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2021年12月31日 イイね!

サーキット走行総括 2021

サーキット走行総括 2021年の終わりという事で今年も走行記録の振返りです.

今年の走行回数は,昨年から2回増えて24回.冬の終わりにミッションを壊して3~4月は走れませんでしたが,去年も緊急事態宣言でサーキットが閉鎖されていて走れず,慣らしの旅を頑張ったおかげでそれよりは短くする事が出来ました.

今年はミッション以外にもダンパーの交換等,修理中心でクルマのアップデートはそれほど出来ず,調整代は増えましたがまだベストを引き出せていない感じです.

さて,それでは今年走った全24回を簡単に振返ってみたいと思います.
(括弧内は,当時の自己ベストからのアップ/ダウンです)

 01.01/20 筑波サーキット・コース1000.......... 0'40.901 (+0.074)
 02.02/05 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.176 (+0.349)
 03.02/16 筑波サーキット・コース2000.......... 1'08.176 (+0.463)
 04.02/17 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.443 (+0.616)
 05.02/21 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.478 (+0.651)
 06.05/13 筑波サーキット・コース2000.......... 1'08.668 (+0.955)
 07.05/23 筑波サーキット・コース1000.......... 0'42.189 (+1.362)
 08.06/05 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.867 (+1.040)
 09.06/16 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.719 (+0.892)
 10.08/07 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.908 (+1.081)
 11.08/18 筑波サーキット・コース1000.......... 0'42.055 (+1.228)
 12.08/27 筑波サーキット・コース1000.......... 0'42.070 (+1.243)
 13.09/05 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.667 (+0.840)
 14.09/15 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.599 (+0.772)
 15.09/20 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.614 (+0.787)
 16.10/09 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.560 (+0.733)
 17.10/14 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.802 (+0.975)
 18.10/16 日光サーキット......................................... 0'43.657 (+2.303)  ※WET
 19.10/30 筑波サーキット・コース1000.......... 0'40.995 (+0.168)
 20.11/21 筑波サーキット・コース1000.......... 0'46.113 (+5.286)
 21.11/25 筑波サーキット・コース2000.......... 1'07.692 (-0.021)  ※自己ベスト更新!
 22.12/04 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.739 (+0.912)
 23.12/15 筑波サーキット・コース1000.......... 0'42.160 (+1.333)
 24.12/26 筑波サーキット・コース1000.......... 0'41.228 (+0.401)


今年は初コースはなく,筑波以外は日光のウェット1回だけと,ほぼほぼ筑波サーキットに入り浸り状態.自己ベストの更新もTC2000で1回だけと寂しい限りでした.そのTC2000では僅か0.02秒ではありますが,205幅で225幅を上回れたので,ここらでもう一度225幅を投入してチャレンジしてみるのも面白いかもしれない・・・と思いつつ,ギヤ比を考えるとTC1000では合わないんだろうなぁ~.このギヤ比で225幅を使いこなそうとすると,低~中回転域のエンジン出力がもう少しないと厳しいかな?とも思います.

TC1000で走り込むのは,クルマの僅かな違いを感じ取れて良いのですが,慣れで走ってしまっている可能性もあるので,たまには別なサーキットに行って,違うクルマの動きを感じ取った方が良いのかもしれません.

色んな物価が上がる一方で,サーキット走行に掛かるコストを来年も維持し続けられるかどうか分かりませんが,やっぱり自分の全力を出し切ってクルマを走らせるのは楽しいので,クルマを壊さないように注意しつつ,来年もサーキットに向かえればと思います.
Posted at 2021/12/31 11:01:13 | コメント(2) | トラックバック(0) | サーキット走行総括 20XX | 日記
2021年12月30日 イイね!

筑千職人GPのリザルト 2021

筑千職人GPのリザルト 2021そろそろ年の終わりですので,今年も筑千職人の振返りです.

