武さん :ただ,今度は6コーナーで速度が上がった時に受け止めるキャパがない.
蘇武さん :なので,バネレートを上げてキャパを上げると,こちらも良くなる.
蘇武さん :そうすると取り分が大きいので,タイムがドーン!と上がると思います.


以上,プロの感想でした.

ドライビングの方は車載見て勉強するとして,クルマの方はやはりレートアップですね.レートアップ! レートアップが全てを解決する!!(笑) 「日光は全部のコーナーが繋がっている」なんて聞きますが,今回お話頂いた3~6コーナー間のタイムの繋がり方は改めて気づかされました.良いお話が聞けて本当に有難かったです.

また,私のEF8はCR-Xらしからぬ特性(高速コーナーが得意で,低速コーナーが苦手)だと前々から思ってはいたのですが,高速コーナーの方はなかなか稀有な存在である事が今回の蘇武さんのコメントから判明したので,今後はこの良さを残しつつ低速コーナーの改善に取り組んでいきたいと思います.
(「よくこんなスッポ抜けないクルマに作ってあるなぁ~」というコメントが割と嬉しかったです♪)

蘇武さん,今回も貴重なアドバイス有難う御座いました!
近日中にバネレートは上げたいと思いますので,機会がありましたらまた宜しくお願いします.<(_ _)>
Posted at 2024/04/18 22:37:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記
2023年06月24日 イイね!

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合 その②~

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合  その②~ちょうど1年前,筑波のサーキットアドバイザーでお馴染みの蘇武喜和さんにEF8に乗って頂き,その際,以下の3つ問題点を指摘頂きました.

  ①1~2コーナー間でVTECから外れる
  ②ターンイン初期で接地感が不足している
  ③リアが粘る(もっと尖らせた方が良い)


それから1年間EF8のセットアップを見直して対策を施し,先日の走行会で再び蘇武さんに乗って頂く機会が得られたので,今回はそこで頂いたコメントを纏めておこうと思います.

当日の走行条件としては,前回と同様に新品のA052を持込んだものの,当日の路面温度は朝一でも40℃オーバーと非常に高く,そのせいかコース上のタイヤカスも非常に多く,残念ながらクルマを評価する日としてはあまり向いてない条件でした・・・.

それではまず,蘇武さんの走りからご覧頂きましょう.




相変わらず見どころ満載の車載映像なのですが,まずはパッと見で私が気になった点をいくつか.

1コーナーの進入
蘇武さんは1コーナーをステアリング→ブレーキの順で操作して切り込んで行かれるのですが,前回はリアが滑り出した後,即座にリアタイヤのグリップが回復してしまい,即座に再び右へステアを切らないといけない状況だったのですが,今回はクリップの手前までカウンターを当てた状態(左にステアを切る状態)が続いていました(↓).



ようやく蘇武さんの要求にクルマが応えるようになったのかな?という感じです.


1~2コーナー間
音を聞く限りVTEC落ちは起きてないように思えますが,この辺り(↓)でいつもの加速感がないような・・・?



気温が高くてパワーダウンしてる? フロントタイヤのグリップがない?? なんでしょう???


ヘアピン
ターンインは特に違和感はなかったのですが,コーナーのミドルセクション(クリップ付近で大舵になる辺り↓)で,



心なしか蘇武さんは首を傾げている(何かしらの違和感を覚えている)ような印象を受けました.
ココは何かありそうですね・・・.


インフィールド
クルマの動き的には,可もなく不可もなくといった印象に見えますが,1個目の13Rの辺りで蘇武さんの視線は,もうインフィールドの出口(バックストレッチ)の方を見られてます(↓).



それだけ操作に余裕があるって事なので,もしかしてクルマが全体的に遅い!?


洗濯板
今回の蘇武さんの計測ラップは計3回で,上記の車載は最も速かった計測3の時なのですが,洗濯板を避けて走っていらっしゃいました(↓).



計測1・計測2では洗濯板に乗せて走られてたので変だなぁ~と思いましたが,そういえば計測2を外から見ていた時に,洗濯板で少し弾き飛ばされているような動きをしていたので(↓),



それを踏まえて修正されたのかもしれません.


