先月のTC1000,セットアップを一部外した事もあるのですが,それにしてもタイムが遅過ぎだった(想定より0.5秒くらい遅い)ので,クルマが遅くなっているのでは?と,その後色々調べていました.
一番分かり易いタイムを昨年同時期と比較するとこんな感じで(↓),
1本目 ・・・ 41.213 ⇒ 41.954 (+0.741)
2本目 ・・・ 41.747 ⇒ 42.544 (+0.797)
3本目 ・・・ 41.875 ⇒ 42.361 (+0.486)
セットアップのミスに気づいて,それを直した3本目で0.3秒程度差が小さくなってはいますが,それを差し引いてもやっぱり昨年より0.5秒くらい遅くなってる・・・.
気温・気圧は昨年とさほど変わらず,唯一明確に違ったのは路面温度.残念ながら当日は筑波公式の記録が手に入らない日だったので,自前の計測になりますが,1本目から40℃オーバーの世界でした.「いくら路面温度40℃オーバーとはいえ,ここまでタイムが落ちるか・・・?」と思い,過去実績ベースのタイム⇔路面温度のトレンドラインを確認してみると(↓),
路面温度:40℃で「42.05秒」,これが仮に45℃まで上がったとしても「42.1秒」は出せる感じです.1本目のタイムは,ほぼこの想定通りの「41.95秒」が出ていますが,これは新品の1撃を使ったから.新品の1撃には0.6秒程度のゲインがあるので,実力は3本目の「42.3秒」辺り.そうすると,0.2秒が路面コンディションによる悪化で,0.3秒くらいクルマが遅くなっている事になるのか・・・?
昨年→今年で足回りのセットを色々変えたので,もしかすると「乗りにくいが1発は速いクルマ」→「乗り易いが安定して遅いクルマ」に仕上げてしまったのか?と思い,ロガーデータを見返してみると(緑:昨年 青:今年),
1コーナーのブレーキング~最終コーナーのブレーキングまでの間のタイム差(下)がキレイに1本の線で引けてしまいました・・・.これの意味するところは「低・中・高の速度域を問わず,コーナリングが満遍なく遅い!」という事になります.つまり,ドライビングやセットアップ云々の問題ではなく,クルマ側,特にエンジンが遅くなってる可能性がありそうです.
ならば!と,今度は最高速⇔路面温度のトレンドラインを確認してみると,
路面温度:40℃の時が「128km/h」.対する当日1本目の最高速は「128.1km/h」で,ぴったり同じ.
う~ん,この感じだと遅くなった原因はエンジンではなさそうですね・・・.
となると,まさかタイヤ!? 同じA052の205/50R15なんだけどなぁ~?と思ったところで,
Σ(゚ロ゚;) ハッ!!
A052はマイチェンしたんじゃなかったか・・・?
そういえば,今回CR-Sの225/45R15→A052の205/50R15に戻して,タイヤ&ホイールのセットを持ち上げた時,「アレッ? 重さがCR-Sの時と変わらないような??」と感じたなぁ~.A052→CR-Sに替えた時は,明確に「重っ!!」と感じたのに,今回「軽っ!」と感じなかったのはマイチェンして重量が増えたせいか・・・?と思い,
以前調べた内容を読み返してみると,「僅かながらグリップが落ちてる」というコメントがありました.
もしや・・・と思い,ロガーデータを細かく見返してみたところ(赤:去年 青:今年),
緑色の箇所(ヘアピンのクリップ付近)で同じ速度でアプローチしたにも関わらず,去年(赤)はすんなり加速出来ているのに,今年(青)は加速しようと少し速度が上がった直後にガクン!と失速しているのが確認出来ました.これってグリップが落ちている証拠なのでは・・・?
う~ん.でも,今年の路面温度は高かったしなぁ~,それによってタイヤが過熱し過ぎてピークグリップが落ちただけでは?とも思ったのですが,次の瞬間,
「マイチェン後のA052は耐熱性が下がっている可能性がある」
という言葉が頭を過ぎり,アレ? やっぱりマイチェンの影響か!?と思い直しました.
そういえば,今回使った後のタイヤの表面がやけに荒れていたなぁ~という事も思い出し(↓),
これは,マイチェン後のタイヤ特性に合わせてセットアップを見直す必要がありそうですね.
具体的には,表面温度を下げる方向にセットを変更すべきだと思うのですが,そのための手段として手っ取り早いのは,内圧を下げる事でしょうか?
ただ,単純に内圧を下げるとタイヤの横剛性も下がってしまうので,これを補う工夫が必要になります.
そう思って,改めてリム幅7.5インチのホイールに205/50R15を組んだものを見てみると,
表側はそうでもないですが,裏側はサイドウォールがかなりたわんでいる事に気づきました.以前勉強した
「タイヤの横剛性」の内容を踏まえると,もうちょっとサイドウォールは切り立った形にしたいところです.
そうすると,このマイチェン後のA052は標準リム幅+1.0インチでは足りないのかもしれない.
+1.5インチ,すなわち,205/50R15なら「リム幅:8.0」が必要なのかも・・・?
やっぱり,新しいホイールが必要か!と思い,ADVAN Racing RZⅡ(↓)なら「15×8.0」があったよなぁ~と考えましましたが,
そういえば,このホイール,納期が10ヵ月待ちだった・・・.
_| ̄|○lll ガクッ
だったら,先月発売したばかりのRAYS TE37 SAGA S-plus(↓)なら納期は短いんじゃね!?と思いましたが,
フロント用の8JがINSET+35なのはともかく,リア用の7JがINSET+38なのは痛い.リア用はINSET+48が欲しいと思い,デザインが同じTE37系を眺めてみたところ,TE37 SONIC CLUB RACER(↓)にINSET+48がありました.
おおっ! じゃあ,この組合せでイケるか?と思い,よーく見てみたら,
あれ? ハブ径が「Φ54.1」だ・・・.ホンダの4穴は「Φ56」なので(↓),
使えないじゃん・・・.
_| ̄|○ ガクッ
以上,遅い原因はどこにある??の分析と対策案でした.
次のアタックシーズンに間に合わないけど,納期10ヵ月覚悟でRZⅡをオーダーすべきなのかなぁ~? いや,先週プレス向けに新作CE28の発表会があったみたいだし,「CE28 N-plus」の続報をもう少し待ってみますか・・・.