今年もEF8で「FWDクラス」に参戦.ZC33SがFWDクラスに変わった事で相対的に順位が後退し,残念ながら入賞はなし.GK5でも40秒台が当たり前になってきている状況からすると,ドライバー・クルマ共にもっと頑張らないとダメですね.

まだ終了していない2021冬ノ陣を含めた結果は以下の通り.

                順位   タイム  トップとの差  周回数
 2020年 冬ノ陣 ・・・ 12/17位  40.901   +1.909     172Laps
 2021年 春ノ陣 ・・・ 10/11位  42.189   +2.073     38Laps
 2021年 夏ノ陣 ・・・ 08/11位  41.867   +1.602     125Laps  ※最多周回獲得!
 2021年 秋ノ陣 ・・・ 07/10位  40.995   +1.828     176Laps  ※最多周回獲得!
 2021年 冬ノ陣 ・・・ 07/08位  41.739   +2.267     65Laps  ※開催中

トップとの差は平均1.8秒,昨年は平均1.6秒ですから相対的な差は広がったようですね.前回の冬ノ陣の終盤にミッションを壊し,その際に変更したLSDがずっとしっくり来ず,これで0.2秒くらいのハンデを背負っていると感じていたのですが,この結果を見ると間違いないようです.足回りの仕様を変更して,何とか気にならないレベルにまでなってきたものの,相対的に遅くなっている事実は隠せないようですね.
(もっとも,最近では今のLSDが悪いのではなく,以前のLSDが良過ぎたのだと思うようになりましたが)

最多周回は「夏ノ陣」「秋ノ陣」で2回獲得.前回の「冬ノ陣」はorangeEPさんに届かず,「春ノ陣」はミッションの慣らしでほとんど走れませんでした.そのミッション修理で大金が飛んで行った事もあり(泣),アップデートは足回りの細々としたものが中心.ダンパーも新調しましたが未だに合わせ込めていない事が今年最後の走行で分かりました.


(今年からカードは筑波職人と一緒にされた・・・笑)


今年の目標だった「40.5秒」は,クルマが相対的に遅くなってしまった事もあり,ちょっと見えない状況ですね.ベストのドライビングをしても40.9秒がせいぜい,そこから新品を投入しても40.7秒かな?という感じです.引続き足回りを煮詰める事で,あと0.2秒を削り取りたいところですが,各コーナーのチリツモを搔き集めても0.1秒が限界かなぁ・・・とも思っています.足回り以外で何かもう一手必要ですね.

最後に,今年もTC1000で色々な方とお会いする事が出来ました.クルマの相対的な戦闘力が落ちた事でハンデ戦では苦戦が続いていますが,一方でサーキットアドバイザーから毎回色々と教えて頂けるので,ドライビングの面では新たな発見があったりして楽しい1年でした.

来年も引続きTC1000で走り込んで,マシン・ドライバー共に進化させていきたいと思っておりますので,お会いした際は引続き宜しくお願い致します!
2021年12月27日 イイね!

バランスを取り戻さないと・・・

バランスを取り戻さないと・・・40分掛けてたったの1周でしたが,ようやくまともなラップが刻めた先日のTC1000

このラップのおかげで,11月のTC2000を走ってから,ずっと気になっていた足回りのセットをようやく確認する事が出来ました.TC2000を走った際に「なんかおかしいなぁ・・・」と思ってはいたのですが,半年振りの走行なので今一つ確信が持てず,ホームコースであるTC1000で確認したかったのですが,なんだかんだで1ヵ月間まともに走れず,これが本当にストレスでした.

やっぱり限界域で走らないと,クルマのバランスは正確に見極められませんね.たった1周でも全開走行で確認出来たので,ダメなもんはダメと分かって,本当にスッキリしました.


さて,そのダメっぷりを改めて確認してみようと,車載を見返してみたのですが,



「置きに行った」走りになっているので,ダメっぷりが表に出てませんね・・・.