次に,蘇武さんの走行終了後のコメントです.

蘇武さん :大分前より曲がるバランスになってきましたね.
蘇武さん :(前回は)終始アンダーっぽい挙動だったのが,大分消えたなぁ~と.
蘇武さん :(クルマの中で)「あっ,曲がる!」と独り言を言っちゃうくらいでした(笑).

後で車載を見返してみたら,確かにコースイン直後の1コーナー(↓)で仰ってました(笑).



感触を掴むために縁石に乗せてみた瞬間に仰られていたのですが,たったこれだけでクルマの挙動が分かるとは,さすがプロですね・・・.


蘇武さん :1~2コーナー間のVTEC落ちも何か対策されたのですか?
私     :はい.対策しました.
私     :ハイカムに切り替わる回転数を大分下げました.

私     :それ以外にも前回指摘頂いたトーを直して,リアの内圧も上げました.
私     :全体的にバランスを見直しました.
蘇武さん :今の状態で凄くバランスはイイ感じ.
蘇武さん :これに+αでちょっと足すとしたら,フロントのキャンバー.
蘇武さん :もうちょっと付けた方が良い感じ.
蘇武さん :高速コーナーでもそうなんですが,低速コーナーのボトム,最大舵角になる時,
蘇武さん :アクセルを入れる手前,ギュッ!と最大舵角を入れる時にフロントがズルッ!と逃げる.
蘇武さん :そこでもう少し踏ん張りが欲しい.

蘇武さん :これって今日のコンディションだから出ている事もあるのですが,多分冬でも出ると思う.
私     :そうですね.
蘇武さん :リアのグリップが下がってる分,そこのフロントのグリップも下がっちゃっているんじゃないかな?と.
蘇武さん :なので,もうちょっとフロントのキャンバーを付けてあげて.
蘇武さん :冬場でオーバー傾向が強くなったら,逆にアンダー傾向に振ってあげる.
蘇武さん :そういう方向にしてあげた方がバランスが取れてくるんじゃないかな?と思いました.

蘇武さん :ターンインのトコの動きは凄くイイ.
蘇武さん :リアも適度に動いてくれるし,イイ感じ!って思うんだけど,その後が続かない.
蘇武さん :折角進入でいいヨーが発生しても,戻っちゃう感じですね.
蘇武さん :そこがちょっと勿体ないなぁ~と.


車載で見た印象の通り,やはりヘアピンで違和感があったようですね.
こちらも後で車載を見返してみましたが,ヘアピンで大舵を入れた後(↓),



タイヤからスキール音が鳴って,「ああっ・・・惜しい!」と蘇武さんの口から言葉が漏れてました.

私     :僕だと,そこはボトムを落として帳尻を合わせているのですが・・・.
蘇武さん :はい,はい.
蘇武さん :やっぱりこの時期でもタイムを~って思うと,そこは高い速度を維持したい.
蘇武さん :パワーバンドも上の方だから,出来るだけそこを外さずに走りたい!って思うと,
蘇武さん :回転数を上げるためには,旋回速度を上げるしかない.
蘇武さん :そうすると,キャンバーかな?って気がします.

私     :トーはどうですか?
蘇武さん :全然悪くないと思います.
蘇武さん :強いて言えば,リアが浮いて(その後)着地した時にフロントがアンダー傾向になる.
蘇武さん :それがちょっと気になりました.
蘇武さん :3輪状態になってリアが弱い時はリアがシューっと曲がるんだけど,
蘇武さん :着地した後はリアが勝っちゃう感じなんで.キャンバーが付けば対策出来るかな?と.
蘇武さん :キャンバーが付けば,(リアが)浮いてる時間も長くなるし・・・.




蘇武さん :今の状態では,凄くバランスが取れてる.
私     :バランスが取れているんで,伸び代がないんですよねぇ・・・.
蘇武さん :(私以外も含めて)ファミ走の人達のクルマは凄い仕上がってる.
蘇武さん :仕上がっているので,次の次元に行くためにはどうすれば良いか?かと.

