お盆休み前に
リアバンパーのアップデートを行ったので,先週のファミ走で効果確認をしたかったのですが,左フロントの症状が悪化し,ショップの工場長に診てもらったところ「サーキット走行は控えた方が・・・」との事で,走行を見送りました.
部品が届くまで当面走れないのですが,ちょっとイレギュラーな対応を店長にお願いし,そのやりとりの最中に店長が倒れてしまい,ちょっと先行きが不安です・・・.
(店長の容態も大分悪そうなので,こちらも心配です)
さて,サーキットは走れずとも,空力の効果確認なら高速で出来るかなー?と思いつつ,週末に行きたいイベントも特になかったので無意味にグルッと回ってくるかぁ~と,こういう(↓)ルートでチェック走行をしてきました.
1周約180kmのサーキット(回路)です(笑).
圏央道の1車線区間がやっぱり辛いので,次やる時はもう少しショートコースにしようと思います.
リアバンパーの感触としては,同じアクセル開度で100rpmくらい回転数が上がっているので,僅かながら空気抵抗の軽減には繋がっているのかなぁ~?と思いました.ただ,ギャップでの跳ねが若干大きくなった印象もあるので,オーバーハング部分の重量増の方が影響が大きいかもなぁ~なんて,ラーメン食べながら思いました.
その翌日,やっぱりサーキット走れないと消化不良気味になるので,どっか行くかー!と思案した結果,8月最後の日曜日である事を思い出し,中央道を富士吉田方面へ.
春先のテスト走行で食べた時に美味しかったので,途中,談合坂SAに寄って「田舎の豚まん」をお昼代わりに(↓).
(確か前回は500円だったような記憶があるのですが,今回は680円でした)
そのまま中央道を進んで河口湖ICで下り,県道富士河口湖富士線のメロディポイントで耳を澄ませながら目的地へ.「駐車場混んでるかなぁ~?」と思ったら案の定でしたが(↓),
タイミング良く空いてるスペースがあったので,クルマを止めて入口へ.
8月の夏休み期間にしかやってない「河口湖自動車博物館」です.
確か大学生の時に一度来た事があるはずなので,25年(四半世紀前・・・汗)振りですか.当時は今のような8月限定ではなく,来たのは夏ではなかったような記憶がありますが,肝心の展示物は一切覚えていません・・・.ただ,中に入ってロビーと売店のエリアの通ったら,「ああ,こうだった」と僅かながら記憶が蘇りました(なぜココで??).
最初はホールA(1886~1950年代のエリア)を見て回ったのですが,
こちらでは全く記憶が蘇りませんでした.何となく展示のレイアウトはこうじゃなかった印象だけありますが.
そして,こちらが本命のホールB(1950~2000年代のエリア).目玉は「タイレルP34」.
6月に
同じクルマのレプリカを見たので,それと比較出来ると面白いかなぁ~?と思ったのですが,
レプリカの方で印象に残っているのはリア周りだったので,残念ながらこの角度では見えず・・・.
仕方がないので,隣に置いてあった水平対向12気筒エンジンに注目.
SUBARU-Motori Moderni製3.5L NAのF1用エンジン「1235」のヘッドです.
「ダブルベッド」と揶揄されたデカくて重い(159kg)エンジンだったそうです.水平対向の重心の低さによるメリットよりも,エンジンをストレスマウントとして使うF1の場合においては,V型ほど剛性が出ないデメリットの方が問題だったようです(その後の広角V型でも111°までですし).
性能が低かった理由は,デカい・重い・剛性がないの他に,5バルブにも原因があったそうですが,ヤマハの方は上手くやっていた訳で,基本設計のマズさ含めて,そもそもの技術力が足りていなかったんでしょうね・・・.
ちなみに,「SUBARU唯一のF1エンジン!」とか言われる割には,公式で全くこれの存在に触れられていませんが,これは実質的にアルファロメオの水平対向12気筒に,SUBARUのバッチを付けただけだからでしょうね(ちょっと前のタグ・ホイヤーエンジンみたいなもん?).あと,このエンジンのヘッド,
キャロッセの本社ショールームにもあるそうなんですが,細かいトコが微妙に違うので,それとは別物なんでしょうか・・・?
目玉コーナーを見終わった後は,分かり易くスーパーカーに人だかりが出来ていたので,
サッ!サッ!と画像に収めつつ展示物を眺めていると,マニアックな展示が(↓).
旧車のオルタネータ―の定格出力のようです.ほぅほぅと見ていると,
右下の単位が「tr/min」と書かれています.「なんだこの単位・・・?」と思って調べてみたところ,フランス語の「rpm」だそうです(tours par minute).「tr」と書かれていたので「トルク??」とか思ってしまいました.
そして,今回の見学で一番興味深かったのがコチラのクルマ.
WRCグループBのホモロゲーションモデルである「ランチア・ラリー」.ストラトスの後継車なので,勝手にそんな大きくないイメージを持っていたのですが,実車を見てみると幅が広い!
2mはあるんじゃないか?と思いました.展示の向きから全体像が掴みづらいのですが,フロントは「ふ~ん」といった感じなのですが(↓),
リアのオーバーハング(↓)は短い!
こういうのを見るとラリー車だなぁ~と感じますね.
最後は,世界に15台しかない「チゼータ・V16T」.
V型16気筒のエンジンを横置きに積んでいるとの事で,こちらこそリアを見たいのですが,展示の向きから確認出来ず・・・.そんな積み方なので当然全幅も2m以上な訳ですが(↓),
先程の「ランチア・ラリー」ほど幅広く感じないのは,そもそも縦も横も大きいからなんでしょうか・・・?
これで展示は終わり.個人的に「これが見たい!」と思って来た訳ではないので,あっさりと見学は終わりました.時間に余裕があったので見落としがなかったか一応もう1周して,気づいたのがコチラ(↓)の記念サインのボード.
よ~く見てみたら,「Ken Tyrrell」のサインがありました(↓).
他にも先程の「SUBARU-Motori Moderni」の設計者である「Carlo Chiti」のサインがあり,展示物との関係性が窺えました.
以上,8月にしかやってない博物館の見学でした.
見学を終えた後,15時前には河口湖自動車博物館を出て,ついでに富士スピードウェイにでも寄ろうかと思ったのですが,帰りの渋滞が気になったので早々に中央道へ上がりました.ギリギリ混雑する前かなぁ~?と思ったのですが,事故渋滞で結局2時間半の帰り道.相変わらずの高気温と相まって大分体力を消耗した1日でした・・・.