仕方ないので,LAP+で40秒台に入れた10月の走行と比較してみます(緑:10月 青:今回)



全体的に見ると,やっぱりインフィールドで前のクルマに追いつき,少し抑えて進入した結果がバックストレッチの伸びに響いており,これで0.2秒失ったようです.見方を変えれば,仮にいつものようにインフィールドに進入出来たとしても41秒フラットくらいのタイム.10月との気温差を考えればクルマが遅くなっているのは間違いないようです.

現在ダメだと思っている部分は赤丸を付けた3つの箇所.

 ・1コーナー進入で右リアのインリフト量が大きい
 ・インフィールドのブレーキングで右フロントに荷重が乗り過ぎている
 ・最終コーナーでクルマの向きが変わらず,なかなか前に進まない

10月時よりタイヤの摩耗は進んでいますが,足回りのセットはイジっておらず,減衰・内圧も同じ設定なので,ここまで問題が出る理由が分かりませんでした.



例えば,2コーナーの出口でも左フロントからバイブレーションが出るので,路面温度が低いせいで内圧が上がらないのか?と思い,高めも試してみましたが解消せず.タイヤの表面温度が低いのか?(タイヤが喰ってない?)と連続アタックしてみましたが,そんな事もなく,ハブかテンションロッドにガタでも出たか?とショップで点検してもらいましたが,これも問題なし.どうやらタイヤや経年劣化といった類の問題ではなさそうです.


「そうすると,ダンパーか・・・?」と思い,1コーナーのフィーリングを思い返してみると,



インに巻き込んでいく動きが明らかに早い.「ピッチングが大き過ぎたか?」とブレーキ踏力を調整してみましたが解消されず,減衰を1段下げ,2段下げ・・・と試してみても,やっぱりオーバーステアになる.右リアがインリフトしているのは間違いない.秋頃のテスト結果では,減衰を2段も下げればベタ安定だったので,同じ減衰設定でこれだけ動きが違うとなるとダンパーの中身の問題.

「あ,コレはダンパーオイルが冷えて固くなってるな・・・」

と思いました.オイルが固くなってダンパーの動きが鈍くなり,その結果,リアのリバウンドスピードが落ち,インリフトが激しくなっているのだと.

今まで夏と冬で減衰設定を変えた事なんてなかったので,こんなにダンパーの動きが変わるのかと驚いたのですが,念のため,サーキットアドバイザーにこの件を聞いてみたところ,「それは有り得る.レースなんかでも周回を重ねる毎にフィーリングは変わっていくものなので.温度が低い時と高い時でフィーリングが変わらないようにオイルを※※※※※※にしたりします」とコメントを頂き,連続周回レベルでフィーリングが変わるなら,間違いないなと確信が持てました.


そう考えてみると,インフィールドで右フロントに荷重が乗り過ぎているのも,



左リアがインリフトして,対角線上の右フロントに荷重が全部乗っかってしまっているせいでしょう.右フロントのサスペンションストロークを有効に使えないので,向きが変えられず,立ち上がりが苦しいです.


ただ,最後コーナーは乗っているフィーリングからするとリアではなく,フロントに問題があるように感じるので,ここでクルマの向きが変わらず,前に進まない(アンダーが強い)理由は何かなー?って感じです.



ダンパーが固くなってリアがインリフトし易いなら,むしろ向きは変え易いはずでなのですが,そういう動きは出ません.ひたすらフロントが入って行かない感触なので,ちょっと理由が分からない・・・.リアのダンパーの動きが固くなっているのと同様に,フロントの動きも固くなってしまっているのでしょうから,フロントは突っ張ってしまっているんですかね? こちらも減衰を下げてロールさせる方向にした方が良いのかな??とか考えています.

いずれにせよ,足回りのセットアップを見直さないとダメなのは,今回の走行ではっきりしたので,ダンパーオイルが固くなっている冬場のうちにやり直そうと思います.


最後に,今回走る前に1つ小細工をしてみたのですが,LAP+のデータを見ていたところ,効果が出ている事が確認出来ました.