蘇武さん :走行直前に言っていたタイムと大体同じくらいじゃないですか?
私     :そうですね.
蘇武さん :タイムが想定出来る範囲内,逆に言うと想定出来る範囲内までしか行かないという事は,
蘇武さん :そっから先はクルマの限界が引かれちゃっていて,頭を打っているという事かと.
私     :そうですねぇ・・・.
蘇武さん :ドライバーのスキルを上げる事も大事だけど,クルマの限界を上げる事で,
蘇武さん :ドライバーのスキルもより活かせてくるので.




私     :多分,今の仕様ならどこのコース持って行っても怖くないかなぁ~と.
蘇武さん :そうそう,怖くないと思う.
蘇武さん :これで耐久レースやって!と言われたら全然いける.
蘇武さん :尖らせる方向は,リアの限界を下げて尖らせるのではなくて,
蘇武さん :フロントの限界を上げて尖らせる方向にしたい.
私     :分かりました.有難う御座います!


以上,プロの感想でした.

一応,去年指摘頂いた箇所は全部直せたようで一安心しました.その上で更にフロントの限界を上げるにはどうしたら良いか? リアの限界を下げる策はいくつか用意していたのですが,そっちの方向性は考えていなかったので,またここから色々アイデアを捻り出していこうと思います.

ちなみに,今回蘇武さんから頂いたコメントで一番ハッ!と気づかされたのが「パワーバンドを外さないために,旋回速度を上げるべき」という部分.これまでは「コーナーで曲がらないならボトム落とすしかないじゃん~」と思っていて,それがヘアピン立ち上がりのVTEC落ちに繋がり,安直な対策として「VTECの切替えポイントの引き下げ」をやっていたのですが,「回転数を上げてコーナリング出来る方法を編み出す」という考え方には至りませんでした・・・.また新たな気づきが得られたので,これを上手く取り込んでいこうと思います.

蘇武さん,今回も貴重なアドバイス有難う御座いました!

これ以上は望むのは難しい領域に入ってきましたが,何とかアイデアを捻り出して改善策を見出し,タイムに繋げていきたいと思います.また機会がありましたら宜しくお願いします.<(_ _)>
Posted at 2023/06/26 20:18:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記
2023年04月16日 イイね!

プロの感想 ~加藤正将プロの場合 その③~

プロの感想 ~加藤正将プロの場合 その③~自己ベストはマークしたものの,プロに更にその上の世界を示された日光でしたが,いつもの通りプロから頂いたコメントを纏めておこうと思います.

コメントに入る前にコンディションの情報を.走行台数はプロを含めて2台(苦笑)なので全周クリアラップが取れてます.気圧は1001.4hPa,気温は17.1℃,湿度は30%,風向きは南南東で3.7m/sという感じでした.

ベストラップは前回示した通り 40.914(S1:9.256 S2:18.185 S3:13.473).



これは全15周の9周目(計測7)にマークされたもので,S1・S3はセクターベストです.S2は4thベストとちょっと落ちますが,それでもセクターベストとの差は僅か0.065秒です.


では,走行後に頂いたコメントを.

 ・足はほとんどやる事がない
 ・ただ,8~9コーナーでアンダーステアがもう少し消せれば限界は上がるかな・・・?
 ・(8~9コーナーで)クルマとしては,ほんのちょっとだけアンダー
 ・色々試したが,アクセルを抜くのが一番良い
 ・抜いてフロントをしっかり押しつけると8コーナーで曲がっていってくれる
 ・直し方としては,フロントのトーをOUT0'30とか
 ・切り始めで曲がっていって欲しい
 ・もしくは,リアのトーもOUT0'10にして前後OUT側に振ってみるとか
 ・あとは,リアの車高上げ(半回転~1回転)くらいかなぁ~
 ・若干アンダーではあるものの安定はしているので,これが完成型と言われてもおかしくはない
 ・乗り方であと0.2秒くらいはあるんだろうな,という感じ


「3~4コーナーの切返しでレスポンスが遅くないか?」と聞いてみると,



 ・そこは別に気にならない.今くらいでイイと思う
 ・一番タイムが上がりそうなのは・・・8~9コーナーだけですね
 ・アンダーが消えれば,1~2コーナーは少しだけ旋回が上がるかもしれない
 ・それで,ニュータイヤ使って40.5秒くらいは狙えるかな?


「外から見ていて11コーナーの走り方が私と大分違ったのですが,ここはアンダーが気になりませんか?」と聞くと,



 ・気にならないですね
 ・(このバランスで良いんですね?と聞くと)そうですね.これで正解だと思います

反対に加藤さんから「11コーナーでどういう感じなんですか?」と聞かれたので,「上手く向きを変えられないので,意図的にリアを出して,無理やり角度を合わせて曲げている」と伝えると・・・,

 ・そこはステアリングを入れていくタイミングとか,ブレーキを入れていくタイミングとか
 ・色々試したんですけど,10コーナーではハードブレーキをしなかったです
 ・(コーナーのRに沿って,スゥ~っと入って行く感じですか?と聞くと)そうそう,そんな感じ
 ・その方が取り分はありました
 ・まぁ,とにかくクルマとしてはハイレベルな感じですよ
 ・多分,細かいトコを詰めていけば(オーナードライブでも)40秒台は出せると思う



 ・セッティング的には8~9コーナーがアンダーなので,そこでちょっと稼げるくらい
 ・今はそこでアクセルを抜いて待っている時間が長い
 ・(それを待たない感じにするんですね?と聞くと)そうですね.そこでもっとアクセルを踏んでいければ
 ・9コーナーは無条件で全開で踏んでいけるので,(問題は)8コーナーですね


・・・という感じでした.

私が乗った時も「リアが上手く動いてくれて,バランス的にはちょうど良いかなぁ~」と思っていたのですが,プロからも同じコメントが頂けたの,で私のモノサシ(感覚)がズレていない事を確認出来て良かったです.指摘頂いた8~9コーナーのアンダーに関しては,私はあまりアンダーを感じず,「ドライビングで修正する範疇かな?」とも思っていたのですが,プロの経験値からするとまだ少しセットアップで煮詰められる部分があるようですね.この情報は収穫でした.

加藤さんはどちらかというと,フロントエンドが強いオーバーステア気味のクルマの方が好みなはずなので,アンダーステア気味に仕上げる私のセッティングだともっと不満が出るかなぁ~?と思っていたのですが,高速コーナー以外では特に不満が出なかったのも嬉しかったポイントです(前回のTC1000で述べた通り,やっぱりプロが好きそうなセットアップに仕上がってますね・・・笑).一方,フロントエンドを気にするドライバーであるが故に,進入のちょっとしたレスポンスの違いには鋭敏なはずなので,その加藤さんをして「8コーナーの進入で足りない」と仰っているんですから,ここは要改善だとも思います.

ただ,コメントの中に「フロントに荷重を掛けて,ちゃんと潰すと曲がる」というのも出ていたので,これはCR-Sの特性が影響している部分もありそうです.A052だともうちょっと潰さなくても曲がるはずなので,トーの調整はどうするか考えたいと思います.


最後に,加藤さんは限られた時間の中でクルマの限界を引き出してくれるので,時にこんな事もありますが(↓),



逆を言えば,「これ以上はプロの技量をもってしても対応出来ない領域」というのを知る事が出来るので,アマチュアの私がどこまではやって良くて,どこから先はダメなのか?も教えてくれて助かります.こんな点も含めて,まだまだドライバー側でやれる事をいっぱい学ばせてくれたので,加藤さんには本当に感謝です!


以上,7年振りに頂いた加藤さんのコメントでした.

加藤さん,今回はお手本となる貴重なデータをたくさん示して頂き有難う御座いました.<(_ _)>
これからロガーデータと睨めっこして,詰め代を見出したいと思います.
Posted at 2023/04/16 01:16:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記
2022年06月18日 イイね!

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合 その①~

プロの感想 ~蘇武喜和プロの場合  その①~筑波サーキットのサーキットアドバイザーでお馴染み,今年の富士SUPERTEC 24時間レースのST-TCRクラスの覇者でもある蘇武喜和さんにEF8に乗って頂きました.