今までホームストレートエンドの最高速は133km/h台が限界だったのですが,今回134km/h出ていました(このラップに限らず複数回).アタックラインを使っているとは言え,先述の通り最終コーナーの立ち上がりでクルマは前に進んでおらず,加えてこの日の気圧が1010hPa程度だった事を踏まえると,これは好材料です.

やっぱりギヤ比が変わるとオイシイポイントも変わるんだなぁ~と改めて思いました.こちらもまだまだ煮詰める必要があるので,足回りの見直しと合わせて進めていこうと思います.


以上,今年最後の考察でした.

セッティングし直さないといけないので,年明けからも走り込みをしたいのですが,あのクルリンパ!なリアを何とかしないと効率的に進められませんね.バイク用の17インチウォーマーが転用出来そうな話を紹介頂いたのですが,さてどうするか・・・.

リアのタイヤサイズを見直したいとも思っているのですが,それには新しいホイールが必要ですし,オートサロンの発表前にホイールを決めると後悔もしそうなので,もうあと1ヵ月くらいは現状維持かなぁ~.ただ,その前にフロントタイヤの摩耗限界が来そうな気もするし,フロント変えるならアライメントも変更したいし,アライメント取るならリアのダンパーも仕様変更したい.う~ん・・・色々と悩みがつきない年末・年始となりそうです.
2021年12月26日 イイね!

Boxing Dayに持ち帰ったもの

Boxing Dayに持ち帰ったものクリスマスの翌日と言えば「ボクシング・デー(Boxing Day)」.

クリスマスも働かねばならなかった人達が,主から「クリスマスの翌日くらいは~」と休暇をもらい,労いの意味が込めて贈られたクリスマス・ボックスを家に持って帰る日ですね.

今年はカレンダーの巡り合わせでクリスマスは働かず,「ボクシング・デー」とも無縁な状況ですが,「好タイム」という名のクリスマス・ボックスを私も家に持ち帰りたいので,TC1000へ行く事にしました.

この日は今年最後のファミ走で,それが日曜日ともなれば激混みは必至.午前中はマトモに走れないだろうと早々に諦め,ゆっくり午後枠狙いで向かいました.到着してパドックに向かうと,いるわ,いるわ,台数が滅茶苦茶多い! 駐車スペースに収まり切らず,奥の貯水池前までクルマがズラリ.朝からいる人達に話を聞くと,「8時枠は朝一で列に並ばないと買えなかった!」「通常5~6台のC30ですら満員御礼の12台だった!」「午前中の枠は全て10時前には売り切れた!」等々,やはり今年一番の混み具合だったようです.

そんな話を聞きつつ少し早い年末の挨拶回りをしていたら,kame@109kgさんが「もう終わりだから,ピット空けますよ~」と譲ってくれました.



kameさん,有難う御座います! <(_ _)>


さてさて,この日は日射しを浴びていると温かいのですが,冷たい風が吹きすさぶので体感温度は低く,震えながら準備を進めいると,サーキットアドバイザーのミーティングが始まりました.



この日のアドバイザーは井尻さん.サーキットで使うアイテムの活用術のお話でした.ご紹介頂いたものの中には,いくつか私の知らないモノもあったので,後で調べてみようと思います(データを取るって,やっぱり大事!).


ミーティング終了後,チケットを買いに行くとJ枠(13:00~),K枠(13:20~)共に売り切れ.午前中が売り切れというのは過去にもありましたが,午後まで売り切れというのは初めて聞きました.「こりゃ,午後も混むなぁ~」と覚悟し,万が一1枠20分でリアタイヤが温まらなかった場合は,走れないカート枠を間に挟んでその次の枠も走ろうと,N枠(14:20~)を購入しました.

そして,N枠の時間.

ピットに入れてから1時間半しか経ってないのに,冷たい風のおかげで水温は既に10℃以下.この気温での始動性は確認していないので,案の定エンジンが掛からず,一瞬バッテリーが上がるか!?と思いましたが,何とか始動させる事が出来ました.ただ,油温も下がり切っているので,念のため,低速でクルマを走らせてパドックをグルグル回り,ミッションオイルも暖気しておきました.

そして,コースイン.「どれどれ,路面はどんなもんかなぁ~?」と試してみると,



クルリンパ!

タイヤのサーッと流れる音を聞き,「あ,スケートリンクですね」って感じです.そこからタイヤを温める事に専念し,辛抱強く待ちに待って,ようやく8割くらいのペースで走れるようになった時点で残り5分.そこから出したタイムは 42.136 でした.

まぁ,こうなるだろうと覚悟はしていたので,怒りも,焦りも,苛立ちもせず,スタスタと事務所に向かい,P枠(15:00~)のチケットを購入しました.


そして,P枠の時間になり再びコースイン.インターバルが20分なので,多少はタイヤに熱が残っているかなぁ~?と試してみると・・・,



もういっちょ クルリンパ!

内心で「やれやれ・・・」と思っていたので,なんかブツブツ言ってますね(笑).N枠がウォームアップに15分掛かったのに対し,P枠は10分で足りたので,多少はマシになっているのですが,焼け石に水な感じ.次からは間に1枠空けるような事はせず,2枠連続で買って走ろうと思います・・・.


さて,なんであれ,累積30分目にしてようやくリアタイヤが温まったので,ここからアタック!と思ったら・・・,



おやおや,前方が大渋滞.
ザッと見渡して8台くらいがスローペースで連なっているのを見て・・・ハッ!と気づきました.

「これはチャンスなのでは!?」
(☆。☆)キラーン!!


どうやら渋滞の先頭にいるクルマを後方のクルマが抜きあぐねており,それが蓋になって大渋滞を引き起こしているようです.渋滞が起きているという事は,走行中の車両がコースの一箇所に集まっているという事になるので,渋滞の先頭の前の空間ならクリアが取れる!

という事で,スローダウンして後ろのAE86を先に行かせ,バックミラーを見ながら可能な限りペースを落とし,後続車をギリギリまで引きつけて・・・一発勝負のアタック!



途中インフィールドで先に行かせたAE86に追いつき,ここだけは無難に「置きに行って」しまいましたが,それ以外はほぼほぼ持てる力を出し切り,41.228 をマークする事が出来ました.

実に40秒台に入れた10月末以来のまともなタイム.この2か月間,なんだかんだでストレスフルな状況でしたが,これでようやくスッキリしました.10月末に比べればタイヤの摩耗も進んでいますし,足回りのセットも崩れているので,これで41.2秒なら十分じゃないかと思います.


走行終了後,井尻さんに声を掛けて頂き,リアタイヤのウォームアップで苦しんでいる点を相談すると,リアタイヤの内圧設定値やリアタイヤを温める走らせ方等のアドバイスを頂きました.それ以外にも前回のトーアウト化の結果を踏まえて次に試すべき点,TC1000とTC2000の調整方法の違い等をコメント頂き,最後に最近気になっているダンパーオイルの話を質問してみると,井尻さんの経験を踏まえて考え方を教えて頂けました.

井尻さん,毎回貴重なアドバイスを有難う御座います!
選択肢がまた色々と見えてきたので,試しながら最適値を探っていきたいと思います.


以上,ボクシング・デーの走行でした.

「自己ベスト更新」とまでは行きませんでしたが,一先ず満足出来るレベルのタイムは出せたので,私も「クリスマス・ボックス」を家に持ち帰れたのかな?と思っています.ここ暫くモヤモヤしていた気分を抱えたまま家路につく事が多かったですが,これで気分良く新年を迎えられそうです.

私の今年のサーキット走行はこれにて終了.今年1年サーキットでお会いした皆様,色々と有難う御座いました.また来年も宜しくお願い致します!

2021年12月24日 イイね!