蘇武さんとは,2020年から始まった筑波サーキットのファミリー走行で行われるアドバイザー講義で定期的にお会いするようになり,CR-Xという目立つクルマ(?)のおかげで度々貴重なアドバイスをご教示頂いているのですが,やはり外から見ているだけでは判断がつかない部分もあるので,是非とも一度私のEF8に乗って頂き,感想を伺いたいと機会を探っていたのですが,今回ようやくその願いが叶いました!

まずは,蘇武さんが走行会でインストラクターを務めるという情報をくれたこもりん.さん,同乗走行の機会を設けてくれたエムズコーポレーション様に感謝致します.<(_ _)>


さて,それでは早速行ってみましょう.

今回蘇武さんに乗って頂くために新品のA052を用意したのですが,さすがに皮むきも終わっていないド新品状態で乗って頂くのは申し訳ないので,クルマの状態チェックも兼ねて1本目は自分で走り,2本目に蘇武さんに乗って頂こうと思っていたのですが,残念ながら2本目の同乗走行権をゲット出来ず,お昼休み明けの3本目(12:48~)に乗って頂く事になりました.

乗り込んで頂く際に私のCR-Xがグラストップである事に気づかれ,「僕の乗ってたCR-Xもグラストップだったんですよ~」という会話からやりとりがスタートします.



蘇武さんほどの方なら,3点のシートベルトでサッと乗って終わるんだろうなぁ~と思い(大半のプロはそう),4点の腰ベルトを邪魔にならないように予めシートから外していたのですが,シートに座って4点のベルトをしっかり締め始めたので,慌てて腰ベルトを後ろから引っ張り出しました(笑).

「純正メーターのCR-X久し振りに乗ります.ベ卿さんのCR-X(↓)以来なので~」と仰られ,



思わず,「(ベ卿さんのCR-Xに比べると)重たいと思いますよ.クルマのフィーリングが(笑)」と返してしまいました.
(ベ卿さんのCR-Xは746kgくらいなので,私のCR-Xとは200kg以上の差がある・・・)

その後,コースオープンまでの間にグラストップの重量の話,最近の私の最終コーナーの姿勢の話(アタックラインの時は良いけど,計測周は~)等々,やりとりしている間に走行開始となりました.




ここからトータル4回アタックラップを走って頂いたのですが,いやぁ~,私と操作が全く違いますね.蘇武さんはプライベートではロードスターに乗られているそうなので,クルマをじんわりロールさせるドライビングスタイルなのかなぁ~?と勝手に想像していたのですが,そんな事はなく,非常にアグレッシブなスタイルでした(笑).私の知っているプロの中ではフォーミュラ出身のドライバーに近い感じ(クルマを振り回して積極的に姿勢を作る感じ)ですね.後でお話を聞いたところ,「オーバーステア寄りのクルマの方が得意!」との事で,「アンダーなCR-Zはホント難しい・・・」と嘆いていたのが印象的でした.

それでは,蘇武さんのドライビングをご覧下さい.




もう全部のコーナーの操作が興味深くて仕方がないのですが,一番感銘を受けたのが,1コーナーの進入(↓).



「あのクルマで,どうやったらこんな挙動を作り出せるんだ・・・?」と一挙手一投足に目を向けていて驚きました.ブレーキとステアインの操作を同時に行っているんですね・・・.これは真似出来ない!!


これ以外にも見どころがたっぷりあるのですが,私の操作との比較は後日やるとして,先に走行後の感想を.



 蘇武さん :これって,1コーナーから2コーナーに向かって踏んでいった時にVTEC落ちしますか?
 私     :はい.落ちます.
 蘇武さん :あの時間帯がちょっと勿体ないなぁ~と.
 私     :ああ,井尻さんにも以前同じ事を言われました・・・.
 私     :「VTECの切替えポイントをもっと下げられないか?」と.
 蘇武さん :そうですね.下げられると大分変る感じがしますね.

 蘇武さん :あと,ちょっと気になったのが・・・.
 蘇武さん :フロントのトーって今どのくらいですか?
 私     :OUT 0'20です.
 蘇武さん :あ,そうですか.ラックの問題なのかなぁ~?
 私     :??
 蘇武さん :結構,(操舵の)初期の接地感が薄い領域があるんですよ.
 私     :えっ!?
 蘇武さん :薄いところから~,



 蘇武さん :接地が出て,切って行って~,



 蘇武さん :・・・でまた抜ける,みたいな感じ.