オレさまFD2,オーナーに敗れる

オレさまFD2,オーナーに敗れる(この記事は,負けられない戦いがある‼️について書いています)

オレさまFD2 vs カワイさんの戦いは,タイヤ性能に差があり過ぎる状況でオレさまの勝利となりました.これが僅差であれば違ったのでしょうが,1.7秒差なのでオレさまは余裕しゃくしゃく.「そのクルマで41秒台出したら相手してやるよ!」とカワイさんを挑発します.

さすがのカワイさんも逡巡しているので,「同じ条件で勝負してみては?」と提案し,カワイFD2を使ったドライバー対決となりました.

結果は・・・,

【オレさま:41.957(S1:9.948 S2:18.306 S3:13.703)】


【カワイさん:41.771(S1:9.708 S2:18.292 S3:13.771)】


となり,オレさまが41秒台を出したのを見た後,カワイさんが意地の走りで0.18秒上回り,オーナー殺しを見事阻止していました.こんな面白いイベントを指をくわえて見てるのは勿体ないので,勝手にカワイFD2にロガーを乗っけてデータを取ったので,両者の走りの違いを見てみる事にします.


まず,全体のデータはこんな感じ(青:オレさま 緑:カワイさん).



グラフは,上が車速・下がタイム差(上に行くほどカワイさんが速い)です.0.18秒差なので,それほど大きな違いはありませんが,部分部分で見てみると結構違って面白いです.細かく見ていきましょう.


1コーナー



進入速度はオレさま(青)の方が1.5km/h高く,ブレーキング直前で一伸びしている感じです.最初は計測誤差かな?と思ったのですが,車載を見てみたところ,ちょっとした違いがありました.

カワイさん(緑)は1コーナーへの進入からブレーキングまで,ほぼステアリングの舵角が一定なのですが,オレさま(青)は最初に舵を入れて向きを変えた後(↓),



ブレーキングをする直前で一瞬舵を元に戻しているようです(↓).



この一瞬の戻しによって操舵抵抗が減り,1.5km/h車速が伸びているようです.では,この伸びを稼ぐのにオレさま(青)は意図的にそれをやっているのか?というと,そうではなく,どうやらオレさまは舵を入れたままブレーキングする事が苦手なようで(ステアリングが真っ直ぐな状態でないとブレーキを踏めない),この癖がこの後ちょくちょく出てきます.


2コーナー



ステアリングを真っ直ぐに戻してからブレーキングするので,オレさま(青)の方が高い制動力を発揮して一気に減速し,その後ブレーキを緩めています.一方のカワイさん(緑)は舵角一定,ブレーキも一定なので,同じ減速度がボトムまで続きます.どちらが速いか?と言えば,当然カワイさん(緑)の方で,これで0.18秒リードする事になります.


3コーナー



ブレーキング中の途中経過は違いますが,ライン取りは両者一緒で,ボトムスピードも一緒.違いが出てくるのはアクセルONのタイミングです.

オレさま(青)はココ(↓)から踏み始めるのに対し,



カワイさん(緑)はココ(↓)まで我慢します.



正面の白い鉄塔で位置関係を見るとよく分かると思いますが,オレさま(上)の方は4コーナーの縁石が全く見えないところから踏み始めるのに対し,カワイさん(下)の方はしっかりと4コーナーの縁石が見えるところまで我慢しているのが分かると思います.距離にして約16mくらいカワイさんの方がアクセルONのタイミングが遅く,これによってしっかりと向きを変えているようです.ただ,タイム的にはオレさまの方が早くアクセルを踏んでいる分,0.18秒の遅れを取り戻し,瞬間的には追いつくのですが,この向きの違いが次の4コーナーで再び差を生みます.


4コーナー



3コーナー手前で早くアクセルを踏むという事は,それだけクリップから離れるという事なので,オレさま(青)は3コーナーの縁石を踏めず,弱アンダー気味で4コーナーにアプローチする形となります.その結果,4コーナーの切返しで向きを変えるのが苦しくなり,オレさまは4コーナー手前で一瞬アクセルOFFし,加速が途切れています.