 私     :え!? ええっ??
 私     :・・・(う~ん,なんだろう? 最後の抜ける部分は確かに実感あるけれど )
 私     :それはトーを開き過ぎ,閉じ過ぎのどっちですか?
 蘇武さん :開き過ぎでなっちゃってるのかな~?と.
 蘇武さん :ナックルはEF用ですか? EGとかの流用ではなく??
 私     :ナックルはEF用ですね・・・.
 蘇武さん :ナックルはEG用とかだと,ジオメトリーが狂うと聞いた事がある.
 蘇武さん :理屈的なところはよく分かんないんですけど.
 私     :・・・(ん~,ジオメトリー? ナックル以外だとするとアレか??)



 私     :・・・(アッパーアームに付いているアジャスタブルボールジョイントか?)
 私     :・・・(アレは多分ジオメトリー狂うよなぁ~.戻さないとダメか??)
 私     :調べてみます.


 蘇武さん :クルマのバランスとしては凄くイイ! 乗り易いですよ.
 蘇武さん :ただ,もうちょっと尖らせた方がイイかも? ちょっとリアが粘る.
 私     :(リアタイヤが)温まってくると,そうなんですよ.冬のバランスに合わせてあるので.
 蘇武さん :例えばリアの内圧上げるとか.今どれくらいですか?
 私     :ほぼ前後同じくらいですね.
 蘇武さん :ああ,だったら,0.3~0.5キロくらいリアを上げるとか.
 蘇武さん :1コーナーとか動きがシビアになるかもしれないけど,そこはドライバーが頑張って~,
 蘇武さん :ヘアピン,インフィールド,最終コーナーで取り分がある.
 蘇武さん :リアの滑りが途中で止まっちゃうんで,例えばインフィールドだとボトムのトコまで届かない.
 蘇武さん :ボトムの手前で戻っちゃう.アレがもう少し滑ってくれればボトムのトコまで届く.
 私     :それをスプリングの調整でやった方がいいのかな?と思っていたのですが・・・.
 蘇武さん :ああ,いやいや.内圧の調整だけで十分ですよ.
 私     :分かりました! 有難う御座います.


1本目のチェック走行時に自分でも走って思いましたが,やはり現状のバランスだとリアが勝ってしまってアンダーステア気味ですね.CR-S→A052に戻せばバランスが良くなるかなぁ~?と内心では思っていたのですが,そんな事はありませんでした.蘇武さんの見解と私の実感も一致するので少し前後バランスを変えてみようと思います.

それにしてもフロントのステアフィールに関しては全くの想定外でした.初期の「接地の薄さ」に関しては完全に自覚していないですし,最後の抜ける部分に関しては「そういうもの」という認識でいてしまいました・・・.ジオメトリーが原因だとするとかなり厄介ですが,それはさておき,やはり時々プロに乗ってもらうって大事ですね.こういう違和感は自分自身では気づけないので,非常に有難いです!


以上,プロの感想(蘇武さん編)でした.

自分で思っていた事と一致した意見を頂けたり,自分が思ってもいなかった事を指摘頂いたり,今後に繋がる貴重なアドバイスを色々頂けて本当に有難う御座いました.車載を見て「こんな操作があるのか!」と目から鱗な部分も多々あったので,これから自分の操作と比較して勉強します!

クルマ的には,ここからバランスを少しずつ変えていき,尖った状態に寄せていくので,仕上がった際には(次の冬?)是非ともまた乗って頂けると嬉しいです.また,ドライバー的にはその尖った状態のCR-Xを乗りこなせるように,もっとオーバーステアの練習をしないとダメな気がしてきたので,良さそうな広場トレーニングを探してみようかな~と思っています.

重ね重ね,蘇武さん,今回は本当に有難う御座いました.
またTC1000のファミリー走行でお会いする機会もあるかと思いますが,その際は宜しくお願い致します.<(_ _)>
Posted at 2022/06/19 03:17:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | プロの感想 | 日記

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