一方のカワイさん(緑)は,3コーナーの縁石をきっちり踏んで,そこから5コーナーまでアクセルは踏みっ放し.一直線に車速が伸びていきます.手前でアクセルを開けるのを我慢し,クルマの向きをきっちり変えた上で,それを活かして3~4コーナーのS字区間を真っ直ぐ全開で駆け抜けていく.非常に勉強になる走らせ方です.これで,続く6コーナーのブレーキングまでにカワイさん(緑)は再び0.2秒の差をつけます.


6コーナー



高い進入速度を活かして6コーナーにそのまま飛び込むカワイさん(緑).これによりリードは更に0.25秒まで広がります.一方のオレさま(緑)は,ここでも舵を戻さないとブレーキング出来ない癖が出ます.

折角,いい感じでヨーが出て,リアが巻いていきそうな動きをしているのに・・・(↓),



リアが出るのが怖いのか? ステアリングを戻してヨーを殺してしまっています(↓).



ヨーを殺してしまったらクルマは曲がらないので,オレさま(青)は,この後,しきりにステアリングをコジって,フロントタイヤのグリップだけで強引に曲げようとしていますが,そんなので曲がるはずがない.勢いそのままに,発生したヨーを上手く使って曲げているカワイさん(緑)に更に引き離され,差は0.28秒まで拡大します.


7コーナー



しかし,日光での走り込みの差がここで出ます.どうやらカワイさん(緑)は7コーナーの存在に気づいていないようです.6コーナーのスピードをそのまま維持してコーナリングしているため,7コーナーのクリップにつけていません(↓).


(縁石が見えないくらい,7コーナーから離れてしまっている)


一方のオレさま(青)は,さすが7コーナーのクリップをちゃんと狙いに行っています(↓).


(7コーナーを意識したライン取りで,ちゃんと縁石が見える)


6コーナーは下りの緩いすり鉢状のコーナーなので,フロント荷重を維持し易く,アクセル踏みっ放しでも曲げれるため,7コーナーを無視して外側に膨らむ方が速いような気になるのですが,実は距離的に損です.速度を維持したまま,7コーナーをなぞるようにクリアしていった方が,この後の車速の伸びにも効いてきます.


8コーナー



6コーナーからの立ち上がりで,途中カワイさん(緑)が2→3速へのシフトアップでレブに当ててしまい,失速してしまった事も手伝って,オレさま(青)がグングン差を詰めてきます.8コーナー進入の時点ではオレさまの方が進入速度が3.4km/h高く,タイム差も0.2秒まで詰められています.

ここからオレさま(青)はステアリングを小刻みに切って,ボトムを維持しつつ旋回しようとするのですが(↓),









ワン・ツー,ワン・ツーって感じですね(笑).この小刻みにステアリングを切っては戻し,切っては戻しってやるの,私はフロントのグリップが安定しない(タイヤの限界が掴めない)ので嫌いなのですが,オレさま(青)とカワイさん(緑)の車載を見比べると一定の効果はあるようですね.確かにオレさま(青)の方がボトムを上げたまま同じラインでコーナーをクリア出来ています.タイヤの捻じれが減っているのか? 操舵を一瞬戻すのでその分クルマが前に進むのか? 原理は今一つ分かりませんが,カワイさん(緑)より高い速度で旋回出来ているのは間違いないようです.


9コーナー



オレさま(青)のワン・ツー,ワン・ツーって切っているのが功を奏するのが,この9コーナーの立ち上がり.アクセルONのタイミングはカワイさん(緑)もほぼ同じなのですが,9コーナー出口でオレさま(青)がステアリングを真っ直ぐに戻せているのに対し(↓),



カワイさん(緑)は,ステアリングを戻せず,コース外へ落っこちてしまっています(↓).



それだけオレさま(青)の方がクルマを前に進められているという事ですね.これによって遂に差は0.15秒まで縮まりました.


10コーナー



カワイさんのFD2だとバックストレートエンドで4速に入るようですが,ほとんど車速が伸びないですね.カワイさん(緑)の方は完全に車速の伸びを失って,133km/hくらいで停滞する波形となっています.一方のオレさま(青)は4速に入れてからもう一伸びしていますが(135km/hまで出ている),その伸びのせいでブレーキング開始のタイミングを逸していますね.

完全な突っ込み過ぎで,タイヤのグリップを縦にフルで使っているのに,もう切らないと間に合わないからと無理やりステアリングを切ってます(↓).



当然,この後はドアンダーな訳で10コーナーのクリップを外し,外に膨らんでいきます.一方のカワイさん(緑)は手前で引いているので,オレさま(青)ほどのドアンダーではないですが,こちらもタイヤは悲鳴を上げているので曲げるのが苦しそう・・・.ZTS-7000だとここは少しグリップが足りないのかもしれませんね.


11コーナー



カワイさん(緑)は10~11コーナーを繋げて1つのコーナーに見立てているようで,ヨーを上手くコントロールしながら,ステアリングの舵角を維持したままキレイに旋回しています(↓).



一方のオレさま(青)は,10コーナーのドアンダーを挽回するべく,10~11コーナー間で再加速し(1つ目の赤丸),そこからブレーキングするのですが,ここでもお約束のステアリングを真っ直ぐにしてからブレーキングです(↓).



カワイさん(上)と見比べると差が明らかですね.同じクルマ・同じコーナーでコレですから完全に癖なのでしょう.オレさまはヨーが出た状態(リアがフラフラしている状態)でブレーキングするのが怖いんですかね? オレさまはいつも「アンダーだ!アンダーだ!」と叫んでますが,これを見ると乗り方がアンダーな気がしてきました・・・.

ただ,日光を走り込んだ経験値は間違いないですね.11コーナーの縁石をカワイさん(緑)は踏めてませんが,オレさま(青)はきっちりとボトムを落とし(2つ目の赤丸),縁石を踏んでいます(↓).


(縁石を踏んでいるので,クルマが左側に傾いてます)


11コーナーの縁石を踏むと,12コーナーに対して真っ直ぐ加速出来るので,オレさま(青)の方が車速が伸びているのが分かります(↓).



ただ,カワイさんに追いつくまでには至らず,0.18秒差で負けとなります.


以上,オレさまFD2の敗れっぷりでした.

総じて見ると,カワイさんは低速コーナーの処理が上手く,オレさまFD2は高速コーナーの処理が上手いようです.高速コーナーは経験値の差が出ますし,各コーナーを最短距離で駆け抜けるライン取りも走り込みの差ですので,この辺りはオレさまFD2の方に軍配が挙がるようですね.ただ,言いかえれば,この辺りは走り込めば勝手に身につく部分でもあるので,折角ライセンスを取った事ですし,カワイさんには日光を走り込んで,ベストタイムでもオレさまFD2を完全に打ち負かして欲しいところですね!

最後に,私はコーナリング時に,ペダル(アクセル or ブレーキ)一定でステアリングで辻褄を合わせるタイプと,ステアリング一定でペダルで辻褄を合わせるタイプの2種類のドライバーがいると思っているのですが,今回の車載を見て,前者はオレさまFD2,後者はカワイさんが当てはまる気がしました.どちらのタイプもタイヤの限界を探って走らせていますし,どちらが良い・悪いというのもないのですが,同じクルマを走らせても,車載から受ける印象が真逆になるので面白いですね(笑).

カワイさん,オレさま,二人の走りから学ぶ点が多々ある分析結果でした.
この度はデータを提供頂き,有難う御座いました.<(_ _)>

Posted at 2021/12/25 00:17:17 | コメント(2) | オレさまFD2 | 日記

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